攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)

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〜特別章〜

Special ep.2

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「ルクス?」
「うむ、このミスタリスにちょくちょくやってくる魔法使いでな。エルザがえらく気に入っておるんじゃ。ワシもその関係で仲良くさせてもらっておる」
 
 俺と同じ異世界人。どんなやつか気になるな。
 
「特徴は?」
「白髪のチビ助じゃ」
「う~ん……ロリか。俺の好みでは無いな」
「ロリ……? ロリとはなんじゃ?」
「ガキってことですよ。身長が小さいっていう」
 
 と俺は腕を組見ながらエルブレイドに説明する。するとマキナに睨まれた。
 
「となると我もそのロリ枠に入るのか?」
 
 あ……確かに。マキナも言ってしまえばロリだな。
 マズイな、俺は地雷を踏んでしまったかもしれない。
 
「大丈夫、マキナはロリじゃない」
「ではなんだ? 言ってみろフィー」
「……………少女?」
 
 マキナはプイッと顔を背けた。
 あ~これは暫く口きいてくれないやつだ……。
 
「ガッハハハハッ! マキナ殿は本当に変わったのう。表情が豊かになった気がするわ」
「………」
 
 ほんとに何も言わなくなったよマキナのやつ。仕方ない、俺と王様で話を進めるか。
 
「そのルクスってやつここに来るんですよね?」
「うむ、いずれまた来るじゃろう」
「………じゃあ俺ら暫くこのミスタリスに居てもいいですか?」
「うむ、構わんぞ。もし良ければエルザの相手でもしてやってくれ」
 
 え~あのお嬢ちゃんと? なんか妹に似てて嫌なんだよなぁ。
 
 …………妹、か。お兄ちゃんお兄ちゃんとうるさい奴だったが、もう会えないと思うと寂しくなるもんだな。
 
「では、部屋をお借りしたいんですが」
「うむ、メイドに聞いてくれ。空いている部屋がいくつかある筈じゃ」
「……よし、マキナいくぞ」
「………」
 
 あーもうまだ怒ってんのか。ロリって言われたの余程ショックだったみたいだな。……仕方ない王様も見てるが、この場を収めるにはこれしかない。
 
「マキナ――」
「……!?」
 
 俺はマキナの顔を強制的にこちらに向けさせベロチューした。
 エルブレイドはニヤニヤとこちらを見ていた。
 
「んんーー!」
「……ぷはぁ……ふぅ……マキナ、お前がロリとかそんなの関係ない。俺はお前を愛してる。それだけで十分だろ?」
「…………ゎ、わかった」
 
 よし、ちょっと強引だがマキナと喧嘩した時はだいたいこれで終わる。俺も慣れたもんだな。エルブレイドはまだニヤニヤしていた。なにワロてんだ王様。
 
「……いくぞマキナ」
「ああ」
 
 俺達は王室を出て、廊下にいたメイドに部屋を案内してもらった。
 
 
 ***
 
 
「うわ広! なんだこれ!」
「……そうだな。我の家より広いかもしれん」
 
 そんな悲しいこと言うなよ……あれはアレで住みやすいんだぞ?
 緑豊富だし……うん。田舎はいいもんだよ。
 
「――!?」
 
 俺は目が飛び出そうになった。
 
「な、なんだと!?」
「どうしたんだフィー」
 
 ガラス張りの風呂だ……おいおい嘘だろ。こんなエロいのあるのかよ! ってことは覗ける……マキナの風呂を……って思ったけど、俺らいつも一緒に入ってるから関係ねぇな。
 
「ガラス張りの風呂だな」
「ああ」
「なんか疲れたし早速一緒に入るか」
「そうだな」
 
 
 俺とマキナは服を脱ぎ早速風呂に入ることにした。マキナとの風呂も慣れたもんだ。最初は雷に撃たれたことが何度もあった。
 けど今はもう一緒に入るのが当たり前になっている。
 風呂のマキナは洗ってくれと少しうるさい。最初は色んなところを洗うと言って楽しんだものだが、今は普通に洗ってやっている。変なとこ触ると怒るんだよなぁ……ベッドでは甘えてくるのに。
 
「ん……?」
「どうしたフィー」
「いや、なんか見えるような……」
 
 俺は今マキナの頭を洗ってやっている。泡が目に入らないようマキナは目を閉じていた。
 
 ……なんか視線感じるんだよなぁ。
 
 しかし視線を感じるところは何も見えない。
 ん? 待てよこのガラスの風呂なんかおかしくね……?
 外からだと丸見えだったのに、中からだと何も見えないじゃないか。……逆マジックミラー号かよ。
 
「…………なぁマキナちょっとそのまま待っててくれるか?」
「ん? 洗い流してくれないのか?」
「ちょっとだけ待ってろ、タオル忘れたから取ってくる」
「分かった。なるべく早くしてくれよフィー。目が痛いんだ」
 
 もちろんタオルはある。俺は確認するために出るのだ。
 
「いや……まさかな」
 
 まさか俺達の風呂を誰かが覗いているとかそんなことないよな。
 王様? ないな。エルフォードとかいうちょび髭? まぁ無いだろう。その娘エルザ? ……興味本位でとかならあるか? いやでも無いよな。
 
 俺は勘違いだろうと思いつつも一応風呂の外に出て確認した。
 すると――
 
「…………………………おい、お前何してんだ」
 
 居た。知らない子供が。
 
「…………………………あ、どうも。あはははは」
「何覗いてんだお前。子供だからって容赦しねぇぞ」
「ごめんなさいごめんなさい!」
 
 なんなんだこのガキは。
 
「謝るならまず、俺のマキナから視線を外せ」
 
 このガキ、ガラスにほっぺをくっ付けてマキナの裸体をガン見してやがる。
 
「ごめんなさい! でも曇っててあんまりよく見えないので大丈夫です!」
「……よし、ここで殴られるか、後で雷に撃たれるかどっちがいい」
「ごめんなさい! もうしません!」
 
 俺は分かる。このガキの目を見れば。こいつはエロガキだな。
 何度でもするタイプだ。こいつは要注意人物として覚えておこう。子供だからとなんでも許されると思うなよ? 俺とマキナの風呂を覗いた罪は重いぞ。
 
「お前、名を言え」
「名前……ですか?」
「ああ、お前を要注意人物として覚えておく」
「…………教えれば今回は見逃してくれますか?」
「ああ」
「分かりました――」
 
 そう言うと子供は名乗り始めた。
 
 
 
「――僕の名前はアスフィー・シーネット・・・・・・・・・・・と言います。教えたので今回は見逃して下さいお願いします!」
 
 
 …………仕方ない。約束だし今回だけは見逃してやるか。
 
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