ソニード

koll.

文字の大きさ
上 下
19 / 42
2シーズン

♯13 ホール夫妻2

しおりを挟む
チャービルの部屋で中国料理を待っていた。

チャービルは椅子に座り新聞を見ている。アリエスはキッチン周りを綺麗に拭いている。
グスマンとハドソンはテレビを見ている。

新聞を見ているチャービルが話す。

おい、グスマン。

なんだよ。

アヒルはアヒルの子がアニメ化するって!

なんだって!? あの新聞漫画の? いつ?

放送日は未定、毎週月曜日になるって。

放送日は未定か。

なんだ? その漫画?

と、ハドソンが会話に入ってくる。

このダラストの連載漫画だ。アヒルが仲間と政治活動する漫画で、119話連載記念にアニメ化だって。

119? 反対にすれば警察署か。なら警察署って覚えとけばいいな。

と、ハドソンが言う。

そう、警察署911の反対。覚えとかないとね。みんなも。アメリカ旅行の際もこの911を覚えとくといい。

誰に言ってるんだ? お前?

と、グスマンがツッコむ。

そこにインターフォンがなる。これにはアリエスがでる。

来たのは中国料理の配達員だった。

アリエスは部屋の鍵を開ける。

おっ! やっと来たか!

と、グスマンが言う。

もう待つこと25分だ。グスマンはお腹が空いている。

そこに配達員が部屋に入ってくる。

やあ! 中国料理だ! 

と、男性中国人だった。

ありがとう! ルイ!

と、チャービルはお金を渡そうとする。

待って! あなたはだめ!

と、アリエスが言う。

私が払う。

え? 何言ってんの? 母さん。大丈夫だって。

いいの! 払わせて!!

と、アリエスは頑なに言うのでチャービルはその気迫に負ける。アリエスはルイにお金を渡した。

ではまた! 

と、ルイは帰っていく。

どうしたんだよ、母さん! 昼代のお金ぐらいあるって!

いいの! あなたは払ってはだめ! お父さん、食べるわよ!

ああ、わかった!

と、中国料理を開けるアリエス。

まったく…… 。

と、チャービルは言う。

さっそく、中国料理を食べ出すチャービルたち。

炒め物って美味しいよな。

チャービルが言う。

そうね。

そこに電話がかかる。

これにはチャービルがでる。

「はい、ビルです」

「もしもし! やあ、ニコラスだ。いまいいか?」

「ああ、ニコラスかどうした?」

「さっきも電話したけど外出してたのか?」

「そうだよ、野球の試合だった」

「なるほどね。そういえばテレビの仕事がある、出ないか?」

「なんだって? テレビに?」

「そう、CBSにでないか?」

「あーそうだな。どの立ち位置で?」

「最近ビブリオセラピーをしてるらしいな」

「ああ、してるよ」

「そのビブリオセラピーについて詳しく聞かせてくれ。珍しい仕事だから社長が食いついた」

「いいよ、いつ?」

「まだわからないから、詳しい日程は後ほど伝えるよ」

「わかった、ありがとうニコラス」

「ああ! またな」

と、ニコラスが電話を切る。

だれだ? 

と、グスマンがチャービルに聞く。

ああ、聞いてくれ! テレビの仕事が決まった!

なんだって!?

と、グスマンはビックリする。

口からご飯が落ちながら話す。

お前食べ方汚いな、どうにかならないのか?

いいだろ! 別に。

あら、そういえばさっきテレビ会社から電話があったわ。

と、ひょんな事からぽっと思い出したかのようにアリエスは言う。

しってる、さっき電話したって言ってた。もっと早く言ってくれ。どうだ? 仕事は順調だ。

そうみたいね。いつでるの?

それはまだ未定だから後で決めるって。

そう。凄いわね。

まあね!

と、嬉しそうに炒め物をたべるチャービルであった。

そういえば、なんでホール夫妻はここに?

と、グスマンは聞く。

フォートワースの医者に用があって、来たんだ。車を掃除してる時腕を打撲したんだ。明日帰る。

ハドソンが答える。

なるほど、早く治るといいですね。

と、グスマンが言った。

まあもう治りかけだけどね、一応見せた。

と、チャービルが言う。

そうか。ならいい。

ホール夫妻は今日泊まって、明日の朝ボーモントに帰るようだ。

今日は中国料理をみんなで嗜んだ。グスマンが帰ったあとは御年寄なので、ホール夫妻はソファーベッドで2人で静かに寝ていた。気持ちよさそうだった。




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

[恥辱]りみの強制おむつ生活

rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。 保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

若妻の穴を堪能する夫の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

同僚くすぐりマッサージ

セナ
大衆娯楽
これは自分の実体験です

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました

フルーツパフェ
大衆娯楽
 とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。  曰く、全校生徒はパンツを履くこと。  生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?  史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

処理中です...