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月の女神の祝福
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湖の別荘の滞在が延びでしまった。
エリアスが帰りたくないといいだしたのだ。
週末のラブラブがあまりにも癒されたらしく、もう1泊することになった。
なので、次の日はエリアスと湖の別荘の近くの集落に行くことになった。
近くに鉱山があるので、そこの周りに家が建って、ちょっとした食べ物屋やお店もあるらしい。
「このところ家に閉じこもり気味でしたから、出かけましょう?」
私たちの世話をするために一緒に残るといっていたエミリアと従者を先に公爵家に返すことにしたので、今日はここでぶらぶらした後、夕食も外食するのだ。
「こういうデートなんて、久しぶりね!」
「何か気に入ったものがあったらいってくださいね?」
このエリアで1件しかない小物屋に入る。色々可愛らしい民族衣装や小物入れ、バッグなどもあったが、私が可愛いと思ったのは銀細工のアクセサリー。可愛らしい庶民向けのクズ石でできたブルーの鉱石のブローチとお揃いの髪飾りだ。
「そんなのでいいのですか?」
「ええ。ここにきた記念に欲しいの。これとても綺麗だし、それにこういうお出かけの時に気軽に身につけられるでしょう?」
「ええ。そうですが、もっと高いものでもいいんですよ?」
「そういうのは業者さんがきた時に一緒に選んで?これは思い出のアイテムにするの」
「それなら、これも付け加えましょう」
エリアスはブローチと髪飾りの他に焼き菓子の袋を持ってきた。
「お好きでしたでしょう?これ」
それはティールザードの名産のフルーツがふんだんに使われたもの。でもかなり甘いやつだ。
「まあ、覚えていてくれたのね?」
「ええ。昔、よく差し入れしたら、大喜びで晩御飯食べられないほど食されましたよね?」
私が真っ赤になっていると、
「これは後で食べましょう」
とエリアスが笑った。
「まいどあり!」
優しそうなおじさんから袋を受け取ると、私たちは店を後にした。
「こちらでは主に、アメジストとレインボーサファイアが採れます」
「まあ、あの貴重な?ティールザードで目玉取引商品になっているやつね?」
「ええ。うちではその50%が採れます。なので、この辺りは潤っていて、とても安全なのです」
周りを見渡すと、女の人や子供が自由に歩いている。小さな集落なので知り合いばかりなのだろう、至る所で井戸端会議をしている。
「楽しそうよね?人攫いもいないのね?」
「ここの男たちは屈強だし、別に旅人が訪れるエリアでもないので、よそ者も来ないんですよ」
でもエリアスとセシリアは「よそ者ではないのだろうか?とセシリアは思った。
平民風の服装をしているようでも貴族であることを隠せないセシリアと、騎士服を着ているが、アルザス公爵家の紋章が刺繍されたものと剣を持つエリアスは、「よそ者」とは思われていない。カールに任せていたので、公爵の顔はまだ知られていないが、公爵家ゆかりの者であることは商人なら一目でわかったので問題はなかった。
「まあ、そうなのね?なら私のことを知っている人もいないわね?」
「ええ。だから思い切りデートしましょうね?」
とはいっても集落の店はその住民たちが使うものなのでそんなにたくさん見て回れる店はない。
貴族が利用する茶店なども、ない。食べるものは食事でおやつは贅沢品だからだ。先ほどの小物屋が焼き菓子を置いているぐらいだ。まあ、子供が欲しがるので、それを買ってやる親はいるが、優雅にお茶を楽しむ習慣はないのだ。
それでもエリアスと手を繋いで色々回れることが嬉しかった。
「そろそろ夕食をいただきに行きましょう」
エリアスに手を引かれて、大衆食堂に入る。
店は現地の労働者でいっぱいだった。エリアスとセシリアのようなカップルはあまりいない。
「いらっしゃい!」
一瞬、客たちの視線が注がれたが、身分が明らかに上の者を不躾に見つめることはない。みんなすぐに己の会話や食事に戻っていく。
エリアスとセシリアは空いていた角のテーブルに座った。
女将さんがにこやかに近づいてくる。
「今日のオススメはオルクの香草焼きですよ?」
「それをもらおう。それから何かお勧めの野菜とスープ類はある?」
エリアスの問いに
「ビーツとレンジルのスープとグリーンの豆の炒め焼きぐらいしかないけど、いいかい?」
「ええ。それと、エールを2杯」
「あいよ!」
女将さんはオーダーを取ると、コックの旦那さんのところに戻っていく。二人とも子牛のような体型をしている。
「ここはボリュームがある料理を出すので、食べきれないかもしれませんが」
「どんなお料理が来るのか楽しみだわ」
オルクが何の肉なのかさっぱりわからず、レンジルも野菜なんだと思うけど、異国の響きだ。
あっという間に出来立ての大皿を持って女将さんが体を揺らせてやって来た。
スープには赤い色の甘い野菜と緑のピーマンを小さく辛くしたやつが入っていた。
「わあ、ピリ辛風なのね?」
「ええ。変わっているでしょう?」
異国の料理には慣れているセシリアだったがこういう味付けは初めてだ。ガスパッチョを辛くしたやつ。
そして野菜炒めはホウレンソウやケールに似た野菜とモヤシのような野菜が炒められていた。味付けは塩味のみ。
「シンプルな味ね?」
「ええ。これならエールで酔うこともないですしね」
そして、メインのオルクは牛と豚を割ったような赤肉で、ハーブの風味と肉汁が美味しく合わさって、炙り焼きされていた。
「まあ!これはすごく美味しいわ!」
「良かった。これがメインですから、たくさん食べてくださいね」
セシリアとエリアスはオルクの肉とエールで腹を満たし、おしゃべりを楽しんだ。気が付けばもう日が暮れてすっかり夜になっていた。
◇ ◇ ◇
「まあ、満月」
「セシリア、あなたは月の女神も霞むぐらい美しい」
「まあ、エリアス」
エリアスはセシリアの握っていた右手を己の方に引き寄せると、彼女を抱きしめた。
「私と素敵な週末を過ごしてくれてありがとうございます」
「エリアス、私の方こそ素敵な別荘に連れて来てくれてありがとう。素敵な思い出になったわ」
「これからもどんどん素敵な思い出を作っていきましょう」
「ええ」
別荘まで歩いて15分ほどしかないのだが、セシリアの速度に合わせると、30分はかかる。エリアスは、彼女の手を取ると、この頃手がけ始めた公爵領の新事業のことを話し始め、話が終わる頃に別荘についた。
「まあ、すごいわ」
「あなたのために成功させます」
「ここからは一層月が大きく見えるのね?」
湖に満月が浮かんでいる。
エリアスの長い指がセシリア頰に触れ、唇が重なった。唇をついばまれる。もう1つの腕はセシリアの細い腰に回されたままだ。
エリアスが支えていなければ倒れるぐらい激しいキスを交わして、セシリアの頭はぼおっとし始めた。
「セシリア様、ティルーザードではこんな伝説があるんです。月夜の夜この湖でキスした恋人たちは月の女神から愛の祝福を受けその魂は永遠に結ばれると」
「えっ…そうなの」
「ええ。まあ、女神の祝福があってもなくても私の魂はあなたのものですが」
「エッエリアス」
「愛していますよ、セシリア様」
エリアスはセシリアの髪を撫でて、優しくサラサラの髪にキスをすると、さらにもっと甘い時間を過ごすために別荘にセシリアを連れて行ったのだった。
’
エリアスが帰りたくないといいだしたのだ。
週末のラブラブがあまりにも癒されたらしく、もう1泊することになった。
なので、次の日はエリアスと湖の別荘の近くの集落に行くことになった。
近くに鉱山があるので、そこの周りに家が建って、ちょっとした食べ物屋やお店もあるらしい。
「このところ家に閉じこもり気味でしたから、出かけましょう?」
私たちの世話をするために一緒に残るといっていたエミリアと従者を先に公爵家に返すことにしたので、今日はここでぶらぶらした後、夕食も外食するのだ。
「こういうデートなんて、久しぶりね!」
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このエリアで1件しかない小物屋に入る。色々可愛らしい民族衣装や小物入れ、バッグなどもあったが、私が可愛いと思ったのは銀細工のアクセサリー。可愛らしい庶民向けのクズ石でできたブルーの鉱石のブローチとお揃いの髪飾りだ。
「そんなのでいいのですか?」
「ええ。ここにきた記念に欲しいの。これとても綺麗だし、それにこういうお出かけの時に気軽に身につけられるでしょう?」
「ええ。そうですが、もっと高いものでもいいんですよ?」
「そういうのは業者さんがきた時に一緒に選んで?これは思い出のアイテムにするの」
「それなら、これも付け加えましょう」
エリアスはブローチと髪飾りの他に焼き菓子の袋を持ってきた。
「お好きでしたでしょう?これ」
それはティールザードの名産のフルーツがふんだんに使われたもの。でもかなり甘いやつだ。
「まあ、覚えていてくれたのね?」
「ええ。昔、よく差し入れしたら、大喜びで晩御飯食べられないほど食されましたよね?」
私が真っ赤になっていると、
「これは後で食べましょう」
とエリアスが笑った。
「まいどあり!」
優しそうなおじさんから袋を受け取ると、私たちは店を後にした。
「こちらでは主に、アメジストとレインボーサファイアが採れます」
「まあ、あの貴重な?ティールザードで目玉取引商品になっているやつね?」
「ええ。うちではその50%が採れます。なので、この辺りは潤っていて、とても安全なのです」
周りを見渡すと、女の人や子供が自由に歩いている。小さな集落なので知り合いばかりなのだろう、至る所で井戸端会議をしている。
「楽しそうよね?人攫いもいないのね?」
「ここの男たちは屈強だし、別に旅人が訪れるエリアでもないので、よそ者も来ないんですよ」
でもエリアスとセシリアは「よそ者ではないのだろうか?とセシリアは思った。
平民風の服装をしているようでも貴族であることを隠せないセシリアと、騎士服を着ているが、アルザス公爵家の紋章が刺繍されたものと剣を持つエリアスは、「よそ者」とは思われていない。カールに任せていたので、公爵の顔はまだ知られていないが、公爵家ゆかりの者であることは商人なら一目でわかったので問題はなかった。
「まあ、そうなのね?なら私のことを知っている人もいないわね?」
「ええ。だから思い切りデートしましょうね?」
とはいっても集落の店はその住民たちが使うものなのでそんなにたくさん見て回れる店はない。
貴族が利用する茶店なども、ない。食べるものは食事でおやつは贅沢品だからだ。先ほどの小物屋が焼き菓子を置いているぐらいだ。まあ、子供が欲しがるので、それを買ってやる親はいるが、優雅にお茶を楽しむ習慣はないのだ。
それでもエリアスと手を繋いで色々回れることが嬉しかった。
「そろそろ夕食をいただきに行きましょう」
エリアスに手を引かれて、大衆食堂に入る。
店は現地の労働者でいっぱいだった。エリアスとセシリアのようなカップルはあまりいない。
「いらっしゃい!」
一瞬、客たちの視線が注がれたが、身分が明らかに上の者を不躾に見つめることはない。みんなすぐに己の会話や食事に戻っていく。
エリアスとセシリアは空いていた角のテーブルに座った。
女将さんがにこやかに近づいてくる。
「今日のオススメはオルクの香草焼きですよ?」
「それをもらおう。それから何かお勧めの野菜とスープ類はある?」
エリアスの問いに
「ビーツとレンジルのスープとグリーンの豆の炒め焼きぐらいしかないけど、いいかい?」
「ええ。それと、エールを2杯」
「あいよ!」
女将さんはオーダーを取ると、コックの旦那さんのところに戻っていく。二人とも子牛のような体型をしている。
「ここはボリュームがある料理を出すので、食べきれないかもしれませんが」
「どんなお料理が来るのか楽しみだわ」
オルクが何の肉なのかさっぱりわからず、レンジルも野菜なんだと思うけど、異国の響きだ。
あっという間に出来立ての大皿を持って女将さんが体を揺らせてやって来た。
スープには赤い色の甘い野菜と緑のピーマンを小さく辛くしたやつが入っていた。
「わあ、ピリ辛風なのね?」
「ええ。変わっているでしょう?」
異国の料理には慣れているセシリアだったがこういう味付けは初めてだ。ガスパッチョを辛くしたやつ。
そして野菜炒めはホウレンソウやケールに似た野菜とモヤシのような野菜が炒められていた。味付けは塩味のみ。
「シンプルな味ね?」
「ええ。これならエールで酔うこともないですしね」
そして、メインのオルクは牛と豚を割ったような赤肉で、ハーブの風味と肉汁が美味しく合わさって、炙り焼きされていた。
「まあ!これはすごく美味しいわ!」
「良かった。これがメインですから、たくさん食べてくださいね」
セシリアとエリアスはオルクの肉とエールで腹を満たし、おしゃべりを楽しんだ。気が付けばもう日が暮れてすっかり夜になっていた。
◇ ◇ ◇
「まあ、満月」
「セシリア、あなたは月の女神も霞むぐらい美しい」
「まあ、エリアス」
エリアスはセシリアの握っていた右手を己の方に引き寄せると、彼女を抱きしめた。
「私と素敵な週末を過ごしてくれてありがとうございます」
「エリアス、私の方こそ素敵な別荘に連れて来てくれてありがとう。素敵な思い出になったわ」
「これからもどんどん素敵な思い出を作っていきましょう」
「ええ」
別荘まで歩いて15分ほどしかないのだが、セシリアの速度に合わせると、30分はかかる。エリアスは、彼女の手を取ると、この頃手がけ始めた公爵領の新事業のことを話し始め、話が終わる頃に別荘についた。
「まあ、すごいわ」
「あなたのために成功させます」
「ここからは一層月が大きく見えるのね?」
湖に満月が浮かんでいる。
エリアスの長い指がセシリア頰に触れ、唇が重なった。唇をついばまれる。もう1つの腕はセシリアの細い腰に回されたままだ。
エリアスが支えていなければ倒れるぐらい激しいキスを交わして、セシリアの頭はぼおっとし始めた。
「セシリア様、ティルーザードではこんな伝説があるんです。月夜の夜この湖でキスした恋人たちは月の女神から愛の祝福を受けその魂は永遠に結ばれると」
「えっ…そうなの」
「ええ。まあ、女神の祝福があってもなくても私の魂はあなたのものですが」
「エッエリアス」
「愛していますよ、セシリア様」
エリアスはセシリアの髪を撫でて、優しくサラサラの髪にキスをすると、さらにもっと甘い時間を過ごすために別荘にセシリアを連れて行ったのだった。
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