ソニード

koll.

文字の大きさ
上 下
28 / 42
2シーズン

#22 新しい部屋2

しおりを挟む
前回までは、チャービルの住むスキロスA棟が何故か火事になってしまった。

一時ホテルに避難したチャービルだったが、今後住むところに悩む。後日、スキロス・オーナーのダニエルの提案、好意によりスキロスB棟に住むことになったのだが……





スキロスB棟161号室にて、チャービルとケリーとグスマンがいた。



チャービルはテナガザルみたいな顔して、眉間辺りをポリポリと搔いていた。



場所、位置関係申し分ない。部屋も5階でしかも一番奥で中も綺麗で申し分ない! あのピンクのソファーだけ除いてな!



と、チャービルはピンクのソファーに指を激しく指す。



なんか哀れね…… 。



と、ケリーが言う。



なんだと!?



元はお前が置いた灯油のせいだろ!?



は? 待ってよ、置いていいって言ったのは貴方よ! それに全て半分ずつしか入ってないし、どうやったら火事が起きるのよ!!



ケリーはチャービルの言い草に言い返す。



てことはあれか? 独りでに動いてコロコロガシャーンッ! てか? そんなアホな、いさましいちびのトースターでもあるまいし。



と、チャービルは言う。



まあまあ、その辺に。



と、珍しくグスマンが二人の言い争いを止める。



まったく…… 。



チャービルはため息をつく。



まあいいわ、そのおかげであのボロい部屋から新品同様の部屋が手に入った。私のおかげね。



ほらやはり君のせいだ。



なによ!



まあ、ここは良さそうだ。講演会場も前より近くなったし。



そうよ。



ところで、お前らはどうするんだ? 帰るのか?



帰るわよ、実は私アーリントンのほうが家から近いの。



僕は少し遠くなる。と言っても5分ぐらい…… 。



5分ぐらいならいいじゃないか。



何言ってんだ! 5分って結構遠いぞ!



あっそ。



私は今の家から20分よ。前は30分かかってた。



そうなのか。



おれはこの家から35分だ! 前は20分で行けたのに。



あのな、グスマン、それはもう5分程度じゃないぞ。



あ、そうかもっと離れるのか。



おれビーニーズで夜食べて、ホテルにある荷物持ってくるけどいくか?



と、チャービルは2人にきく。



ビーニーズには行く、でもホテルは行かない。そのまま帰る。



私もよ。



そうか、わかった。なら気晴らしに行こう。



そう言うと3人はビーニーズに向かう。





──────── ビーニーズ2号店にて



あんまり1号店と変わらなくて安心したよ、ビーニーズ。



と、チャービルが言う。



そうね。



2号店は1号店とはそんな内装は変わらない。変わっているのは外装だけだ。2号店のほうがオーナーがよく居るそうだ。アービングに住んでいるので、アーリントンの方が近い。



さて、そろそろホテルいくよ、本当に行かないのか?



行かないってば!



と、ケリーが言う。



また明日来るわ。荷物そんな多くないでしょ。



まあね、大きなバッグ1つだけだ。あと、ダニエルと会わなきゃな。部屋の荷物が安全か聞かないと。



明日でいいんじゃない?



そうだな、もう遅い。ホテルいって、戻ったらテレビでもみるよ。



そのほうがいい。



と、チャービルとケリーが話す。



チャービルは会計を済ませ、昨日泊まったホテルに向かった。



ケリーとグスマンは電車で自分の家に帰る。



また明日、チャービルの部屋に集まるだろう。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた

楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。 この作品はハーメルン様でも掲載しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

処理中です...