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62日目 レモンヨーグルト3
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前回は、学校近くのコンビニに入るもあののむレモンヨーグルトはなかった。そして椿、要、坂梨の3人はなんでも揃うというあのコンビニより少し歩いたところにあるスーパーに向かう。その道中、オオカミのような敵に出くわしてしまう。3ぴきのこぶたたちはどうするのか?
大きいオオカミは吠えながら目をギンギンに光らせていた。獲物をみつけたように。
〈椿〉なっ! なんだ! おまえは!!
〈要〉なんて大きなオオカミなんや!
〈坂梨〉しかも、目が怖い!
と、3人はそのオオカミをみて恐れていた。
〈柄本会長〉おいおい......この俺になんて言いぐさだ? しかもオオカミって! ていうか目は怖くないわ! 俺は一応生徒会長だからな? わかってるよな?
そのオオカミの正体は谷武高校生徒会長の柄本会長だった。
〈椿〉なんだぁ~柄本会長かー、つまんない......
〈柄本会長〉おい! つまんない! とか言うなよ! なんか負けた気分になるわ!
〈要〉負けた気分って......
〈坂梨〉会長ってこんなキャラだっけ?
〈椿〉坂梨そういえば、あの会長、BGFが終わった時にな俺に、背を後ろに向けてな......
椿は坂梨にこそこそと会長のことをなにか言おうとした。
〈柄本会長〉おい! まて! 椿なにこそこそしてんだ!? その話はやめろ!
〈椿〉冗談だって
〈柄本会長〉まったく! こいつは!
〈柄本会長〉ところで、お前らこんなところでなにしてんだ?
〈要〉じつはのむレモンヨーグルトを探してんの。どこさがしても無くてさ
〈坂梨〉それで、そこのディーワンに行くところなの。あそこなら売ってるかも
〈椿〉そういうこと
〈柄本会長〉ディーワン?D・oneのことか、たしかにあそこならあるのだが......もう無いぞ?
〈椿〉は?
〈要〉いやいやいや、なんでわかんねん
〈柄本会長〉ん......
柄本会長は自分の左手に持っていたビニール袋を見せた。そこには「D・one柏店」という言葉が緑色で書かれていた。
〈椿〉はっ! それは! ディーワンの袋......まさか?
〈柄本会長〉そうだ! あの店ののむレモンヨーグルトはこの俺がありったけ買ったわ! ハハハハ!!
〈要〉まじかよ! おそかった!
〈椿〉で? 何個かったんだ?
〈柄本会長〉3個だ!
〈坂梨〉じゃあちょうど私たちの分ってことね! ありがとうございます! 会長!
と、坂梨は果敢に柄本会長ののむレモンヨーグルトを取ろうとした。
〈柄本会長〉いや! これはお前たちのではない! おれのだ!
〈要〉なに! けち!
〈椿〉その3匹のこぶたをどうする気だ! オオカミめ!
〈柄本会長〉フハハハ!!この俺様の胃袋の中に入れるに決まってんだろ!? ハハハハハハ!!!
〈椿〉このやろー! 今助けてやるからな!
〈柄本会長〉果たして助けられるかな?
と、椿は柄本オオカミのビニール袋をめがけて手をさし伸ばした。椿はビニール袋をなんとか取ろうとするが、柄本オオカミの避けるスピードについていけず、結局取ることはできなかった。
〈椿〉くそ~っ!
〈柄本会長〉フハハハ!! おそいおそい!! じゃあな!もういくわ! またどこかで探してこぶたちゃんたちを助けるんだな! このこぶたはおれがいただく! ハッハハハ!!
柄本会長はそういいながら去っていった。
〈要〉いってもうたな
〈坂梨〉椿くん! また探そう! まだ希望を諦めちゃだめだよ!もう一度探すよ!
〈椿〉さか......なし......おまえ......わかった!もう一度探そう! 俺たちのこぶたちゃんを!
〈要〉そうだ! あの夕日に向かって! もう一度! ほら!
〈椿〉よう......うん! いくか!
