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一話 「始まりの町」
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この世界に生まれ落ちた者は神様から平等に特別な力を授かる
その与えられた力のことをこう呼んだ。恩恵と
恩恵は生活の助けになるようなささやかなものからその者の人生が決まるようなものまで千差万別
そしてその中には自身の名を後世に残そうと"ダンジョン"に挑む者もいる
その者達のことを総称して冒険者と呼んでいる
ダンジョンとはこの世界に自然発生した謎多き場所
ダンジョンは世界各地に存在し、全部で十箇所確認されている
ダンジョンの中は冒険者の行く手を阻む危険が潜んでおり、それら突破した者達には富と名声、そして次のダンジョンへと入る資格が与えられる
十箇所全てのダンジョンを制覇したものは未だおらず、最後のダンジョンに至っては存在が確認されているだけ
そんなまだ誰も足を踏み入れたことがないダンジョンの事を人は"最果てのダンジョン"と呼んだ
その最果てのダンジョンを目指す冒険者達の登竜門となっている始まりのダンジョンが存在する町の名はルート、冒険者達の間では"始まりの町"と言われている
そしてまた今日も新たなパーティが富と名声を求めダンジョンへ挑もうとやって来た
『おい無能!遅れてんぞ!トロトロ歩いてないでさっさとついてこい!』
『は、はい!』
町中に聞こえそうな程の声を張り上げる男の名はグレイ、このパーティのリーダーであり前衛を担当している
そのグレイに怒鳴られながら後ろを歩いているのはこのパーティの荷物持ちアッシュ、この少年もまたダンジョンに憧れた一人である
『おちこぼれ、この荷物も頼むわね』
『あ、私のも』
『は、はい』
アッシュに荷物を放り投げてきたのはリーナとククル、このパーティの後方支援と斥候を任されている
アッシュは今回このパーティに加入してのダンジョン捜索は初。三人共冒険者としての経歴自体はアッシュの方より浅いが、それでも彼よりは腕が立つ
四人の足は町の中心へと向かっていく
ダンジョンがある場所はこのルートの町の中心地
魔物が潜んでいるダンジョンがそんな町の中に存在しているなんて危険かと思われるかもしれないが、不思議なことにダンジョン内にいる魔物が外に出ようとしてきたことは過去に一度もない
それでも念を入れてダンジョンの入口には警備兵が常駐しているので、町の人達は安心して生活をすることができている
見慣れたルートの町並みを見ながら歩いていると、やがて四人はダンジョンの入口へと到着する
『さぁ行くぜ、準備はいいか』
『問題ない』
『いつでもいいわよ』
『おいおちこぼれ、迷惑だけはかけるんじゃねぇぞ』
『わ、分かりました』
グレイの機嫌を損ねないようにと気を遣いあからさまな作り笑顔でそう答える
準備が整ったグレイ達の前に立ちはだかる扉が開かれ、四人はダンジョンの奥へと進んでいった
ダンジョンの中は洞窟のような形をしているが比較的明るい
洞窟の壁には発光石と呼ばれる石が無数に存在し、その石から発せられる光がダンジョン内を照らしてくれる為松明を持たずとも中を移動することができる
『今日は事前に話した通り三階層に挑戦するぞ』
『前回は二階層の途中までだったけど余裕だったし三階層も楽勝でしょ』
この始まりのダンジョンは全部で十の階層が存在する
一階層等の浅い階層には冒険者であれば誰でも倒せるような弱い魔物がいて、下の階層へ進むに比例して魔物の強さも上がっていく
ダンジョンボスが待ち構えているのは最下層、そこへ行くまでに多くの冒険者はふるいにかけられることとなる
四人は二階層へと続く道を進んでいく
いくつも枝分かれしている道がある中で迷いもせずに進むことができるのは、過去に何度か訪れたことがあるからというのもあるが一番の理由はこのダンジョンの地図を所持していることにある
この地図はダンジョンを制覇した先人達の功績によって作られ、冒険者になると貰えるので新人達には必須のアイテムだ
進むべき道が分かればその分リスクも減るし時間の短縮にもなる
