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第二章 魔女の森編
第31話 骸骨下衆野郎
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「仮面をつけてるってどういう意味でしょう?」
夜になって酒場の前に来るとライラが言った。
「顔を隠したい理由があるんだろ。知らねえけど」
言いつつ中に入る。
活気があるのは冒険者ぐらいで、彼らはカウンターの前に陣取って騒いでいる。
それ以外の客は隅の方で前屈み気味にテーブルに被さり、つまみをかじって酒をなめている。
当たりには酒とタバコの匂いが充満している。
件の仮面のおっさんは確かに店の隅にいた。
がたいがよく、ライラ二人分くらい肩幅がありそうな彼は、酒も飲まずつまみの肉をかじっている。
「あれだな」
「本当に仮面をかぶってますね」
骸骨の仮面で、黒いマントみたいなものを着ている。
一見すると魔物。
この格好で夜に外を出歩かないでほしい。
間違えて斬ってしまいそうだ。
彼の向かいにどっかと座ると、骸骨の仮面がこちらを向く。
かなり大きく目の部分が空いている仮面なのに、酒場の薄暗さのせいかうつむきがちだからか、そこから地肌を見ることができず、ぼんやりと光る瞳だけが確認できる。
彼はぼそりと、
「なんだ、君は」
「『魔女の森』の情報がほしい。マップや構造、罠の配置なんかだな」
「滑稽滑稽」
と骸骨仮面は笑って、
「まだそんなことをいう冒険者がいるなんて思ってもみなかったよ。外から来たんだろう? 冒険者ギルドで私の話を聞いたんだな?」
「そうだ」
「ふふ、滑稽だな、本当に。笑われただろう? 受付にも止められたはずだ。私を紹介した奴は、きっと、君を馬鹿にして紹介したんだろう。狡猾な奴だ。表向きは親切を装って、裏では君を笑っている」
「普通に笑われたけどな」
「そうか、ますます滑稽だ」
カツカツと骸骨仮面は笑う。
俺はポーチから銀貨を三枚出した。
「笑われようが滑稽だろうが関係ねえ。俺は情報を売ってほしい。酒だっておごろう。教えろ」
「ふむ」
彼は俺ではなく、ライラの方を見て、
「時にお嬢さん、君も一緒に『魔女の森』に入るつもりなのかな?」
「え、えっと、そうですけど」
ライラは口ごもりながら言った。
「ではダメだ」
「どうしてです!」
「危険なんだよ、お嬢さん。大方この男の口車に乗せられて一緒に行こうとしているのだろうが、きっとこいつは、君を囮にして逃げる狡猾なクズだ」
「そんなことありません! 以前一度されそうになりましたけど!」
「してねえよ!」
何でこいつら俺の前で俺の悪口言ってんだ?
俺のこと嫌いなのか?
骸骨仮面は俺をじっと見て、
「やはりダメだ。こいつは、ダメだ。お嬢さん。もし『魔女の森』に入りたいなら私が連れて行ってあげよう。なあに、少し手をつないでおしゃべりするだけさ。ちょっと人気のない場所を二人で散歩するだけさ。私と二人で楽しい時間を過ごそうじゃないか。ぐふふふふ」
ライラが固まっている。
顔が青ざめている。
この骸骨仮面やっぱり魔物として斬ってしまった方が良いかもしれない。
世界のためにも。
「おい変態野郎。何考えてんだ」
「うるさい、イケメンは黙ってろ。美女と二人、『魔女の森』でイチャコラするつもりだったんだろうがそうはさせない。羨ましい。『魔女の森』の番人として私はお前を通さない」
「お前別に番人じゃねえだろ」
番人だとしても私怨で通すかどうかを決めるな。
「いいか、俺はお前みたいに邪な気持ちで『魔女の森』に入るんじゃねえんだよ。何がイチャコラだ。馬鹿か」
「金儲けも十分、邪な気持ちだと思いますけど」
「ライラ、ちょっと黙っててくれ。この骸骨に森の中であられもねえ姿にされたいのか」
「嫌です! 頑張ってくださいシオンさん! お金儲け最高!」
そこまで言えとは言ってないが、金儲けは最高だ。
金があれば何でも買えるからな!
わはは。
いえーいいえーい、とライラがやっていると、それを見ていた骸骨仮面はテーブルの上で両手を握りしめ、
「くうぅ! やっぱり顔なのか! 世界は不平等だ! 不条理だ! どうして私が選ばれない!」
「顔じゃありません! あなたがどんな外見をしていようが、アタシついて行きません! 怖い!」
「この骸骨の仮面のせいだな? そうなんだな?」
「違うって言ってんでしょ! 話聞いてください!」
ライラが憤慨してテーブルを叩く。
しかし、
この骸骨野郎、情報をよこす気これっぽっちもねえな。
娼婦でもあてがってやればいいんだろうか。
うーん。
俺が悩んでいると骸骨野郎は「ぐぐぐ」と唸って、
「くう、心が苦しい。お前たちに情報はやらない! 絶対にだ! 『魔女の森』ではなく連れ込み宿で、昨夜はお楽しみでしたね、をするがいい! 羨ましい!」
ライラが俺の耳元に口を寄せ、小声で言う。
「シオンさん、アタシこの下衆大っ嫌いなんですけど」
「俺だって嫌いだよ。仕方ねえ他を当たるぞ」
俺たちが立ち上がろうとしているのに骸骨野郎は続けて、
「こうなったらキシリアたんに慰めてもらうしかない。キシリアたん可愛いよ、はあはあ」
俺とライラは固まり、閉口した。
こいつマジかよ。
思えばキシリアは、
――おっさん相手なら好評なのによぉ。
とか言っていた。
おっさんってこいつのことかよ。
世も末。
だが、…………ふむ。
「おい、骸骨下衆野郎」
「それは私のことか! なんてあだ名をつけるんだ!」
「うるせえ、下衆が。キシリアがなあ、もし『魔女の森』に俺たちが入るのを手伝って、俺が『魔女の森』から戻って来られたら、ほっぺにチューしてやるって言ってたぞ」
「それは本当か!!」
お前のことは言っていなかったが大枠は嘘じゃない。
そしてチューするのは俺のほっぺに、だ。
うわ、考えただけで嫌だ。
代わってもらえるなら代わってほしいが、背に腹は代えられない。
ああ、誰も得しねえ。
そうとは知らず骸骨仮面は立ち上がり両手を握りしめて奮起している。
「よおし、よおし! 俄然やる気が出てきたぞ! そういうことなら情報をやろう。そして私も一緒について行こう!」
「来んな!」
夜になって酒場の前に来るとライラが言った。
「顔を隠したい理由があるんだろ。知らねえけど」
言いつつ中に入る。
活気があるのは冒険者ぐらいで、彼らはカウンターの前に陣取って騒いでいる。
それ以外の客は隅の方で前屈み気味にテーブルに被さり、つまみをかじって酒をなめている。
当たりには酒とタバコの匂いが充満している。
件の仮面のおっさんは確かに店の隅にいた。
がたいがよく、ライラ二人分くらい肩幅がありそうな彼は、酒も飲まずつまみの肉をかじっている。
「あれだな」
「本当に仮面をかぶってますね」
骸骨の仮面で、黒いマントみたいなものを着ている。
一見すると魔物。
この格好で夜に外を出歩かないでほしい。
間違えて斬ってしまいそうだ。
彼の向かいにどっかと座ると、骸骨の仮面がこちらを向く。
かなり大きく目の部分が空いている仮面なのに、酒場の薄暗さのせいかうつむきがちだからか、そこから地肌を見ることができず、ぼんやりと光る瞳だけが確認できる。
彼はぼそりと、
「なんだ、君は」
「『魔女の森』の情報がほしい。マップや構造、罠の配置なんかだな」
「滑稽滑稽」
と骸骨仮面は笑って、
「まだそんなことをいう冒険者がいるなんて思ってもみなかったよ。外から来たんだろう? 冒険者ギルドで私の話を聞いたんだな?」
「そうだ」
「ふふ、滑稽だな、本当に。笑われただろう? 受付にも止められたはずだ。私を紹介した奴は、きっと、君を馬鹿にして紹介したんだろう。狡猾な奴だ。表向きは親切を装って、裏では君を笑っている」
「普通に笑われたけどな」
「そうか、ますます滑稽だ」
カツカツと骸骨仮面は笑う。
俺はポーチから銀貨を三枚出した。
「笑われようが滑稽だろうが関係ねえ。俺は情報を売ってほしい。酒だっておごろう。教えろ」
「ふむ」
彼は俺ではなく、ライラの方を見て、
「時にお嬢さん、君も一緒に『魔女の森』に入るつもりなのかな?」
「え、えっと、そうですけど」
ライラは口ごもりながら言った。
「ではダメだ」
「どうしてです!」
「危険なんだよ、お嬢さん。大方この男の口車に乗せられて一緒に行こうとしているのだろうが、きっとこいつは、君を囮にして逃げる狡猾なクズだ」
「そんなことありません! 以前一度されそうになりましたけど!」
「してねえよ!」
何でこいつら俺の前で俺の悪口言ってんだ?
俺のこと嫌いなのか?
骸骨仮面は俺をじっと見て、
「やはりダメだ。こいつは、ダメだ。お嬢さん。もし『魔女の森』に入りたいなら私が連れて行ってあげよう。なあに、少し手をつないでおしゃべりするだけさ。ちょっと人気のない場所を二人で散歩するだけさ。私と二人で楽しい時間を過ごそうじゃないか。ぐふふふふ」
ライラが固まっている。
顔が青ざめている。
この骸骨仮面やっぱり魔物として斬ってしまった方が良いかもしれない。
世界のためにも。
「おい変態野郎。何考えてんだ」
「うるさい、イケメンは黙ってろ。美女と二人、『魔女の森』でイチャコラするつもりだったんだろうがそうはさせない。羨ましい。『魔女の森』の番人として私はお前を通さない」
「お前別に番人じゃねえだろ」
番人だとしても私怨で通すかどうかを決めるな。
「いいか、俺はお前みたいに邪な気持ちで『魔女の森』に入るんじゃねえんだよ。何がイチャコラだ。馬鹿か」
「金儲けも十分、邪な気持ちだと思いますけど」
「ライラ、ちょっと黙っててくれ。この骸骨に森の中であられもねえ姿にされたいのか」
「嫌です! 頑張ってくださいシオンさん! お金儲け最高!」
そこまで言えとは言ってないが、金儲けは最高だ。
金があれば何でも買えるからな!
わはは。
いえーいいえーい、とライラがやっていると、それを見ていた骸骨仮面はテーブルの上で両手を握りしめ、
「くうぅ! やっぱり顔なのか! 世界は不平等だ! 不条理だ! どうして私が選ばれない!」
「顔じゃありません! あなたがどんな外見をしていようが、アタシついて行きません! 怖い!」
「この骸骨の仮面のせいだな? そうなんだな?」
「違うって言ってんでしょ! 話聞いてください!」
ライラが憤慨してテーブルを叩く。
しかし、
この骸骨野郎、情報をよこす気これっぽっちもねえな。
娼婦でもあてがってやればいいんだろうか。
うーん。
俺が悩んでいると骸骨野郎は「ぐぐぐ」と唸って、
「くう、心が苦しい。お前たちに情報はやらない! 絶対にだ! 『魔女の森』ではなく連れ込み宿で、昨夜はお楽しみでしたね、をするがいい! 羨ましい!」
ライラが俺の耳元に口を寄せ、小声で言う。
「シオンさん、アタシこの下衆大っ嫌いなんですけど」
「俺だって嫌いだよ。仕方ねえ他を当たるぞ」
俺たちが立ち上がろうとしているのに骸骨野郎は続けて、
「こうなったらキシリアたんに慰めてもらうしかない。キシリアたん可愛いよ、はあはあ」
俺とライラは固まり、閉口した。
こいつマジかよ。
思えばキシリアは、
――おっさん相手なら好評なのによぉ。
とか言っていた。
おっさんってこいつのことかよ。
世も末。
だが、…………ふむ。
「おい、骸骨下衆野郎」
「それは私のことか! なんてあだ名をつけるんだ!」
「うるせえ、下衆が。キシリアがなあ、もし『魔女の森』に俺たちが入るのを手伝って、俺が『魔女の森』から戻って来られたら、ほっぺにチューしてやるって言ってたぞ」
「それは本当か!!」
お前のことは言っていなかったが大枠は嘘じゃない。
そしてチューするのは俺のほっぺに、だ。
うわ、考えただけで嫌だ。
代わってもらえるなら代わってほしいが、背に腹は代えられない。
ああ、誰も得しねえ。
そうとは知らず骸骨仮面は立ち上がり両手を握りしめて奮起している。
「よおし、よおし! 俄然やる気が出てきたぞ! そういうことなら情報をやろう。そして私も一緒について行こう!」
「来んな!」
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