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第九章 アスフィ 交流篇 《第二部》
第139.5話 「エルザ・閑話Ⅲ」
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エルブレイド・スタイリッシュは語り終えた。
「……それからどうしたのですか」
「それから何を考えていたのか、ワシはかつてエルシアが受けた実験台に乗り、自殺を測った」
「…………成功しなかったのですね」
「いいや、その逆じゃ。成功してしまった。肉体は若い頃よりも強化され、その上歳はそれ以上歳を取らなくなった。何でも出来る……そんな気さえした。お主にも分かるはずじゃぞ?」
「……そうですね。今はむしろ何も出来ません」
アイリスは下を向いた。
「それが一番じゃ。その後、江四留を探しに日名川ビルディングへと向かったが奴はいなかった。唯一あったものはワシが開発した『イリアススコープ』それだけじゃった。ワシはそこで奴がどこに行ったのかを知る為にそのレンズを覗いた。すると気づけば見知らぬ所に居たのだ」
「……それがこの世界だと?」
「その通り。お主からするとこの世界は何も違和感は無いだろう。何せこの世界で生まれたのだから」
「…………そうですね。本来ならあなたの話が現実だとは思えません。しかし、わたくしはあなたを信じます」
アイリスはエルブレイドに言う。
「何故、信じる事が出来る?」
「もうあなたは分かっていると思いますが、わたくしは最初から神ポセイドンだった訳ではありません」
「…………うむ」
「冒険者時代、わたくしの前にある女性が現れました。彼女はわたくしに様々な事を教えてくれた。魔法の使い方に神の存在、そして……日本という国がある、と」
アイリスは空を見た。
「それを聞いていたからワシの話を信じると?」
「それもありますが、何よりわたくしは彼女を信じたいのです」
「彼女の名は――」
「エルザ。彼女はわたくしにそう名乗りました」
「………バカな……エルザ……じゃと」
エルブレイドは目を見開いた。
「……そう、あなたの孫娘と同じ名前。わたくしはあなたの孫娘エルザに初めて会った時、どこかで見覚えがあるとそう思いました。そして彼女はわたくしにエルザ・スタイリッシュと名乗った。確かに今思えば年齢こそ違えど二人はどこか似ていた気がします。エルザ・スタイリッシュ。彼女は何かあると、そう思いました。ですが、今あなたの話を聞き、やっと点と点が繋がりました」
「…………そんな……バカな…………ありえない………………」
「エルザ・スタイリッシュは――」
エルブレイドは未だにありえないと呟きながら頭を抱えていた。
そんな彼にアイリスは……
「これはわたくしの推理ですが……エルザ・スタイリッシュはあなたの妻であるエルザ・ヒナカワ。その子供であるエルシア・ヒナカワの娘……そうでしょう?」
アイリスは頭を抱えうずくまっているエルブレイドの顔を覗き込んだ。
「…………………………………そうじゃ」
エルブレイドはあっさりと白状した――。
「……それからどうしたのですか」
「それから何を考えていたのか、ワシはかつてエルシアが受けた実験台に乗り、自殺を測った」
「…………成功しなかったのですね」
「いいや、その逆じゃ。成功してしまった。肉体は若い頃よりも強化され、その上歳はそれ以上歳を取らなくなった。何でも出来る……そんな気さえした。お主にも分かるはずじゃぞ?」
「……そうですね。今はむしろ何も出来ません」
アイリスは下を向いた。
「それが一番じゃ。その後、江四留を探しに日名川ビルディングへと向かったが奴はいなかった。唯一あったものはワシが開発した『イリアススコープ』それだけじゃった。ワシはそこで奴がどこに行ったのかを知る為にそのレンズを覗いた。すると気づけば見知らぬ所に居たのだ」
「……それがこの世界だと?」
「その通り。お主からするとこの世界は何も違和感は無いだろう。何せこの世界で生まれたのだから」
「…………そうですね。本来ならあなたの話が現実だとは思えません。しかし、わたくしはあなたを信じます」
アイリスはエルブレイドに言う。
「何故、信じる事が出来る?」
「もうあなたは分かっていると思いますが、わたくしは最初から神ポセイドンだった訳ではありません」
「…………うむ」
「冒険者時代、わたくしの前にある女性が現れました。彼女はわたくしに様々な事を教えてくれた。魔法の使い方に神の存在、そして……日本という国がある、と」
アイリスは空を見た。
「それを聞いていたからワシの話を信じると?」
「それもありますが、何よりわたくしは彼女を信じたいのです」
「彼女の名は――」
「エルザ。彼女はわたくしにそう名乗りました」
「………バカな……エルザ……じゃと」
エルブレイドは目を見開いた。
「……そう、あなたの孫娘と同じ名前。わたくしはあなたの孫娘エルザに初めて会った時、どこかで見覚えがあるとそう思いました。そして彼女はわたくしにエルザ・スタイリッシュと名乗った。確かに今思えば年齢こそ違えど二人はどこか似ていた気がします。エルザ・スタイリッシュ。彼女は何かあると、そう思いました。ですが、今あなたの話を聞き、やっと点と点が繋がりました」
「…………そんな……バカな…………ありえない………………」
「エルザ・スタイリッシュは――」
エルブレイドは未だにありえないと呟きながら頭を抱えていた。
そんな彼にアイリスは……
「これはわたくしの推理ですが……エルザ・スタイリッシュはあなたの妻であるエルザ・ヒナカワ。その子供であるエルシア・ヒナカワの娘……そうでしょう?」
アイリスは頭を抱えうずくまっているエルブレイドの顔を覗き込んだ。
「…………………………………そうじゃ」
エルブレイドはあっさりと白状した――。
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