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第三十一話 甘えたがりは面倒くさい

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 目が覚めたとき、朝の四時だった。

 窓は曇っていて外の寒さがわかる。夜中と変わらないくらい暗い。よく見れば窓の端は凍り付いていた。




 旅行から帰った日は、俺もサクヤもほとんど無言のまま互いの部屋に戻って寝たのである。

 前後の記憶はあまりない。お土産を母さんに渡した後、そのままベッドに落ちたことは覚えている。

 洗濯物などが入ったカバンもそのままだ。後で洗濯機に入れとかないと……。

 バスの中で寝ていて、起きた後は駅から歩きで帰ってきた。

 ふたりしてフラフラした歩き方で歩いていたのはかろうじて覚えている。

 昼頃には寝ていたので相当な時間寝ていた。頭と首、腰が少し痛い。腰は完全に昨日の夜のせいだろう。一晩中していることはあっても、あそこまで休憩なしでしていたのは数える程しかない。




 起きたとき、なぜか隣にはサクヤがいた。

 パジャマのまま俺の腕を両手で軽くつかんでいる。

 完全に熟睡している様子だ。きっと夕方には起きていたんだろうと思う。サクヤは眠りが浅いというか、一回が短いのだ。

 帰ったときは自分の部屋にいったはずだが、夜中のうちに俺の部屋にやってきていたのかもしれない。

 体は回復しきっている。要するに、チンポは完全復活している。といっても腰と背中は少し筋肉痛気味だ。

 がちがちになってしまっている。

 ──今日も元気だな……自分で呆れる。




 隣にサクヤがいるのに気づいてから朝立ちは性欲によるものに変化してしまう。

 しかしサクヤを起こしたくはない。

 仕方がないので二度寝を頑張る。もはや眠気はないけど、起きていると暇だし、したくなってしまうから。

 目をつぶってみるも、目をつぶったからこそサクヤの寝息と良い匂いで頭がいっぱいになってしまう。

 ──なんでわざわざ俺の部屋に。なんでこんなに良い匂いがするんだ?

 夜には起きると思ってきたんだろうか。だとしたら申し訳ない話だ。




「ん……」




 耳元で聞こえる寝息が妙に色っぽい。

 喘ぎ声にも似ているせいだろう。

 ちらっと顔を見てみると、やっぱり綺麗。

 睫毛は長く、唇はぷるんとしている。

 きめの細かい肌を指でなぞりたくなるが、起こすのはかわいそうなので手を止める。




「ユウ……」




 サクヤは寝たまま布団にもぐり俺の上に乗ってくる。

 え、これ起きてるんじゃないの!?

 ──しかし、寝ていた。

 言うなれば抱き枕のような扱いなのだと気づいた。




 抱き着かれていると流石に平常では居られない。

 俺の胸に顔を押し付けて、片足を俺の足の間に挟んでいる。

 顔の下に頭があるものだから、髪の香りが鼻にへばりつく。

 体があったかい。腹に押し付けられている胸が柔らかすぎる。

 サクヤが動くたびにチンポがサクヤの腹にこすりつけられ、むずむずする。




 なんというか、拷問。生殺しにもほどがある。

 こんなに気持ちよさそうに寝ているから起こすこともできない。

 だが心地よさはある。素直に嬉しいのだ。

 サクヤは完全に気が抜けている。俺が何かするなんて言うことに対して何も警戒していない。

 可愛すぎてニヤけてしまう。時間が経つにつれて前よりもサクヤを好きになっているのが自分でもわかる。

 小さい頃に一緒に寝たことは何度もあるけど、そのときはこんな感じではなかった。

 サクヤはそもそも寝相が良いほうだ。今日は何か違うのだろう。旅行のせいで疲れているのかもしれない。

 ──それにしても苦しくはないのだろうか。

 口も鼻もふさがってしまっているように見えるのだ。

 事実、鼻息がシャツを貫通して生温かい。




 動けない。しかも暑い。

 できれば布団を引きはがしたいが、そんなことをすればサクヤが風邪を引いてしまう。

 もう冬場なのだ。布団なしで寝れば、風邪まではいかなくとも体調不良は間違いない。体が強くないと聞いてからなおさらに気になる。最近では風邪をひくのは俺ばかりな気もするが、その分、サクヤが風邪をひいたときは結構な重症なことが多い。




 可愛いし嬉しいし幸せだが、このままでは色々と苦しい。




 起きてくれないかな……。

 思っていても願いは叶わない。




 しばらく様子を見ているともぞもぞしながら何かを話し始める。寝言だろうと思った。

 俺の胸の上でしゃべられるとブルブルした振動が響く。

 人の寝言を聞くのはドキドキする。本心から出ているかもしれないからだ。

 もし嫌いだとか、ネガティブワードが飛び出れば死んでしまうかもしれないけど。




「ん、ユウ……ここじゃだめよ……♡ お母さんたち見てるのにえっちはだめ……♡ あっ、おちんちん仕舞って……♡ あっ、おまんこくちゅくちゅしちゃだめよっ……♡」

「どんな夢見てんだ!」




 思わずツッコんでしまう。ツッコまざるを得ない。

 その声でサクヤを起こしてしまった。

 驚いた顔で、半分寝ぼけた様子だ。




「え、あ、おはよう?」

「──おはよう。すごい夢見てたぞ、多分」

「……夢?」

「親の前で俺が無理やりサクヤとセックスしようとしてる夢だ」

「まぁ。ユウは変態さんね?」

「サクヤの夢だろ……」

「そう言えばそうね? でも珍しいわね、ユウが早起きなんて」

「たくさん寝たし、サクヤが今そうしてるせいだ」

「いいじゃない。もう少し寝かせて、ユウの心臓の音聞いていると落ち着くの……と言いたいけれど、私のお腹に、何かあったかくて固いものが押し付けられてるわね?」

「……サクヤが乗ってるからだな」

「あら? 私のせいにしちゃうの? ──悪い男ね?」

「サクヤが可愛いのが悪いんだよ」

「嬉しいこと言ってくれるわね。寝起きの言葉としては最高よ。目が覚めていいわ。それで、ユウはこれをどうして欲しいのかしら……?」




 服越しにチンポを撫でるように、上下に腹を擦る。

 ずっと我慢していたせいで敏感だ。

 寝起きでぼんやりとしてはいるようだが、エロには機敏に反応するのがサクヤのいいところなのか悪いところなのか。




「その……セックスしたい……かな」

「ああっ、今のすごくいい……♡ 必死な感じでおねだり♡ でもまだちょっとおまんこ痛いの……お口じゃあだめ?♡ 久しぶりに精液飲みたいし♡ 夜はちゃんとえっちしてあげるから♡ いつも通りなら夜には元気になっているから大丈夫よ♡」

