16 / 41
第14話 ノヴァリエ・キャット
しおりを挟む
「お嬢様! ちょっと早いッス!」
「何言ってるの! ダルトン、あなたキャット家の騎士団長でしょ!? このくらいでへばってるんじゃないわよ!」
「俺たち鎧着てるんスよ? 軽装のお嬢様とは違うんス」
猫族キャット家の令嬢、ノヴァリエ・キャットは振り返ると腰に手を当て、数十歩後ろを追いかけてくる騎士たちを見下ろした。
確かにノヴァは軽装――どころか防具の一つもつけていない。
かろうじてその服は運動に適した丈夫なものだけれど、だからと言って防御力は上がらない。
そんな、ともすれば死にに行くのではないかという格好で、ノヴァは『調教の森』を歩いていた。
森を舐めるな。
そもそも『調教の森』はかなりモンスターが出現することで有名だった――ここまでくる途中でも何度か見かけたし、この先襲いかかってくる危険だってある。
だからこそ騎士たちはノヴァを追いかけ護衛しようとしてたが、ノヴァは騎士たちが守ってくれるのを期待していない。
全くしていない。
それは彼らを信頼していないからではなく、彼女がこの軽装であっても一人でこの森を歩いていける自信があるからだった。
その異常値とも言える防御力が故に。
モンスターに噛みつかれようが、角で突かれようがノヴァは傷一つ負わない。
だからこその軽装であり、ダルトンたちのように鎧で体力を奪われ速度を落とすくらいなら着ない方がいいと考えていた。
令嬢の思考ではない。
父の前では少しは収まるそのお転婆も森では全開。黙っていれば貴族の令嬢特有の上品さがあるはずなのに、いまは勝ち気な笑みで失われている。
口角を片方だけ上げたノヴァは鼻から「ふんっ」と息を漏らして、
「というか、別についてこなくていいわよ。あたし一人で探検するんだから」
「そういうわけにはいかないッスよ。お嬢様のことを必ず守るのが俺たちの役目ッスから」
「あなただって仕事があるでしょ。お客様が来るんだから。おもてなししてあげなさい」
「お嬢様のお客様ッスよ!」
ダルトンはあきれ顔で言って頭を掻いた――遺伝なのかグレーの髪は襟足や側頭部だけブラウンで、それが嫌なのか隠すようにいつも布を額当てのようにして頭に巻いている。
相変わらず騎士らしくない、が、森で軽装のノヴァが言えることでもない。
彼女は渋い顔をして、
「お父様が勝手に招待状を出しただけよ! あたしは探検で忙しいの! だってあたし、もうすぐ『先祖返り』の時期なのよ!? 魔界にめったにこられなくなるのよ!? 三年も!! 堅苦しい人間界なんてあたしにとって牢獄だわ!」
「それは言い過ぎッス」
「ともかく、あたしは我慢する前に魔界で探検しておきたいの。自由を満喫したいのよ! 心配しないですぐ戻るから!」
ノヴァは言って走り出した。
ぐんぐんとダルトンたちを引き離して、彼らの姿が見えなくなるとホッと息を吐きだし伸びをする。
そこは崖のような場所で、眼下の湖には時々モンスターが水を飲みにやってくるのがここからでも見える、お気に入りの場所の一つだった。
「んー……ん?」
ノヴァはそこで、あることに気づいた。
手の甲に小さな切り傷がある。
すでに血は止まってかさぶたになりかけているそれを見れば、普通は、森を駆け抜けたときに枝か何かで切ったんだろうと考えるはず。
普通は。
ただしノヴァは普通じゃない。
防御力が、普通じゃない。
「え? あたし、いつ切った?」
血が出る、と言うことは相当な攻撃力だったはず。
モンスターに噛まれようが、角で攻撃されようが、傷一つつかないノヴァの身体――そこに血が出る傷をつければ普通は気づくはず。
それ相応の衝撃があるはず。
「気づかないうちに、攻撃されてたの?」
ノヴァは怖くなった。
(すぐ戻らないと。すぐにダルトンと合流して走って家に帰らなきゃ。こんなことができる奴、あたしは知らない)
踵を返して、固まる。
そこには種族もバラバラな屈強な男たちが数人、にやにやと気色の悪い笑みを浮かべて立っていた。
「コイツだろ?」
「ああ、間違いない。第二王子の娘だ」
ノヴァは歯を食いしばった。
(ただの盗賊じゃない。あたしをあたしと解って襲いに来てる。きっと第一王子の刺客! こういうのは、あたしを襲う前にぶっ飛ばしておきなさいよ、ダルトン!)
