異形が蔓延る世界で、死を拒絶する赤い目が俺を狂わせる──俺は"死の理を拒む絶対者"

"死ねない"という呪いを背負った少年、不死原黎斗。
　彼の"赤い目"は、死を察知した瞬間に発動し、彼自身を死なせないだけでなく、殺意を向けた相手を必ず"死"へと導く。

　望まぬ力を持ち、死にたくても死ねない黎斗は、"死ねる理由"を探していた。
　だが、ある事件をきっかけに、異形化した"特異能力者"を狩る組織に囚われ、彼らの"実験材料"として監視されることになる。
　自らを"異形狩りの道具"と割り切り、異形と対峙する日々――。
　しかし、"赤い目"の効かない"変異種"との遭遇を機に、彼の運命は大きく揺らぎ始める。

　「俺は……本当に死にたいのか？」

　"死ねない少年"が"死を統べる怪物"へと堕ちるのか、"生きる理由"を見つけるのか――。
　それとも、この世界そのものが、彼の呪いに屈するのか。

　"生と死の境界線を踏み越えた少年の物語"、ここに開幕。