「それでもいい、お願いしたい……」




 俺の返答にサクヤは笑顔で応えてくれる。

 布団をかぶったまま、サクヤは俺の股間の方へ潜っていってしまった。

 パンツまで脱がされた感覚の後、亀頭に生暖かい息がかけられているのを感じる。

 布団で中が見えないためどうなっているのかがわからない。

 もしかしてホテルでした目隠しプレイの続きか? 今度は俺、と言うことなのだろうか。

 まだ息をかけられているだけだ。だが──。




「あ、これすごい!」




 チンポ全部がぞわぞわする。

 サクヤの息と布団の中の温かさのせいで、ものすごく敏感だ。

 早く舐めて欲しいのに息だけで焦らされている。

 生暖かく、湿っぽい息が張り付くようにまとわりつく。

 見えていないから何をされるかわからない、不安にも近いドキドキがある。




「はうっ!」




 そこでサクヤがチンポを指二本だけで掴んでぐぐっともちあげる。

 刺激のせいで変な声が出てしまった。

 いよいよ、いよいよ咥えてもらえる。

 期待でチンポに力が入ってしまう。




 だがしかし、始まったのは金玉に対する愛撫。

 舌が這いずりまわり、たびたび押されたりする。

 竿の方は掴んでいるだけでしごいても舐めてもくれない。

 十分くらいひたすらに金玉だけをいじられて、チンポ全体が自然とびくびくしてしまう。我慢汁が裏筋に垂れてきているのもわかる。

 金玉がドクドクと、精子を急ピッチで製造している気がした。

 布団の下の方でサクヤが尻を突き出しているのが気になって仕方ない。本当なら掴んで腰を打ち付けたいのだ。ホテルでしたように、理性も何もかもかなぐり捨てて、自分の種を思う存分ばらまきたい。




 布団をめくって懇願する。ただでさえ生殺し状態だったのにこれ以上は無理だ。

 サクヤは俺のまたぐらで、目を細めて赤い顔をしながら金玉を舐めていた。

 サクヤの方も発情している顔に見える。




「いやん、見ちゃだめよ、えっち♡」

「サクヤ、お願いだからもっと上の方を……」

「せっかく日頃のお礼をしていたのに。いつも精子を作ってくれてありがとう、って♡」

「それのせいで作りすぎちゃってるんだよ……破裂しそう」

「もう、我慢弱いんだから。──仕方ないわね。そんな目で見られると私もあまり意地悪できないわ。自分の男が苦しそうにしているのを見て笑ってはいられないもの。ほら、布団かぶって。見ちゃダメよ」




 なんで見ちゃダメなんだ──。




「ひっ!?」




 突然根元からサクヤの舌が走る。

 チンポの裏側の芯のような部分を舌先がなぞったのだ。

 びくんっ、とサクヤの手の中で跳ね、気持ちいいとこれ以上ないほど伝えてしまう。




 それから裏ばかりひたすらに舐められた。

 五分くらいはずっとだ。

 裏筋や亀頭には一切触れず、裏面だけぺろぺろと優しく、それでいて緩急をつけるように力がこもっている。

 舌のざらつきでチンポがこ削ぎ取られている気がする。

 チンポは痙攣したようにびくついていて、サクヤにもそれは伝わっているはず。

 発狂してしまいそうなほどのもどかしい刺激に足は勝手に動くし、腰も突き上げてしまう。

 サクヤはそれを抑えるようにして続けていた。

 意地悪しないといっていたのに!




「サクヤ、お願い、射精させて、もう無理!」

「まだまだ焦らしてあげようと思っていたのに♡ ──少しはわかった? 私がされていること♡ おちんちんで死にそうって言うのは本当なのよ。気持ちよすぎて変になりそうでしょ?♡」

「なる、なってる! イッてるみたいな感じするのに出せない!」

「良かった♡ これだけ焦らしたらどれほどたくさん精液出るんでしょうね?♡ ──溺れちゃうかも♡」

「ホントに、ホントにお願い、もう爆発しそうなんだ……」

「あら、本当に限界みたいね。泣きそうな顔しているわよ♡」




 自分の顔はわからない。しかし、サクヤにはそう見えるらしい。

 歯を食いしばっているのに言われて気づく。




 再び布団をかぶったサクヤは根元を掴んで全体を舐めまわす。

 でも亀頭とその周辺は触れてくれない。




 出したい出したい出したい。

 もう射精しそうな感覚はあるのに、あと一歩刺激が足りない。

 口の中に包まれて、暖かい中射精したい。

 サクヤとしていると何をしても最後は暖かいのだ。




 チンポの脈動が抑えられない。勝手にびくびく動き回って、それをサクヤが手で押さえる形が続いている。




 突如、予告なしにサクヤが亀頭に唇を寄せる。

 亀頭の先っぽにキスしたような状態から、れろん、と一舐めされて腰を跳ね上げてしまった。

 電流が走るような感覚で、一瞬頭が真っ白になる。

 そして今度は亀頭だけを執拗に舐められる。

 くすぐったく、こちらもこれだけでは射精できない。

 でも気持ちいいなんていうレベルではなく、自分が変な声を出してしまうのを止められない。

 先っぽからカリの部分、裏筋付近以外をぬるついていてざらついた舌の先端が悪戯っぽく駆け回るのだ。




 どうして一か所だけなんだ。

 どうして全部を咥えてくれないのか。

 いつもみたいに優しく包んで欲しい。




「サクヤ全部咥えて……俺もう出したいよ……」




 布団の中のサクヤに言ってみるも聞こえているのかどうかわからない。もう一度言ってみよう。きっと聞こえていないのだろう。

 そう思っていると、ぱくり、と飲み込まれる。

 ──不意打ちだ。

 さっきまでのは何だったのかと思うほど激しく吸い付いて、頑なに舐めてはくれなかった裏筋もれろれろと刺激される。

 唇は隙間なくチンポを包んで、こそぎあげるように上下する。




「あああっ、急に! で、出るっ!」




 限界だったのだ。

 俺はすぐに達してしまった。

 ぴゅるっと少量が我慢汁のように流れだし、その後に勢いよく、びゅくびゅくとサクヤの口の中に、全く遠慮なく注いでしまう。

 チンポが膣内と勘違いしてしまっているのだ。サクヤの口を孕ませようとしてしまっている。

 射精の瞬間、快感で白目をむきそうになった。

 恥ずかしい声を上げながら大量に射精してしまう。

 サクヤの口の中は暖かい液体に満たされていて、それが自分の出したものだと思うと感慨深い気持ちになった。

 頭がぼーっとしたままどくどく射精し続けてしまう。

 丸々一晩分が全部出て行ったと思うほどの量が飛び出ていった。

 布団の下の方ではサクヤがお尻を揺らしながら、チンポに向けてもごもご何か喋っていた。

 射精中で敏感なのにそんなことをされたせいで、残りまで噴き出すように飛び出てしまう。




 亀頭にサクヤの喉が動いている感覚が伝わる。

 見る見るうちに、──物理的には見えないけど、口の中から精液がなくなっているのがわかった。自分でも引くほど出してしまったのに、全て飲んでくれているのだ。

 どろついた感覚がなくなった頃、サクヤは全体を綺麗にするように舐める。

 丁寧に丁寧に、愛すら感じる舐め方だ。一分の隙間もなく、舌先を使って舐め取られる。

 最後に根本の方から咥えられて、唇に力を入れながら残りを搾り取られた。




 動いていないのに、全身が汗でびっしょりになってしまった。

 一回で全部持っていかれてしまうような劇的な射精。

 何日も我慢を重ねた後にする中出しの気分。

 ──最高だ。どうしてこんなに尽くしてくれるんだろう。

 真っ白な頭の中なのに、サクヤに対する愛情が膨らんでいるのがわかった。




 はじめて三十分近くフェラをされた。

 いつもなら五分くらいされていれば確実に射精してしまっている。

 はっきりいって、サクヤに舐められているという事実だけで射精しそうになるほど興奮するのだ。




「すごい濃い……♡ 量も尋常じゃなかったわ。本当に溺れちゃうかと思った……♡」




 布団をまくり上げて出てきて、俺の上に這いずりながら乗り、うっとりとした顔で言った。

 中が熱かったのか髪はぼさぼさで、うっすら汗ばんでいる。




「気持ちよすぎてびっくりした。全部出た気がする……」

「ユウが私のおまんこ舐めるときああするでしょう? クリトリスぴんぴんなのに全然触らないで。そういうとき敏感すぎてちょっと舌が触れただけでイッちゃうから、ユウも同じかと思ったの。──正解だったみたいね?」

「あれはちょっと怖いな」

「そうよ? 私だって怖いの。──私はその後すごいきもちぃの知っているからちょっと楽しみだったりするのだけれど。じゃあユウ、ちょっと顔を洗ってくるわね。キスしたいのだけれど、精液飲んだ後は微妙でしょう?」

「あ、俺も行く」




 俺の上に寝そべったサクヤを起こし、二人で一階の洗面台の方へ向かうことにする。

 腰に力が入らないので伸びをしているとき、サクヤの後ろ姿を見て俺は驚愕した。




「ちょ、サクヤ、漏らした!?」

「違うわ。イカされたのよ、さっきの精液で。こんなすました顔しているけれど、今おまんこはぐちょぐちょだし、おちんちん欲しくてたまらないの。──惨めでしょう? 発情しきったメスなのに、おまんこ痛くておちんちん貰えないのよ? 下着も替えなきゃ」




 サクヤの後姿、股間の辺りは水気で真っ黒だった。

 水色のパジャマが太ももに張り付いて、膝のあたりまでぐっしょり液体で濡れて張り付いている。

 下着を貫通して垂れ流された愛液は独特の匂いを放っていた。

 鼻から発情させようとするような、そんな匂い。

 振り向くサクヤの顔は赤いだけで普段のままのようにも見える。

 だが、よく見れば目は座っているし、息は短く荒い。

 膝もかくかくしていた。




 正直、非常に本番の方をしたい。

 寝る前に、旅館であれだけしたというのに俺の性欲はとどまることを知らないらしい。

 だがこんな状態のサクヤを見て発情しないほうがどうかしている。




「大丈夫か?」

「大丈夫よ。私を誰だと思っているの? 十七年こんな気持ちを隠し通してきたのよ。ちょっとえっちを我慢するくらい、造作もないわ」




 乱れた髪を整えるようになびかせる。

 頬にはまだ数本の髪がついていていまいち決まらない。




「そ、そうか……それならまぁいいんだけど」

「で、でもそうね、ユウがどうしてもしたいならしてもいいわよ? 初めての時の追体験みたいでいいかもしれないし。それにユウがどうしてもしたいのなら、ユウのメスとしては断れないものっ」




 ──声が上ずっていた。

 多分、自分で大丈夫と言った手前言い出しにくいのだ。

 さっきの意地悪の仕返しはここでするべきだろう。

 普段デレデレで来てくれている分、こういうツンデレっぽい態度は非常に貴重だ。──可愛い。




「いやぁ? 俺はさっきので十分満足したしな。痛い思いをさせてまではしたくないなぁ」

「そ、そう? えっちはしたくない? ぬるぬるおまんこきもちぃわよ? すぐ射精しちゃうかもしれないくらい、ぐっちゅぐちゅよ?」




 なんだか必死な様子で、眉が八の字だ。

 足をもぞもぞさせながら、声もぼそぼそしていて自信を感じない。

 普段余裕あり気に話すせいで、こういう珍しい態度の時は本当に可愛い。

 クールで綺麗めなキャラクターが完全に崩壊している。

 汗で張り付いて乱れている髪のせいもあって、見た目まできっちり系ではないのだ。

 ましてやパジャマについている謎のキャラクターのワンポイントのせいで、間抜けにすら見える。




「そんなに性欲ないよ。一回したら満足」

「う、嘘っ! ホテルで何回したと思ってるのっ! 一晩中ずっとぱこぱこぱこぱこっ! 本当に死ぬかと思ったんだからっ! ──き、気持ちよかったけれど!」

「そ、それはほら、我慢してたからさっ!? もう何も残ってないよ!」

「それも嘘っ! さっきおちんちん硬いままだったものっ!」

「でもほら、今は収まってるだろ? サクヤがすごい気持ちよくしてくれたからさ」




 こんな応酬を少しの間続けていると、サクヤが一層険しい表情になった後、うつむいた。

 泣かせてしまったか? 少しやり過ぎたのかもしれない。

 少し意地になってしまっただけなのだ。サクヤはたまにこういうことがある。俺にしてもそうだけど。




 ゆっくり俺の方へ戻ってきて、手を掴む。顔はうつむいたままだ。

 掴む手は震えていて、力強い。




「──たいの」

「え?」

「──本当はえっちしたいの。ねぇユウ。私が何かしたなら謝るから、突き放したりしないで?」




 声が震えている。

 そのうちにぽたぽたと温かいものが手に落ちる。

 ──泣かせてしまった。




 サクヤは俺が拒否していると思ったのかもしれない。

 本当は俺の方から何かを言って欲しかったのかも。

 理由は定かじゃないが、きっと何か不安にさせてしまった。

 俺もそうだが、俺たちはお互いにどこか不安なのだ。そしてお互いに面倒な性格だ。

 いつか終わってしまうのではと、どこかでそんなことを考えてしまう。勉強にしても何にしても、サクヤは想像力がすごい。だから起こりうる最悪を最初に考えてしまうのだ。

 それはこういう些細なことからかもしれないし、大きな問題かもしれない。

 だからこそ子供と言う両者をつなぐ絆、──言い換えれば鎖が欲しい。




「ち、違うんだよ、拒否とかじゃなくて、もじもじしてるから可愛いなって思ってちょっと意地悪しただけ!」

「本当? 射精して急に飽きたとかではなく? こんなぼさぼさの髪で、股間ずぶぬれにしているのを見て愛想尽かしたとかでもなく?」

「違うよ……髪は俺のせいだし、そっちも俺のせいと言えばせいだろ。ホントに、可愛いと思っただけ。ああ、ホントはしたいんだろうなぁ、みたいなのをもっと見たかったの。──飽きるも何も、まだまだしたりないって」

「本当? 飽きたわけじゃないの?」

「──飽きてたら隣にいるだけで興奮したりしないよ」

「良かった……ごめんなさい、自分でできないって言っておきながら、こんなはしたないおねだりしたうえに泣いちゃうなんて。──面倒でしょう? 絶えず愛を感じていないと不安で仕方ないの。ユウがどこかへ行ってしまいそうで怖いの。──怖いこと言うかもしれないけれど、私だけを見て。なんでもするから」

