草ww破滅部活動日記!

koll.

文字の大きさ
上 下
51 / 82

51日目 BGF編23 策士

しおりを挟む
田代さんをギリギリ破り、次は生徒会チームの芽果先輩が最後の相手だ。その勝負が始まりスカイラーは芽果の威圧感に押しつぶされそうになる。そして、3週のうち2週は芽果が勝ってしまった。もう、後がないスカイラー。どう切り抜ける?

〈スカイラー〉な、なんで?

〈芽果〉ふふふ、言ったでしょ?スカイラーさんは、わかりやすいのよ?さっき、スカイラーさんのお父さん喫煙家と言ったとき、他の言葉よりニヤリとしたのよ。まるでこれがウソって言ってるようにね

〈スカイラー〉くっ!そんな小さなところを...

〈二神〉さすがですね。あの人はいつも、あの柄本会長と一緒にいるならあそこまで、小さなところまで気づけるようになった。その鋭さはこの学校随一と聴いた

〈石沢実況〉なんと!するどい観察力だ!!これさ生徒会チームの芽果先輩の勝利か!?それともこの危機を脱出して、スカイラー選手が勝つのか!?

〈石沢実況〉さあ!最後の運命の勝負、3週目を始めます!では!はじめ!

と、最後の勝負が始まる。

二人は先ほどと同様にサイコロを振る。

〈スカイラー〉私は5

〈芽果〉私は、6よ

〈スカイラー〉なっ!さっきからなんなのよ!ちゃんと振ってるの?

〈芽果〉振ってますわ。もう一度振りましょうか?それとも?スカイラーさんが代わりに振る?それか、そこの石沢くん?それとも他の誰かにやってもらう?

〈スカイラー〉いや、いいわ。信じるわ。早く進めましょう(なんなの?あの自信は?)

〈芽果〉いくわよ

と、芽果はウソ一つ、本当を三つ言った。

〈スカイラー〉わ、わかったわ!あなたのウソ(よし!私は寝るときに枕を使わない!これがウソよ!)!

〈芽果〉まって!これは忠告よ!本当にいいの?それで?

〈スカイラー〉なんですって?

〈芽果〉いい?ここであなたがウソを当てることが出来なかったら...あなたの負けよ?
そうでしょ?石沢くん?

〈石沢実況〉たしかに、そうです。ここで当てれなければ必然的に芽果先輩の勝ちです

〈スカイラー〉なるほどね...忠告をどうも

〈芽果〉ゆっくり考えていいわ

〈柄本会長〉さすが、芽果だな。あそこまで観察力、策士力の膨大さは俺でも危ういかもな(まあ、あいつは会った時から凄かったが、それがさらに強力になってるな)

スカイラーは少し考えた。

〈スカイラー〉(どうする?最初に言った、寝るときに枕を使わない、次は、私の持っている端末はiPhone、次は、好きな動物はパンダ、最後は私の母がフォルクスワーゲンを買った。どれかしら?)

〈スカイラー〉いいわ!これにするわ!

〈芽果〉あら!もういいの?

〈スカイラー〉いいわ!あなたのウソは...

これでスカイラーがウソを当てることが出来なければ、この勝負は負ける。
スカイラーの出した答えは?

〈スカイラー〉あなたのついたウソは私の持っている端末はiPhoneよ!これがウソよ!

〈石沢実況〉さあ!言ったぞ!?答えは!?

〈芽果〉ふふふふ。残念、不正解よ

それを言われた瞬間、スカイラーは目を大きくして疑った。

〈スカイラー〉そんな、そんなはずない!だって!iPhoneよ!高校生がそんな!

すると、芽果はiPhoneを見せる。

〈スカイラー〉なっ!じゃあ!先輩がついたウソは!?

〈芽果〉私のついたウソは、正解は...寝るときに枕を使わない。よ

〈スカイラー〉な!なんですって!?それは!一度あの時考えて言おうした...はっ!そうか、騙された...まんまと、それに引っかかったってことね...さ、さすが、ね...驚愕したわ、まさか先輩がここまで策士だったとは

〈芽果〉そうでもないわ

〈石沢実況〉なんと!かったのは!生徒会チームの芽果先輩だ!!さすが、生徒会の策士だ!!

スカイラーは椿の元へ戻る。

〈椿〉す、スカイラー、気にするな!

〈スカイラー〉ごめん!負けた!ごめん

〈椿〉あ、相手は!手強い相手だったんだ!どちらが勝っても、負けてもおかしくない試合だ!だからな?

〈一星〉そうだぞ?

〈スカイラー〉悔しい!あの人は...あの人は、全部、ウソを最初に全部言ってた!すごいわ、完敗よ

スカイラーは凄く苦しい、悔しい、悔しい!そんな思いが椿たちに痛いほど伝わった。

〈要〉スカイラー...

いままで、ここまで悔しい顔をみせたスカイラーは見たことない。

〈スカイラー〉みんな、ごめん!本当に!田代さんの時、助けてもらったのに

〈椿〉なにいってんだ?仲間だろ?困ってるのになにもしないおれたちじゃないだろ?助けるのは当たり前だろ?それに、あとは俺があの会長を倒せば、いいんだ。まだ負けたわけじゃない!

〈スカイラー〉ありがとう...椿

そこに、石沢実況が段取りを話す。

〈石沢実況〉はーい!!ではお待ちかね!次はこのBGFの最終決戦!これに最後の敵を倒せば!このBGF勝者・王者となる!果たして!優勝するチームは誰だ?
では!大将は来てください!

〈椿〉じゃあ、行ってくる!

〈一星〉がんばれよ!

〈スカイラー〉信じてる!

〈道久〉勝ってくださいよ!

〈椿〉おう!

と、そのBGFのリングに向かう。すると、目の前に要がいる。

椿は立ち止まった。

〈要〉勝てよ...あいつらの分まで

〈椿〉あたりまえよ!行ってくる!

そう言い、リングに向かった。椿は様々な仲間の想いを胸に受け止めて、挑もうとしていた。

ついに、BGF最後の最終決戦が始まろうとしていた。
果たして、このボードゲームフェスティバルを制する優勝者チームは誰になるのか!?

ー 51 BGF編23 策士 ー 続く

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

虐げられた令嬢、ペネロペの場合

キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。 幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。 父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。 まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。 可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。 1話完結のショートショートです。 虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい…… という願望から生まれたお話です。 ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。 R15は念のため。

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

えっと、幼馴染が私の婚約者と朝チュンしました。ドン引きなんですけど……

百谷シカ
恋愛
カメロン侯爵家で開かれた舞踏会。 楽しい夜が明けて、うららかな朝、幼馴染モイラの部屋を訪ねたら…… 「えっ!?」 「え?」 「あ」 モイラのベッドに、私の婚約者レニー・ストックウィンが寝ていた。 ふたりとも裸で、衣服が散乱している酷い状態。 「どういう事なの!?」 楽しかった舞踏会も台無し。 しかも、モイラの部屋で泣き喚く私を、モイラとレニーが宥める始末。 「触らないで! 気持ち悪い!!」 その瞬間、私は幼馴染と婚約者を失ったのだと気づいた。 愛していたはずのふたりは、裏切り者だ。 私は部屋を飛び出した。 そして、少し頭を冷やそうと散歩に出て、美しい橋でたそがれていた時。 「待て待て待てぇッ!!」 人生を悲観し絶望のあまり人生の幕を引こうとしている……と勘違いされたらしい。 髪を振り乱し突進してくるのは、恋多き貴公子と噂の麗しいアスター伯爵だった。 「早まるな! オリヴィア・レンフィールド!!」 「!?」 私は、とりあえず猛ダッシュで逃げた。 だって、失恋したばかりの私には、刺激が強すぎる人だったから…… ♡内気な傷心令嬢とフェロモン伯爵の優しいラブストーリー♡

