Tempus fugit - 500の奇跡 -

3章- 怯える雛

3章-62 怯える雛2

3章-62

ある日の帰り、マルタはニックス先生があまりにも見ない事に疑問を感じてロタールの所へ行った。
ロタールは部屋に入れた。
それで？ なんの話だ？ 
ニックス先生ってどうしたの？ あれから来てない。
しらねえよ、そんなの。
そっか。わかった、ありがとう。
お前さ、首突っ込みすぎじゃね？ ニコロの友達だからって突っ込む義理ないだろ。
そんなんじゃないよ、ただ心配なだけ。それにサマンサの件もあるし。
ん？ 知らないのか？ 犯人。
え、知ってるの？ 
まあ一応な。
誰なの！？
え、お前がさっき言っただろ？
まさか、ニックス先生？
そうだ。
まさか？ そんなはずないって。
なんだよ、俺が嘘ついてるの思ってんのか？ 俺は組織居るんだぞ。
本当に彼なの？
ああ、サマンサとグレイズを殺した。俺も殺されそうになった。それとあの時言わなかったが、ニコロの母を殺したのはニックスだ。

ここでまさかの新事実にマルタは驚く。ニックスとはそれ程まで殺人を繰り返したのか、それを取り込むオースティンはどんな人間なのか、それとも悪魔か。
話して、ニックスがどうしたのかは分からなかった。
どこに潜んでいるのか。