と、3人は歩き、赤い夕日と共にあののむレモンヨーグルトを再び探しに行くことにした。
3人は目を火のように燃やし、希望に満ちていた。のむレモンヨーグルトを探すという宝を探すために。
ー 62 レモンヨーグルト3 ー 続く
大きいオオカミは吠えながら目をギンギンに光らせていた。獲物をみつけたように。
〈椿〉なっ! なんだ! おまえは!!
〈要〉なんて大きなオオカミなんや!
〈坂梨〉しかも、目が怖い!
と、3人はそのオオカミをみて恐れていた。
〈柄本会長〉おいおい......この俺になんて言いぐさだ? しかもオオカミって! ていうか目は怖くないわ! 俺は一応生徒会長だからな? わかってるよな?
そのオオカミの正体は谷武高校生徒会長の柄本会長だった。
〈椿〉なんだぁ~柄本会長かー、つまんない......
〈柄本会長〉おい! つまんない! とか言うなよ! なんか負けた気分になるわ!
〈要〉負けた気分って......
〈坂梨〉会長ってこんなキャラだっけ?
〈椿〉坂梨そういえば、あの会長、BGFが終わった時にな俺に、背を後ろに向けてな......
椿は坂梨にこそこそと会長のことをなにか言おうとした。
〈柄本会長〉おい! まて! 椿なにこそこそしてんだ!? その話はやめろ!
〈椿〉冗談だって
〈柄本会長〉まったく! こいつは!
〈柄本会長〉ところで、お前らこんなところでなにしてんだ?
〈要〉じつはのむレモンヨーグルトを探してんの。どこさがしても無くてさ
〈坂梨〉それで、そこのディーワンに行くところなの。あそこなら売ってるかも
〈椿〉そういうこと
〈柄本会長〉ディーワン?D・oneのことか、たしかにあそこならあるのだが......もう無いぞ?
〈椿〉は?
〈要〉いやいやいや、なんでわかんねん
〈柄本会長〉ん......
柄本会長は自分の左手に持っていたビニール袋を見せた。そこには「D・one柏店」という言葉が緑色で書かれていた。
〈椿〉はっ! それは! ディーワンの袋......まさか?
〈柄本会長〉そうだ! あの店ののむレモンヨーグルトはこの俺がありったけ買ったわ! ハハハハ!!
〈要〉まじかよ! おそかった!
〈椿〉で? 何個かったんだ?
〈柄本会長〉3個だ!
〈坂梨〉じゃあちょうど私たちの分ってことね! ありがとうございます! 会長!
と、坂梨は果敢に柄本会長ののむレモンヨーグルトを取ろうとした。
〈柄本会長〉いや! これはお前たちのではない! おれのだ!
〈要〉なに! けち!
〈椿〉その3匹のこぶたをどうする気だ! オオカミめ!
〈柄本会長〉フハハハ!!この俺様の胃袋の中に入れるに決まってんだろ!? ハハハハハハ!!!
〈椿〉このやろー! 今助けてやるからな!
〈柄本会長〉果たして助けられるかな?
と、椿は柄本オオカミのビニール袋をめがけて手をさし伸ばした。椿はビニール袋をなんとか取ろうとするが、柄本オオカミの避けるスピードについていけず、結局取ることはできなかった。
〈椿〉くそ~っ!
〈柄本会長〉フハハハ!! おそいおそい!! じゃあな!もういくわ! またどこかで探してこぶたちゃんたちを助けるんだな! このこぶたはおれがいただく! ハッハハハ!!
柄本会長はそういいながら去っていった。
〈要〉いってもうたな
〈坂梨〉椿くん! また探そう! まだ希望を諦めちゃだめだよ!もう一度探すよ!
〈椿〉さか......なし......おまえ......わかった!もう一度探そう! 俺たちのこぶたちゃんを!
〈要〉そうだ! あの夕日に向かって! もう一度! ほら!
〈椿〉よう......うん! いくか!
と、3人は歩き、赤い夕日と共にあののむレモンヨーグルトを再び探しに行くことにした。
3人は目を火のように燃やし、希望に満ちていた。のむレモンヨーグルトを探すという宝を探すために。
ー 62 レモンヨーグルト3 ー 続く
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