私の作った料理を食べているのに、浮気するなんてずいぶん度胸がおありなのね。さあ、何が入っているでしょう?

kieiku
恋愛
「毎日の苦しい訓練の中に、癒やしを求めてしまうのは騎士のさがなのだ。君も騎士の妻なら、わかってくれ」わかりませんわ? 「浮気なんて、とても度胸がおありなのね、旦那様。私が食事に何か入れてもおかしくないって、思いませんでしたの?」 まあ、もうかなり食べてらっしゃいますけど。 旦那様ったら、苦しそうねえ? 命乞いなんて。ふふっ。

転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ
ファンタジー
※コミカライズスタートしました!  2024年10月下旬にコミック第一巻刊行予定です 2023年9月21日に第一巻、2024年3月21日に第二巻が発売されました 2024年8月中旬第三巻刊行予定です ある少年は、母親よりネグレクトを受けていた上に住んでいたアパートを追い出されてしまった。 高校進学も出来ずにいたとあるバイト帰りに、酔っ払いに駅のホームから突き飛ばされてしまい、電車にひかれて死んでしまった。 しかしながら再び目を覚ました少年は、見た事もない異世界で赤子として新たに生をうけていた。 だが、赤子ながらに周囲の話を聞く内に、この世界の自分も幼い内に追い出されてしまう事に気づいてしまった。 そんな中、突然見知らぬ金髪の幼女が連れてこられ、一緒に部屋で育てられる事に。 幼女の事を妹として接しながら、この子も一緒に追い出されてしまうことが分かった。 幼い二人で来たる追い出される日に備えます。 基本はお兄ちゃんと妹ちゃんを中心としたストーリーです カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しています 2023/08/30 題名を以下に変更しました 「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきたいと思います」→「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます」 書籍化が決定しました 2023/09/01 アルファポリス社様より9月中旬に刊行予定となります 2023/09/06 アルファポリス様より、9月19日に出荷されます 呱々唄七つ先生の素晴らしいイラストとなっております 2024/3/21 アルファポリス様より第二巻が発売されました 2024/4/24 コミカライズスタートしました 2024/8/12 アルファポリス様から第三巻が八月中旬に刊行予定です

訳ありヒロインは、前世が悪役令嬢だった。王妃教育を終了していた私は皆に認められる存在に。でも復讐はするわよ?

naturalsoft
恋愛
私の前世は公爵令嬢であり、王太子殿下の婚約者だった。しかし、光魔法の使える男爵令嬢に汚名を着せられて、婚約破棄された挙げ句、処刑された。 私は最後の瞬間に一族の秘術を使い過去に戻る事に成功した。 しかし、イレギュラーが起きた。 何故か宿敵である男爵令嬢として過去に戻ってしまっていたのだ。

戦場の女神

ニタマゴ
青春
昔、ヘレニム国とスタラナ国という二つの大国が大陸を占めていた。両国ともに人口や進んだ技術持っており、相手を脅威だと思っていたが、怖くて手を打つことはなかった・・・ しかし、ヘレニムの連盟国とスラタナの連盟国が戦争を始めてしまった。スラタナはヘレニムを刺激しないため、援軍は送らなかったが、ヘレニムはその連盟国に10%もの食糧依頼をしていた。だから、少し援軍を送ったつもりが、スラタナはヘレニムが戦争に踏み切ったと勘違いし、大戦争が始まってしまう。 その戦争にアリを踏み殺しただけでも悲しむ優しいすぎる高校生の女の子が参戦した・・・ ※漫画バージョンがあります。ストーリーの更新は常に小説が最新です。(漫画は一時非公開状態です)

もふもふ獣人転生

  *  
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。 ちっちゃなもふもふ獣人と、騎士見習の少年の、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です。

処理中です...