1 / 23
第1話 転生しますか?しませんか?
しおりを挟む
苦しい……水の中か?
……でも……生きてる。
体が水中に漂っているという感覚はある。
水の中で息苦しさもある。
なのに俺は死ぬかもとは思えない。
不思議な感覚だ。
周りは360度青が澄み切った広い海のような景色が続いている。
俺は今なんでこんなとこに?
何がどうなっているんだ?
確か俺は……
「……シエロ……シエロ」
綺麗な女の人の声が聞こえてくる。
でも俺の名前じゃない。
「シエロ……返事も出来ないのですか?」
えっと…どこかにシエロさんがいるのかな?
シエロさーん。返事をしてあげてー。おーい。
……ダメだ声が出ない。
「声が出ないのね。ならそのまま聞いてシエロ。あなたは今危険な状態なの」
えぇ!シエロさん危険なの?
てか危険ってわかってるなら名前呼んでないで助けてあげなよ!!
「あなたは今岩の下に埋もれてしまい、体の半分が潰れた状態なのです」
……あれ?…………それって……
「だからシエロ。私はあなたの前に現れたのです。貴方に救いの手を差し伸べたくて今話をしているのです」
…………そっか。
シエロって多分だけど俺のことか。
名前を読み間違えたのだろう。
岩に埋もれてしまった話はさっきまでの俺と一致してる。
2024年8月30日の俺は友達と山にキャンプで入っていた。
15歳最後の夏休みを友達と仲良くエンジョイしていた時、横に岩壁が反り立つ道を歩いていると地震が起きたのだ。
その地震で岩壁は崩れ落ち、ちょうど壁付近にいた俺は岩の下敷きになってしまったのだ。
……………
「シエロ、あなたは今2つの選択ができます」
……………
「1つは元の世界に意識を戻すこと。もうひとつは……って聞いてますか?」
はい、聞いてます。でも声が出ないんです。
「……あっ、すいません!声出ないかもでしたよね?それをまず何とかしましょう」
自分でさっき言ってくれてたことを思い出してくれたようで良かった。
でも何とかって言ってもどうす…………お、おぉぉ。
声の主は何とかすると言うとさっきまで青く澄んだ世界から一変して、今度は神々しく輝く、光の世界が広がっていた。
「綺麗なとこだな、って声が出てる!」
俺は自分の声に驚いてきょどってしまう。
それと同時に自分の体が岩に潰される前の元気な状態であると気づく。
「これで話が出来ますね」
俺は背後から声を聞き、振り向くとそこには女神様がいた。
裸に白い布がぐるぐるに巻かれた、背中から大きな白い翼の生えた金髪ロングの美人さん。一目見ただけで天使、女神と形容できる美しさ。
「シエロ、今から私の言うことをよく聞いてください」
「あのー。江口《えぐち》です。江口軍太《えぐちぐんた》って言います」
「………シエロ、あなたは今2つの選択ができます」
え?スルーするの?なんで?
「1つは元の世界に意」
「あのー。俺の名前はえ・ぐ・ちです!シエロじゃなくて江口なんですけど?」
「………1つは元の世界に意志を戻すこと。もう1つは」
「……」
スルーされるのが嫌になり、黙って女神様の話を聞いてみることにした。
俺に残された選択肢は2つ。
1つは元の世界に意識を戻すこと。ただこれを選んでしまうと俺は岩に体が潰された状態に戻り長いこと生きることは無いのだと。
そしてもう1つの選択肢とは、新しい生を受ける代わりに異世界で勇者になって欲しいというもの。
異世界の名前は『ウレール』。
そこには魔王『フミヤ・マチーノ』という者が存在しており、今世界はフミヤ・マチーノによって侵略されつつあるという危険な状態らしいのだ。
「ですからウレールの世界をフミヤ・マチーノから救って貰うため……まだ話の途中ですよ。何がおかしいのですか?」
女神が話してるのは分かっているが笑えてしょうがない。
ウレールって、通販番組でMCが最後に叫んでそうな言葉だなと思う俺は、笑いのツボに入り、笑いが止まらなくなった。
ウレールって、名前考えたの誰だよ。
あとフミヤ・マチーノ。まちのふみやって人が名前をもじって作ったゲームアバターとかにつけそうなネーミング。
「すひません、あ、話続けて貰って大丈夫でふよ、ふ、ふは」
「笑うところなにかありましたか?……変な人ですね。この人を勇者にして大丈夫なんでしょうか」
笑いを堪えようとするがニヤニヤしてしまう俺。
女神様はそれを見て、なんとも言えない表情で俺を睨む。
「もう時間もないので端的に言います。元の世界に戻って死を待ちますか?それとも違う世界で勇者として転生することを願いますか?」
女神は少し怒っているのか、さっきまでの丁寧な言葉運びから一転して雑な二択を投げかけてくる。
でもそんな二択を迫られたら答えは1つしかなかった。
「俺……転生します………勇者やります!」
「Good!やっぱり勇者やりたいですよね、そうですよね?いやー、あなたが転生を希望するのは最初からわかってましたよ!勇者、かっこいいですよねー!じぁあさっそく…」
俺が転生を希望した途端、急にテンションを上げる女神様。
空中に誓約書のようなものを出現させ、俺に見せてくる。
さっきまでのおしとやかな雰囲気はどこいった?
神でもキャラ作りとかしてるのだろうか?
「私の方で転生後のあなたは作っておいたので良ければ誓約書にサインをお願いします」
女神様の言う『作っておいた』というのは少し気になるが、俺はその誓約書に目を通すことにする。
転生キャラ
名前:シエロ・ギュンター(旧姓:江口軍太)
行先:ウレール『アスティーナ城』
役職:勇者
Lv:1
体力:8
MP:4
攻撃力:4
防御力:2
すばやさ:2
魅力:32
幸運:0
スキルポイント:0
スキル:勇者の加護
ハートの加護
ウレールの加護
転生条件
ウレールの平和を取り戻すため、魔王を打倒することを目的とし、魔王を自らの手で打倒するまで女神の監視の元行動しなくてはならない。
上記に問題がなければ誓約書にサインをしてください。
「………」
「読み終わりましたかね?それで良かったらサインを」
「……おい」
「はい……なんでしょう?」
俺は誓約書を読み終えた。
そのゲームじみた誓約書は色々気になる点が。
これは女神が作ったということをふまえて言わなくてはならないことがある。
「ここと…ここ、見ろよ」
「はいはい、どこでしょうか?」
俺の指示で女神は誓約書を覗き込む。
俺はゆっくりと女神の背後に回り込み、そして思ったことを伝えてやる。
「お前俺の名前知っててスルーしてたんだろ!旧姓ってちゃんと書いてんじゃんかーーー!あとキャラメイクでよくあるステータス振り分けを魅力に全振りしたな?魅力だけ二桁っておかしいじゃん!お前勇者様なめんなよーーーーー!!」
俺は女神の首を絞め、前後に揺さぶる。
涙目で「私は女神よーーー!」と叫んでいたが、気にせず俺は女神を揺することにした。
……でも……生きてる。
体が水中に漂っているという感覚はある。
水の中で息苦しさもある。
なのに俺は死ぬかもとは思えない。
不思議な感覚だ。
周りは360度青が澄み切った広い海のような景色が続いている。
俺は今なんでこんなとこに?
何がどうなっているんだ?
確か俺は……
「……シエロ……シエロ」
綺麗な女の人の声が聞こえてくる。
でも俺の名前じゃない。
「シエロ……返事も出来ないのですか?」
えっと…どこかにシエロさんがいるのかな?
シエロさーん。返事をしてあげてー。おーい。
……ダメだ声が出ない。
「声が出ないのね。ならそのまま聞いてシエロ。あなたは今危険な状態なの」
えぇ!シエロさん危険なの?
てか危険ってわかってるなら名前呼んでないで助けてあげなよ!!
「あなたは今岩の下に埋もれてしまい、体の半分が潰れた状態なのです」
……あれ?…………それって……
「だからシエロ。私はあなたの前に現れたのです。貴方に救いの手を差し伸べたくて今話をしているのです」
…………そっか。
シエロって多分だけど俺のことか。
名前を読み間違えたのだろう。
岩に埋もれてしまった話はさっきまでの俺と一致してる。
2024年8月30日の俺は友達と山にキャンプで入っていた。
15歳最後の夏休みを友達と仲良くエンジョイしていた時、横に岩壁が反り立つ道を歩いていると地震が起きたのだ。
その地震で岩壁は崩れ落ち、ちょうど壁付近にいた俺は岩の下敷きになってしまったのだ。
……………
「シエロ、あなたは今2つの選択ができます」
……………
「1つは元の世界に意識を戻すこと。もうひとつは……って聞いてますか?」
はい、聞いてます。でも声が出ないんです。
「……あっ、すいません!声出ないかもでしたよね?それをまず何とかしましょう」
自分でさっき言ってくれてたことを思い出してくれたようで良かった。
でも何とかって言ってもどうす…………お、おぉぉ。
声の主は何とかすると言うとさっきまで青く澄んだ世界から一変して、今度は神々しく輝く、光の世界が広がっていた。
「綺麗なとこだな、って声が出てる!」
俺は自分の声に驚いてきょどってしまう。
それと同時に自分の体が岩に潰される前の元気な状態であると気づく。
「これで話が出来ますね」
俺は背後から声を聞き、振り向くとそこには女神様がいた。
裸に白い布がぐるぐるに巻かれた、背中から大きな白い翼の生えた金髪ロングの美人さん。一目見ただけで天使、女神と形容できる美しさ。
「シエロ、今から私の言うことをよく聞いてください」
「あのー。江口《えぐち》です。江口軍太《えぐちぐんた》って言います」
「………シエロ、あなたは今2つの選択ができます」
え?スルーするの?なんで?
「1つは元の世界に意」
「あのー。俺の名前はえ・ぐ・ちです!シエロじゃなくて江口なんですけど?」
「………1つは元の世界に意志を戻すこと。もう1つは」
「……」
スルーされるのが嫌になり、黙って女神様の話を聞いてみることにした。
俺に残された選択肢は2つ。
1つは元の世界に意識を戻すこと。ただこれを選んでしまうと俺は岩に体が潰された状態に戻り長いこと生きることは無いのだと。
そしてもう1つの選択肢とは、新しい生を受ける代わりに異世界で勇者になって欲しいというもの。
異世界の名前は『ウレール』。
そこには魔王『フミヤ・マチーノ』という者が存在しており、今世界はフミヤ・マチーノによって侵略されつつあるという危険な状態らしいのだ。
「ですからウレールの世界をフミヤ・マチーノから救って貰うため……まだ話の途中ですよ。何がおかしいのですか?」
女神が話してるのは分かっているが笑えてしょうがない。
ウレールって、通販番組でMCが最後に叫んでそうな言葉だなと思う俺は、笑いのツボに入り、笑いが止まらなくなった。
ウレールって、名前考えたの誰だよ。
あとフミヤ・マチーノ。まちのふみやって人が名前をもじって作ったゲームアバターとかにつけそうなネーミング。
「すひません、あ、話続けて貰って大丈夫でふよ、ふ、ふは」
「笑うところなにかありましたか?……変な人ですね。この人を勇者にして大丈夫なんでしょうか」
笑いを堪えようとするがニヤニヤしてしまう俺。
女神様はそれを見て、なんとも言えない表情で俺を睨む。
「もう時間もないので端的に言います。元の世界に戻って死を待ちますか?それとも違う世界で勇者として転生することを願いますか?」
女神は少し怒っているのか、さっきまでの丁寧な言葉運びから一転して雑な二択を投げかけてくる。
でもそんな二択を迫られたら答えは1つしかなかった。
「俺……転生します………勇者やります!」
「Good!やっぱり勇者やりたいですよね、そうですよね?いやー、あなたが転生を希望するのは最初からわかってましたよ!勇者、かっこいいですよねー!じぁあさっそく…」
俺が転生を希望した途端、急にテンションを上げる女神様。
空中に誓約書のようなものを出現させ、俺に見せてくる。
さっきまでのおしとやかな雰囲気はどこいった?
神でもキャラ作りとかしてるのだろうか?
「私の方で転生後のあなたは作っておいたので良ければ誓約書にサインをお願いします」
女神様の言う『作っておいた』というのは少し気になるが、俺はその誓約書に目を通すことにする。
転生キャラ
名前:シエロ・ギュンター(旧姓:江口軍太)
行先:ウレール『アスティーナ城』
役職:勇者
Lv:1
体力:8
MP:4
攻撃力:4
防御力:2
すばやさ:2
魅力:32
幸運:0
スキルポイント:0
スキル:勇者の加護
ハートの加護
ウレールの加護
転生条件
ウレールの平和を取り戻すため、魔王を打倒することを目的とし、魔王を自らの手で打倒するまで女神の監視の元行動しなくてはならない。
上記に問題がなければ誓約書にサインをしてください。
「………」
「読み終わりましたかね?それで良かったらサインを」
「……おい」
「はい……なんでしょう?」
俺は誓約書を読み終えた。
そのゲームじみた誓約書は色々気になる点が。
これは女神が作ったということをふまえて言わなくてはならないことがある。
「ここと…ここ、見ろよ」
「はいはい、どこでしょうか?」
俺の指示で女神は誓約書を覗き込む。
俺はゆっくりと女神の背後に回り込み、そして思ったことを伝えてやる。
「お前俺の名前知っててスルーしてたんだろ!旧姓ってちゃんと書いてんじゃんかーーー!あとキャラメイクでよくあるステータス振り分けを魅力に全振りしたな?魅力だけ二桁っておかしいじゃん!お前勇者様なめんなよーーーーー!!」
俺は女神の首を絞め、前後に揺さぶる。
涙目で「私は女神よーーー!」と叫んでいたが、気にせず俺は女神を揺することにした。
7
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
ド田舎からやってきた少年、初めての大都会で無双する~今まで遊び場にしていたダンジョンは、攻略不可能の規格外ダンジョンだったみたい〜
むらくも航
ファンタジー
ド田舎の村で育った『エアル』は、この日旅立つ。
幼少の頃、おじいちゃんから聞いた話に憧れ、大都会で立派な『探索者』になりたいと思ったからだ。
そんなエアルがこれまでにしてきたことは、たった一つ。
故郷にあるダンジョンで体を動かしてきたことだ。
自然と共に生き、魔物たちとも触れ合ってきた。
だが、エアルは知らない。
ただの“遊び場”と化していたダンジョンは、攻略不可能のSSSランクであることを。
遊び相手たちは、全て最低でもAランクオーバーの凶暴な魔物たちであることを。
これは、故郷のダンジョンで力をつけすぎた少年エアルが、大都会で無自覚に無双し、羽ばたいていく物語──。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる