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第17話 とらわれの猫姫
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『猫の王国』第二王子の娘――すなわち王族であるノヴァリエ・キャットは蹲って血を吐き、なんとか呼吸をしようと口を開けたが、その瞬間、思い切り髪を引っ張られて悲鳴を上げる。
すぐに拳が飛んでくる。
衝撃――だが、先ほどよりはずっと弱い。
「硬ってえな、コイツ。薬切れてきたらしいぜ。ったく、防御力いくらあんだ? 手の方がいかれちまう」
「早く次の薬入れてやれ。注射針も通んなくなる」
「解ってるって」
殴っていた男は言って、一度牢から出ると手に注射器を持って戻ってきた。
ノヴァの髪を引っつかむと、前髪が流れて彼女の顔がランプの光に照らされる。
ノヴァは男を睨んでいた――その目は死んでいない。
「おお、怒ってる怒ってる。まだ殴られ足りねえか」
「今のうちに吠えてなさい。すぐに騎士たちが来てあんたたちなんかあっという間に倒しちゃうんだから」
「それまでお前の根性が保てばいいけどな」
男は薬を投与しようとしたが、その腕にノヴァが思い切り噛みつく――薬が地面に落ちた隙にノヴァは踏みつけ、割った。
「痛っ! てめえ!!」
男がノヴァの腹部を殴ると彼女の身体が浮く。後ろ手で縛られている上に、両足も拘束されているため受け身などとれるはずもなく、ノヴァは地面に全身を強くぶつけた。
血で濡れた頬に砂がつく。
「貴重な薬に何しやがる、ガキ!!」
二人の男はノヴァの身体を蹴り始めたけれど、すでに防御力が戻ってきている関係上、そこまで大きなダメージにならない。
対して男たちは岩でも蹴っているみたいに反動を受けていたし、疲弊していた。
「くっそ。最後の一個だったのによ。薬運んで来なきゃいけねえじゃねえか」
男たちはグチグチと言いながら、ようやく暴行を止めてノヴァを投げ出すと、牢の扉を閉めた。
(やっと終わった)
ぐったりと地面に横たわりながらノヴァは咳き込む。男たちがランプを持って離れると暗闇があたりを覆い尽くしていく。
どうもこの洞窟は盗賊か何かの根城として長いこと使われてきたらしい。地下にあることくらいは解るけれど、気絶した状態で連れてこられたので具体的な場所は解らない。
遠くから洞窟内に男たちの笑い声が反響してきて、ノヴァは歯ぎしりをした。
(早く騎士を連れて来なさいよ、ダルトン! あたしのこと必ず守るって言ったでしょ!)
怖くて、体中が痛かったけれど、いまはただ怒りで心を支配して、恐怖と痛みを駆逐することでノヴァは自分を保っていた。
なぜ殴られなければいけないのかとか、どうしていまなのかとか、そんなことは考えない――考えてしまえば最後、「もしかすると見つけてもらえないかも」なんて余計な思考が溢れてしまうんじゃないかと不安だったから。
だから怒る――代わる代わる殴る男たちにも、全然やってこないキャット家の騎士団長にも、
そして、自分自身にも。
(どうしてこんなノロマたちに捕まったのよ、あたし!)
呼吸をするたびに胸が痛む――きっとまだ薬が切れていないうちに蹴られたときに肋骨が折れたのだろう。
モンスターに襲われた時とはまるで勝手が違う――男たちは執拗に一カ所を狙って殴り、蹴り、効率的に破壊することを目的にダメージを与える。
痛めつけるためだけに暴力を振るう。
弱い場所を必要に狙ってくる。
奴らが戻ってきたらまた暴力を振るわれると思うと恐怖で身体が震えた。痛いのはもう嫌だった。周囲が暗いこともあって、ネズミか何かの物音がするだけでビクついてしまう――すでに怒りのまやかしを恐怖が上回っている。
自分をだませない。
(怒らないと……怒らないと! あいつらがむかつく! いつまでも来ないダルトンがむかつく! 捕まっちゃったあたしがむかつく! むかつく! むかつく!)
怒りは湧いてこない。
「……助けて、お父様」
そう、ノヴァが呟いた瞬間、足音がして、通路の向こうから光がやってくる。
もう戻ってきた。また殴られる――ノヴァの身体は反射的に身を守ろうとして、牢の隅に縮こまる。
(怒れ! 怒れ、あたし! そうすれば痛いのが少しはマシになるから! 怒って!!)
「……大丈夫ッスか、お嬢様?」
その聞き覚えのある声にノヴァははっと顔を上げ、
そしてボロボロと涙をこぼした。
そこにはキャット家騎士団長、ダルトンの姿があった。
「遅いわよ、ダルトン!!」
「すいやせん。ちょっと時間かかったッス」
言いながらダルトンは鍵を開け、縛られたノヴァに近づいた。
「なかなかやられたッスね」
「それより、どうやってここを見つけたのよ?」
「それはッスねえ……」
と、ダルトンが言った瞬間、また新しい光が通路の向こうからやってくるのが見えて、ノヴァは身を固めた。
現れたのはノヴァを殴っていた二人の男。
彼らはダルトンを見ると、言った。
「やっと来ましたか、頭領」
「ちょっと手間取ったッス。とは言え計画は順調ッスよ。キャット家当主はもうすぐ死ぬッス」
「……………………え?」
ノヴァは信じられないものを見る目でダルトンを見た。
「な、何言ってんの、あんた」
「何って、言ったとおりッスよ」
ダルトンはノヴァの髪を掴んで顔を近づけ、
「第一王子が王になるには、第二王子って邪魔じゃないッスか」
「あ……あんた、裏切ったわね!!」
ノヴァは反抗しようとしたが、ダルトンがぐいと髪をひっぱり悲鳴を上げる。彼は涼しい顔をしてノヴァを見て、
「ああ、逃げないでくださいよ、お嬢様」
「離しなさい! ダルトン! どうして!?」
「いやね、色々考えたんッスけど、やっぱり第一王子の方が得なんッスわ。聖人君子は金にならねえッス。それに――お行儀良くしてる奴ってぶっ壊したくならないッスか?」
「そ……そんなことで……お父様を!!」
「安心してくださいよ、お嬢様。当主はまだ死んでないッス。死ぬ瞬間は、お嬢様にもしっかりと見てもらうッスから。ほら、歩いてください」
「嫌! 嫌! 離しなさい!」
「聞き分けがない子ッスね」
ダルトンは言ってノヴァの首を掴むと腕を伸ばしたまま彼女を持ち上げた。あまりの苦しさにノヴァは足を動かし、ダルトンを蹴ろうとするが、届かない。
「これは、徹底的に痛めつけて教え込まないとダメッスね。あの方――第一王子に刃向かわないように。これからたくさん教育してあげるッス。だって俺、お嬢様の教育係ッスから」
ぱっとダルトンが手を離してノヴァは地面に倒れこみ大きく咳き込む。彼はそれも構わずに襟首を掴んでそのまま歩き始めた。
ノヴァは抵抗しながらも引きずられて、たどりついたのは比較的広い部屋――と言っても洞窟であることには変わりなく、ドーム状の天井は岩で、壁がくりぬかれてランプが置いてある。
そこには何人もの男たちが待っていて、ノヴァを見るとニヤリと笑う。
背筋が凍った。
「当主が死ぬまで時間があるッスから、その間こいつらの相手をしてるッス。なに、これからもずっとやる教育の一環ッスよ。たくさん殴られればその性根も少しは変わるっしょ」
そう言って、ダルトンはノヴァを広間の中央に放り投げた。
身体が打ち付けられて、さっきまで殴られていた痛みがぶり返して、同時に恐怖まで思い出す。
男たちがノヴァの身体を押さえつけると、ダルトンが薬を手に近づいてきた。
頼みの綱は全て断ち切られた。
ダルトンは寝返り、父はここにいない。
誰も助けてなんてくれない。
「やだ! やだやだやだ! その薬やだ! 痛いのやだ! もう終わりにして!」
さっきよりさらに屈強な男たちがのぞき込んできて、ノヴァの顔に影ができる。
「やだ! 嫌! いやああああああああああああああああああああああ!! やめてやめてやめて!! 誰か助けてえええええええええええええええ!!」
「うるさいなあ! 気持ちよく寝てたのに!!」
部屋の隅、ちょうどランプの光が当たらない薄暗がりの方から声が聞こえる。
この瞬間まで眠っていた――と言うより眠らされていたその少年は、椅子に縛られたままゆっくりと顔を起こして、あくびをした。
「あれ? ここどこ?」
そう、レイは呟いた。
すぐに拳が飛んでくる。
衝撃――だが、先ほどよりはずっと弱い。
「硬ってえな、コイツ。薬切れてきたらしいぜ。ったく、防御力いくらあんだ? 手の方がいかれちまう」
「早く次の薬入れてやれ。注射針も通んなくなる」
「解ってるって」
殴っていた男は言って、一度牢から出ると手に注射器を持って戻ってきた。
ノヴァの髪を引っつかむと、前髪が流れて彼女の顔がランプの光に照らされる。
ノヴァは男を睨んでいた――その目は死んでいない。
「おお、怒ってる怒ってる。まだ殴られ足りねえか」
「今のうちに吠えてなさい。すぐに騎士たちが来てあんたたちなんかあっという間に倒しちゃうんだから」
「それまでお前の根性が保てばいいけどな」
男は薬を投与しようとしたが、その腕にノヴァが思い切り噛みつく――薬が地面に落ちた隙にノヴァは踏みつけ、割った。
「痛っ! てめえ!!」
男がノヴァの腹部を殴ると彼女の身体が浮く。後ろ手で縛られている上に、両足も拘束されているため受け身などとれるはずもなく、ノヴァは地面に全身を強くぶつけた。
血で濡れた頬に砂がつく。
「貴重な薬に何しやがる、ガキ!!」
二人の男はノヴァの身体を蹴り始めたけれど、すでに防御力が戻ってきている関係上、そこまで大きなダメージにならない。
対して男たちは岩でも蹴っているみたいに反動を受けていたし、疲弊していた。
「くっそ。最後の一個だったのによ。薬運んで来なきゃいけねえじゃねえか」
男たちはグチグチと言いながら、ようやく暴行を止めてノヴァを投げ出すと、牢の扉を閉めた。
(やっと終わった)
ぐったりと地面に横たわりながらノヴァは咳き込む。男たちがランプを持って離れると暗闇があたりを覆い尽くしていく。
どうもこの洞窟は盗賊か何かの根城として長いこと使われてきたらしい。地下にあることくらいは解るけれど、気絶した状態で連れてこられたので具体的な場所は解らない。
遠くから洞窟内に男たちの笑い声が反響してきて、ノヴァは歯ぎしりをした。
(早く騎士を連れて来なさいよ、ダルトン! あたしのこと必ず守るって言ったでしょ!)
怖くて、体中が痛かったけれど、いまはただ怒りで心を支配して、恐怖と痛みを駆逐することでノヴァは自分を保っていた。
なぜ殴られなければいけないのかとか、どうしていまなのかとか、そんなことは考えない――考えてしまえば最後、「もしかすると見つけてもらえないかも」なんて余計な思考が溢れてしまうんじゃないかと不安だったから。
だから怒る――代わる代わる殴る男たちにも、全然やってこないキャット家の騎士団長にも、
そして、自分自身にも。
(どうしてこんなノロマたちに捕まったのよ、あたし!)
呼吸をするたびに胸が痛む――きっとまだ薬が切れていないうちに蹴られたときに肋骨が折れたのだろう。
モンスターに襲われた時とはまるで勝手が違う――男たちは執拗に一カ所を狙って殴り、蹴り、効率的に破壊することを目的にダメージを与える。
痛めつけるためだけに暴力を振るう。
弱い場所を必要に狙ってくる。
奴らが戻ってきたらまた暴力を振るわれると思うと恐怖で身体が震えた。痛いのはもう嫌だった。周囲が暗いこともあって、ネズミか何かの物音がするだけでビクついてしまう――すでに怒りのまやかしを恐怖が上回っている。
自分をだませない。
(怒らないと……怒らないと! あいつらがむかつく! いつまでも来ないダルトンがむかつく! 捕まっちゃったあたしがむかつく! むかつく! むかつく!)
怒りは湧いてこない。
「……助けて、お父様」
そう、ノヴァが呟いた瞬間、足音がして、通路の向こうから光がやってくる。
もう戻ってきた。また殴られる――ノヴァの身体は反射的に身を守ろうとして、牢の隅に縮こまる。
(怒れ! 怒れ、あたし! そうすれば痛いのが少しはマシになるから! 怒って!!)
「……大丈夫ッスか、お嬢様?」
その聞き覚えのある声にノヴァははっと顔を上げ、
そしてボロボロと涙をこぼした。
そこにはキャット家騎士団長、ダルトンの姿があった。
「遅いわよ、ダルトン!!」
「すいやせん。ちょっと時間かかったッス」
言いながらダルトンは鍵を開け、縛られたノヴァに近づいた。
「なかなかやられたッスね」
「それより、どうやってここを見つけたのよ?」
「それはッスねえ……」
と、ダルトンが言った瞬間、また新しい光が通路の向こうからやってくるのが見えて、ノヴァは身を固めた。
現れたのはノヴァを殴っていた二人の男。
彼らはダルトンを見ると、言った。
「やっと来ましたか、頭領」
「ちょっと手間取ったッス。とは言え計画は順調ッスよ。キャット家当主はもうすぐ死ぬッス」
「……………………え?」
ノヴァは信じられないものを見る目でダルトンを見た。
「な、何言ってんの、あんた」
「何って、言ったとおりッスよ」
ダルトンはノヴァの髪を掴んで顔を近づけ、
「第一王子が王になるには、第二王子って邪魔じゃないッスか」
「あ……あんた、裏切ったわね!!」
ノヴァは反抗しようとしたが、ダルトンがぐいと髪をひっぱり悲鳴を上げる。彼は涼しい顔をしてノヴァを見て、
「ああ、逃げないでくださいよ、お嬢様」
「離しなさい! ダルトン! どうして!?」
「いやね、色々考えたんッスけど、やっぱり第一王子の方が得なんッスわ。聖人君子は金にならねえッス。それに――お行儀良くしてる奴ってぶっ壊したくならないッスか?」
「そ……そんなことで……お父様を!!」
「安心してくださいよ、お嬢様。当主はまだ死んでないッス。死ぬ瞬間は、お嬢様にもしっかりと見てもらうッスから。ほら、歩いてください」
「嫌! 嫌! 離しなさい!」
「聞き分けがない子ッスね」
ダルトンは言ってノヴァの首を掴むと腕を伸ばしたまま彼女を持ち上げた。あまりの苦しさにノヴァは足を動かし、ダルトンを蹴ろうとするが、届かない。
「これは、徹底的に痛めつけて教え込まないとダメッスね。あの方――第一王子に刃向かわないように。これからたくさん教育してあげるッス。だって俺、お嬢様の教育係ッスから」
ぱっとダルトンが手を離してノヴァは地面に倒れこみ大きく咳き込む。彼はそれも構わずに襟首を掴んでそのまま歩き始めた。
ノヴァは抵抗しながらも引きずられて、たどりついたのは比較的広い部屋――と言っても洞窟であることには変わりなく、ドーム状の天井は岩で、壁がくりぬかれてランプが置いてある。
そこには何人もの男たちが待っていて、ノヴァを見るとニヤリと笑う。
背筋が凍った。
「当主が死ぬまで時間があるッスから、その間こいつらの相手をしてるッス。なに、これからもずっとやる教育の一環ッスよ。たくさん殴られればその性根も少しは変わるっしょ」
そう言って、ダルトンはノヴァを広間の中央に放り投げた。
身体が打ち付けられて、さっきまで殴られていた痛みがぶり返して、同時に恐怖まで思い出す。
男たちがノヴァの身体を押さえつけると、ダルトンが薬を手に近づいてきた。
頼みの綱は全て断ち切られた。
ダルトンは寝返り、父はここにいない。
誰も助けてなんてくれない。
「やだ! やだやだやだ! その薬やだ! 痛いのやだ! もう終わりにして!」
さっきよりさらに屈強な男たちがのぞき込んできて、ノヴァの顔に影ができる。
「やだ! 嫌! いやああああああああああああああああああああああ!! やめてやめてやめて!! 誰か助けてえええええええええええええええ!!」
「うるさいなあ! 気持ちよく寝てたのに!!」
部屋の隅、ちょうどランプの光が当たらない薄暗がりの方から声が聞こえる。
この瞬間まで眠っていた――と言うより眠らされていたその少年は、椅子に縛られたままゆっくりと顔を起こして、あくびをした。
「あれ? ここどこ?」
そう、レイは呟いた。
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