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十二話 「新たな出会い」
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『そういえばまだ名前を聞いていなかったね。なんていうのかな?』
『私はシュリ!』
『じゃあシュリちゃん、猫・・・えっとミィちゃんだっけ。その子の特徴を知りたいから教えてもらえるかな』
シュリが探している猫はまだ幼い子猫
真っ白な毛並みで鈴付きの首をしており、背中にはハートマークがあるとのことだった
特徴を聞いた後アッシュは町の中を歩き回りつつ町の人達から情報収集、更に猫が行きそうな場所を虱潰しに探していった
それだけの特徴があればすぐに見つかるだろう・・・猫探しを始めた当初はそう思っていたが、実際にはいくら探しても子猫を見つけることができなかった
『町中探しても見つからなかったね・・・』
『どこに行っちゃったんだろミィちゃん・・・』
情報も大して有益なものは得られなかった
思っていた以上に捜索は難航し、日も傾き始め薄暗くなってくる
これ以上シュリを連れ回っていると親御さんを心配させてしまうかもしれない
今日はこの辺りが潮時かと考えながらふと地面に視線を送ると、夕陽の光が反射し目に入ってくる
何かと目を細めながら確認するとそれは鈴がついた首輪だった
もしやと思いそれを拾ってシュリに見せてみるとやはりシュリの飼っている子猫の首輪で間違いないとのこと
首輪が落ちていた場所は町の外へと続く道
これだけ町の中を探しても見つからないことを考えると子猫は外へ出てしまった可能性がある
『もしかしたら町の外に出ちゃったのかも・・・』
『そんな・・・ミィちゃん・・・』
今から町を出るとなると帰って来る頃はには完全に夜、シュリを連れてはいけない
だからといってもしもの事を考えると明日まで待つなんてできないだろう
『シュリちゃん、僕達が外を探してくるよ。だからシュリちゃんはお家で待っていてくれないかな?』
『え、でも・・・』
『大丈夫!ミィちゃんを見つけたら僕等が必ず連れて帰ってくるから。信じてくれないかな?』
『お兄ちゃん・・・分かった』
シュリは納得してくれると自宅のある方へと走っていったのでアッシュ達も急ぎ町の外へと向かった
だが町の外に出たと仮定してどこを探すべきか・・・闇雲に探したところで見つかるわけがない
手がかりも先程拾った首輪のみ。何か探す手立てはないかと頭を悩ませていると、肩に乗っていたクウがアッシュの頬をつついてきた
『もしかしてこの首輪が気になるの?』
クウの視線は首輪を見つめていた
まさか犬みたいに臭いで居場所を突き止めることができるのか?
何をするのかと様子を窺っていると、クウはなんと首輪を吸収し始めてしまった
『ちょっ!ダメだよクウ!何やってるの!』
慌てて止めようとするがクウはそれよりも早く体内に取り込んでしまった
シュリになんて説明すればいいかと非常に焦ったが、少しするとクウは首輪を吐き出す
すると今度は何を思ったのか一直線に森がある方へと進み始めた
『まさか・・・今ので子猫の居場所が分かったの?』
クウはアッシュの問い反応しこっちに来いと誘導してくる
本当に居場所を突き止めたのか定かではないが、このまま当てもなく闇雲に探したところで子猫は見つからないだろう
ここはクウを信じるしかないと判断し、アッシュはついて行くことにした
クウに連れられてやって来たのは以前薬草採取の際に訪れた森
迷う素振りも見せずそのまま森の中へと入っていく
暗くなってきて足場も悪いので慎重に歩きながら森を進んでいくと、今まで止まることなく先導していたクウが急に立ち止まった
もしかしたら近くに子猫がいるのではと周囲を見渡すと、樹の根元にシュリが言っていた特徴と一致する猫を見つけた
『いた!よく見つけてくれたねクウ。お手柄だよ』
迷わずここまで連れて来てくれたクウを褒め、子猫の元にそっと近寄る
警戒されて逃げられるかもと考えて慎重に近づいたが、子猫は全く動く気配を見せず簡単に子猫の傍まで来ることができた
よく見ると子猫は脚に怪我をしていた
『この怪我のせいで帰れなかったんだね。待ってて、今治してあげるから』
鞄から常備していたポーションを取り出し子猫の脚に振りかけるとあっという間に傷は無くなっていった
