上 下
27 / 35
新たな世界

第九話 炸裂お姉ちゃん

しおりを挟む


「ニム……?」

 部屋に入ってきたのはニムだった。
 入ってきた、というよりも入ってしまった、の方が正しい気もした。

 ニムは全裸で、しかも汁まみれだった。
 顔はぐちゃぐちゃになっており、その表情はレームやイチカのするそれと近しいものだった。
 腰を突き上げたまま、時折それをぴくぴくと上下させている。

 びっくりしてみているとニムはこういった。

「ち、ちがうんでしゅ……♡」

 ろれつが回っておらず、視線も安定していない。

「ご主人様、ニムの体調不良とはこのことです♡」

 レームは俺の後ろからそう言った。

「どういうことだ?」

「ニムはですね、毎晩私たちのこれを見ながらオナニーをしていたのです、ね?」

「昼間もご主人様を見たりすると、どうしても我慢できなくなってしまうのよね?」

 そう言って未だへたり込んでいるニムにレームは視線を向ける。

「しょ、しょれは……♡ わ、わたしはそんにゃにえっちじゃ……♡」

 ニムはビクンっ!と腰を跳ね上げる。
 そして何かをうなりながら顔を床に押し付けていた。

「────ッ! んー!♡」

 腰を振りながら押し殺しているような声を出す。
 もしかして……そう思い俺は聞いてみる。

「ニム、もしかしてイッてるのか?」

「ちがいましゅ!♡ そんにゃわけ、にゃぁぁーっ!♡」

 こちらに顔を向け否定するが再び全身を痙攣させている。
 声は何とも言えない甘さを備えていて、顔は完全にアヘ顔だった。

 ニムに「淫乱」の構造を組み込んではいないはずだった。
 つまり自発的にこの状態になっているということだ。
 いったいどうして。確かにランダム要素はそれなりに高い。だがそれでもこれは。

「み、みにゃいで、みにゃいでくだしゃい、が、がまんできにゃいんでしゅ♡」

 ニムは腰を上げたまま、だらりと伸ばしていた手を股間に運び、ぐちゅぐちゅと音を立てていじり始めた。
 気持ちよさそうな表情を浮かべ、ビクビクと腰を上につきだしながらオナニーをするニムの姿は、日ごろの様子からは考えられないほど淫乱だった。

「ごしゅじんしゃま、しゅきぃ!♡ わらひも、わらひもまじぇてぇ♡」

 ぐちゅぐちゅと動かしている手の動きを速めてそう言った。

 ニムはろれつも回っていないし、視線すら安定していない。
 だが俺の方にずっと顔を向けていた。というよりも俺のチンポを見ているように見える。

「ご主人様、ニムも仲間に入れてあげてはくれませんか? ご主人様を好いているのですよ、ニムは」

 レームが少し嬉しそうに言う。
 ニムが、俺を? こんな何も魅力のない俺を?

「それは手近に他の男がいないだけだからなんじゃないのか……?」

「ご主人様は自己評価が低いようですが、十分以上に魅力的ですよ♡ 私だってご主人様を思うと股間に手を伸ばしたくなります」

 レームは評価してくれるが、俺には自信がない。当然誰かに心から好きだと言ってもらった経験もなかった。レームやイチカはそう言ってくれるが、それも俺の一人芝居というか、俺がそう望んだからに他ならないのだ。
 だからニムに対してどうこたえるべきか、その回答がわからない。

「あああーっ!♡」

 ニムは一切声を抑えることはせず、絶叫気味に絶頂した。それでも手を緩めることはなく、すぐに再開しまた絶頂する。間隔がどんどん早くなっているように見えた。
 イチカは優しいお姉ちゃんの変貌に驚いたのか、俺の後ろに回り込み少しおびえた様子である。
 無理もない。実際俺も驚いていた。
 今回のニムに関しては従順であること、そして年齢は十五歳前後であることしか指定していない。
 つまりたまたまこうなったのだということ。
 それでもニムの淫乱さはレームやイチカの比ではないように思える。二人でもここまでではないのだ。

「ごしゅじんしゃまぁ♡ ごしゅじんしゃまぁ♡ しゅきでしゅ、だいしゅきでしゅ!♡♡」

 そう叫びながら腕を動かしていた。
 一言一言を言うたびに痙攣を激しくし、表情は崩れっぱなしだった。

「みにゃいで、みにゃいでぇ!♡」

 そう言われても目が離せない。チンポは反応してしまうし、ニムとしたい気持ちが強くなる。

「ごしゅじんしゃまのほしいでしゅ、ほしいでしゅ♡ しゅき、しゅきぃ!♡」

 ぐぐぐ、とチンポが上を向く。後ろにいるレームがそれを優しく握ってくれる。

「ご主人様、ニムもお相手してあげてください……♡」

 俺もしたい気持ちはある。だがそれで普段に何の支障も出ないのか、それは疑問だった。
 今レームやイチカとするのはまずいことだけは確かである。ニムは明らかに限界というか、既に理性などないように見える。

「ニム、おいで」

 俺がそう言うと、殆ど這いつくばるような動きで近くにやってくる。
 俺はそれを持ち上げ、ベッドに載せてやる。

 ベッドの上でぐったりとしているニムに問う。

「ニム、後悔はしないのか……?」

「しにゃいです、ずっとしてほしかったかりゃ……♡」

 ニムは足を開き、自らオマンコを開きこちらに見せつけた。
 そこは真っ赤に充血しており、トロトロと愛液を垂れ流していた。
 だめだ、我慢できない。俺はそう思った。

「ごしゅじんしゃま、せーえき、いっぱいくだしゃい……♡」

 ニムのその声に合わせ、俺は挿入する。
 我慢などできるわけがない。普段の明るいニムとのギャップに俺の興奮は最高潮だったのだ。

「あ、ぐう!」

 ニムの中はほぐれていて、レームやイチカともまた違う、ツブツブとしたもので覆われていた。
 奥まで入れて、激しく腰を動かしてしまう。
 ぞりぞりとした不思議な感覚だった。

「いぃぃぃー!?♡」

 ニムはよくわからない声を上げて体をそらせる。
 三人の中で一番感度がいいのはニムかもしれない。相性を除いても、明らかにそうだった。

「あ、ん、う、んん!♡」

 一突きごとにニムは違う方向に体をよじらせる。

「イクイクイクイクイクイク!!♡♡」

 ニムは半ば絶叫にも近い声を上げ何度も絶頂する。というよりもずっと絶頂していた。
 内部が別の生き物のように動き続けていて、俺自身もすでに限界だった。

「出すぞ、出すぞ!」

「はい、はいぃぃ!♡ くだしゃい、だひてぇ!♡」

 ニムの叫びに合わせて射精する。
 レームやイチカとは全く違う中の様子。それでもやることは変わらない。

 中を真っ白に染め上げ、呆然と荒い息を吐き出すニムを見る。
 顔を真っ赤にしながら、全身を使って呼吸しているような、そんな動きをしていた。

「ご主人様、ニムは満足できたようですよ♡ ただ、私たちにも言えますが、底なしです。一晩中オナニーしていたくらいですから」

「これから大変なのか、もしかして」

「ご主人様からすれば想定外でしょうが、恐らくはニムが一番性欲が強いのではないかと思います。私はご主人様に愛されたい、という気持ちが強いですが、ニムは単純に性的なものを求めているんではないかと」

「お姉ちゃん、ちょっと怖いです……」

「大丈夫だ、イチカ。普段はきっといつも通りだから」

「ごしゅじんしゃま、しゅきでしゅ……♡」

「これから、大変だな……」

 普段どう接するべきか、結局わからない。だがいつも通り過ごせればいいな、とそう祈る。

しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

落ち込んでいたら綺麗なお姉さんにナンパされてお持ち帰りされた話

水無瀬雨音
恋愛
実家の花屋で働く璃子。落ち込んでいたら綺麗なお姉さんに花束をプレゼントされ……? 恋の始まりの話。

最底辺の落ちこぼれ、実は彼がハイスペックであることを知っている元幼馴染のヤンデレ義妹が入学してきたせいで真の実力が発覚してしまう!

電脳ピエロ
恋愛
時野 玲二はとある事情から真の実力を隠しており、常に退学ギリギリの成績をとっていたことから最底辺の落ちこぼれとバカにされていた。 しかし玲二が2年生になった頃、時を同じくして義理の妹になった人気モデルの神堂 朱音が入学してきたことにより、彼の実力隠しは終わりを迎えようとしていた。 「わたしは大好きなお義兄様の真の実力を、全校生徒に知らしめたいんです♡ そして、全校生徒から羨望の眼差しを向けられているお兄様をわたしだけのものにすることに興奮するんです……あぁんっ♡ お義兄様ぁ♡」 朱音は玲二が実力隠しを始めるよりも前、幼少期からの幼馴染だった。 そして義理の兄妹として再開した現在、玲二に対して変質的な愛情を抱くヤンデレなブラコン義妹に変貌していた朱音は、あの手この手を使って彼の真の実力を発覚させようとしてくる! ――俺はもう、人に期待されるのはごめんなんだ。 そんな玲二の願いは叶うことなく、ヤンデレ義妹の暴走によって彼がハイスペックであるという噂は徐々に学校中へと広まっていく。 やがて玲二の真の実力に危機感を覚えた生徒会までもが動き始めてしまい……。 義兄の実力を全校生徒に知らしめたい、ブラコンにしてヤンデレの人気モデル VS 真の実力を絶対に隠し通したい、実は最強な最底辺の陰キャぼっち。 二人の心理戦は、やがて学校全体を巻き込むほどの大きな戦いへと発展していく。

処理中です...