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ルーレシアの皇子3

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  案外優しいかも?

 なんて思ってた私が間違いだった!

 やっぱり鬼畜だわ。そりぁ、痛いこととか、嫌なことはされてない。どっちかというと、気絶しそうなぐらい気持ちいいことしかされてないような気がする。

 だけど!だけどね!絶倫すぎるのよ!

 初めて、お風呂で色々された日から毎晩!朝まで喘がされて、眠りについて、起きる頃にはお昼過ぎよ?

 いくら、離れの塔に監禁状態だからってこれはどうかと思うわ。

「何を考えている?」

 紫の髪を気怠げに搔き上げるハインリッヒは絶美形だ。だけど中身は獣なのだ。

 セシリアは今日こそは、はっきり気持ちを伝えるのだと、ハインリッヒに向き直った。

「あんまりだと思いましたの」

「何が、だ?」

「私の扱いです」

「お前の扱い?」

「ええ。このままでは体が持ちません」

「昨夜、私の腕の中で、私が与える快感に震えながら、もっと、もっととせがんだのはお前だろう?」

「……」

「私は朝から、公務があるのだ。だが、時間を作り、ここに一人では寂しかろうと、毎晩通っているのだぞ?」

「それは、ありがとうございます」

「それに、お前は、私の何だ?」

「……奴隷、です」

「私は、私のあらゆる力を使ってお前を悦ばせている。奴隷であるお前は、私を悦ばせるために、私にその身を捧げる以外に何ができるというのだ?」

 セシリアはニホンでの前世でも今世でも処女だったため、男の悦ばせ方など知らない。

「それは、何もできません」

 ハインリッヒはしばらく考え込むと、面白そうなことを思いついた子供のように微笑んで、言葉を続けた。

「お前のお陰で良い事を思いついた。では、その方法を私が教えてやるとしよう」

「はっ?」

「セシリア、跪け」

 仁王立ちになったハインリッヒはセシリアに命令する。

「セシリア?」

「はい」

 ハインリッヒが自らの分身をさらけ出す。

「これをやさしく手で掴んでから、舌で舐めなさい」

 ハインリッヒのモノはセシリアの手首ほどもあり、手で触ると、硬さが増した。

「舌で舐めてから、キャンディーのように吸ったり、口の含んだりするんだ」

 セシリアは、ハインリッヒにいわれたとおりにしたが、苦い味がして、時折顔を顰めた。

「そう、上手だね。歯で噛んではダメだよ。私が与える果実の汁を舐めたり、綺麗にしてくれた時のようにするんだ」

 セシリアがいわれたとおりすると、ハインリッヒは彼女の髪を撫でながら、喘ぎ始めた。

「そう、セシリア、いい子だ。そう、そのまま深く口に含んで。ああ、とても良い」

 そのままの状態が続いて、セシリアの頭を軽く掴んだハインリッヒは、自らをセシリアの口の奥に引き寄せると、

 全てを彼女の口の中に注ぎ込んだ。

 けほっ、けほっと咳き込んだが、その反動で全てを飲み込んでしまった。

 涙目で見上げるセシリアに口付けると、

「よく頑張ったな。いい子だ」

 と冷たい色合いの紫の瞳を和らげてセシリアの頭を再度撫でた。

 そして、その後は、いつものように激しく抱かれることもなく、セシリアはハインリッヒに抱きしめられながら、そのまま眠りについたのだった。




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