脚の傷が癒えた事が分かると子猫はアッシュに擦り寄ってくる。あとは子猫をシュリの元に帰すだけだ
日没も近づき急いで町へ戻ろうと方向転換すると、突如背後から茂みを掻き分ける音がする
振り返ると茂みの奥から姿を現したのは魔物だった
『ワイルドボアか・・・こんな時に面倒だな』
ワイルドボアは猪の魔物でとても気性が荒く、どんな相手だろうと見つけたら構わず襲いかかってくる
子猫を抱えた状態での戦闘は避けたいので撤退したいところだが脚の速さでは到底敵わない
クウだけで戦わせるわけにもいかないしどうやってこの場を切り抜けられるか
必死に頭を回転させ打開策を考えているその時だった
ワイルドボアの背後からこちらに巨大な火の玉が迫ってきた
『プギイイイイイイイ!!』
こちらに気を取られていたワイルドボアは無防備な状態で火の玉が直撃
燃え盛る炎に焼かれてそのまま為す術なく倒れてしまった
その光景をアッシュはただ呆然と立ち尽くして見ていることしかできなかった
何が起こったのか状況を理解出来ないでいると、火の玉が飛んできた方向から誰かが歩いて来るのが見えてくる
(女の人・・・?僕と同じ位の歳かな)
現れたのは栗色の髪をしたアッシュと同年代と思われる女性
もうすぐ日没というこの時間帯に森の中で一人何をしているのか、気になったがそれよりもまずは助けてもらったお礼を言わなくてはと女性に声をかけようとすると、女性はいきなりその場に倒れ込んでしまった
『えっ!?だ、大丈夫ですか!?』
アッシュが心配して女性の元に駆け寄る
意識はある。心配して声をかけると女性はか細い声で答えた
『お腹・・・減った・・・』
『・・・へっ?』
それだけ言い残すと女性は気を失ってしまった
この状況をどうすればいいかと困惑したが彼女は自分達を助けてくれた
それに意識のない女性をこんな森の中に放置しておくことは出来ないので女性はおんぶ、子猫は鞄に入ってもらうことにしてアッシュは町へと帰還した
『私はシュリ!』
『じゃあシュリちゃん、猫・・・えっとミィちゃんだっけ。その子の特徴を知りたいから教えてもらえるかな』
シュリが探している猫はまだ幼い子猫
真っ白な毛並みで鈴付きの首をしており、背中にはハートマークがあるとのことだった
特徴を聞いた後アッシュは町の中を歩き回りつつ町の人達から情報収集、更に猫が行きそうな場所を虱潰しに探していった
それだけの特徴があればすぐに見つかるだろう・・・猫探しを始めた当初はそう思っていたが、実際にはいくら探しても子猫を見つけることができなかった
『町中探しても見つからなかったね・・・』
『どこに行っちゃったんだろミィちゃん・・・』
情報も大して有益なものは得られなかった
思っていた以上に捜索は難航し、日も傾き始め薄暗くなってくる
これ以上シュリを連れ回っていると親御さんを心配させてしまうかもしれない
今日はこの辺りが潮時かと考えながらふと地面に視線を送ると、夕陽の光が反射し目に入ってくる
何かと目を細めながら確認するとそれは鈴がついた首輪だった
もしやと思いそれを拾ってシュリに見せてみるとやはりシュリの飼っている子猫の首輪で間違いないとのこと
首輪が落ちていた場所は町の外へと続く道
これだけ町の中を探しても見つからないことを考えると子猫は外へ出てしまった可能性がある
『もしかしたら町の外に出ちゃったのかも・・・』
『そんな・・・ミィちゃん・・・』
今から町を出るとなると帰って来る頃はには完全に夜、シュリを連れてはいけない
だからといってもしもの事を考えると明日まで待つなんてできないだろう
『シュリちゃん、僕達が外を探してくるよ。だからシュリちゃんはお家で待っていてくれないかな?』
『え、でも・・・』
『大丈夫!ミィちゃんを見つけたら僕等が必ず連れて帰ってくるから。信じてくれないかな?』
『お兄ちゃん・・・分かった』
シュリは納得してくれると自宅のある方へと走っていったのでアッシュ達も急ぎ町の外へと向かった
だが町の外に出たと仮定してどこを探すべきか・・・闇雲に探したところで見つかるわけがない
手がかりも先程拾った首輪のみ。何か探す手立てはないかと頭を悩ませていると、肩に乗っていたクウがアッシュの頬をつついてきた
『もしかしてこの首輪が気になるの?』
クウの視線は首輪を見つめていた
まさか犬みたいに臭いで居場所を突き止めることができるのか?
何をするのかと様子を窺っていると、クウはなんと首輪を吸収し始めてしまった
『ちょっ!ダメだよクウ!何やってるの!』
慌てて止めようとするがクウはそれよりも早く体内に取り込んでしまった
シュリになんて説明すればいいかと非常に焦ったが、少しするとクウは首輪を吐き出す
すると今度は何を思ったのか一直線に森がある方へと進み始めた
『まさか・・・今ので子猫の居場所が分かったの?』
クウはアッシュの問い反応しこっちに来いと誘導してくる
本当に居場所を突き止めたのか定かではないが、このまま当てもなく闇雲に探したところで子猫は見つからないだろう
ここはクウを信じるしかないと判断し、アッシュはついて行くことにした
クウに連れられてやって来たのは以前薬草採取の際に訪れた森
迷う素振りも見せずそのまま森の中へと入っていく
暗くなってきて足場も悪いので慎重に歩きながら森を進んでいくと、今まで止まることなく先導していたクウが急に立ち止まった
もしかしたら近くに子猫がいるのではと周囲を見渡すと、樹の根元にシュリが言っていた特徴と一致する猫を見つけた
『いた!よく見つけてくれたねクウ。お手柄だよ』
迷わずここまで連れて来てくれたクウを褒め、子猫の元にそっと近寄る
警戒されて逃げられるかもと考えて慎重に近づいたが、子猫は全く動く気配を見せず簡単に子猫の傍まで来ることができた
よく見ると子猫は脚に怪我をしていた
『この怪我のせいで帰れなかったんだね。待ってて、今治してあげるから』
鞄から常備していたポーションを取り出し子猫の脚に振りかけるとあっという間に傷は無くなっていった
脚の傷が癒えた事が分かると子猫はアッシュに擦り寄ってくる。あとは子猫をシュリの元に帰すだけだ
日没も近づき急いで町へ戻ろうと方向転換すると、突如背後から茂みを掻き分ける音がする
振り返ると茂みの奥から姿を現したのは魔物だった
『ワイルドボアか・・・こんな時に面倒だな』
ワイルドボアは猪の魔物でとても気性が荒く、どんな相手だろうと見つけたら構わず襲いかかってくる
子猫を抱えた状態での戦闘は避けたいので撤退したいところだが脚の速さでは到底敵わない
クウだけで戦わせるわけにもいかないしどうやってこの場を切り抜けられるか
必死に頭を回転させ打開策を考えているその時だった
ワイルドボアの背後からこちらに巨大な火の玉が迫ってきた
『プギイイイイイイイ!!』
こちらに気を取られていたワイルドボアは無防備な状態で火の玉が直撃
燃え盛る炎に焼かれてそのまま為す術なく倒れてしまった
その光景をアッシュはただ呆然と立ち尽くして見ていることしかできなかった
何が起こったのか状況を理解出来ないでいると、火の玉が飛んできた方向から誰かが歩いて来るのが見えてくる
(女の人・・・?僕と同じ位の歳かな)
現れたのは栗色の髪をしたアッシュと同年代と思われる女性
もうすぐ日没というこの時間帯に森の中で一人何をしているのか、気になったがそれよりもまずは助けてもらったお礼を言わなくてはと女性に声をかけようとすると、女性はいきなりその場に倒れ込んでしまった
『えっ!?だ、大丈夫ですか!?』
アッシュが心配して女性の元に駆け寄る
意識はある。心配して声をかけると女性はか細い声で答えた
『お腹・・・減った・・・』
『・・・へっ?』
それだけ言い残すと女性は気を失ってしまった
この状況をどうすればいいかと困惑したが彼女は自分達を助けてくれた
それに意識のない女性をこんな森の中に放置しておくことは出来ないので女性はおんぶ、子猫は鞄に入ってもらうことにしてアッシュは町へと帰還した
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