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第十章 アスフィ 感情迷走篇《第三部》
第151話「蓮」
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「なぁおい」
しかし、どうしましょうか。この空間を斬るという剣があっても出口が必要……
「なぁおいって」
その出口を作るにしても、出口側に出向かないと行けない。そもそも出口側に行けないのだから出口側が…………
「おーーーいって」
それでも、わたくしはこの空間を斬るという剣にどうしてもなにか可能性を感じてしまいます。何か使い道があるはず……
「なぁお――」
「うるさいです! 今話しかけないで頂けますか!? 途中で頭がこんがらがったでは無いですか!!」
「いや……だってお前、全然俺様の話効かねぇからよ……そんな怒んなくていいじゃねぇかよぉ」
……俺様気質なのに気が弱いですねこの方。
「この空間を斬るという剣ですが、一度試してみても良いでしょうか?」
「ん? ああ、いいぜ!」
「…………いえ、いいぜ! では無くて使い方を教えて下さいよ」
「使い方? そんなの簡単だ。バシュッと斬ってたらズバッと開くんだ」
ダメです。この方頭が悪いです。わたくしとこの方は相性が悪いみたいです。
「……わーったよ。貸してみろ」
紅蓮はわたくしが手に持っていた剣を取ると――
「ハァッ!!」
何も無い空間を切った。すると、透明な切り目が出来た。目を凝らしてようやく視覚化出来る程のものが。
「……これが空間の裂け目、ですか」
「ああ」
「この中に入ったらどうなりますか?」
「そりゃお前、出口が無ければ出られんだろうな」
「……怖い事を言いますね」
「出口ありきで作ってやがるからなジジイのやつ」
とりあえず作ってみた、みたいな感覚で作られたのでしょうか紅蓮のおじいさまは……。
「この空間の裂け目はずっとこのままなんですか?」
「いや、数えたことはねぇが、もって五分ってとこだな」
五分……それ程の時間しか持たないのならあっても仕方ないですね。
「な? 俺様の気持ちが分かったろ?」
紅蓮はわたくしに共感を求めてきた。
「ジジイは確かにすげぇ。埒外の鍛冶師だ。だがよ、こだわりがすげぇんだ。まぁ簡単に言うと変人なんだ」
どの口が言ってるのだろうと、わたくしは思った。ギリギリで思い留まりましたが……。この方の力が無ければ『シーレンハイル』に戻ることが出来ない。わたくしの勘がそう言っている。
「わたくしには紅蓮がなにを言っているのか分かりかねます」
「ま、素人には分からんだろうな」
「イラッ」
「イラ? イラってなんだ?」
「……わたくしは早く『シーレンハイル』に戻らなければならないのです。早くアスフィと合流しなければ……」
彼があのような方に負けるはずが無い。きっと、今頃『シーレンハイル』に着いているはず……。
「……なぁアリス。俺様が直々に力を貸してやろうか?」
「だから貸して頂いているではありませんか」
「そうじゃねぇ。そんな剣じゃなく、俺様が力を貸してやろうかって言ってんだ」
「……鍛冶師のあなたに何が出来るのですか?」
この方は確かにすごい。でもそれは、鍛冶師としての話。鍛冶師にできることなんて――
「剣しか作れねぇ、なんて思ってんのか? 俺様がお前らの通信を斬ったのを覚えてねぇのか?」
「それは剣が凄いだけで……」
「ハッ! 馬鹿言え! 剣が好きだから剣を作る。剣が愛しているから剣を振る。確かに鍛冶師の中には作るだけ、って奴もいる。だが、そんなやつらだけじゃねぇ。自分が振って初めて分かるんだ。剣の出来をな」
「……そうですか」
よく分かりませんね……。
「アリス、お前は俺様のガラクタを見て何を思った」
「えっと……よく切れそうだな? とかでしょうか」
「まぁそれは素直にありがてぇ」
紅蓮は頬を赤くして照れていた。
「だが、違う。そのガラクタ一本一本、俺様は全て手を抜いたことは無い。全力で打ったもんだ」
「……はぁ」
「そのどれもがジジイの作品を超えることは無かったが、俺様はそのガラクタを作る過程で何度も剣を振った」
ああ、そういう事ですか。剣を振り続けたから剣を振れる、と。
「あなたの言い分は分かりました。しかし、それでは剣士と言えない。それはただあなたの言う通り剣を振っているだけです」
「技術が足りねぇってか?」
「そうです」
「……そうか。まぁ確かに俺様に剣技があればエルブレイドくらい知名度があってもおかしくねぇもんなぁ」
紅蓮もそれなりに知名度がありますけど。
「エルブレイド程の剣技を身に付けるのは不可能と思った方がいいです。あなたがおじい様を埒外と言う様に、彼もまた剣士の中では埒外の方ですから」
戦神アレスと決着の付かない戦いを繰り広げた。その功績はこの世界でも既に知れ渡っている事実。
「……なら仕方ねぇな」
「ええ、諦めてた方が無難です」
「なら俺様は剣を振る」
……この方はわたくしの話を聞いていたのでしょうか。
「ですから――」
「剣士じゃねぇ。そもそも剣士になるなんて俺様は一言も言ってねぇ」
「では何を?」
すると紅蓮は鍛冶屋から出ると腰に携えた自慢の一本を手に取った。
「一体何をするつもりですか?」
紅蓮は右手に剣を持つと、深呼吸をする。
「……すぅ……はぁ…………よし!」
右手に持っていたのは愛刀、そして左手には紅蓮が傑作と言っていたゲンの漆黒のロングソードを手にしていた。
「確かあれは何も無かったはず……」
あの漆黒のロングソードには何も無いのでは……?
わたくしがそう思っていると、紅蓮は大きな声で叫び――
「はあああああああああああ! 『紅蓮一刀地獄語り』!」
紅蓮は両手に持った剣を勢いよく振り下ろした。
「………………うそ」
紅蓮が両刀を振り下ろした瞬間、地形が変わった。草木、建物、そこにあったモノ全てが無くなった。あるのは果てしなく続く一本の道。
「ふぅ……これでどうよ」
「あなたなんて事を!! 人が居たらどうするのですか!」
「大丈夫、人が居ねぇ場所を選んだ」
「だとしても……」
「これで、お前が言う『シーレンハイル』へと続く道が一本出来たぜ。お前を阻むものは何も無い。この道を行けば間に合うだろ?」
……この方やはり脳筋ですね。しかし、助けられました。
紅蓮。聞いた通りの脳筋男でしたが悪い男では無かったようです。
「ありがとうございました、紅蓮。ではこれで」
「おいおい! 待てよアリス! 俺様も行くぜ!?」
やはり付いてきますか……。
「……勝手にしてください」
「おうよ! よろしくな! アリス!」
来るなと言っても付いてきそうと考えたアリスは、否定する気力も無かった。
しかし、どうしましょうか。この空間を斬るという剣があっても出口が必要……
「なぁおいって」
その出口を作るにしても、出口側に出向かないと行けない。そもそも出口側に行けないのだから出口側が…………
「おーーーいって」
それでも、わたくしはこの空間を斬るという剣にどうしてもなにか可能性を感じてしまいます。何か使い道があるはず……
「なぁお――」
「うるさいです! 今話しかけないで頂けますか!? 途中で頭がこんがらがったでは無いですか!!」
「いや……だってお前、全然俺様の話効かねぇからよ……そんな怒んなくていいじゃねぇかよぉ」
……俺様気質なのに気が弱いですねこの方。
「この空間を斬るという剣ですが、一度試してみても良いでしょうか?」
「ん? ああ、いいぜ!」
「…………いえ、いいぜ! では無くて使い方を教えて下さいよ」
「使い方? そんなの簡単だ。バシュッと斬ってたらズバッと開くんだ」
ダメです。この方頭が悪いです。わたくしとこの方は相性が悪いみたいです。
「……わーったよ。貸してみろ」
紅蓮はわたくしが手に持っていた剣を取ると――
「ハァッ!!」
何も無い空間を切った。すると、透明な切り目が出来た。目を凝らしてようやく視覚化出来る程のものが。
「……これが空間の裂け目、ですか」
「ああ」
「この中に入ったらどうなりますか?」
「そりゃお前、出口が無ければ出られんだろうな」
「……怖い事を言いますね」
「出口ありきで作ってやがるからなジジイのやつ」
とりあえず作ってみた、みたいな感覚で作られたのでしょうか紅蓮のおじいさまは……。
「この空間の裂け目はずっとこのままなんですか?」
「いや、数えたことはねぇが、もって五分ってとこだな」
五分……それ程の時間しか持たないのならあっても仕方ないですね。
「な? 俺様の気持ちが分かったろ?」
紅蓮はわたくしに共感を求めてきた。
「ジジイは確かにすげぇ。埒外の鍛冶師だ。だがよ、こだわりがすげぇんだ。まぁ簡単に言うと変人なんだ」
どの口が言ってるのだろうと、わたくしは思った。ギリギリで思い留まりましたが……。この方の力が無ければ『シーレンハイル』に戻ることが出来ない。わたくしの勘がそう言っている。
「わたくしには紅蓮がなにを言っているのか分かりかねます」
「ま、素人には分からんだろうな」
「イラッ」
「イラ? イラってなんだ?」
「……わたくしは早く『シーレンハイル』に戻らなければならないのです。早くアスフィと合流しなければ……」
彼があのような方に負けるはずが無い。きっと、今頃『シーレンハイル』に着いているはず……。
