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【敵国の王子×第二王子】
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【屋敷に連れて来られて1日目の話】
屋敷に連れてこられて1日が経った。連れて来られた晩、私はローレンスに激しく抱かれた。勿論、男のモノを受け入れる行為はとても痛かったし、何よりローレンスのモノはとても大きかった。
痛くても男の私が娼婦のように喘げば彼は気持ち悪がって辞めるだろうと思い、自分でも吐き気がする程の気持ち悪い喘ぎ声でローレンスに媚びた。
けれどローレンスは一向に辞める気配はなく、寧ろ喜んでいるように見えた。
「あぁ…、んぁ」
私が娼婦のようなはしたない声を上げることに対して、ローレンスは嫌悪感はないのか?
バックで突かれて顔が見えないが、恐らく私の事は性処理道具にしか思ってないはずだ。
「セシル…」
後ろから名前を呼ばれてゾワゾワと背筋が栗立つ。
そして容赦なく何度も責め立てられ、痛みに耐えようとシーツを掴む。
「気持ちいい?」
シーツを掴んでいた手を上から握り込まれる。まるで恋人に問いかける声色に、その時私は初めて自覚した。
「可愛い、愛してるよセシル」
愛してるの言葉を聞いて硬直する私に、再度腰を動かすローレンス。
「……よないっ!」
「え?」
「気持ちよくなんかないっ!」
自分のしていたことが、まさか相手を喜ばす事だったとは私が馬鹿みたいだ。
だけどローレンスが私に好意を寄せているのなら好都合、その恋をズタズタにして終わらせればいい。
「下手くそなんだよ!ワザと気持ち悪い声出してんのがわかんないのか!?
痛いし!気持ちよくないし!お前のことなんか好きじゃない、大嫌いだっ!」
「っ…!」
初めてこんな荒々しい言葉遣いをした。
今までは王族というのもあり、言葉や所作に気を使っていた。けれど、今はそんな気を使っている場合では無い。
うつ伏せでベッドに寝かされていた状態から、グルリと反転して組み敷いていたローレンスを横腹にキックをするが、キック下足を片手で掴み抑えられる。
「っ、…離せっ!」
必死に藻掻くが、ビクともしない。
そして半分ほど抜けかけていたローレンスのモノはずるりと抜かれる。
「セシル…嘘ついていたのか。昨日は俺の気持ちに答えるように腕を回してきたり、気持ちよさそうに喘いでいた愛らしい声も…全てっ!」
「ひぃッ…!?」
フサァっと音がしたと思えば、自分の横の枕に穴が空いて羽毛が飛び出す。
そしてどこから取り出したのかピンク色の小瓶がローレンスの手にあり、小瓶の液が入るようにセシルの腰を少しあげて瓶を傾けた。
嫌な予感がして咄嗟に腰を屈めようとすると、察知したのか腰の下にクッションを敷かれる。
「あっ、ふッん…」
冷たい液体が中に入ってくる感覚に身震いする。
液体が全部入ったことを確認すると、小瓶をどこかに投げる。そして手錠をセシルの手とベッドボードに繋ぎ止める。
手錠の事を気にしているのは初めのうちで、萎えていたセシルのそこは立ち上がり、中は段々と熱を持ち始める。
「なか…あついっ!」
助けを求めるようにローレンスを上目遣いで見上げるが、冷めきっためをしていてさっきまでの幸せそうな声色や、表情が嘘みたいだ。
「セシル、お前が反省するまでそのままでいい子にしていろ」
部屋を出て行こうとするローレンスに、セシルは必死で止めようとする。止めると言っても手は拘束されていて、何も出来ないに等しい。
「待って、ローレンス…置いてかないで!」
ローレンスは少しも振り返ることなく部屋を出て行ってしまった。
屋敷に連れてこられて1日が経った。連れて来られた晩、私はローレンスに激しく抱かれた。勿論、男のモノを受け入れる行為はとても痛かったし、何よりローレンスのモノはとても大きかった。
痛くても男の私が娼婦のように喘げば彼は気持ち悪がって辞めるだろうと思い、自分でも吐き気がする程の気持ち悪い喘ぎ声でローレンスに媚びた。
けれどローレンスは一向に辞める気配はなく、寧ろ喜んでいるように見えた。
「あぁ…、んぁ」
私が娼婦のようなはしたない声を上げることに対して、ローレンスは嫌悪感はないのか?
バックで突かれて顔が見えないが、恐らく私の事は性処理道具にしか思ってないはずだ。
「セシル…」
後ろから名前を呼ばれてゾワゾワと背筋が栗立つ。
そして容赦なく何度も責め立てられ、痛みに耐えようとシーツを掴む。
「気持ちいい?」
シーツを掴んでいた手を上から握り込まれる。まるで恋人に問いかける声色に、その時私は初めて自覚した。
「可愛い、愛してるよセシル」
愛してるの言葉を聞いて硬直する私に、再度腰を動かすローレンス。
「……よないっ!」
「え?」
「気持ちよくなんかないっ!」
自分のしていたことが、まさか相手を喜ばす事だったとは私が馬鹿みたいだ。
だけどローレンスが私に好意を寄せているのなら好都合、その恋をズタズタにして終わらせればいい。
「下手くそなんだよ!ワザと気持ち悪い声出してんのがわかんないのか!?
痛いし!気持ちよくないし!お前のことなんか好きじゃない、大嫌いだっ!」
「っ…!」
初めてこんな荒々しい言葉遣いをした。
今までは王族というのもあり、言葉や所作に気を使っていた。けれど、今はそんな気を使っている場合では無い。
うつ伏せでベッドに寝かされていた状態から、グルリと反転して組み敷いていたローレンスを横腹にキックをするが、キック下足を片手で掴み抑えられる。
「っ、…離せっ!」
必死に藻掻くが、ビクともしない。
そして半分ほど抜けかけていたローレンスのモノはずるりと抜かれる。
「セシル…嘘ついていたのか。昨日は俺の気持ちに答えるように腕を回してきたり、気持ちよさそうに喘いでいた愛らしい声も…全てっ!」
「ひぃッ…!?」
フサァっと音がしたと思えば、自分の横の枕に穴が空いて羽毛が飛び出す。
そしてどこから取り出したのかピンク色の小瓶がローレンスの手にあり、小瓶の液が入るようにセシルの腰を少しあげて瓶を傾けた。
嫌な予感がして咄嗟に腰を屈めようとすると、察知したのか腰の下にクッションを敷かれる。
「あっ、ふッん…」
冷たい液体が中に入ってくる感覚に身震いする。
液体が全部入ったことを確認すると、小瓶をどこかに投げる。そして手錠をセシルの手とベッドボードに繋ぎ止める。
手錠の事を気にしているのは初めのうちで、萎えていたセシルのそこは立ち上がり、中は段々と熱を持ち始める。
「なか…あついっ!」
助けを求めるようにローレンスを上目遣いで見上げるが、冷めきっためをしていてさっきまでの幸せそうな声色や、表情が嘘みたいだ。
「セシル、お前が反省するまでそのままでいい子にしていろ」
部屋を出て行こうとするローレンスに、セシルは必死で止めようとする。止めると言っても手は拘束されていて、何も出来ないに等しい。
「待って、ローレンス…置いてかないで!」
ローレンスは少しも振り返ることなく部屋を出て行ってしまった。
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