「そのままでいいよ。サクヤの意志を俺が捻じ曲げたら、もうサクヤじゃないだろ? 嫉妬深くて、意外と涙もろいサクヤが好きなんだ」




 わがままで意外と面倒なことを言うのが可愛い。今までは見せてくれなかった顔だから余計に。

 バカップルと言われても悪く思えないのだ。




 サクヤの返答を待たずにベッドに引っ張り、押し倒す。

 俺の下のサクヤは恥ずかしそうに顔をそらしていた。

 顔は赤く、さっき泣いていたせいか、目元はもっと赤い。

 泣いた影響か息は安定していないようだった。

 顔がよく見えるように髪を流しながら、サクヤの顔をこっちに向ける。




 目があって、言葉を交わさないまま数秒が過ぎた。

 キスしたくなって顔を近づけると、サクヤは俺の口を覆うようにふさぐ。




「だめよ……歯を磨いてからじゃなきゃ」




 せっかくいい雰囲気だったというのに中断されてしまう。だがもとをただせば俺の出したもののせいだ。

 仕方がないので二人で顔を洗い、歯を磨いて部屋に戻る。




 部屋のドアを閉めた後、すぐにサクヤをベッドに押し倒す。

 力が入っておらず、俺の思う通りに倒れこんだ。




 顔は紅潮しきっていて、いつも以上に恥ずかしそうにしている。

 さっきの件が影響しているのだろう。

 目を合わせてくれないので、俺の方からサクヤの顔をこっちに向ける。初めての時よりもお互いに緊張している気がした。




 服を着たまま布団をかぶり、今度こそキスをする。

 そこまでの間、お互いに一言も発しなかった。言葉はいらないという証明ではなく、単に恥ずかしくて喋ることができなかっただけ。

 サクヤの口の中はほんのりミントの香りがする。きっと俺もそうだろう。同じ歯磨き粉だから。

 舌がゆっくり俺の口の中で動いている。上あごの歯茎を触られて、少しこそばゆい。

 サクヤの鼻息は小刻みに荒く、目元を見ても興奮しているのがわかる。




 キスをしたまま、片手でサクヤのパジャマの下と下着を急いで下ろす。

 サクヤは少し腰を浮かせてサポートしてくれた。

 下ろしきれなかったパジャマとパンツを、サクヤは片足だけで下げていく。足先までは届かないからか、片足にはぶら下がったままだ。

 一刻も早く始めたかったのだ。だから上はそのまま。

 俺の方はサクヤが下ろしてくれた。すっかり勃起してしまっているチンポはパンツのゴムに引っ掛かり、こすれる刺激で恥ずかしい声を出してしまった。

 サクヤはそれを聞いてほんのり笑う。

 お互いに半脱ぎのまま、股間同士を擦り合わせる。

 割れ目に挟み込むようにして、サクヤの愛液をチンポに塗りたくった。

 この段階ですでに気持ちいい。愛液の温度は熱く、亀頭はもう挿入しているような気すらする。




 擦り付けながらサクヤの顔を見る。

 もういっぱいいっぱいと言う顔で、早く入れて欲しいと言わんばかりだ。




「ユウ、あんまり顔見ないで……私今すごいメスの顔してるでしょ……?♡ 体がユウの子供孕もうと張り切っちゃってるの……♡ もう子宮きゅんきゅんしてイキそうよ……♡ お腹がぞわぞわする……♡」




 切なげで、それでいて切羽詰まったような言い方。

 自分の心臓が高鳴ってしまう。

 赤い顔を両手で隠し、口の端から透明なよだれを流すサクヤが可愛い。




「サクヤ、もう入れるよ。いい?」

「あっ、お願い、優しくして……? 初めての時みたいに、ゆっくり優しく……♡」

「大丈夫、ちゃんと優しくするからな」




 しかし、膣口に押し付けると、一瞬サクヤが痛そうな顔をする。




「ほ、本当に初めてみたいっ!♡」

「だ、大丈夫か? やめる?」

「いやっ、続けてっ! もう我慢できないの、おちんちん欲しいのっ! 入り口は痛いけれど、中の方は欲しくて欲しくてむずむずしてるのっ!♡」




 不安には思うも、腰を少しずつ突き出してみる。

 チンポを半分まで侵入させると、サクヤは体をベッドに押し付けるように悶絶した。




「いひっ……」

「痛い? 大丈夫か?」

「違う、違うの! 入口痛いのに、中の方はすごいきもちぃのっ!♡ おまんこ痛きもちぃっ!♡ 初めての時と同じ!♡ また初めてをユウにあげた気分♡ ああっ、もっと奥まで入ってきて♡ もう大丈夫、きもちぃほうが強いからっ!♡」