「……なぁアリス。俺様が直々に力を貸してやろうか?」
「だから貸して頂いているではありませんか」
「そうじゃねぇ。そんな剣じゃなく、俺様が力を貸してやろうかって言ってんだ」
「……鍛冶師のあなたに何が出来るのですか?」
この方は確かにすごい。でもそれは、鍛冶師としての話。鍛冶師にできることなんて――
「剣しか作れねぇ、なんて思ってんのか? 俺様がお前らの通信を斬ったのを覚えてねぇのか?」
「それは剣が凄いだけで……」
「ハッ! 馬鹿言え! 剣が好きだから剣を作る。剣が愛しているから剣を振る。確かに鍛冶師の中には作るだけ、って奴もいる。だが、そんなやつらだけじゃねぇ。自分が振って初めて分かるんだ。剣の出来をな」
「……そうですか」
よく分かりませんね……。
「アリス、お前は俺様のガラクタを見て何を思った」
「えっと……よく切れそうだな? とかでしょうか」
「まぁそれは素直にありがてぇ」
紅蓮は頬を赤くして照れていた。
「だが、違う。そのガラクタ一本一本、俺様は全て手を抜いたことは無い。全力で打ったもんだ」
「……はぁ」
「そのどれもがジジイの作品を超えることは無かったが、俺様はそのガラクタを作る過程で何度も剣を振った」
ああ、そういう事ですか。剣を振り続けたから剣を振れる、と。
「あなたの言い分は分かりました。しかし、それでは剣士と言えない。それはただあなたの言う通り剣を振っているだけです」
「技術が足りねぇってか?」
「そうです」
「……そうか。まぁ確かに俺様に剣技があればエルブレイドくらい知名度があってもおかしくねぇもんなぁ」
紅蓮もそれなりに知名度がありますけど。
「エルブレイド程の剣技を身に付けるのは不可能と思った方がいいです。あなたがおじい様を埒外と言う様に、彼もまた剣士の中では埒外の方ですから」
戦神アレスと決着の付かない戦いを繰り広げた。その功績はこの世界でも既に知れ渡っている事実。
「……なら仕方ねぇな」
「ええ、諦めてた方が無難です」
「なら俺様は剣を振る」
……この方はわたくしの話を聞いていたのでしょうか。
「ですから――」
「剣士じゃねぇ。そもそも剣士になるなんて俺様は一言も言ってねぇ」
「では何を?」
すると紅蓮は鍛冶屋から出ると腰に携えた自慢の一本を手に取った。
「一体何をするつもりですか?」
紅蓮は右手に剣を持つと、深呼吸をする。
「……すぅ……はぁ…………よし!」
右手に持っていたのは愛刀、そして左手には紅蓮が傑作と言っていたゲンの漆黒のロングソードを手にしていた。
「確かあれは何も無かったはず……」
あの漆黒のロングソードには何も無いのでは……?
わたくしがそう思っていると、紅蓮は大きな声で叫び――
「はあああああああああああ! 『紅蓮一刀地獄語り』!」
紅蓮は両手に持った剣を勢いよく振り下ろした。
「………………うそ」
紅蓮が両刀を振り下ろした瞬間、地形が変わった。草木、建物、そこにあったモノ全てが無くなった。あるのは果てしなく続く一本の道。
「ふぅ……これでどうよ」
「あなたなんて事を!! 人が居たらどうするのですか!」
「大丈夫、人が居ねぇ場所を選んだ」
「だとしても……」
「これで、お前が言う『シーレンハイル』へと続く道が一本出来たぜ。お前を阻むものは何も無い。この道を行けば間に合うだろ?」
……この方やはり脳筋ですね。しかし、助けられました。
紅蓮。聞いた通りの脳筋男でしたが悪い男では無かったようです。
「ありがとうございました、紅蓮。ではこれで」
「おいおい! 待てよアリス! 俺様も行くぜ!?」
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