置いてきたくせに理不尽なことで憤るノヴァだったがそうも言っていられない。
危機的状況。
相手は三人。
ノヴァがいまいるのは岩棚のような場所で、背後は切り立った崖。
(逃げるには走ってあいつらの脇をすり抜けないと――ダルトンたちのところに戻れば、安全)
ノヴァはふっと素早く呼吸をして、悠長に構えている男たちの方へと駆け出した。
(きっとあたしの手の甲を傷つけたのは何かの武器。攻撃力の高い武器ならこんな傷だってつけられる。でもいま、こいつらは手ぶら。腰にぶら下げた剣はあるけど柄に手も伸ばさない。あたしのこと舐めてるのね)
ノヴァは好機だと思った。
油断しているすきに一気に逃げ切ればいい。
少しくらい攻撃されたって、相手が素手なら防御力でカバーできる。
そう、思った。
「おい、逃げるな」
男の一人が言って、蹴りが飛んできた。
腹に炸裂。
モンスターに同じように腹部を攻撃された時には、一瞬でリカバリーして立ち上がり、勢いそのままに走り去ることができた。
でも、今は違う。
ノヴァはその場に蹲り、嘔吐した。
息ができない。
(なんで? なんでなんでなんでなんで!? こいつらの攻撃力そんなに高いの?)
ノヴァが必死に息を吸おうとしている隣で、男たちが嗤っている。
「ちゃんと防御力下がってんな。あのメイド、言ったとおり仕事したらしいぜ」
「へえ、マジで効くんだ、あの薬。さすがだな」
(薬? 防御力を下げる、薬? こいつらの攻撃力が高いんじゃなくて、あたしの防御力が下がってたの? あたしいつの間にそんなもの……。とにかく、逃げないと)
ノヴァは這っていこうとしたが、その背を男が思いきり踏みつける。
「うぐぅ!」
「逃げんなっつってんだろガキ。教育が必要みてえだな。ま、ここじゃなんだからよ、もっと良い場所行こうぜ」
「い、嫌! 離して! 離せ! ダルトン! ダル――」
その瞬間、何かを後頭部に当てられて、激痛、ノヴァは意識を失った。
「何言ってるの! ダルトン、あなたキャット家の騎士団長でしょ!? このくらいでへばってるんじゃないわよ!」
「俺たち鎧着てるんスよ? 軽装のお嬢様とは違うんス」
猫族キャット家の令嬢、ノヴァリエ・キャットは振り返ると腰に手を当て、数十歩後ろを追いかけてくる騎士たちを見下ろした。
確かにノヴァは軽装――どころか防具の一つもつけていない。
かろうじてその服は運動に適した丈夫なものだけれど、だからと言って防御力は上がらない。
そんな、ともすれば死にに行くのではないかという格好で、ノヴァは『調教の森』を歩いていた。
森を舐めるな。
そもそも『調教の森』はかなりモンスターが出現することで有名だった――ここまでくる途中でも何度か見かけたし、この先襲いかかってくる危険だってある。
だからこそ騎士たちはノヴァを追いかけ護衛しようとしてたが、ノヴァは騎士たちが守ってくれるのを期待していない。
全くしていない。
それは彼らを信頼していないからではなく、彼女がこの軽装であっても一人でこの森を歩いていける自信があるからだった。
