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孤独な錬金術師
幕間 レームの独白
しおりを挟む私のご主人様は錬金術師です。それも神の領域にたどり着いた、ただ一人の存在なのです。
私、レームは、ご主人様が錬金術の秘術を行使し、創造してくださった奇跡の体現者、人造人間。
存在意義はただ一つ、ご主人様に尽くすこと。
ご主人様がそうあれと組み込んだ構造、それを寸分たがわず再現していくのが私の使命です。
初めてご主人様を見た時、大きなフラスコの中の私を見るご主人様の表情は、今にも泣きだしそうな、最高の錬金術師にはそぐわないお顔でした。
なんで、この人はこんなに悲しそうなのだろう、なんて寂しそうなのだろう。そう思うと、ご主人様が望んだ従順という構造とは別に、私の中で湧き上がるものがありました。
私はあの時『恋』をしてしまったのかもしれません。私の生体構造では子孫を残すことは叶いません。それなのに普通の人間のように、目の前の孤高、いいえ、孤独な錬金術師を愛おしく思いました。
創造していただいた翌日、私には城の清掃など雑用が言い渡されました。
人間であれば新婚生活のような、そんな時間に思えました。
ですがご主人様はどこかそっけなく、あまり関わっては来ません。
一日中畑にいるか、部屋にこもってしまうかのどちらかだったのです。
周りに人間の気配はなく、完全に俗世界とは隔絶されているようでした。
城には長い間ご主人様以外出入りした形跡がなく、その足跡も裏にある畑に向かうものだけでした。ただ一つを除いて。
ご主人様は言っていました。自分は今の姿が本当の姿ではないと。もっとみすぼらしい老人の姿だったのを『賢者の石』を使って若返らせたのだと。
実年齢は八十歳ほどだと言います。人間であれば寿命を迎えてしまうような、そんな年齢です。
私は胸が締め付けられるような感覚を覚えました。痛く、泣きだしてしまいそうなほどの苦しさです。
この人はどれだけの時間を一人で過ごしていたのだろう、と考えてしまったからでした。
人は一人では生きていけないといいます。でもそれは正確ではありません。できてしまうのです、生きていくだけならば。でも、それはとても不幸なことです。私にはご主人様が幸福には見えませんでした。
なぜこのような状態になってしまっているのか、考えても答えは出ません。
ただ原因の一つは明らかです。この古い城で、ただ一人研究を続けていたのでしょう。奇跡を祈って、毎日一人で。
そしてついに成しえたのです。奇跡の結晶の精製を。
それなのに、ご主人様が研究をしている様子はありません。研究室には入るな、と言われていますが、ご主人様ご自身も入っている所を見たことがありません。
もう目的がないのだと思いました。人生をささげた研究は完成してしまっているのですから。
最初の日、ご主人様は私に名前をくれました。『レーム』という名前です。
そして綺麗な服も頂きました。翌日になって掃除をして、初めてその重大さがわかりました。
ご主人様が、恐らくは数十年ぶりに外出してまで手に入れてくれた服だったのです。
私は愛おしくて愛おしくて、胸が張り裂けそうなほど喜びました。
そっけない態度でも、きっと私を大事にしてくれているのだと知り、与えられた名前も服もが輝いて見えました。
最初に感じた愛おしい感情は嘘ではなかったのだと確信しました。
ある日のこと、私が創造されてから一週間ほどが経った時の出来事です。
その頃にはすっかり仕事にも慣れてきていて、薄汚れていた城はピカピカになっていました。
ご主人様も満足しているようで、少しずつですが、会話をしていただける機会も増えました。
ある日、夜になり、ご主人様の寝室の前を通りがかった時のことです。
私の部屋はご主人様の寝室の隣にあります。そこに戻ろうとしたとき、小さな声が聞こえました。
それはうめき声のような、何とも言えないものです。誰かと話しているというわけではないのは分かりました。
いけないと思いつつも、ドアに耳を当て、聞き耳を立てました。
「レーム、レーム」
小さな声でご主人様が私の名前を呼んでいました。
私は聞き耳を立てていたことに気付かれているのだと思い、ドア越しに謝罪しました。
部屋の中からは「ち、違う!」という声と、衣擦れのような音がします。
部屋から出てきたご主人様は、まるで慌てているかのように荒い息遣いでした。
どうかなさったのかと思い、それを訪ねると何とも言えない表情で、結局答えはいただけませんでした。
ただその時、今思えばですが、少しだけ生臭い、愛おしい香りがしていたように思います。
それからというもの、毎日ご主人様の世話をしながら幸せに生活していました。
ご主人様に頂いた真っ白な服はとてももったいなく、度々着ては丁寧に洗濯をしていました。
真夜中にこっそりと自室でその服を着て、姿見に移る自分の姿に、酔いしれそうなほど素敵に思いました。
これをご主人様が買ってきてくれた、そう思うだけで股間に汚れができてしまうのが悩みの一つではありました。
なのでそういう日はベッドの中で自分のことを慰めていました。ご主人様のことを考えると、とろとろとしたものが溢れてきて、全身が熱くなるのです。
それがどういうものなのかがわからず、ただ脳が焼けるような快感に身を任せていました。
今思えばあれはオナニーでした。ご主人様に知識を頂くまで、そうだとも知らずに行っていたのです。
人造人間ホムンクルスというものは、精製の際にある程度知識を授かります。ですがそれは創造主であるご主人様が決めた範囲に限定されます。そう、ご主人様は性に関しての知識を私にくれなかったのです。
そのためしばらくは分かりませんでした。ご主人様の部屋に入ると時折する香りの正体に。
決して良い香りとは言えません。どちらかといえば悪臭にすら近いものなのだと思います。ですがそれを嗅ぐと、不思議と体が熱くなり、なんとなく愛おしい気持ちになるのです。
それを嗅いだ後は頭がぼーっとなり、仕事にも力が入らなくなります。股間がぬるぬるとしたもので覆われ、思わず指を這わせたくなるのです。なんとなくいけないことなのだと思い、ご主人様にはそれを言えませんでした。
それからもご主人様の寝室の前を通ると、時折私の名前を呼んでいる声がしました。
私はどうしても答えが欲しくて、黙って扉を開けてしまいました。
その時から、私たちの関係は変わりました。
私の目に飛び込んできたのは、ベッドの隅に座り、下半身を露出させながら雄々しい突起をしごき上げるご主人様の姿でした。私に対して真横を向いており、横顔だけが見えました。
私の名前を「レーム、レーム」と呼び、何度も何度も、右手で上下にしごき上げていたのです。
ご主人様は部屋に入ってきている私に気付かず、私も声を上げることが出来ませんでした。
そう、私はご主人様のオナニーを見てしまったのです。
しばらく黙って見ていると、ご主人様の表情が険しいものに変わり、より一層動きが激しくなりました。
突如、その突起の先端から真っ白な液体が飛び出したのです。ご主人様は何とも言えない表情を浮かべ、飛び出るそれを眺めながら手を動かしていました。
びゅるびゅると、何度もそれは放出され続け、硬い床にびちゃびちゃと落ちていきます。
水とは違う、粘度の高い白濁した液体。
そして気付きました。ああ、あの匂いはこれなんだ、と。
気づけば私の足元は水たまりのようになっていました。
股間から伝って足元まで垂れていたのです。今までにはなかった変化でした。体は熱く、足は立っているのもやっとなほど、がくがくと震えていました。膝が笑い、心臓はバクバクと飛び出しそうでした。
ひとしきり出し終えたのか、ご主人様は立ち上がりました。
そして、私と目が合いました。ご主人様は青い顔でした。今思い出しても可愛いな、と思います。
私は怒られる、そう思いました。何の合図もなしに勝手に部屋に入ったのですから当然です。
ですが結果は違いました。
「……見たのか?」
小さな声でそう尋ねました。
私は何度か頷き答えます。声の出し方を忘れてしまったように、私の喉は震えてくれませんでした。
「……済まない、嫌なものを見せた」
申し訳なさそうにそう言って、視線を私の方から背けます。
その時のご主人様は焦りでいっぱいだったのでしょう。私の足元には気づいていないようでした。
「……あ、あの、何をなされていたんですか……?」
ようやく声が出るようになり、私は尋ねました。今思えば失礼な質問です。ですがその時の私には知識がなかったのです。
ご主人様は何とも言えない顔をして、下半身は裸のまま上着のポケットから賢者の石を取り出します。
もしかして、このまま処分されてしまうのでは。そう思いました。
ご主人様は私の頭に触れ、何かをしたようでした。触れられた時に私は死を覚悟していました。
ですがすべての答えを与えられました。賢者の石から知識が流れ込み、先ほどのご主人様の行動も、私の股間の熱さの正体も、その全てを。
そしてその時知ったのです。私がご主人様にずっと発情していたのだと。
それからというものは皆さんもご存じのとおりです。
ですがやっぱり初めての体験は忘れられません。
私の初めてのセックスはその時に行われました。
「……そういうことだ」
ご主人様はどうやら自分で答えるのが恥ずかしく、それで賢者の石から知識を与えたようでした。
顔は赤く、何ともやり場のない表情でした。
下半身、オチンポは先ほどのように上を向いておらず、多少小さくなって下を向いていました。
「ご主人様、でしたら私は今ご主人様に発情しているようなんです……失礼なのですが今までもずっと、ご主人様の精液の匂いでオマンコをこんなに……♡」
先ほどからあふれ出ている液体を止められません。
私は作業用の簡易な自作の服のスカート部分を持ち上げ、ご主人様に見せつけました。
その時はまだ下着も枚数がなく、この時は履いておりませんでした。
ご主人様の顔色が変わったのがわかりました。ごくり、と生唾を飲み込み、私の恥ずかしいオマンコを凝視しておりました。ご主人様のチンポは見る見るうちに硬く、大きく反り返っています。
なぜ今まで私に手を出さなかったのか、それは分かりませんでしたが、確実に興味を持っていただけているのは分かります。先ほどの知識でそう判断しました。性的に興味がある相手を利用して行うもの、それがオナニーだと。
「レーム、いいのか?」
ご主人様は恥ずかしそうに私に聞きました。いいのか、という少し卑怯な質問の仕方で。こういうところがご主人様の可愛い所だと思います。
「愛してくださいませ……♡」
答えなど決まっています。私にとって唯一無二、そういう存在なのです。
ご主人様は部屋の入り口にいた私を、足早にベッドの上に運び押し倒しました。
顔は赤く、普段の余裕は感じませんでした。後から聞いたところ、ご主人様も初めてだったようです。私はそれを光栄に思いました。
なんとなく可愛く思い、私はご主人様を引き寄せ、唇を奪いました。
今思えば二人ともに余裕のない、そんなキスだったと思います。
ただ密着している感覚、口にやってくる柔らかな感触と甘さ、それが脳に響きました。
目の前のご主人様が愛おしくて愛おしくてたまらなかったのです。
ご主人様も同じ気持ちだったようで、いつも着ている軽装な服を急いで脱いでいました。その間に私も服を脱ぎます。少々恥ずかしく思いましたが、ご主人様に見ていただけるならばどのような姿でも構いませんでした。
そして再び押し倒され、今度はおっぱいに興味を持っていただけたようで、何度も何度も、執拗に揉みしだかれました。大きいだけで作業の邪魔でしかないと思っていたのですが、ご主人様は非常に嬉しそうにそれをいじっていました。もどかしいような、そんな手つきでした。今思えば仕方ありません。初めてだったんですから。
私の視線はご主人様の股間、チンポに向かっていました。もうすべてわかっている状態です。これから私のオマンコに入るのだ、と自覚しておりました。そしてそう考えると、どんどん体が熱くなりました。
「レーム、もう入れたい」
嘆願するように、祈る様にご主人様がそう言いました。
私はきゅんとしたのを覚えています。そして私も入れてほしい、と答えました。
初めての挿入はあまりうまくいきませんでした。ちゅるちゅると、何度もすれ違ってしまうのです。
反り返ったチンポが、私のオマンコをうまく狙えなかったのです。今ではすっかり上手になって百発百中です。
そして何とかうまく入った時、私は未知の快感に身を震わせました。
熱く、硬く、大きく。その構造は見た目以上に複雑なものを感じました。
それが少しずつ入ってくるたびに、全身にしびれるようなものを感じていました。
体が膨らんでいくような、苦しくて心地いい不思議な感覚です。
そして次の瞬間、ご主人様があの時の表情を浮かべます。
私のオマンコにはどくどくとした感覚があり、熱い液体が注ぎ込まれているのがわかりました。
そして先ほど見たご主人様の射精を思い出しました。
同じことが自分の中で起きていることは明らかでした。ご主人様は苦しそうな、それでいて気持ちよさそうな不思議な表情でした。
ご主人様が少しずつ奥にチンポを押し込みゴリゴリとした刺激がやってきます。すると突如として電撃のようなものが頭まで届きました。
絶頂でした。私はイッてしまったのです。
頭がカーッと熱くなり、体が勝手に痙攣してしまいました。私は無意識にオマンコを締め上げていたようで、ご主人様はさらに苦しそうな顔をしていました。
それが私の初体験でした。その後も何度もしましたが、お互い数回動いただけで絶頂してしまうほど刺激に弱い状態でした。相性がいいんだ、とご主人様は言っていました。
私の体はご主人様の情報をベースに造られています。そのため非常に近い構造です。相性がいいのはある意味当然でした。
それからというもの、殆ど毎日ご主人様は私を求めました。
私もそれがうれしくて、どんな状況でも応えます。
ご主人様は甘えるのが好きなようで、私のおっぱいに顔をうずめ射精したがります。
その時に頭を撫でて差し上げると、私のオマンコの中でチンポが跳ね上がるのがわかります。
その様子がとにかくかわいいのです。私もそれに夢中でした。
そして、その根源にあるのが孤独なのだということも理解していました。
ご主人様とそういった関係になってわかったことがあります。
普段は演技をしているのだ、ということです。強い人間、そう言った演技です。
ですがご主人様は決して強いわけではないのです。というよりも、恐らくは普通の人間よりも弱いのではないかと思いました。
ご主人様は誰よりも強く、誰よりも知識を持っています。
ですがそれを認めてくれる方はいません。あまりにも強大すぎるため、誰にも言えないからです。
生涯をささげた研究を成し遂げ、いまだ前人未到の神の領域にたどり着いても、誰もそれを褒めてはくれないのです。錬金術師とはそういうもの、とご主人様は笑いながら言います。ですがきっと本心ではないのだと思います。
多分私はそのために造られたのだと思いました。ご主人様の理解者として、自身も奇跡の存在である人造人間ホムンクルスならば、きっと認めてくれると。
それから一年ほど経ち、私は新たな人造人間を求めました。
私の妹として、そしてご主人様の更なる理解者として。
永劫の命を持つご主人様と違い、私には寿命が存在します。人間の範囲ではないにしろ、いつか終わりが来てしまうかもしれません。賢者の石で寿命は伸ばせる、とのことですが、それでも永遠ではないかもしれない。
だからこそ、だからこそもっとたくさんの愛が必要だと思いました。いずれ私がいなくなっても、ご主人様が一人にならないように。
ご主人様は何とも言えない顔をしていました。それはきっと二人きりの生活に満足しているからでしょう。ですがそれではいけないのです。きっといつかは別れがやってくるのですから。
どんなに愛しても、愛されていてもきっといつか終わりがやってきてしまう。
だからこそ私は今日も言うのです。そんな日が来てもご主人様が私を忘れないように。
「ご主人様、愛しています」
と。
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