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魔法学校編
想定外の襲撃
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魔物が逃げていき戦闘をせずに迷宮の探索を続けていたヴァイオレットはようやく迷宮の最奥と思われる場所に到着した
そこにはケーニッヒに見せられた物と同じ魔石が大量に置かれていた
『あれ?まだこんなに魔石がある。皆先に行ってたからもっと減ってるのかと思ったけど……道に迷ってるのかな?』
ヴァイオレットもここに来るまで何度か行き止まりの道を選んだりと大分時間をロスしてしまっていたが、それでもまだ全員分の魔石が残っているのには疑問を抱いた
『まっ、一番乗りならそれでいっか。これを持って一番で帰れば王女様よりいい成績を出せるかも』
そんな事を考えながらさっさと魔石を取って来た道を戻ろうとしていると、誰かがこちらに向かってくる足音が聞こえてきた
それは別の道を進んできた今しがた頭に思い浮かべていた王女様だった
『あっ!王女様!こんな所で会うなんて奇遇だねぇ』
『皆ここを目指して来ているのですから遭遇するのは当然でしょう』
『そうなんだけど迷宮に入ってここに来るまで一人しか見かけなかったからさぁ。皆迷ってるのかな?』
『まさかあなたが一番ですか?迷宮の道が複雑で少々手間取ったはずでしたが……』
ヴァイオレットと王女様以外いまだ誰もこの場所に辿り着いていないことに違和感を覚えていた時、二人が来た道とは別の道から足音らしきものが聞こえてきた
『あっ、誰か来たみたい。ミーシャちゃんかな?』
足音来が聞こえる道から出てくるのは誰かと注目していると、二人の前に現れたのは黒いマントを身に纏った大柄な男性だった
明らかに学校の生徒ではない人物、学校関係者かとも思ったが今この迷宮に潜っているのは生徒のみのはず
『誰だろう?王女様知ってる?』
『いえ、ですがあれは……』
王女様が喋り終える前に目の前の男が突然こちらに攻撃を仕掛けてきた
雷の矢がこちらに襲いかかってくるが、王女とヴァイオレットはそれを悠々と躱す
『ちょっとなになに?なんで攻撃してくるの?』
『恐らくあの人の狙いは私のようですね』
『えっ!?なんで王女様が?』
『そこまでは分かりませんがあなたが狙われるよりも私の方が多いに有り得るでしょう』
『王女様って大変なんだねぇ』
『ですが相手が一人ならどうとでもなります。この男を拘束して情報を……』
『おいおい、誰が一人だなんて言った?』
王女の言葉に男が反応し手で合図を送る
すると他の道から同じ格好をした人間が数人現れた
『まさか他の生徒が来ないのはあなた達が』
『安心しろ、少し眠ってもらっているだけだ。俺達の狙いはあくまであんた一人。まぁその辺に置いてきたから魔物に襲われてるかもしれないがな』
『ボス、なんか一人紛れ込んでますが』
『偶然誰も張ってないルートを通ってきたんだろ。適当に眠らせておけ』
ボスと呼ばれている男に指示されヴァイオレットの元に二人の刺客、そして残りが王女様ににじり寄っていっていた
『なんかよく分からないけどあなた達王女様に酷いことしようとしている悪い人なんだよね?だったら遠慮する必要ないよね』
そこにはケーニッヒに見せられた物と同じ魔石が大量に置かれていた
『あれ?まだこんなに魔石がある。皆先に行ってたからもっと減ってるのかと思ったけど……道に迷ってるのかな?』
ヴァイオレットもここに来るまで何度か行き止まりの道を選んだりと大分時間をロスしてしまっていたが、それでもまだ全員分の魔石が残っているのには疑問を抱いた
『まっ、一番乗りならそれでいっか。これを持って一番で帰れば王女様よりいい成績を出せるかも』
そんな事を考えながらさっさと魔石を取って来た道を戻ろうとしていると、誰かがこちらに向かってくる足音が聞こえてきた
それは別の道を進んできた今しがた頭に思い浮かべていた王女様だった
『あっ!王女様!こんな所で会うなんて奇遇だねぇ』
『皆ここを目指して来ているのですから遭遇するのは当然でしょう』
『そうなんだけど迷宮に入ってここに来るまで一人しか見かけなかったからさぁ。皆迷ってるのかな?』
『まさかあなたが一番ですか?迷宮の道が複雑で少々手間取ったはずでしたが……』
ヴァイオレットと王女様以外いまだ誰もこの場所に辿り着いていないことに違和感を覚えていた時、二人が来た道とは別の道から足音らしきものが聞こえてきた
『あっ、誰か来たみたい。ミーシャちゃんかな?』
足音来が聞こえる道から出てくるのは誰かと注目していると、二人の前に現れたのは黒いマントを身に纏った大柄な男性だった
明らかに学校の生徒ではない人物、学校関係者かとも思ったが今この迷宮に潜っているのは生徒のみのはず
『誰だろう?王女様知ってる?』
『いえ、ですがあれは……』
王女様が喋り終える前に目の前の男が突然こちらに攻撃を仕掛けてきた
雷の矢がこちらに襲いかかってくるが、王女とヴァイオレットはそれを悠々と躱す
『ちょっとなになに?なんで攻撃してくるの?』
『恐らくあの人の狙いは私のようですね』
『えっ!?なんで王女様が?』
『そこまでは分かりませんがあなたが狙われるよりも私の方が多いに有り得るでしょう』
『王女様って大変なんだねぇ』
『ですが相手が一人ならどうとでもなります。この男を拘束して情報を……』
『おいおい、誰が一人だなんて言った?』
王女の言葉に男が反応し手で合図を送る
すると他の道から同じ格好をした人間が数人現れた
『まさか他の生徒が来ないのはあなた達が』
『安心しろ、少し眠ってもらっているだけだ。俺達の狙いはあくまであんた一人。まぁその辺に置いてきたから魔物に襲われてるかもしれないがな』
『ボス、なんか一人紛れ込んでますが』
『偶然誰も張ってないルートを通ってきたんだろ。適当に眠らせておけ』
ボスと呼ばれている男に指示されヴァイオレットの元に二人の刺客、そして残りが王女様ににじり寄っていっていた
『なんかよく分からないけどあなた達王女様に酷いことしようとしている悪い人なんだよね?だったら遠慮する必要ないよね』
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