59 / 171
第四章 ヒーラー 模索篇 《第一部》
EXep.3『空腹』
しおりを挟む
ゼウスは、ただ一人、この広い世界をひたすら歩く。
彼女は『探し物』を見つけた。
しかし、それはまだその時ではなかった。
かくしてゼウスは再び歩き出す。
『……なんだお前か』
「こちらのセリフだ、なぜお前がここにいるアレス」
彼女の前に現れたのは、赤と黒の鎧に赤いハチマキ。
手には大きな槍を持っている男だった。
『なんだ? ゼウスともあろう者が探し物か~?』
「黙れ。我は今忙しい」
『ハッ! なにが我だ。似合ってねーんだよ』
アレスはゼウスを罵倒する。
しかし彼女は全く動じない。
「アレス、なにか食べるものをよこせ」
『あ? んなもんあるわけねーだろ』
彼女の周りに雷が出現した。
『……ちっわかった。ちょっと待ってろ取ってきてやる』
「感謝する、アレス」
『いらねーよ、そんなもん』
アレスは彼女の為に果物を探しに行った。
ゼウスは待った………………。
「帰って……こない」
彼女はお腹が空いて地面に倒れていた。
しばらくするとアレスが帰ってきた。
「遅かっ…………アレスどうした」
『くそ……お前の探し物とやらにやられた』
「なに……? 本当か」
『アレは神でも勝てんかもしれん…………ほら木の実だ』
「おおお! よくやったぞアレス!」
腹の減っていたゼウスは豪快に果実にかぶりつく。
『なんなんだやつは。俺の槍の傷を治しやがった……』
「……当たり前……うま……お前が勝てる……うまうま……わけない」
『……美味いのはいいが、食べてから喋れ』
ゼウスはアレスの取ってきた果実を全て食べ尽くした。
「ふぅ~美味かったぞ大義だったな、アレス」
『うるせー! こっちは子守りしに来たんじゃねぇんだ!』
「そんなカリカリするな。我が褒めているんだ」
『ちっ……もういい。帰る』
「もう戻るのか?」
『今のお前と喋っていたらイライラしてくんだよ』
アレスは立ち上がり帰っていく。
『そうだ――』
アレスは立ち止まりゼウスに言う。
『お前の片割れにも言っておけ』
「…………ああそのつもりだ」
彼女は『探し物』を見つけた。
しかし、それはまだその時ではなかった。
かくしてゼウスは再び歩き出す。
『……なんだお前か』
「こちらのセリフだ、なぜお前がここにいるアレス」
彼女の前に現れたのは、赤と黒の鎧に赤いハチマキ。
手には大きな槍を持っている男だった。
『なんだ? ゼウスともあろう者が探し物か~?』
「黙れ。我は今忙しい」
『ハッ! なにが我だ。似合ってねーんだよ』
アレスはゼウスを罵倒する。
しかし彼女は全く動じない。
「アレス、なにか食べるものをよこせ」
『あ? んなもんあるわけねーだろ』
彼女の周りに雷が出現した。
『……ちっわかった。ちょっと待ってろ取ってきてやる』
「感謝する、アレス」
『いらねーよ、そんなもん』
アレスは彼女の為に果物を探しに行った。
ゼウスは待った………………。
「帰って……こない」
彼女はお腹が空いて地面に倒れていた。
しばらくするとアレスが帰ってきた。
「遅かっ…………アレスどうした」
『くそ……お前の探し物とやらにやられた』
「なに……? 本当か」
『アレは神でも勝てんかもしれん…………ほら木の実だ』
「おおお! よくやったぞアレス!」
腹の減っていたゼウスは豪快に果実にかぶりつく。
『なんなんだやつは。俺の槍の傷を治しやがった……』
「……当たり前……うま……お前が勝てる……うまうま……わけない」
『……美味いのはいいが、食べてから喋れ』
ゼウスはアレスの取ってきた果実を全て食べ尽くした。
「ふぅ~美味かったぞ大義だったな、アレス」
『うるせー! こっちは子守りしに来たんじゃねぇんだ!』
「そんなカリカリするな。我が褒めているんだ」
『ちっ……もういい。帰る』
「もう戻るのか?」
『今のお前と喋っていたらイライラしてくんだよ』
アレスは立ち上がり帰っていく。
『そうだ――』
アレスは立ち止まりゼウスに言う。
『お前の片割れにも言っておけ』
「…………ああそのつもりだ」
応援ありがとうございます!
11
お気に入りに追加
945
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる