【美形ヤンデレ攻め×可哀想な受け】短編集(ヤンデレ攻め、執着攻め、監禁)

たこっち

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【勘違いストーカー×彼氏持ち大学生】

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頭を鈍器で殴られた様な衝撃が襲う。
そして、無意識的に電話を切ろうと手を伸ばしていた。

『待て』

ピクっと通話を切ろうとしていた手が止まる。まるで銃を頭に突き付けられ、言う事を従わなければ引き金を引く、そう脅されているような感覚だった。

『3日、猶予をあげる』
「え?」
『だから、3日後に迎えに行くからそれまでに、あいつとちゃんと別れるんだよ?優が可愛いからってこれ以上は待ってあげれないな』

意味が分からなかった、いや分かりたくなかった。勘違いしていたのは俺の方だって、コイツが好きなのは他人なんかじゃなく俺なんだって、嫌なほど理解できた。

「みっか…」
『そう、本当はもっと早く迎えに行ってあげれば、寂しい思いもせず浮気なんてしなかった筈だよね...俺もごめんね。アメリカでの仕事が忙しくて、こっちでの仕事があと少しで一段落しそうなんだ。あぁ、待ち遠しいなぁ』

俺はただ聞いているしかなかった、これは現実じゃないそう自分にいい聞かせて。

『あー、そうだ。今、こっちでね流行ってる薬があるんだけど、凄いんだよ?どんな不感症な人でも飲めば半日、いや1日乱れ狂う薬があるんだけど、優に使いたいと思ってね』
「...っ」
『試しに他の奴に飲ませてやったんだ。そしたらそいつ始めは抵抗してたものの、10分もしない内に俺に縋りついてきてさぁ!鬱陶しいかったから、縛って放置したら白目剥いて失禁してたんだよ』

耳障りな笑い声がスマホ越しに聞こえる。

『あー、でも優にはそんな可哀想な事しないよ?ちゃんと素直な優には沢山快楽を与えてあげる。逆に反抗的な態度だとお仕置プレイもいいよね』

気持ち悪い、気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪いっ!
吐き気が押し寄せてくる。

『あ、こんな時間かそろそろ名残惜しいけど、通話切るね。また、3日後に...』

ツーツーっと通話が切れた音と共に、トイレに急いで向かう。
便器に今日、拓海とのデートで食べた物が吐き出される。
どうしよう、俺どうなる?そんな事ばかりずっと考えていた。


そしてその通話があった後、元気がない俺を見兼ねた拓海は、何かあったのかと問い詰めてきた。
はじめこそ黙っていたものの、遂に3日目の日に全部打ち明けてしまった。

「それ警察に相談したか?」
「した...、したけど実害がないから動くに動けないって...」

拓海は親身になって話を聞いてくれた。俺の全てを聞き入れ、押さえ付けていた感情が溢れ出し涙を流した時は優しく抱いてくれた。

「もし嫌じゃなかったら、少しの間俺の家に来るか?」
「え?」
「俺に優を守らせてほしいんだ」

嫌か?と不安そうに顔を覗かせる。

「嫌じゃない、けど...あいつの言う通りならもうすぐ迎えに来るって」

あいつが何をするのかわからない。それは俺にも、ましてや一緒に住むとなれば拓海も例外ではないだろう。

「だから言っただろう?」

俺に優を守らせてって_____
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