 ぎゅうっ、と中の締まりが強くなり、むしろ追い出されてしまいそう。

 にゅるついた膣内から追い出されないように腰を突き出していると、ふいに締まりが緩くなる。

 現状維持をしていただけなのに、緩くなったせいで一気に奥まで突き刺さってしまった。

 亀頭の先端にこん、とした刺激が走る。




「──っ!♡ ~~~っ!♡」




 サクヤは服の上からでも痛いほど爪を立て背中にしがみつく。

 喉を鳴らすような、悲痛にも思えるような声を上げ、ぶるぶると震えていた。

 膣の中は締めたり緩めたりしている。きっとサクヤの意志でしているわけではないのだろうことはもうわかる。

 動いていなくても射精できてしまいそうな内部のうねり。

 奥のごりごりした部分に優しく突き立てながら、サクヤが落ち着くまで必死で動きを我慢する。




 服を着たままと言うのは不思議な気分だ。

 ごわごわしているし、体温を直接感じない。

 それでもなんだか幸せな気持ちだ。




「お、お、おちんちんびくびくさせないでぇっ!♡ イクの止まらなくなるからぁっ♡」

「ご、ごめん、勝手に動いちゃうんだ!」




 膣内の肉が絡みつく刺激で勝手に反応してしまうのだ。

 みっちり詰まった肉の壁が、動いていなくてもうねうねとチンポを気持ちよくしてくれるせいだ。

 ほとんど丸一日ぶりに入ったサクヤの中はきついまま。いつもながらすぐに射精してしまいそうなほどだ。

 この刺激に慣れる日がくるとどうしても思えない。




「ユ、ユウ、ちゅうして……?♡」




 顔を近づけるだけで、サクヤは俺の顔を掴んで強引に引き寄せる。

 さっきしたいちゃついたキスではなく、今度は力強く舌をねじ込んでするいやらしいもの。




 舌の動きに合わせるように膣内が蠢く。

 サクヤの間隔が短い鼻息がくすぐったくて気持ちいい。




「あっ、あっ♡ ユウ、奥とんとんするのだめっ♡」




 自分でも気づかないうちに腰が動き始めていた。

 心より先に体の方が我慢できなくなっていたらしい。

 ゆっくり、もぞもぞほんの少しだけ動く。

 膣口の周辺を気遣いながらしてあげないといけないのだ。




「あっ、ああっ♡ きもちぃ……♡ なんでこんなにえっち上手なの……?♡ て、天才なの……?♡」

「た、多分サクヤの方が天才……あ、俺も気持ちいい……」

「まだ安全日だから中でびゅってしてね、さっきみたいな濃いのをいっぱい、いっぱい……♡」

「うん……もうちょっとだけ激しくしてもいい?」

「いいわ……♡ ユウの好きなようにごしごしして……♡ 一緒に気持ちよくなりましょう?♡」

「俺もう我慢できないぞ? そんなこと言われたら」

「我慢なんてしなくていいのよ、ユウの気持ちいいを全部ぶつけて……♡」




 サクヤは好きにしていいと言うが、痛がる姿など見たくはない。だからゆっくり、出し入れするのではなく中を穿り回すように動かす。

 上下などせずとも十分すぎるほど気持ちいいのだ。

 ぐりぐりとサクヤの肉壁に押し付け、中の細かいひだの感触を亀頭全体で味わう。

 ──気持ちいい。

 学校をサボってこのままサクヤとくっついていたい。




「そこ、そこ好きっ♡」

「ここ?」

「そう、そこっ♡ おちんちん硬ぁいっ!♡ きもちぃっ!♡ 一日ぶりだからすごい敏感……♡ ユウも気持ちよくなって、ごりごりしてっ!♡」

「俺もすごい気持ちいいよ、やっぱりサクヤの中が一番いい……!」

「嬉しいっ♡ もっと一緒に気持ちよくっ!♡」

「締めすぎだよっ……」

「か、勝手にっ、勝手に締まるのっ!♡ ユウがきもちぃとこをこするからっ♡」

「そんなに締められたらすぐ出ちゃうんだって……」

「いいよっ、何回でもびゅって♡ おまんこの中にユウの精液ないと落ち着かないからっ!♡」

「そういうこと言うと登ってきちゃうっ……」




 サクヤに押し付けていた亀頭がビクビクし始める。

 もう限界だと教えているようだが、もう少し我慢したい。

 いくらなんでも早すぎる。もう少し楽しみたいのに。

 たった一日ぶりだというのに、俺のチンポは既に耐性を失ってしまっているようだ。

 本当にいつになったらサクヤの中で我慢できるようになるのだろうか。




「ごめん、サクヤもう出ちゃいそう……」




 我慢していようとこの快感には抗えない。

 尿道を押し広げて這い上がってくる精液が、もう戻れない場所までやってきている。




「奥に、奥に押し付けてっ!♡ ねばっこい精液を子宮に貼り付けてっ!♡」

「締めっ、あっ! 出るっ……」




 びゅびゅびゅと尿道を伝う感触が脳に伝わる。

 チンポの脈動を、サクヤの膣内は無理やり押し付けるようにしていた。

 まっすぐ奥の方へ射精するように矯正されているようだ。

 恥ずかしく思うほど、精液がびゅーびゅー飛び出してしまっていた。

 パジャマを着たままのサクヤの胸を揉みしだきながら、最後の一滴まで擦り付ける。




「あったかい、あったかいっ!♡ きもちぃ、中出し好きっ!♡ お腹タプタプにしてっ!♡」

「お、俺も中出しが一番好きだ……!」




 ──過程も結果も最高だ。

 口や顔に出すのも好きだけど、中出しを覚えてからは体がそれを求めているのが分かる。

 精液が俺とサクヤの垣根を溶かしているような、そんな感覚が好きなのだ。




 その後も朝っぱらだというのに体を密着して何度も何度も中に出した。

 服は着たまま、パンツも足に引っ掛けたままだ。

 どうしてこうも年中発情期なのか。

 ──でもまぁ仕方ない。気持ちいいのだ。




 寝起きでするセックスは心地いい。夢の中から、もっといい夢に移動したような気持ち。

 問題があるとすればそのまま眠気が襲って来ることだ。

 サクヤの中に挿入したまま上に倒れこむ。

 胸を枕にするような形だ。

 サクヤも似たような事を言っていたが、心臓の音が落ち着く。事後なのでとても激しく鼓動していた。




「はぁっ、はぁ……今日も元気ね……♡」

「そっちこそ……」

「はぁ……もう起きないといけない時間よ、憂鬱……」

「だな……」




 これから学校……確かに考えるだけで憂鬱になる。

 ふたりして動く気がしなくて、キスしたり、いちゃつきながら少しの間過ごす。




「そういや旅行のこと何も話さないで寝ちゃったな……」

「大丈夫よ? 昨日の夜に色々話しておいたから」

「助かる……お土産とかも渡してくれた?」

「ええ、勿論。結構根掘り葉掘り聞かれたけれど大丈夫よ」

「根掘り葉掘りって……どんな?」

「どこいったとか、何食べたとかよ。写真も見せておいたわ。──あとは夜のことね」

「ん、ちょっと待て、それはどういう?」

「ユウは優しくしてたか、とかよ?」

「──性的な意味で?」

「性的な意味で。お母さんたちはそういう話題が好きみたいね」

「な、なんて答えた?」

「素直に正直に答えたわ。──最高でした。何回も泣かされました、──って」




 ──どうして母親たちはそういう話が好きなんだ。

 まだまだサクヤとし足りないと思っていたのに、急激に気持ちが萎える。

 こういう時に思い出す母親の顔は最悪だ。どれだけ控え目に言おうとも。




「朝から気まずいな……」

「周知の事実だから問題ないわ。今更よ、今更」

「その度胸を少しは見習うべきなのか、俺は」




 バレてはいてもそこまでおおっぴらにする勇気は俺にはない。

 俺の彼女はこういうところは並みの男以上に度胸があるようだった。




「別にいいわよ。そういうのは私の役割だもの。私は空気読んだりが苦手だからそっちをお願い」

「空気は俺も苦手なんだけどな……むしろサクヤのほうが得意なもんかと」

「私は読む気がないもの。誰も私の気持ちなんて読んでくれないのだから、読む意味を感じないわ。ユウくらいよ、必死になってくれるのは」

「断言するね……こんなに堂々と空気読まない宣言するとか」

「ええ、だからユウ、もう一回えっちしましょ?♡」

「──時間がないとか言ってなかったか?」

「いいじゃない♡ ユウだってまだかっちかちでしょう?♡ 次は後ろからちょっと激しめにずぼずぼして欲しいの♡」

「でも突いていいのか? 痛みは?」

「慣れたわ♡ それにもうぬるぬるだからあんまり痛くないのよ? ねぇ、しましょう?♡」

「──一回だけだぞ? 流石に遅刻しちゃうから」

「さすがユウ♡ メスの喜ばせ方を分かっているわね♡」

「メスって……」




 サクヤとこういう関係になってから自分がオスであることは十分理解した。

 知能があろうがなかろうが、所詮雌雄に別れた動物であり、交尾することに無上の喜びと快感を覚えてしまうのだ。

 俺たちはまさにその典型で、暇さえあれば交尾している。

 動物園のパンダに少しは見習わせたくなるほどだ。

 一番長い時間は学校。そしてその次に睡眠。そしてその次はセックスだ。最近は睡眠と入れ替わりつつある。

 自由な時間のほとんどで繋がったまま過ごしているのだ。

 サクヤの言うとおり周知の事実であり、ほとんど親は干渉してこない。飽きるまでやらせておくしかない、というのが共通認識であるらしい。

 ところが飽きる気配というのが全然やってこない。それどころか、こなれてきているせいで以前よりも回数も時間も増えてきているのが現状だ。




「じゃあ入れるぞ?」

「うん、激しくしてもいいから♡」




 バックの体勢になったサクヤは尻を振って俺を挑発する。

 白い液体が溢れる割れ目に腰が吸い込まれていき、再び一つになっていく。

 にゅるにゅるになっている内部は、招き入れるように吸い付いてチンポを喜ばせてくれる。

 柔らかい、筋肉を感じない尻を掴んで腰を前後する。何度かしたあとなので直ぐにイッてしまいそうにはならなかった。




「あっ、あっ!♡ きもちぃ、そこ、ああっ!♡ おっぱいも、おっぱいも握って♡ ぎゅうってされながらぱんぱんされるの好きぃ♡」




 サクヤの尻を掴んでいた手を、背中を滑らせるようにしながら胸の方へ移動させる。

 パジャマを着たままだったので、少々強引にボタンを外して生のおっぱいを両手で鷲づかみにして揉みしだく。重量感がたまらない。ぽよぽよと水がたんまり詰まっているような感触。

 少し冷たいのはやっぱり脂肪だからなのだろう。




 上体の体重のほとんどをサクヤに載せているような状態だ。

 このままでは行為に夢中になるのは難しい。そのため、がに股気味に立ち上がって腰を打ち付ける。

 犬の交尾のような形である。

 この体位が一番サクヤと交尾しているのだという自覚を覚える。




 ぱちゅぱちゅという水音の混じった肉のぶつかり合う音と、ふたりの喘ぎが朝っぱらから部屋中に響いてしまっていた。

 何回か出しているので最初よりは持つ。多少激しく動いてもすぐには射精しない。

 体位を変えないまま十分くらい腰を振って膣内を楽しんだ。俺はともかく、サクヤは何度もイッてしまっているようだった。




 本気で腰を打ち付けて奥の奥に入り込む。

 上からサクヤの腹の方へこすりつけて。

 少し手前から奥にかけての場所がサクヤの弱点だ。なのでそこを重点的に攻める。

 俺としても弱点だ。そこはザラザラしていてものすごく刺激的なのである。簡単に言うならすぐイッてしまいそう。




「あああっ!♡ はぁっ、あんっ♡ は、激しい、激しいっ!♡ ユウが、ユウが孕ませようとしてるっ♡」

「また中出しするからなっ」

「うん、うんっ!♡ 赤ちゃん産ませてっ♡ ユウの赤ちゃん♡ きもちぃ、きもちぃ♡ 赤ちゃん作るのきもちぃよ♡」




 チンポが一際固く膨らむ。

 ぐぐぐ、と射精感が登り始め、無意識に打ち付ける腰が早くなる。

 そして、限界まで我慢していたものが堰を切ったように噴出し始めた。

 全身の力が一瞬抜けて、その後にもう一度力が入る。

 びゅるびゅると吹き出る感覚に頭が焼かれてしまう。

 射精中であっても腰は激しく動き続けてしまった。

 ──寝ている間に精力剤でも飲まされているんじゃないだろうか。

 射精している時の多幸感はそんな事を思うほどだ。




「イクイクイクっ♡ 精液あったかい、種付け嬉しいっ♡ おまんこ、子宮きゅんきゅんする!♡ 孕むの好き、きもちぃ♡ 幸せ幸せっ!♡」

「うう、まだ出る……」




 膝がガクガク震えて体重を支えられない。

 サクヤのほうへゆっくり体重を乗せる。繋がったままベッドに倒れて残りをサクヤの奥へ向けて吐き出した。

 流石に量も少なくなってきているのを感じる。もう何回かすれば打ち止めになってしまうのだろう。それでも夜になれば回復してしまうのが最近の悩みの一つだ。




「しょ、少子化って本当なのかしら……こんなに気持ちいいことをみんな我慢しているの? 私には絶対無理……」

「俺も無理……やっぱりもう一回しない?」

「じ、時間がないのよ……?」

「もう一回だけでいいから……」

「もう……♡ じゃあもっとくっついて……?♡」




 寝バックで最後の一回を始める。

 サクヤの弾力のある柔らかい尻に腰を打ち付けて、ぱんぱんという音を部屋中に響かせる。

 お互いの腰が、体液のヌルヌルと溶けてしまいそうな熱さで一つになっているように感じた。




 サクヤの両肩を掴んで首筋に舌を這わせる。汗の味が少しだけ塩辛い。髪から立ち上る甘い香りに興奮が抑えられずチンポに力が入った。

 覆いかぶさっているとサクヤの体の小ささを強く感じる。

 細い肩に腕。本気で力を入れたら簡単に壊れてしまいそう。

 俺の顔の下にサクヤの耳があって、俺が出す息や声が聞かれてしまっていた。

 恥ずかしい気持ちはあれどサクヤはそれが好きらしい。俺が感じているというのが嬉しいらしいのだ。俺の方もサクヤの喘ぎが嬉しいし興奮する。同じ感情だろう。

 自分の腰の動きが自然と早くなっているのを感じ、自分が達しかけているのだと気づいた。

 幸せだ。朝っぱらからこんな気持ちになれるなんて。




「好きっ、好きっ……♡ もっと愛して……♡」

「俺も好きだ、愛してる」

「んあっ、嬉しいっ♡ もっと言って、ぎゅってしながら……♡」




 サクヤの耳元で何度も「愛してる」とささやき続ける。言うたびに俺の下にいるサクヤは身震いした。

 俺の腰が加速するたびに激しくなる息遣いと喘ぎを聞かれたくないのか、枕に必死で顔をうずめてしまう。

 耳は真っ赤になっていて、それがなんだかとても愛おしく思えた。

 唇で耳をはさんで、耳の中の複雑な構造の溝に舌をなぞらせる。

 枕越しのぐぐもった喘ぎを聞きながら腰を動かしていると、自分の方も限界を迎えてしまう。




「サクヤ、俺もう……」

「うん、うんっ♡ 一緒に大きいのっ!♡ イ、イクっ、イク……♡」




 サクヤを逃がさないように肩を掴む腕に力を込めて腰を突き出す。

 膣の奥の奥へ向けて俺は射精する。

 時間的に最後の一回だ。ありったけを注ぎ込む。

 自分の種をしっかりと奥へ注ぎ込んでいるとき、異変が起きた。

 お互いの頭の中は多分真っ白だった。絶頂の快感に脳を焼かれている最中だったからだ。




「あんたたちいつまでやってんの! 今日は学校でしょ!?」




 その声に驚いたサクヤは膣内に信じられないほどの力を込めた。

 本当に引きちぎられそうなほどの締り。いつものそれが手加減されたものだと知った。

 俺は変な声を上げて残った精液を一息に絞り出し、強すぎる締りの膣内から追い出されてしまった。

 急いで布団をかぶり俺とサクヤの体を隠す。何をしていたかは扉の外の人物にはまるわかりなのだろうが、それでも一応。




「わ、わかってるって! 今行くとこ!」




 今イッたけど、とサクヤが言いそうなことが頭に浮かんだ。

 母は流石に部屋の中までは入ってこない。中の様子は見なくてもわかるからだろう。




「あんまり続くようならお泊りは禁止するよ!?」

「そ、それは嫌……」




 布団の中のサクヤはぼそっと反抗した。しかし、外にいる母には聞こえないだろう。




 確かに最近の俺たちはハメを外しすぎている気もする。──いや、ハメすぎ。

 ここ数日に限って言えば一メートル以内の場所にいる時間のほうが圧倒的に長い。

 単純な距離だけなら数センチ。要するにずっと繋がっている。

 お互いが以前までの生活ではなく、今の生活を望んでしまっているのだ。

 気持ちよくて気持ちよくておかしくなってしまっている。




 俺たちは小さな頃から一緒に育ってきた。なので大概のことは一緒にした経験がある。そんな俺たちがしたことがなかったもの、それがセックスだ。だから初めてのそれに夢中になってしまうのは年齢を考えても無理はないのかもしれない。




 気まずい空気が流れる中、ふたりで一階に降りる。

 母はリビングの方にいて、こちらにはやって来なかった。俺たちの状態がまるわかりだからだろうことは言うまでもない。

 風呂に入ったあと、サクヤは自分の家に戻る。制服に着替えるためだ。下着などの替えはうちにもあるが、流石に制服も荷物もない。

 自分のタンスの中にサクヤの下着が入っているということには興奮する。サクヤの目がない時に嗅いでみたりもするが、洗濯済みのものなので特にいやらしい匂いはしない。ちなみに本人にはバレている。どうにもたたみ方が違うらしいのだ。真似しているはずなのに、何故かバレる。もしかするとカマをかけられているのかもしれない。

 バレても別に怒られはしない。それどころか脱ぎたてをその場で渡そうとしてくるくらいだ。でも本人に秘密で、というのがいいのである。




 制服に着替え、登校の準備を済ませて家を出る。サクヤは少ししてから出てきた。

 毎度のことながら不思議な気分だ。さっきまで裸で抱き合っていた人物が制服を着て、あたかも今家を出てきました、みたいな顔をしている。




「ねぇユウ。このまま学校サボっちゃいましょう?」

「サボるのは流石にダメだろ……」

「どちらにせよもうホームルームは間に合わないと思うけれど」

「諦め早いな! 走ればなんとか間に合うと思うぞ」

「ユウはそうかもしれないけれど、私は無理よ? 知っているでしょう? 私運動は全然できないんだから。──できる運動といえばユウの上で腰を振るくらいよ。それもすぐイッちゃうからあまり得意ではないけれど」

「外でそういうことはあんまり言うなよ……」

「誰も聞いていないでしょう? ああ、部屋に戻って続きがしたいわ……外は寒いし。部屋の中で、汗でべたべたのえっちがしたいの」

「──さっきめちゃくちゃしただろ?」

「もっと。もっともっとしたいの」

「夜にしよう。どうせ俺も夜にはしたくなっちゃうし」




 サクヤが言いたいのは学校をサボってラブホテルなりでしようということだ。

 残念ながら俺の方は回復までに少し必要だ。サクヤの元気には驚かされる。




「じゃあ一時間目に間に合う程度に遅刻しましょう?」

「遅刻って……どうするの?」

「そこの公園で少し話しましょう」




 そこの公園、というのは本当にそのままただの公園だ。

 ブランコがあって、滑り台があって、鉄棒や砂場があってベンチがあるだけの小さな公園。

 俺たちが小さい頃よく遊んでいた場所だ。もっとも、サクヤのインドア派は昔からのことなので俺がほとんどの話ではある。友達と遊ぶにはいい場所だった。思えば何年も来ていない。

 ──遊具こんなに小さかったっけ?

 小さな頃はあんなに高く感じた滑り台は滑る場所に簡単に手が届くし、鉄棒はもう腰と大差ない高さだ。

 俺が成長したのか。──変な気分だ。いつの間にやら子供ではいられなくなっているらしい。




「はい」




 サクヤは自販機で飲み物を買っていた。

 少し寒いので温かいものを、とサクヤは提案してきたのだ。




「ありがとう」

「どういたしまして」




 サクヤが俺に買ったのは暖かいカフェオレ。俺はブラックだとコーヒーが飲めない。微糖もあまり好きじゃない。しかし、カフェオレは大好きなのだ。

 当然のようにこれをチョイスするあたりさすがサクヤはわかっている。




「サクヤはミルクティーか?」

「ええ、当たり。ふふっ、長年連れ添った夫婦みたいよね、お互いの好きなものわかってるなんて」

「──実際そんな感じだしな」

「小さいことかもしれないけれど、こういう時に幸せを感じるわ。私が寒がりそうな温度になったら暖房を入れてくれたり、お腹がすいたり、喉が渇いた時に声をかけてくれたり。何も言っていないのにわかっているんだもの、わかってくれているんだもの。──本当に好き」

「ど、どうした改まって」




 サクヤはブランコの方へ行き、汚れを手で払うとスカートを整えて座る。相変わらずスカートの丈は少し長めで膝がほとんど隠れている。

 俺も隣のブランコに座り、カフェオレの缶を開けた。

 ──小さい頃は全然思わなかったのに横幅がきつい。骨盤が締め付けられてるみたいだ。なにかの拷問器具のようにすら思える。

 サクヤの方は平然としていた。

 ──あの腰つきだと問題ないのか。あまり想像しないようにしないといけない。バックの時に掴んで打ち付けているシーンや感覚を思い出すと勃起しそうになる。

 寒空の下で握った缶は熱く、手がしびれたような感覚があった。




「再確認よ。声に出すと実感が強まるじゃない。ああ、私はやっぱりユウが好きなんだな、って」

「俺も好きだよ。サクヤは俺を褒めてくれる。大して取り柄なんてないのに」

「そんなことないと思うけれど……たとえそうだとしても、私相手なら無敵じゃない。私はユウの体も心も大好きよ?」

「嬉しいよ」




 寒いせいか、中身が熱いからかは分からないけど、カフェオレはあまり味がしない。

 それでも喉を通る熱い塊が胃に落ちて、ほんのり体全体が暖かくなっているのが分かる。




「飲まないの?」

「もう、わかっているんでしょう? ──猫舌なのよ。熱いのは苦手。どうにも舌の使い方が下手みたいね。そのせいで熱いんだそうよ、猫舌って。でも何度試してみても熱いのよ。単純にみんなより舌が弱いのかもしれないわ」

「直そうとはしたんだ?」

「うん……食べるのが早い方でもないのに、さらにみんなよりスタートが遅いわけでしょう? 待たせるのはあまり好きじゃないの。焦りがあると美味しいものも美味しくなくなっちゃうから」




 確かにサクヤは食べるのが遅い。

 ラーメンは眼鏡を曇らせながらいつまでもふーふーしているし、熱そうな食べ物は冷めてくるのを待っている。だからと言って冷たい食べ物が特別好きというわけでもない。

 どちらかといえば冷たいものの方が好きな気もする。アイスは割と好きな気もするけど、基本的に、サクヤは常温に近いものが好きだ。熱くもなく冷たくもない状態の食べ物が。

 そういう意味では俺との食事は気楽なのかもしれない。俺は待つのに慣れているし、いちいち急かしたりはしない。見ているのが好きというのもある。

 食べ物の好き嫌いと同じように個人のペースというのがあるからだ。これは別にサクヤ相手に限った話じゃない。誰が相手でも自分のペースに合わせて欲しいとは思わないのだ。

 こうなる前はサクヤの食事が好きだった。大口を開けて食べるわけじゃないからそれほど見れはしないけど、口の中が見れるからだ。俺は何度かそれをおかずにしたことがある。──もちろん食事じゃない方で。




「俺との時は別に気にしなくていいぞ? 今更だし、慣れてる」

「そう、そうなのよ。ユウといると心地いいの。しっくりくるといえばいいのかしら。だからね、昔から結婚するならユウなんだろうな、って思っていたのよ。本当に小さい頃から」




 照れくさい。

 行為中は自然とそういう言葉が出るが、普通にしゃべっているとどうにも。

 俺だってしっくりくるものは感じている。気取っていても疲れない。もう慣れているからである。

 ほとんど無意識に俺がやっていることがサクヤの心を掴んでいるらしい。──不思議だ。カッコつけてしていることはサクヤの口からは出てこない。つまり、そっちは全然ダメということなのだろう。悲しい話だ。




 出勤途中のサラリーマンや子供を連れた母親などが俺たちを見て通り過ぎていく。

 普通なら学校が始まっている時間だ。注目を集めるのはある意味当然。




 サクヤは地面に足をつけたまま少しだけブランコを揺らしていた。

 寒さのせいで息はほんのり白く、頬は赤い。

 ようやくミルクティーに口をつけて、ほんの少しずつ口に入れているようだった。




「俺は結婚するならサクヤとしたいと思ってたよ。叶うとは思ってなかったけど」

「叶うに決まっているじゃない。そもそも偶然でも奇跡でもなんでもないのよ。私たちが小さい頃から築いてきた必然の先にあるものなんだから。──体の相性までいいのは奇跡かもしれないけれど」

「相変わらず台無しだな……せっかくいいこと言ってると思ったのに」

「照れ隠しのようなものよ。やっぱり少しは恥ずかしいもの。自分の言ったことをたまに思い出すと、すごいこと言ってたりするのよね。特にえっちの時のは」

「──あれはすごい。めちゃくちゃ興奮するけど」

「そう? ──ならもっと激しいの言ってみようかしら。ほんの少しは理性があるのよ。一応、あんまり変なこと言わないように」

「あれは本心なのか?」

「本心よ。ユウの赤ちゃんを産みたいの。赤ちゃんを作る行為も好きだけれど……」

「俺も産んで欲しいな。今はダメなんだろうけど……」

「でもこのままではできちゃうわ。遅かれ早かれ、きっと高校生のうちに。──それでね、私ピルを飲もうと思うの。ちゃんと産婦人科で貰うものを。最近はそうでもないけれど、もともと生理不順ぎみなのよ。それに重くて。平静を気取ってはいるけれど、実は痛くて苦しいのよ。ちょっと機嫌が悪い時もあるし」

「ええと、それは簡単にもらえるものなの? というかいいのか?」

「できるわ。どちらにせよ受験の時は飲もうと思っていたのよ? それなりに長い受験期に生理は厳しいものがあるから。男はピルっていうとどうしてもそっちのイメージをしがちなのでしょうけれど、本来はそういう使い方のものですもの」

「そういうものなんだ……なんかやらしいもののイメージだった」

「やっぱりユウもそんな感じだと思っていたのね。中出しし放題になる薬とでも思っていた?」

「う、うん……」

「結果として、ならそうなんだけれど。でもね、約束して欲しいの」

「約束?」

「結婚したときに私はピルをやめるつもり。その時にユウの赤ちゃんが欲しいの。──だめ? もしくは大学の卒業が見えてきてからでも。現実的にはそこが一番いいとは思うわ。早く欲しいのは私だけの希望だから」

「ぎりぎり大学生の間に生むってこと? 親に相談しなきゃいけないな。お金もかかるから。それとも俺が働いてなんとかする?」

「お金は借りたいところね。──早く働くことが多く稼げるっていうことでもないと思うし、子供の将来を考えるとお互いに大学は卒業したほうがいいと思うわ。お金は働いてから返せばいいのよ」

「俺たちの子供用の資金、だっけ。本当にあるのかな」

「そこも含めて聞かなきゃ。これから私のお小遣いはピル代金に毎月消えちゃうわ。ちょっとは融通してね? それでもコンドーム代よりは安いけれど」

「任せろ。なんでも買ってやるぞ」

「あら、本当? なら結婚指輪が欲しいわ。婚約指輪じゃなくて、ペアリングのほうね?」

「──ごめん、それは待って……」

「冗談よ。今の私たちにそんな財力はないものね」




 貯金、しておけばよかった……。

 だけどもこんな状態になるとは思わなかったのだ。サクヤと結婚を考えるようなことになるなんて。

 サクヤの左手を見てしまう。細い指には何もついていない。そこに自分があげるものが輝く日がいつかやってくるのか。




「考えてみれば結婚指輪って独占欲の証かも知れないわね。自分のものだって周囲に知らせるための首輪みたいな。──早く欲しいわ。ユウのものだって知らしめたい。先走ってチョーカーでも付ける?」

「いや、そこまでは……バイトでもしようかな」

「それはだめよ?」

「ん、なんかあるのか?」

「そういうのは社会人になってからでいいのよ。今から一緒にいる時間を減らすなんて、愚の骨頂じゃない。それに──」

「それに?」

「校則違反よ」

「え、そこ? ──さっきまで学校サボろうとしたのに?」

「単発的なものと長期的なものでは違うでしょう?」

「……」




 肝が据わっている。というより変わっている。

 おそらくサクヤは校則なんていうものをそれほど気にはしていないのだ。俺にバイトをさせたくなくて、そこで思い浮かんだのが校則というだけ。

 というかどうにもサクヤは俺を働かせたくないような素振りがある。サクヤの知らない交友関係ができるのが嫌なのだろうとは思うが、現実的にそれは難しい。

 残っていたカフェオレを一気に飲み干して立ち上がる。




「そろそろ行こう」

「立たせて?」




 手を伸ばして自分では起き上がらないという意志を見せる。

 甘えるときはとことん甘えたがるタイプらしいというのはもうわかっている。




「そんなに甘えてもなにも出ないぞ?」

「──夜にたっぷり出してくれればそれでいいわよ?」

「外での下ネタは禁止」




 掴んだサクヤの手は冷たい。ミルクティーの暖かさも外の寒さには勝てていないようだった。

 心が温まるのを感じる。変わっていようがなんだろうが好きなものは好きなのだ。

 サクヤとの将来以外考えられない。──隣にいないなんてありえない。
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