43 / 99
魔法学校編
赤き幼竜ルージュ
しおりを挟む
卵から孵った子竜と契約をすることができたヴァイオレット
翌日、いつも通り学校に登校するがヴァイオレットの頭にはその子竜が乗っかっていた
『ねぇ、なんでこのドラゴン自分の元いた場所に帰らないの?』
『ピュイ?』
通常であれば従魔召喚された魔物は元いた場所に戻ることとなるが、この子竜は一向に戻ろうとしない
自分の意志で戻ろうとしないのでヴァイオレットが帰るよう命じるがそれも全く効果がない
しかもヴァイオレットにベッタリな状態なので寮で留守番するように言い聞かせても言う事を聞かず、結局こうして一緒に学校に来る形となってしまった
『うーんなんでだろう……もしかしてこっちで生まれたのが原因なのかな?』
『このドラゴン、あなたの事を親だと思ってるんじゃないの?』
『そうなのルージュ?』
『ピュピュイ?』
『ルージュ?ってまさかそのドラゴンの名前?』
『そうだよー綺麗な赤色の体をしているからルージュ。名前がないと呼びづらいしね』
『まぁなんでもいいけど……このまま教室に入ったら絶対大騒ぎになるわよ』
ミーシャの言った通りルージュを連れながら教室に入ると周囲がどよめいた
突然教室に竜が入ってきたら騒ぐのも無理はないだろう
その騒ぎを聞きつけたケーニッヒに連れられヴァイオレットは職員室に連れていかれた
『ヴァイオレット、そのドラゴンは一体どうしたんだ?』
『この前の授業で召喚した卵が孵ったんだよー。可愛いでしょ?』
『可愛いわけあるか!お前の従魔だってんなら今すぐ帰らせろ』
『私もやってみたけどどうやっても出来ないんだよ。それに生まれたばかりで一人にさせちゃうのは可哀想じゃない?』
『なんじゃそりゃ……全くお前は毎度毎度』
『たのも~!』
二人が話していると扉が勢いよく開かれた
そこには先日学校に来ていた魔法騎士団団長のミュゼルが立っていた
『あ、団長さん。どうしてこんなところに?』
『お主妾が卵が孵ったらどんな魔物だったか教えろと言ったのを忘れておったじゃろ』
『あ~そんな事言ってたかも……』
『いつまで経っても来ないそろそろ孵った頃だと思ってわざわざこっちから来てやっ……た……』
ミュゼルの視線がヴァイオレットの頭の方に移り竜と目が合う
瞬時に状況を理解したミュゼルはヴァイオレットに詰め寄りまじまじと子竜を観察し始めた
『ドラゴンなんて実物を見るの初めてじゃ~!うひょ~!』
『あっ団長さん、あんまり近づくと危ないよ』
『何が危ないというんじゃ、こんなに大人しいではないか。どれ、ちょっと失礼して……』
ミュゼルが更に近づいてルージュに触れようとした瞬間、ルージュが口から炎を吐き出した
それをまともにくらったミュゼルは真っ黒焦げになってしまう
『これがドラゴンの炎……あっぱれじゃ……』
『だから危ないって言ったのに。ルージュは私以外が近づきすぎるとすぐ炎を吐いちゃうんだ』
『言ってる場合か!団長を早く医務室に!』
翌日、いつも通り学校に登校するがヴァイオレットの頭にはその子竜が乗っかっていた
『ねぇ、なんでこのドラゴン自分の元いた場所に帰らないの?』
『ピュイ?』
通常であれば従魔召喚された魔物は元いた場所に戻ることとなるが、この子竜は一向に戻ろうとしない
自分の意志で戻ろうとしないのでヴァイオレットが帰るよう命じるがそれも全く効果がない
しかもヴァイオレットにベッタリな状態なので寮で留守番するように言い聞かせても言う事を聞かず、結局こうして一緒に学校に来る形となってしまった
『うーんなんでだろう……もしかしてこっちで生まれたのが原因なのかな?』
『このドラゴン、あなたの事を親だと思ってるんじゃないの?』
『そうなのルージュ?』
『ピュピュイ?』
『ルージュ?ってまさかそのドラゴンの名前?』
『そうだよー綺麗な赤色の体をしているからルージュ。名前がないと呼びづらいしね』
『まぁなんでもいいけど……このまま教室に入ったら絶対大騒ぎになるわよ』
ミーシャの言った通りルージュを連れながら教室に入ると周囲がどよめいた
突然教室に竜が入ってきたら騒ぐのも無理はないだろう
その騒ぎを聞きつけたケーニッヒに連れられヴァイオレットは職員室に連れていかれた
『ヴァイオレット、そのドラゴンは一体どうしたんだ?』
『この前の授業で召喚した卵が孵ったんだよー。可愛いでしょ?』
『可愛いわけあるか!お前の従魔だってんなら今すぐ帰らせろ』
『私もやってみたけどどうやっても出来ないんだよ。それに生まれたばかりで一人にさせちゃうのは可哀想じゃない?』
『なんじゃそりゃ……全くお前は毎度毎度』
『たのも~!』
二人が話していると扉が勢いよく開かれた
そこには先日学校に来ていた魔法騎士団団長のミュゼルが立っていた
『あ、団長さん。どうしてこんなところに?』
『お主妾が卵が孵ったらどんな魔物だったか教えろと言ったのを忘れておったじゃろ』
『あ~そんな事言ってたかも……』
『いつまで経っても来ないそろそろ孵った頃だと思ってわざわざこっちから来てやっ……た……』
ミュゼルの視線がヴァイオレットの頭の方に移り竜と目が合う
瞬時に状況を理解したミュゼルはヴァイオレットに詰め寄りまじまじと子竜を観察し始めた
『ドラゴンなんて実物を見るの初めてじゃ~!うひょ~!』
『あっ団長さん、あんまり近づくと危ないよ』
『何が危ないというんじゃ、こんなに大人しいではないか。どれ、ちょっと失礼して……』
ミュゼルが更に近づいてルージュに触れようとした瞬間、ルージュが口から炎を吐き出した
それをまともにくらったミュゼルは真っ黒焦げになってしまう
『これがドラゴンの炎……あっぱれじゃ……』
『だから危ないって言ったのに。ルージュは私以外が近づきすぎるとすぐ炎を吐いちゃうんだ』
『言ってる場合か!団長を早く医務室に!』
応援ありがとうございます!
3
お気に入りに追加
193
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる