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40:守護者キース(アルバ―ド)
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あーだよな。いない訳ないもんな。
「・・・アルバードさんですか、まさかこちらにいるとはね。」
うわー、相変わらずわかり易いくらい顔に出てるな。
何故だかは知らないが、昔からこいつは俺に態度が悪い。解せぬ。
「久しぶりだな、キース。」
「そうですね。僕は会いたくなかったですが。」
「はは、相変わらずの塩対応だな。変わってなさそうで、なにより。」
「ふん。」
「キース!またそんな態度で・・・ごめんなさい。アルバード。」
いつものことで、キースが悪態をつくと、ヴァイオレットが謝るんだよなー
しかし安定のツンだな!でも俺はこいつが悪い奴ではないのはわかっている。職務からなのか幼馴染だからなのかは知らないが、ヴァイオレットを絶対に守るという姿勢は俺は買っているのだ。
キース・メル・クラフトは若くして『守護者』になった強者だ。聖女のお目付け役なんだが、ヴァイオレットの幼馴染と聞いている。確か、ヴァイオレットの1個下だったかな?見た目は天使を男にしたような可愛い系の顔をしているが、見た目に騙されてはいけない。あと数年もしたら俺と並ぶ実力者になるだろうと俺は見ている。
「はは、気にしてないよ」
まぁ、このツンもはじめは驚いたけどな。けど生理的に受け付けないとかもあるだろうしな、と割り切ることにしたのだ(苦笑)俺もあれこれと歩み寄ったつもりではあるんだが、一向にキースの態度は改善されなかったので、そう思うことにしたのだ。まぁ、仕事中はそういった私情を挟むことなくキッチリこなす奴だからね。それでいいと思ってる。
「じゃ、俺受付に行くから、ヴァイオレットもキースも無事に帰ってこいよ!」
聖女が担当する『特別依頼』は簡単なものじゃないからな。それに当然部外者の俺が安易に聞いていい案件ではない。何事もなく、帰還してほしいものだ。
「ふん、貴方に言われなくても、ヴァイオレット様には怪我一つさせません。」
「あぁ、キースならその辺りは信用してるよ。」
「・・・ふん。」
あ、ちょっと顔が照れたな!こういうところがあるから、こいつのこと、塩対応でも嫌いになれないんだよな。
「ありがとう、アルバード!またお手紙書くわね!」
「あぁ、わかった!」
アルバードはそう言うと受付に向かった。
「まさか、バランドールでアルバードに会えるなんて・・・幸先いいわ!」
ヴァイオレットはアルバードに会えたことで、テンションが上がっていたが、逆にキースは駄々下がりだった。ヴァイオレットが嬉しそうにしていること自体はいいのだが、原因がアルバードということが気に入らないのだ。
「あの男、こんなところまで・・・もう関わることはないと思ってたのに・・・。」
「え?何か言った?」
「いえ、何も。ほら早くあちらに行きましょう。皆さん待ってますよ。」
「はーい。」
ったく。あいつホント邪魔だな。とキースは思っていたのだが、既にアルバードが売約済みであることをヴァイオレットもキースもこの時点では知らなかった。
「・・・アルバードさんですか、まさかこちらにいるとはね。」
うわー、相変わらずわかり易いくらい顔に出てるな。
何故だかは知らないが、昔からこいつは俺に態度が悪い。解せぬ。
「久しぶりだな、キース。」
「そうですね。僕は会いたくなかったですが。」
「はは、相変わらずの塩対応だな。変わってなさそうで、なにより。」
「ふん。」
「キース!またそんな態度で・・・ごめんなさい。アルバード。」
いつものことで、キースが悪態をつくと、ヴァイオレットが謝るんだよなー
しかし安定のツンだな!でも俺はこいつが悪い奴ではないのはわかっている。職務からなのか幼馴染だからなのかは知らないが、ヴァイオレットを絶対に守るという姿勢は俺は買っているのだ。
キース・メル・クラフトは若くして『守護者』になった強者だ。聖女のお目付け役なんだが、ヴァイオレットの幼馴染と聞いている。確か、ヴァイオレットの1個下だったかな?見た目は天使を男にしたような可愛い系の顔をしているが、見た目に騙されてはいけない。あと数年もしたら俺と並ぶ実力者になるだろうと俺は見ている。
「はは、気にしてないよ」
まぁ、このツンもはじめは驚いたけどな。けど生理的に受け付けないとかもあるだろうしな、と割り切ることにしたのだ(苦笑)俺もあれこれと歩み寄ったつもりではあるんだが、一向にキースの態度は改善されなかったので、そう思うことにしたのだ。まぁ、仕事中はそういった私情を挟むことなくキッチリこなす奴だからね。それでいいと思ってる。
「じゃ、俺受付に行くから、ヴァイオレットもキースも無事に帰ってこいよ!」
聖女が担当する『特別依頼』は簡単なものじゃないからな。それに当然部外者の俺が安易に聞いていい案件ではない。何事もなく、帰還してほしいものだ。
「ふん、貴方に言われなくても、ヴァイオレット様には怪我一つさせません。」
「あぁ、キースならその辺りは信用してるよ。」
「・・・ふん。」
あ、ちょっと顔が照れたな!こういうところがあるから、こいつのこと、塩対応でも嫌いになれないんだよな。
「ありがとう、アルバード!またお手紙書くわね!」
「あぁ、わかった!」
アルバードはそう言うと受付に向かった。
「まさか、バランドールでアルバードに会えるなんて・・・幸先いいわ!」
ヴァイオレットはアルバードに会えたことで、テンションが上がっていたが、逆にキースは駄々下がりだった。ヴァイオレットが嬉しそうにしていること自体はいいのだが、原因がアルバードということが気に入らないのだ。
「あの男、こんなところまで・・・もう関わることはないと思ってたのに・・・。」
「え?何か言った?」
「いえ、何も。ほら早くあちらに行きましょう。皆さん待ってますよ。」
「はーい。」
ったく。あいつホント邪魔だな。とキースは思っていたのだが、既にアルバードが売約済みであることをヴァイオレットもキースもこの時点では知らなかった。
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