7 / 23
第7話 旅立ち前夜
しおりを挟む
夕食を取り合えた俺は少しアリスと話をするため、用意された部屋に戻り、天界に意識を飛ばす。
「アリス、話がある」
俺は螺旋階段上の畳の部屋に行く。
だがそこにはアリスの姿はなかった。
アリスの名前を大声で連呼してみるが何の反応もない。
「24時間ここにいるわけじゃないのか?そういえば飯の時、1回も話しかけてこなかったな」
アリスにスラ高原の話を詳しく聞いて対策を練ろうと思っていたのだが……?
「……なんだこれ?……パンフレット?」
俺は前に見た畳の部屋と雰囲気が少し違うことに気づいた。
ちゃぶ台の上に置いてあるカラフルな雑誌とパンフレット。
雑誌には付箋《ふせん》がかなり貼られてあり、パンフレットには赤ペンでグルグルに印がついていた。
俺は気になって、そのパンフレットを手に取って見てみる。
赤のグルグルにはこう書かれている。
『あなたに癒しを!サタン島マグマ温泉ツアー4泊5日の旅!!』
………
え?あいつもしかして旅行行ってる?
俺が転生したばっかなのに?
え、え、え、え?
俺は現実を受け止めるまでパニックになった。
異世界転生直後に監視を放棄されるなど考えてもみなかった。
「は~、ダメだ。あいつは……マジでダメだ」
俺は頭を抱えずにはいられなかった。
ハートの女神というぐらいだから、回復の補助とか生きるための知恵を少し期待してたのに。
ごめん、寝ちゃってた!とか明日にでも言ってくるなら全然許そう。
でももし本当に4泊5日の旅に出かけてるならあいつはシバこう。
「女だろうが俺はちゃんとシバくぞー」
女に手を挙げるかもしれないことを覚悟してアスティーナ城の自室に戻るのであった。
◇
次の日の朝、俺はユウリと2人で朝食を取っていた。
俺はユウリに自分の故郷である地球について話をしている。
「へぇー。シエロの世界にはアニメやゲームというものがあるんですね!」
「はい。だから平和な地球でも魔法や魔族などの知識は多少あるのです」
「魔法も魔族もいない世界でそれを作るクリエイター。とてもすごいことです。我が国の魔法騎士団とかに是非入れたい人材ですね!」
「え、えぇ。まぁ……新しい魔法とか生み出すかもしれないですね、は、ははは」
俺の話を楽しそうに聞いてくれるユウリはとても可愛く、俺もどんどん話を広げてしまう。
話していてわかったことだが、この世界には娯楽という概念がそんなに無いらしい。
そのためユウリは地球の話に興味深々。
その中でもかなりの興味を示したのはアニメの話だった。
アニメクリエイターを召喚士のように捉えてるのは少し笑った。
ひ弱なイメージしかないアニメクリエイターを騎士団に入れても戦うとかは無理だろうに。
「シエロ様。スラ高原に行くゲートの準備が終わりました。お食事が終わり次第、地下の転送の間にお越しください」
俺とユウリが楽しい時間を過ごしているとコロネがやってきた。
初のLv上げはアスティーナ王国近辺ではかなり難しいらしく、アーツのないシエロでも戦えそうなスラ高原に行くのが良いと言うことで、瞬時に転移できるようにゲートを用意してくれたのだ。
アニメやゲームなどがない世界。
だが転移装置がある世界。
俺はまだまだウレールのことを知らない。
初の冒険先であるスラ高原とは一体どんなところなのだろうか。
「もう行ってしまうのですか?もっとお話し聞きたかったのですが」
ユウリは悲しげに俺を見つめてくる。
親バカリュードではないが、そんな綺麗な目で見つめられたら行きずらいじゃないか。
ユウリと話したいのは俺も同じ。
でもLvを上げて魔王軍と戦い、魔王フミヤ・マチーノを倒すことがユウリともっと仲良くする時間ができると自分に言い聞かせる。
「俺は勇者として召喚されたんです。立派な勇者になって魔王を倒せれば話時間はゆっくり取れます。そうだ、戦争が終わったらユウリのためにラノベを書きましょう」
「ラノベ?」
「ああ、ラノベって言うのはアニメを文字だけで読めるようになった本のことです。アニメみたいな映像は作れませんが本を書いて地球の娯楽を知ってもらいたいのです」
「ラノベですか!はい、是非お願いしたいです」
俺はユウリと戦争を終わらせて地球の文化を教えると約束した。
「約束したからには無事に帰ってこなきゃですね。まずはスラ高原で鍛えてきます。3、4日で帰ってくるとは思いますが……お元気で」
俺はユウリに一時の別れを告げ、コロネが言っていたアスティーナ城地下にある転送の間へと向かった。
◇
「ねぇ、コロネさん」
「なんでしょうか、シエロ様?」
「スラ高原ってどんなとこなの?」
俺は昨日聞かなかったスラ高原について、転移目前でコロネに聞く。
行く場所の名前だけは聞いていたが誰にもスラ高原のことは聞けず、ここまで来てしまっていたのだ。
「スラ高原ですか。実は私も知らないのです。ウレールの中で1番安全と言われるラック村近辺の高原らしいのですが。いかんせん私もアスティーナ王国から出たことが無いものですから」
コロネもスラ高原については何もわからないと言う。
ただスラ高原近くのラック村は魔族領土とは1番離れた場所にあるため、強い魔族と出くわすことがないと言う。
その村の話だけは聞いたことがあるから近くのスラ高原なら大丈夫だろうと言うのがリュードやコロネの見解なのだ。
「知らないけど安全っぽいで俺は行かされるのか。不安しかないわ。……じゃあコロネさんはどうやってLv25まで行ったの?」
話を聞く限りスラ高原は低いLvの者にとって経験を積む良い場所。
アスティーナ城の転移装置を使えばすぐ行けただろうに。
なんで誰も知らないんだ?
「私たちがスラ高原を知らないのは遠い国にある場所だからです。転移装置は王族の方々しか使う権限がありませんから。それに私たちアスティーナ出身の者は皆親に連れられてバルチアナ平原などで経験を積むのが普通でしたので」
「そ、そうですか」
コロネは俺が不思議そうにしてたのを察してか、スラ高原を皆が知らない理由を教えてくれた。
転移装置は自由には使えないのか。
それはスラ高原に行ったことがないのも納得だ、なるほどなるほど……。
ん?親に連れられてってことはパーティー組めば楽にLv上がるんじゃないのか?
俺はすぐさまコロネにパーティーを組んだらLv上げ早くないかと提案してみると「本当ですね!気づきませんでした!」と返事が返って来た。
………この世界大丈夫なのだろうか?
「アリス、話がある」
俺は螺旋階段上の畳の部屋に行く。
だがそこにはアリスの姿はなかった。
アリスの名前を大声で連呼してみるが何の反応もない。
「24時間ここにいるわけじゃないのか?そういえば飯の時、1回も話しかけてこなかったな」
アリスにスラ高原の話を詳しく聞いて対策を練ろうと思っていたのだが……?
「……なんだこれ?……パンフレット?」
俺は前に見た畳の部屋と雰囲気が少し違うことに気づいた。
ちゃぶ台の上に置いてあるカラフルな雑誌とパンフレット。
雑誌には付箋《ふせん》がかなり貼られてあり、パンフレットには赤ペンでグルグルに印がついていた。
俺は気になって、そのパンフレットを手に取って見てみる。
赤のグルグルにはこう書かれている。
『あなたに癒しを!サタン島マグマ温泉ツアー4泊5日の旅!!』
………
え?あいつもしかして旅行行ってる?
俺が転生したばっかなのに?
え、え、え、え?
俺は現実を受け止めるまでパニックになった。
異世界転生直後に監視を放棄されるなど考えてもみなかった。
「は~、ダメだ。あいつは……マジでダメだ」
俺は頭を抱えずにはいられなかった。
ハートの女神というぐらいだから、回復の補助とか生きるための知恵を少し期待してたのに。
ごめん、寝ちゃってた!とか明日にでも言ってくるなら全然許そう。
でももし本当に4泊5日の旅に出かけてるならあいつはシバこう。
「女だろうが俺はちゃんとシバくぞー」
女に手を挙げるかもしれないことを覚悟してアスティーナ城の自室に戻るのであった。
◇
次の日の朝、俺はユウリと2人で朝食を取っていた。
俺はユウリに自分の故郷である地球について話をしている。
「へぇー。シエロの世界にはアニメやゲームというものがあるんですね!」
「はい。だから平和な地球でも魔法や魔族などの知識は多少あるのです」
「魔法も魔族もいない世界でそれを作るクリエイター。とてもすごいことです。我が国の魔法騎士団とかに是非入れたい人材ですね!」
「え、えぇ。まぁ……新しい魔法とか生み出すかもしれないですね、は、ははは」
俺の話を楽しそうに聞いてくれるユウリはとても可愛く、俺もどんどん話を広げてしまう。
話していてわかったことだが、この世界には娯楽という概念がそんなに無いらしい。
そのためユウリは地球の話に興味深々。
その中でもかなりの興味を示したのはアニメの話だった。
アニメクリエイターを召喚士のように捉えてるのは少し笑った。
ひ弱なイメージしかないアニメクリエイターを騎士団に入れても戦うとかは無理だろうに。
「シエロ様。スラ高原に行くゲートの準備が終わりました。お食事が終わり次第、地下の転送の間にお越しください」
俺とユウリが楽しい時間を過ごしているとコロネがやってきた。
初のLv上げはアスティーナ王国近辺ではかなり難しいらしく、アーツのないシエロでも戦えそうなスラ高原に行くのが良いと言うことで、瞬時に転移できるようにゲートを用意してくれたのだ。
アニメやゲームなどがない世界。
だが転移装置がある世界。
俺はまだまだウレールのことを知らない。
初の冒険先であるスラ高原とは一体どんなところなのだろうか。
「もう行ってしまうのですか?もっとお話し聞きたかったのですが」
ユウリは悲しげに俺を見つめてくる。
親バカリュードではないが、そんな綺麗な目で見つめられたら行きずらいじゃないか。
ユウリと話したいのは俺も同じ。
でもLvを上げて魔王軍と戦い、魔王フミヤ・マチーノを倒すことがユウリともっと仲良くする時間ができると自分に言い聞かせる。
「俺は勇者として召喚されたんです。立派な勇者になって魔王を倒せれば話時間はゆっくり取れます。そうだ、戦争が終わったらユウリのためにラノベを書きましょう」
「ラノベ?」
「ああ、ラノベって言うのはアニメを文字だけで読めるようになった本のことです。アニメみたいな映像は作れませんが本を書いて地球の娯楽を知ってもらいたいのです」
「ラノベですか!はい、是非お願いしたいです」
俺はユウリと戦争を終わらせて地球の文化を教えると約束した。
「約束したからには無事に帰ってこなきゃですね。まずはスラ高原で鍛えてきます。3、4日で帰ってくるとは思いますが……お元気で」
俺はユウリに一時の別れを告げ、コロネが言っていたアスティーナ城地下にある転送の間へと向かった。
◇
「ねぇ、コロネさん」
「なんでしょうか、シエロ様?」
「スラ高原ってどんなとこなの?」
俺は昨日聞かなかったスラ高原について、転移目前でコロネに聞く。
行く場所の名前だけは聞いていたが誰にもスラ高原のことは聞けず、ここまで来てしまっていたのだ。
「スラ高原ですか。実は私も知らないのです。ウレールの中で1番安全と言われるラック村近辺の高原らしいのですが。いかんせん私もアスティーナ王国から出たことが無いものですから」
コロネもスラ高原については何もわからないと言う。
ただスラ高原近くのラック村は魔族領土とは1番離れた場所にあるため、強い魔族と出くわすことがないと言う。
その村の話だけは聞いたことがあるから近くのスラ高原なら大丈夫だろうと言うのがリュードやコロネの見解なのだ。
「知らないけど安全っぽいで俺は行かされるのか。不安しかないわ。……じゃあコロネさんはどうやってLv25まで行ったの?」
話を聞く限りスラ高原は低いLvの者にとって経験を積む良い場所。
アスティーナ城の転移装置を使えばすぐ行けただろうに。
なんで誰も知らないんだ?
「私たちがスラ高原を知らないのは遠い国にある場所だからです。転移装置は王族の方々しか使う権限がありませんから。それに私たちアスティーナ出身の者は皆親に連れられてバルチアナ平原などで経験を積むのが普通でしたので」
「そ、そうですか」
コロネは俺が不思議そうにしてたのを察してか、スラ高原を皆が知らない理由を教えてくれた。
転移装置は自由には使えないのか。
それはスラ高原に行ったことがないのも納得だ、なるほどなるほど……。
ん?親に連れられてってことはパーティー組めば楽にLv上がるんじゃないのか?
俺はすぐさまコロネにパーティーを組んだらLv上げ早くないかと提案してみると「本当ですね!気づきませんでした!」と返事が返って来た。
………この世界大丈夫なのだろうか?
5
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
【悲報】人気ゲーム配信者、身に覚えのない大炎上で引退。~新たに探索者となり、ダンジョン配信して最速で成り上がります~
椿紅颯
ファンタジー
目標である登録者3万人の夢を叶えた葭谷和昌こと活動名【カズマ】。
しかし次の日、身に覚えのない大炎上を経験してしまい、SNSと活動アカウントが大量の通報の後に削除されてしまう。
タイミング良くアルバイトもやめてしまい、完全に収入が途絶えてしまったことから探索者になることを決める。
数日間が経過し、とある都市伝説を友人から聞いて実践することに。
すると、聞いていた内容とは異なるものの、レアドロップ&レアスキルを手に入れてしまう!
手に入れたものを活かすため、一度は去った配信業界へと戻ることを決める。
そんな矢先、ダンジョンで狩りをしていると少女達の危機的状況を助け、しかも一部始終が配信されていてバズってしまう。
無名にまで落ちてしまったが、一躍時の人となり、その少女らとパーティを組むことになった。
和昌は次々と偉業を成し遂げ、底辺から最速で成り上がっていく。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
愛しのお姉様(悪役令嬢)を守る為、ぽっちゃり双子は暗躍する
清澄 セイ
ファンタジー
エトワナ公爵家に生を受けたぽっちゃり双子のケイティベルとルシフォードは、八つ歳の離れた姉・リリアンナのことが大嫌い、というよりも怖くて仕方がなかった。悪役令嬢と言われ、両親からも周囲からも愛情をもらえず、彼女は常にひとりぼっち。溢れんばかりの愛情に包まれて育った双子とは、天と地の差があった。
たった十歳でその生を終えることとなった二人は、死の直前リリアンナが自分達を助けようと命を投げ出した瞬間を目にする。
神の気まぐれにより時を逆行した二人は、今度は姉を好きになり協力して三人で生き残ろうと決意する。
悪役令嬢で嫌われ者のリリアンナを人気者にすべく、愛らしいぽっちゃりボディを武器に、二人で力を合わせて暗躍するのだった。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
異世界をスキルブックと共に生きていく
大森 万丈
ファンタジー
神様に頼まれてユニークスキル「スキルブック」と「神の幸運」を持ち異世界に転移したのだが転移した先は海辺だった。見渡しても海と森しかない。「最初からサバイバルなんて難易度高すぎだろ・・今着てる服以外何も持ってないし絶対幸運働いてないよこれ、これからどうしよう・・・」これは地球で平凡に暮らしていた佐藤 健吾が死後神様の依頼により異世界に転生し神より授かったユニークスキル「スキルブック」を駆使し、仲間を増やしながら気ままに異世界で暮らしていく話です。神様に貰った幸運は相変わらず仕事をしません。のんびり書いていきます。読んで頂けると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる