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29:ユーナの恋愛指南(シエラ)
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あ~~~どうしよう??
デートだ!デートだ!!デートだぁーーー!!
寝室で元の姿に戻っているシエラはベッドに寝そべり、枕を抱きながら、テンションがめっちゃくちゃ上がっていた。
「まぁまぁまぁ、姫様あからさまに嬉しそうですね。」
そんなシエラを見て、ユーナも嬉しそうだった。
「だって!初めての街中のデートよ!」
「そうですね、護衛は一応ついていきますが、まぁアルバード様とご一緒ですから大丈夫でしょうけど。」
アルバードは身体もデカいが精悍な顔つきをしているので、大抵は見た目だけで戦意喪失されるのだ!
「うふふ~何着て行こうかな~♪」
あ・・・だけど・・・
「どうしました、姫様?」
ユーナはシエラの様子が一変にして変わったことにすぐに気が付いた。
私は突然我に返った。
だって、どんなにおしゃれしたって、しょせんは幼女だもの。絶対にカップルなんかに見えない。きっと親子か、もしくはいいところ妹にしか見られないということに気付いてしまった・・・今更だけど。
「うーん・・・よく考えたら、カップルには見えないなぁと思って・・・」
「あ~まぁ、そりゃそうでしょうねぇ。」
ユーナは容赦がなかった!
「わかってるけど、人から言われると傷つくわよ!」
「姫様、今更言っても仕方のない事を嘆いても意味はありませんよ。」
「う~~そうだけど。」
ユーナには勝てない~~
「今は致し方ありませんよ。気にするなって言うのも無理なお話だと思いますからね、ここはもう開き直ったほうがいいかと。」
「開き直る?って?」
「目一杯、今のご自分の姿を活用するんですよ。うんと、甘えたらいいかと思いますよ。」
「あ、甘える?アルバードに甘えるの?!」
まさか、ユーナにそんなこと言われるとは思っても見なかったので、ビックリした!
「そうです。姫様は元の姿だときっと甘え下手だと思いますからね。ここは今の幼子の姿を利用してっていうか、まぁ練習ですね。練習だと思ってアルバード様に甘えてみてくださいな。」
「甘え下手って・・・」
「あら違いますか?」
「イエ、チガワナイデス」
ユーナは、シエラを小さいときから見ているが、シエラは自分の前だけでは、気を抜いて接してはいるが、王族であるからには、王族としての責務を果たせなければいけないと、シエラが人に甘えることなく日々努力をしていたのをずっと見てきた。
「女は多少は我儘な方が可愛いって男性も多いですからね。あ、でも行き過ぎはダメですよ。ただの嫌な女になってしまいますから。」
「兼ね合いが難しいわね。」
「そうですね。姫様が普段遠慮してることを、少し表に出したらいいかと思いますよ。例えば、どこかのお店を入りたいとか、食べたい物があるとか、具体的に言った方が、相手もやり易いかと思いますよ。」
ユーナはシエラは本来あまり我儘を言わない性格なのは知っていたので、多少言ったところで、可愛いものだろうと踏んでいた。
「そういうものなのね!頑張ってみる!!」
「はい、アルバード様を振り向かせないといけませんからね!」
「そうよね!・・・でも、やっぱり幼女だし・・・」
一瞬は頑張ろうと思ったものの、幼女であることで、上手くいかないのではないかとシエラは不安に思った。何せここ2年近く、幼女をしているシエラは、少々情緒不安定になっていたのだ。
「姫様、中身を見てもらうように努力しましょ。アルバード様は恐らく外見で判断する人ではないと思いますよ。あれだけ妖艶な美貌のイライザ様とご一緒にいても、そういう素振りはなかったでしょ。」
確かに、あの二人をよくよく見ていたら、親しいのは親しいけど、男女のソレではないのは、ここ数日見ていて、シエラもわかっていた。
「うん・・・ありがとね、ユーナ。」
「いえいえ、ですが、デートは気負い過ぎないで、楽しく過ごしてくださいね。それに水を差すようで申し訳ありませんが、魔術に使う素材を買い出しがメインですからね。」
「そういえば、そうだったわ!」
シエラは本来の目的を忘れそうになっていた!
「さあさ、早く寝ませんと、明日に差し支えますよ。」
「そうね。おやすみなさい。」
明日のデート?で、二人の仲がより近づけばいいと、できればアルバードにはシエラの良さをわかってほしいと、切に願うユーナであった。
デートだ!デートだ!!デートだぁーーー!!
寝室で元の姿に戻っているシエラはベッドに寝そべり、枕を抱きながら、テンションがめっちゃくちゃ上がっていた。
「まぁまぁまぁ、姫様あからさまに嬉しそうですね。」
そんなシエラを見て、ユーナも嬉しそうだった。
「だって!初めての街中のデートよ!」
「そうですね、護衛は一応ついていきますが、まぁアルバード様とご一緒ですから大丈夫でしょうけど。」
アルバードは身体もデカいが精悍な顔つきをしているので、大抵は見た目だけで戦意喪失されるのだ!
「うふふ~何着て行こうかな~♪」
あ・・・だけど・・・
「どうしました、姫様?」
ユーナはシエラの様子が一変にして変わったことにすぐに気が付いた。
私は突然我に返った。
だって、どんなにおしゃれしたって、しょせんは幼女だもの。絶対にカップルなんかに見えない。きっと親子か、もしくはいいところ妹にしか見られないということに気付いてしまった・・・今更だけど。
「うーん・・・よく考えたら、カップルには見えないなぁと思って・・・」
「あ~まぁ、そりゃそうでしょうねぇ。」
ユーナは容赦がなかった!
「わかってるけど、人から言われると傷つくわよ!」
「姫様、今更言っても仕方のない事を嘆いても意味はありませんよ。」
「う~~そうだけど。」
ユーナには勝てない~~
「今は致し方ありませんよ。気にするなって言うのも無理なお話だと思いますからね、ここはもう開き直ったほうがいいかと。」
「開き直る?って?」
「目一杯、今のご自分の姿を活用するんですよ。うんと、甘えたらいいかと思いますよ。」
「あ、甘える?アルバードに甘えるの?!」
まさか、ユーナにそんなこと言われるとは思っても見なかったので、ビックリした!
「そうです。姫様は元の姿だときっと甘え下手だと思いますからね。ここは今の幼子の姿を利用してっていうか、まぁ練習ですね。練習だと思ってアルバード様に甘えてみてくださいな。」
「甘え下手って・・・」
「あら違いますか?」
「イエ、チガワナイデス」
ユーナは、シエラを小さいときから見ているが、シエラは自分の前だけでは、気を抜いて接してはいるが、王族であるからには、王族としての責務を果たせなければいけないと、シエラが人に甘えることなく日々努力をしていたのをずっと見てきた。
「女は多少は我儘な方が可愛いって男性も多いですからね。あ、でも行き過ぎはダメですよ。ただの嫌な女になってしまいますから。」
「兼ね合いが難しいわね。」
「そうですね。姫様が普段遠慮してることを、少し表に出したらいいかと思いますよ。例えば、どこかのお店を入りたいとか、食べたい物があるとか、具体的に言った方が、相手もやり易いかと思いますよ。」
ユーナはシエラは本来あまり我儘を言わない性格なのは知っていたので、多少言ったところで、可愛いものだろうと踏んでいた。
「そういうものなのね!頑張ってみる!!」
「はい、アルバード様を振り向かせないといけませんからね!」
「そうよね!・・・でも、やっぱり幼女だし・・・」
一瞬は頑張ろうと思ったものの、幼女であることで、上手くいかないのではないかとシエラは不安に思った。何せここ2年近く、幼女をしているシエラは、少々情緒不安定になっていたのだ。
「姫様、中身を見てもらうように努力しましょ。アルバード様は恐らく外見で判断する人ではないと思いますよ。あれだけ妖艶な美貌のイライザ様とご一緒にいても、そういう素振りはなかったでしょ。」
確かに、あの二人をよくよく見ていたら、親しいのは親しいけど、男女のソレではないのは、ここ数日見ていて、シエラもわかっていた。
「うん・・・ありがとね、ユーナ。」
「いえいえ、ですが、デートは気負い過ぎないで、楽しく過ごしてくださいね。それに水を差すようで申し訳ありませんが、魔術に使う素材を買い出しがメインですからね。」
「そういえば、そうだったわ!」
シエラは本来の目的を忘れそうになっていた!
「さあさ、早く寝ませんと、明日に差し支えますよ。」
「そうね。おやすみなさい。」
明日のデート?で、二人の仲がより近づけばいいと、できればアルバードにはシエラの良さをわかってほしいと、切に願うユーナであった。
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