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SSの置き場&番外編
エリアスと私を夢中にさせるモノ
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臨月が過ぎて、生まれてきた赤ちゃんは女の子だった。
それもとびきり可愛らしい。顔立ちは主に私の方に似ていると思うのだけれど、金髪に瞳の色が薄い紫。ふわふわの巻き毛ととても大きな瞳の女の子。
エリアスはその子を見た瞬間、一気にノックアウトされたっていうか、デロデロだったわ。
「セシリアにそっくりだね!」
ととっても嬉しそうだったけれど、確かにエリアスの子供だけあって、彼に似ているところもこんな小さな頃からあるのよ?
笑い方とかそっくりだと思うしね。それに魔力のない私と違って、魔力もたくさんあるみたいなの。
その子はソフィア・ローズと名付けられたわ。
エリアスのお祖母様の名前なんですって。
ソフィア・ローズが生まれて、3年経ってからエリアスはますます領地経営に力を入れたから、アルザス家だけでなく、領民たちも豊かになったわ。
「ソフィア・ローズ、お父様って、いってごらん?」
「おとーたま…」
「セシリア、聞いた?ソフィア・ローズは賢いねー」
ソフィア・ローズはニコニコ笑って、エリアスに抱かれている。
結婚してから、エリアスは私に首ったけだと思っていたけれど、私よりエリアスを夢中にさせるものがあったなんて、内心とても驚いたわ。もちろん、娘を甘やかす父親にソフィア・ローズも懐いているわ。
「ええ」
私が産んだから我が子は可愛いけれど、まさか我が娘と取り合いになることになるなんて思っていなかったから、内心複雑ですけれどね。
「おとーたま、抱っこー」
まさか娘にヤキモチを妬いてるなんていえないから普通にしているけれど。私の時は乳母に育てられたから、お父様やお母様との距離はこんなに近くなかったし、まさか、自由時間のほとんどのエリアスの腕がソフィア・ローズに占領されるとは意外でしたわ。
私も今第2子がお腹の中にいるので、大切にはされているのですけれど。
そんなこともあって夫婦の触れ合いの時間が減っていますの。
今度はエリアスに似た男の子がいいですわ。
エリアスに似た小さな男の子、ううっ、エリアスに負けないぐらい溺愛してしまう自分が見えますわ。私もソフィア・ローズに首ったけのエリアスのことを責められない行動をしてしまうでしょうねえ。
「セシリア?」
「あ、ごめんなさい。エリアス。私ぼっーとしちゃって」
「考え事?」
「ええ、この子がエリアスに似た男の子だったらいいなと考えていたのよ?」
「セシリアさえ良ければ、魔法で今から性別もわかるけれど?」
「そっ、そんなことができるの?」
「ええ。王宮魔術師に先見の術を使う者がいるから。今度、頼んでみますね」
「ええ。ありがとう」
「男の子だったら、名前は何にしましょうか?」
「王家の慣習としてファーストネームは王族の名前にすることになっているから」
「では、父上のルシアス、お祖父様のアルディーン、そして君の父上の名前も使えるよ?」
「わ、私、ルシアスがいいと思うわ」
私のお父様の名前はザルガートというイケメンにはふさわしくない名前なのよね。お父様は私的にはかっこいいと思うけれど、美貌で名高いお母様を射止めたのはお顔でなくて、お父様の性格とハートだから。名は体を表すっていうから、やはりエリアスに似て欲しいし、ルシアスがいいと思うの。エリアスのお父様も若い頃すごい美形だったとわかるぐらいお顔立ちが整った方だしね。
「そうか。君がそう思うならそうしよう」
こうして、あと数ヶ月で生まれてくる予定の赤ちゃんの名前が決まったのだけれど、そしてその子は私の願い通りエリアスに似た男の子だったのだけれど…。
どれぐらい似てるかっていうとね?ミニエリアスぐらい似てるわ。黒髪もそうだし。顔立ちもエリアスの姿絵にそっくりなの。王妃様に抱かれているのをみたことがあるのだけれど。
違うところは瞳の色ぐらいかしら?私の青を引き継いだわ。それからそうねえ、赤ちゃんだからすごい満面の笑顔。
それにやられた私はソフィア・ローズに甘々のエリアスの気持ちがわかったのだけれど、エリアスは複雑な顔をしていたわ。
そうよね。言葉も話さないうちからこんなにデロデロにされてしまうなんて、変よね?
「セシリア、私たちの子供が可愛いのはわかりますけれど、2人の時間も大切にしてくださいね?」
それは私がずっと思っていた台詞だったのだけれど。
私はにっこりと微笑んで、
「エリアスも、ソフィア・ローズとばかりでなく、私も抱きしめてくれなくては嫌よ?」
と返しておきましたわ。
「セシリア、私が夢中で抱くのはあなただけです。それを証明してあげますよ」
そして、そのことが3人目(また男の子)を作るきっかけになってしまったのに気づくのはもっと後のことなのですけれど。
とりあえず1男1女を迎えてアルザス公爵家は安泰だと周りに祝福されましたわ。
それもとびきり可愛らしい。顔立ちは主に私の方に似ていると思うのだけれど、金髪に瞳の色が薄い紫。ふわふわの巻き毛ととても大きな瞳の女の子。
エリアスはその子を見た瞬間、一気にノックアウトされたっていうか、デロデロだったわ。
「セシリアにそっくりだね!」
ととっても嬉しそうだったけれど、確かにエリアスの子供だけあって、彼に似ているところもこんな小さな頃からあるのよ?
笑い方とかそっくりだと思うしね。それに魔力のない私と違って、魔力もたくさんあるみたいなの。
その子はソフィア・ローズと名付けられたわ。
エリアスのお祖母様の名前なんですって。
ソフィア・ローズが生まれて、3年経ってからエリアスはますます領地経営に力を入れたから、アルザス家だけでなく、領民たちも豊かになったわ。
「ソフィア・ローズ、お父様って、いってごらん?」
「おとーたま…」
「セシリア、聞いた?ソフィア・ローズは賢いねー」
ソフィア・ローズはニコニコ笑って、エリアスに抱かれている。
結婚してから、エリアスは私に首ったけだと思っていたけれど、私よりエリアスを夢中にさせるものがあったなんて、内心とても驚いたわ。もちろん、娘を甘やかす父親にソフィア・ローズも懐いているわ。
「ええ」
私が産んだから我が子は可愛いけれど、まさか我が娘と取り合いになることになるなんて思っていなかったから、内心複雑ですけれどね。
「おとーたま、抱っこー」
まさか娘にヤキモチを妬いてるなんていえないから普通にしているけれど。私の時は乳母に育てられたから、お父様やお母様との距離はこんなに近くなかったし、まさか、自由時間のほとんどのエリアスの腕がソフィア・ローズに占領されるとは意外でしたわ。
私も今第2子がお腹の中にいるので、大切にはされているのですけれど。
そんなこともあって夫婦の触れ合いの時間が減っていますの。
今度はエリアスに似た男の子がいいですわ。
エリアスに似た小さな男の子、ううっ、エリアスに負けないぐらい溺愛してしまう自分が見えますわ。私もソフィア・ローズに首ったけのエリアスのことを責められない行動をしてしまうでしょうねえ。
「セシリア?」
「あ、ごめんなさい。エリアス。私ぼっーとしちゃって」
「考え事?」
「ええ、この子がエリアスに似た男の子だったらいいなと考えていたのよ?」
「セシリアさえ良ければ、魔法で今から性別もわかるけれど?」
「そっ、そんなことができるの?」
「ええ。王宮魔術師に先見の術を使う者がいるから。今度、頼んでみますね」
「ええ。ありがとう」
「男の子だったら、名前は何にしましょうか?」
「王家の慣習としてファーストネームは王族の名前にすることになっているから」
「では、父上のルシアス、お祖父様のアルディーン、そして君の父上の名前も使えるよ?」
「わ、私、ルシアスがいいと思うわ」
私のお父様の名前はザルガートというイケメンにはふさわしくない名前なのよね。お父様は私的にはかっこいいと思うけれど、美貌で名高いお母様を射止めたのはお顔でなくて、お父様の性格とハートだから。名は体を表すっていうから、やはりエリアスに似て欲しいし、ルシアスがいいと思うの。エリアスのお父様も若い頃すごい美形だったとわかるぐらいお顔立ちが整った方だしね。
「そうか。君がそう思うならそうしよう」
こうして、あと数ヶ月で生まれてくる予定の赤ちゃんの名前が決まったのだけれど、そしてその子は私の願い通りエリアスに似た男の子だったのだけれど…。
どれぐらい似てるかっていうとね?ミニエリアスぐらい似てるわ。黒髪もそうだし。顔立ちもエリアスの姿絵にそっくりなの。王妃様に抱かれているのをみたことがあるのだけれど。
違うところは瞳の色ぐらいかしら?私の青を引き継いだわ。それからそうねえ、赤ちゃんだからすごい満面の笑顔。
それにやられた私はソフィア・ローズに甘々のエリアスの気持ちがわかったのだけれど、エリアスは複雑な顔をしていたわ。
そうよね。言葉も話さないうちからこんなにデロデロにされてしまうなんて、変よね?
「セシリア、私たちの子供が可愛いのはわかりますけれど、2人の時間も大切にしてくださいね?」
それは私がずっと思っていた台詞だったのだけれど。
私はにっこりと微笑んで、
「エリアスも、ソフィア・ローズとばかりでなく、私も抱きしめてくれなくては嫌よ?」
と返しておきましたわ。
「セシリア、私が夢中で抱くのはあなただけです。それを証明してあげますよ」
そして、そのことが3人目(また男の子)を作るきっかけになってしまったのに気づくのはもっと後のことなのですけれど。
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