その異常値とも言える防御力が故に。
モンスターに噛みつかれようが、角で突かれようがノヴァは傷一つ負わない。
だからこその軽装であり、ダルトンたちのように鎧で体力を奪われ速度を落とすくらいなら着ない方がいいと考えていた。
令嬢の思考ではない。
父の前では少しは収まるそのお転婆も森では全開。黙っていれば貴族の令嬢特有の上品さがあるはずなのに、いまは勝ち気な笑みで失われている。
口角を片方だけ上げたノヴァは鼻から「ふんっ」と息を漏らして、
「というか、別についてこなくていいわよ。あたし一人で探検するんだから」
「そういうわけにはいかないッスよ。お嬢様のことを必ず守るのが俺たちの役目ッスから」
「あなただって仕事があるでしょ。お客様が来るんだから。おもてなししてあげなさい」
「お嬢様のお客様ッスよ!」
ダルトンはあきれ顔で言って頭を掻いた――遺伝なのかグレーの髪は襟足や側頭部だけブラウンで、それが嫌なのか隠すようにいつも布を額当てのようにして頭に巻いている。
相変わらず騎士らしくない、が、森で軽装のノヴァが言えることでもない。
彼女は渋い顔をして、
「お父様が勝手に招待状を出しただけよ! あたしは探検で忙しいの! だってあたし、もうすぐ『先祖返り』の時期なのよ!? 魔界にめったにこられなくなるのよ!? 三年も!! 堅苦しい人間界なんてあたしにとって牢獄だわ!」
「それは言い過ぎッス」
「ともかく、あたしは我慢する前に魔界で探検しておきたいの。自由を満喫したいのよ! 心配しないですぐ戻るから!」
ノヴァは言って走り出した。
ぐんぐんとダルトンたちを引き離して、彼らの姿が見えなくなるとホッと息を吐きだし伸びをする。
そこは崖のような場所で、眼下の湖には時々モンスターが水を飲みにやってくるのがここからでも見える、お気に入りの場所の一つだった。
「んー……ん?」
ノヴァはそこで、あることに気づいた。
手の甲に小さな切り傷がある。
すでに血は止まってかさぶたになりかけているそれを見れば、普通は、森を駆け抜けたときに枝か何かで切ったんだろうと考えるはず。
普通は。
ただしノヴァは普通じゃない。
防御力が、普通じゃない。
「え? あたし、いつ切った?」
血が出る、と言うことは相当な攻撃力だったはず。
モンスターに噛まれようが、角で攻撃されようが、傷一つつかないノヴァの身体――そこに血が出る傷をつければ普通は気づくはず。
それ相応の衝撃があるはず。
「気づかないうちに、攻撃されてたの?」
ノヴァは怖くなった。
(すぐ戻らないと。すぐにダルトンと合流して走って家に帰らなきゃ。こんなことができる奴、あたしは知らない)
踵を返して、固まる。
そこには種族もバラバラな屈強な男たちが数人、にやにやと気色の悪い笑みを浮かべて立っていた。
「コイツだろ?」
「ああ、間違いない。第二王子の娘だ」
ノヴァは歯を食いしばった。
(ただの盗賊じゃない。あたしをあたしと解って襲いに来てる。きっと第一王子の刺客! こういうのは、あたしを襲う前にぶっ飛ばしておきなさいよ、ダルトン!)
置いてきたくせに理不尽なことで憤るノヴァだったがそうも言っていられない。
危機的状況。
相手は三人。
ノヴァがいまいるのは岩棚のような場所で、背後は切り立った崖。
(逃げるには走ってあいつらの脇をすり抜けないと――ダルトンたちのところに戻れば、安全)
ノヴァはふっと素早く呼吸をして、悠長に構えている男たちの方へと駆け出した。
(きっとあたしの手の甲を傷つけたのは何かの武器。攻撃力の高い武器ならこんな傷だってつけられる。でもいま、こいつらは手ぶら。腰にぶら下げた剣はあるけど柄に手も伸ばさない。あたしのこと舐めてるのね)
ノヴァは好機だと思った。
油断しているすきに一気に逃げ切ればいい。
少しくらい攻撃されたって、相手が素手なら防御力でカバーできる。
そう、思った。
「おい、逃げるな」
男の一人が言って、蹴りが飛んできた。
腹に炸裂。
モンスターに同じように腹部を攻撃された時には、一瞬でリカバリーして立ち上がり、勢いそのままに走り去ることができた。
でも、今は違う。
ノヴァはその場に蹲り、嘔吐した。
息ができない。
(なんで? なんでなんでなんでなんで!? こいつらの攻撃力そんなに高いの?)
ノヴァが必死に息を吸おうとしている隣で、男たちが嗤っている。
「ちゃんと防御力下がってんな。あのメイド、言ったとおり仕事したらしいぜ」
「へえ、マジで効くんだ、あの薬。さすがだな」
(薬? 防御力を下げる、薬? こいつらの攻撃力が高いんじゃなくて、あたしの防御力が下がってたの? あたしいつの間にそんなもの……。とにかく、逃げないと)
ノヴァは這っていこうとしたが、その背を男が思いきり踏みつける。
「うぐぅ!」
「逃げんなっつってんだろガキ。教育が必要みてえだな。ま、ここじゃなんだからよ、もっと良い場所行こうぜ」
「い、嫌! 離して! 離せ! ダルトン! ダル――」
その瞬間、何かを後頭部に当てられて、激痛、ノヴァは意識を失った。
80
お気に入りに追加
416
あなたにおすすめの小説

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。


今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。


スキルを得られない特殊体質の少年。祠を直したらユニークスキルもらえた(なんで??)
屯神 焔
ファンタジー
魔法が存在し、魔物が跋扈し、人々が剣を磨き戦う世界、『ミリオン』
この世界では自身の強さ、もしくは弱さを知られる『ステータス』が存在する。
そして、どんな人でも、亜人でも、動物でも、魔物でも、生まれつきスキルを授かる。
それは、平凡か希少か、1つか2つ以上か、そういった差はあれ不変の理だ。
しかし、この物語の主人公、ギル・フィオネットは、スキルを授からなかった。
正確には、どんなスキルも得られない体質だったのだ。
そんな彼は、田舎の小さな村で生まれ暮らしていた。
スキルを得られない体質の彼を、村は温かく迎え・・・はしなかった。
迫害はしなかったが、かといって歓迎もしなかった。
父親は彼の体質を知るや否や雲隠れし、母は長年の無理がたたり病気で亡くなった。
一人残された彼は、安い賃金で雑用をこなし、その日暮らしを続けていた。
そんな彼の唯一の日課は、村のはずれにある古びた小さな祠の掃除である。
毎日毎日、少しずつ、汚れをふき取り、欠けてしまった所を何とか直した。
そんなある日。
『ありがとう。君のおかげで私はここに取り残されずに済んだ。これは、せめてものお礼だ。君の好きなようにしてくれてかまわない。本当に、今までありがとう。』
「・・・・・・え?」
祠に宿っていた、太古の時代を支配していた古代龍が、感謝の言葉と祠とともに消えていった。
「祠が消えた?」
彼は、朝起きたばかりで寝ぼけていたため、最後の「ありがとう」しか聞こえていなかった。
「ま、いっか。」
この日から、彼の生活は一変する。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

婚約破棄され、平民落ちしましたが、学校追放はまた別問題らしいです
かぜかおる
ファンタジー
とある乙女ゲームのノベライズ版悪役令嬢に転生いたしました。
強制力込みの人生を歩み、冤罪ですが断罪・婚約破棄・勘当・平民落ちのクアドラプルコンボを食らったのが昨日のこと。
これからどうしようかと途方に暮れていた私に話しかけてきたのは、学校で歴史を教えてるおじいちゃん先生!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる