2 / 13
【勘違いストーカー×彼氏持ち大学生】
2
しおりを挟む
頭を鈍器で殴られた様な衝撃が襲う。
そして、無意識的に電話を切ろうと手を伸ばしていた。
『待て』
ピクっと通話を切ろうとしていた手が止まる。まるで銃を頭に突き付けられ、言う事を従わなければ引き金を引く、そう脅されているような感覚だった。
『3日、猶予をあげる』
「え?」
『だから、3日後に迎えに行くからそれまでに、あいつとちゃんと別れるんだよ?優が可愛いからってこれ以上は待ってあげれないな』
意味が分からなかった、いや分かりたくなかった。勘違いしていたのは俺の方だって、コイツが好きなのは他人なんかじゃなく俺なんだって、嫌なほど理解できた。
「みっか…」
『そう、本当はもっと早く迎えに行ってあげれば、寂しい思いもせず浮気なんてしなかった筈だよね...俺もごめんね。アメリカでの仕事が忙しくて、こっちでの仕事があと少しで一段落しそうなんだ。あぁ、待ち遠しいなぁ』
俺はただ聞いているしかなかった、これは現実じゃないそう自分にいい聞かせて。
『あー、そうだ。今、こっちでね流行ってる薬があるんだけど、凄いんだよ?どんな不感症な人でも飲めば半日、いや1日乱れ狂う薬があるんだけど、優に使いたいと思ってね』
「...っ」
『試しに他の奴に飲ませてやったんだ。そしたらそいつ始めは抵抗してたものの、10分もしない内に俺に縋りついてきてさぁ!鬱陶しいかったから、縛って放置したら白目剥いて失禁してたんだよ』
耳障りな笑い声がスマホ越しに聞こえる。
『あー、でも優にはそんな可哀想な事しないよ?ちゃんと素直な優には沢山快楽を与えてあげる。逆に反抗的な態度だとお仕置プレイもいいよね』
気持ち悪い、気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪いっ!
吐き気が押し寄せてくる。
『あ、こんな時間かそろそろ名残惜しいけど、通話切るね。また、3日後に...』
ツーツーっと通話が切れた音と共に、トイレに急いで向かう。
便器に今日、拓海とのデートで食べた物が吐き出される。
どうしよう、俺どうなる?そんな事ばかりずっと考えていた。
そしてその通話があった後、元気がない俺を見兼ねた拓海は、何かあったのかと問い詰めてきた。
はじめこそ黙っていたものの、遂に3日目の日に全部打ち明けてしまった。
「それ警察に相談したか?」
「した...、したけど実害がないから動くに動けないって...」
拓海は親身になって話を聞いてくれた。俺の全てを聞き入れ、押さえ付けていた感情が溢れ出し涙を流した時は優しく抱いてくれた。
「もし嫌じゃなかったら、少しの間俺の家に来るか?」
「え?」
「俺に優を守らせてほしいんだ」
嫌か?と不安そうに顔を覗かせる。
「嫌じゃない、けど...あいつの言う通りならもうすぐ迎えに来るって」
あいつが何をするのかわからない。それは俺にも、ましてや一緒に住むとなれば拓海も例外ではないだろう。
「だから言っただろう?」
俺に優を守らせてって_____
そして、無意識的に電話を切ろうと手を伸ばしていた。
『待て』
ピクっと通話を切ろうとしていた手が止まる。まるで銃を頭に突き付けられ、言う事を従わなければ引き金を引く、そう脅されているような感覚だった。
『3日、猶予をあげる』
「え?」
『だから、3日後に迎えに行くからそれまでに、あいつとちゃんと別れるんだよ?優が可愛いからってこれ以上は待ってあげれないな』
意味が分からなかった、いや分かりたくなかった。勘違いしていたのは俺の方だって、コイツが好きなのは他人なんかじゃなく俺なんだって、嫌なほど理解できた。
「みっか…」
『そう、本当はもっと早く迎えに行ってあげれば、寂しい思いもせず浮気なんてしなかった筈だよね...俺もごめんね。アメリカでの仕事が忙しくて、こっちでの仕事があと少しで一段落しそうなんだ。あぁ、待ち遠しいなぁ』
俺はただ聞いているしかなかった、これは現実じゃないそう自分にいい聞かせて。
『あー、そうだ。今、こっちでね流行ってる薬があるんだけど、凄いんだよ?どんな不感症な人でも飲めば半日、いや1日乱れ狂う薬があるんだけど、優に使いたいと思ってね』
「...っ」
『試しに他の奴に飲ませてやったんだ。そしたらそいつ始めは抵抗してたものの、10分もしない内に俺に縋りついてきてさぁ!鬱陶しいかったから、縛って放置したら白目剥いて失禁してたんだよ』
耳障りな笑い声がスマホ越しに聞こえる。
『あー、でも優にはそんな可哀想な事しないよ?ちゃんと素直な優には沢山快楽を与えてあげる。逆に反抗的な態度だとお仕置プレイもいいよね』
気持ち悪い、気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪いっ!
吐き気が押し寄せてくる。
『あ、こんな時間かそろそろ名残惜しいけど、通話切るね。また、3日後に...』
ツーツーっと通話が切れた音と共に、トイレに急いで向かう。
便器に今日、拓海とのデートで食べた物が吐き出される。
どうしよう、俺どうなる?そんな事ばかりずっと考えていた。
そしてその通話があった後、元気がない俺を見兼ねた拓海は、何かあったのかと問い詰めてきた。
はじめこそ黙っていたものの、遂に3日目の日に全部打ち明けてしまった。
「それ警察に相談したか?」
「した...、したけど実害がないから動くに動けないって...」
拓海は親身になって話を聞いてくれた。俺の全てを聞き入れ、押さえ付けていた感情が溢れ出し涙を流した時は優しく抱いてくれた。
「もし嫌じゃなかったら、少しの間俺の家に来るか?」
「え?」
「俺に優を守らせてほしいんだ」
嫌か?と不安そうに顔を覗かせる。
「嫌じゃない、けど...あいつの言う通りならもうすぐ迎えに来るって」
あいつが何をするのかわからない。それは俺にも、ましてや一緒に住むとなれば拓海も例外ではないだろう。
「だから言っただろう?」
俺に優を守らせてって_____
48
お気に入りに追加
145
あなたにおすすめの小説

普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。

ヤンデレ化していた幼稚園ぶりの友人に食べられました
ミルク珈琲
BL
幼稚園の頃ずっと後ろを着いてきて、泣き虫だった男の子がいた。
「優ちゃんは絶対に僕のものにする♡」
ストーリーを分かりやすくするために少しだけ変更させて頂きましたm(_ _)m
・洸sideも投稿させて頂く予定です

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます

頭の上に現れた数字が平凡な俺で抜いた数って冗談ですよね?
いぶぷろふぇ
BL
ある日突然頭の上に謎の数字が見えるようになったごくごく普通の高校生、佐藤栄司。何やら規則性があるらしい数字だが、その意味は分からないまま。
ところが、数字が頭上にある事にも慣れたある日、クラス替えによって隣の席になった学年一のイケメン白田慶は数字に何やら心当たりがあるようで……?
頭上の数字を発端に、普通のはずの高校生がヤンデレ達の愛に巻き込まれていく!?
「白田君!? っていうか、和真も!? 慎吾まで!? ちょ、やめて! そんな目で見つめてこないで!」
美形ヤンデレ攻め×平凡受け
※この作品は以前ぷらいべったーに載せた作品を改題・改稿したものです
※物語は高校生から始まりますが、主人公が成人する後半まで性描写はありません


イケメンの後輩にめちゃめちゃお願いされて、一回だけやってしまったら、大変なことになってしまった話
ゆなな
BL
タイトルどおり熱烈に年下に口説かれるお話。Twitterに載せていたものに加筆しました。Twitter→@yuna_org

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる