谷武高校・生徒会の日常

koll.

文字の大きさ
上 下
57 / 61

57日目 Af部とPf部 中編

しおりを挟む
芽果はAf部とPf部との間に起きた過去の出来事を生徒会のアゲハに話した。


〈芽果〉じゃあ、続きを話すわね!


〈アゲハ〉はい! お願いします! 気になります!


〈芽果〉分かったわ


芽果はそういうと、話の続きを話した。


                          


          ◇◇◇


*******************************************************************************


柄本会長に怒れ、下を向いて黙っている亜音は、考えているようだった。しばらくして亜音は顔を上げた。上げた先には、柄本会長がいた。亜音か会長を見ていた。

さっきまでの落ち込んだ顔ではなく、何か覚悟をしたかのような真剣な顔つきをしていた。


〈亜音〉分かってる! 分かってる。覚悟はしてる、だからお願いします


亜音は頭を下げた。


あたりは静かになっていた。


〈芽果〉あのんちゃん......


そんな本気な亜音を見て、柄本会長は、立ち上がり話た。


〈柄本会長〉なるほど、本当にいいんだな?


〈亜音〉うん


柄本会長はしばらく亜音を見下ろしていた。


亜音は会長に見られると同時に、心臓をバクバクと鳴らして、緊張していた。


すると、会長は口を開いた。


〈柄本会長〉よおし! 分かった! じゃあAf部を潰しに行くぞ


〈亜音〉え? 本当に? いつ?


〈柄本会長〉あ? 今からに決まってんだろ!


〈亜音〉ええ!? 今からですか!?


〈柄本会長〉あ? 当たり前だろ?


〈二神〉ちょっ! 会長! ダメですよ! そんな勝手に決めないでください。それに、部活に管理してるの僕ですよ!


〈芽果〉そうよ! だめよ! なに言ってるの?


二神と芽果はやはり柄本会長の言葉を否定してきた。凄い勢いで否定に入ってきた。それは、しょうがないこと。本来は、理事長、校長、教頭、部活の部長•副部長、そして、生徒会全メンバーが会議室に集まり、こう言った大事な話を決める。だが、柄本会長はめんどくさがり屋で自分で決めて後で報告することが多い。とは言え、今回のようなことは、稀な話。


〈柄本会長〉Af部を潰すって言ったんだ


〈芽果〉いやいや、本当になに言ってんの? なんで?


〈柄本会長〉なんでって、俺が潰したいから。それに、亜音の眼は本気だ。そうだろう?


〈亜音〉う、うん! 本気だよ!


〈柄本会長〉と言う事だ


〈柄本会長〉それに、面白いじゃないか! 頑張って創った部活が、この眼で壊れていくところを見るのが! 


〈二神•坂尾〉は(こわ)?


〈柄本会長〉ふははは!! 全てはこの俺が決める! 俺は性格が悪いんだ、気をつけろよ


〈二神〉自分で言っちゃってるし


〈芽果〉全く、知らない! 怒られても知らないよ!


〈柄本会長〉大丈夫だ! 俺に任せておけ!


〈芽果〉会長......信用できなっ!


〈柄本会長〉あら?


〈芽果〉まあ程々にね


〈柄本会長〉程々? 悪いが手加減なんてしたら、潰せるものが潰せなくなる! 最初からガツンといかせてもらう


これを言った柄本会長の顔はまさに破壊神そのものだった。芽果たちには、会長の頭に2つの角に、口には鋭い牙。口から、火を吹きそうな感じがする。


〈柄本会長〉ははは!! よしいくぞ! 


と、柄本会長はAf部の部室に向かう。


亜音は、ズカズカと歩いて会長に付いて行く。芽果らはため息つきながら、あまり乗り気ではなかったが、一応付いていくことにした。


柄本会長は凄くやる気満々だ。


こうして、Af部を潰すために、会長たちは、Af部の部室まで行くことになった。


***************************************************************************


        ◇◇◇


芽果は、また、話の途中で休憩をとった。


〈アゲハ〉ん~、なんでその亜音先輩は、そこまで消そうとしたんだろう?


〈芽果〉それは、これから、話すわね。休憩後に


と、芽果はゆっくりと、お茶を啜すすった。


〈アゲハ〉でもやっぱり、当時でも会長は性格が悪かったんですね


〈芽果〉昔からよ


〈アゲハ〉なるほどです


〈二神〉あの時、止めればよかったなんて思ったりしてます


〈アゲハ〉え? 会長何かしたんですか?


〈芽果〉そうね、それも話すわね


〈アゲハ〉わかりました


芽果は、そう言うと、また話の続きを話した。


この後、話がどうなったのか。


まだ、会長の重要な言葉もまだ芽果は話ていない。


これから、順を追って話すようだ。


ー 57 Af部とPf部 中編 ー 続く

    
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

くまさんのマッサージ♡

はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。 2024.03.06 閲覧、お気に入りありがとうございます。 m(_ _)m もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。 2024.03.10 完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m 今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。 2024.03.19 https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy イベントページになります。 25日0時より開始です! ※補足 サークルスペースが確定いたしました。 一次創作2: え5 にて出展させていただいてます! 2024.10.28 11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。 2024.11.01 https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2 本日22時より、イベントが開催されます。 よろしければ遊びに来てください。

意味がわかると怖い話

井見虎和
ホラー
意味がわかると怖い話 答えは下の方にあります。 あくまで私が考えた答えで、別の考え方があれば感想でどうぞ。

意味がわかると下ネタにしかならない話

黒猫
ホラー
意味がわかると怖い話に影響されて作成した作品意味がわかると下ネタにしかならない話(ちなみに作者ががんばって考えているの更新遅れるっす)

ゾンビだらけの世界で俺はゾンビのふりをし続ける

気ままに
ホラー
 家で寝て起きたらまさかの世界がゾンビパンデミックとなってしまっていた!  しかもセーラー服の可愛い女子高生のゾンビに噛まれてしまう!  もう終わりかと思ったら俺はゾンビになる事はなかった。しかもゾンビに狙われない体質へとなってしまう……これは映画で見た展開と同じじゃないか!  てことで俺は人間に利用されるのは御免被るのでゾンビのフリをして人間の安息の地が完成するまでのんびりと生活させて頂きます。  ネタバレ注意!↓↓  黒藤冬夜は自分を噛んだ知性ある女子高生のゾンビ、特殊体を探すためまず総合病院に向かう。  そこでゾンビとは思えない程の、異常なまでの力を持つ別の特殊体に出会う。  そこの総合病院の地下ではある研究が行われていた……  "P-tB"  人を救う研究のはずがそれは大きな厄災をもたらす事になる……  何故ゾンビが生まれたか……  何故知性あるゾンビが居るのか……  そして何故自分はゾンビにならず、ゾンビに狙われない孤独な存在となってしまったのか……

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

短い怖い話 (怖い話、ホラー、短編集)

本野汐梨 Honno Siori
ホラー
 あなたの身近にも訪れるかもしれない恐怖を集めました。 全て一話完結ですのでどこから読んでもらっても構いません。 短くて詳しい概要がよくわからないと思われるかもしれません。しかし、その分、なぜ本文の様な恐怖の事象が起こったのか、あなた自身で考えてみてください。 たくさんの短いお話の中から、是非お気に入りの恐怖を見つけてください。

エレベーターで一緒になった男の子がやけにモジモジしているので

こじらせた処女
BL
 大学生になり、一人暮らしを始めた荒井は、今日も今日とて買い物を済ませて、下宿先のエレベーターを待っていた。そこに偶然居合わせた中学生になりたての男の子。やけにソワソワしていて、我慢しているというのは明白だった。  とてつもなく短いエレベーターの移動時間に繰り広げられる、激しいおしっこダンス。果たして彼は間に合うのだろうか…

先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…

ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。 しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。 気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…

処理中です...