緩い下り坂の道を歩いていると斥候を任せているククルが三人を制止した
『グレイ、リーナ。前から三体やって来る。この足音はゴブリンだね』
『お出ましか』
斥候のククルの恩恵は"遠耳"
遠くからする僅かな物音でも聞き取ることができ、近寄ってくる魔物を察知する
ククルの合図によって全員が戦闘態勢に入る。荷物持ちのアッシュも念の為装備している短剣を抜き迎え撃つ態勢に
ゴブリンは子供位の体格で醜悪な顔の一階層にいる下級の魔物、知能もそこまで高くない為気を抜かなければまず負けることはない相手だ
ククルが足音を感知してから暫くすると予測通り三体のゴブリンがこちらに向かって攻撃を仕掛けてきた
『来たぞ!』
『任せて!』
後衛からの攻撃を担っているリーナの恩恵は"必中"
狙った標的に放つと必ず命中する。そんな恩恵を持つリーナの武器は弓、グレイ達の後ろから迫り来るゴブリンに矢を放つ
一射目は先頭を走るゴブリンの脳天に命中、二射目はその後ろにいた敵の太もも辺りに命中し転倒
最後尾にいたゴブリンは味方二体が障害となってしまったことで減速、そこに前衛であるグレイが突っ込んでいく
『おらぁ!』
『グギャア!』
グレイの恩恵は"剣士"
敵と戦うことで剣術の上達が他よりも早くなるというシンプルだが冒険者向きな恩恵だ
グレイの剣が直撃したことで最後尾にいたゴブリンは死亡、そして先程転倒したゴブリンはククルがとどめを刺したことでグレイ達のパーティは勝利を収めた
この戦闘でアッシュはただ後方で荷物を守っていただけ
その姿を見ていたグレイが苛立った口調でアッシュに向けて喋りだした
『おい、何をボサッとしてやがる。リーナの矢の回収と魔石を取り出せよ』
『す、すみません』
『言われる前にさっさとやりなさいよね』
グレイに指示されたアッシュは三人が倒したゴブリンの死骸の元までいき、持っているナイフで腹を開いて魔石の回収を行う
魔石とは魔物の体内に存在する核のようなもので、これを持ち帰り冒険者組合に渡すとお金になって返ってくるので冒険者は基本これで生計を立てている
下級のゴブリン程度では大した額にはならないが、ここよりも下の階層にいる魔物やダンジョンボスはかなりの金額になるという
魔石は主に武器や防具、その他には薬等様々な用途に使われる
魔物は命が尽きると霧散しダンジョンから消えてしまうので手際よく魔石を回収しなくてはいけない
アッシュが回収を済ませた魔石を鞄の中に入れ終える頃にはグレイ達も武器の手入れが終わっていたので、四人はそのまま二階層へと続く道を進んでいった
その与えられた力のことをこう呼んだ。恩恵と
恩恵は生活の助けになるようなささやかなものからその者の人生が決まるようなものまで千差万別
そしてその中には自身の名を後世に残そうと"ダンジョン"に挑む者もいる
その者達のことを総称して冒険者と呼んでいる
ダンジョンとはこの世界に自然発生した謎多き場所
ダンジョンは世界各地に存在し、全部で十箇所確認されている
ダンジョンの中は冒険者の行く手を阻む危険が潜んでおり、それら突破した者達には富と名声、そして次のダンジョンへと入る資格が与えられる
十箇所全てのダンジョンを制覇したものは未だおらず、最後のダンジョンに至っては存在が確認されているだけ
そんなまだ誰も足を踏み入れたことがないダンジョンの事を人は"最果てのダンジョン"と呼んだ
その最果てのダンジョンを目指す冒険者達の登竜門となっている始まりのダンジョンが存在する町の名はルート、冒険者達の間では"始まりの町"と言われている
そしてまた今日も新たなパーティが富と名声を求めダンジョンへ挑もうとやって来た
『おい無能!遅れてんぞ!トロトロ歩いてないでさっさとついてこい!』
『は、はい!』
町中に聞こえそうな程の声を張り上げる男の名はグレイ、このパーティのリーダーであり前衛を担当している
そのグレイに怒鳴られながら後ろを歩いているのはこのパーティの荷物持ちアッシュ、この少年もまたダンジョンに憧れた一人である
『おちこぼれ、この荷物も頼むわね』
『あ、私のも』
『は、はい』
アッシュに荷物を放り投げてきたのはリーナとククル、このパーティの後方支援と斥候を任されている
アッシュは今回このパーティに加入してのダンジョン捜索は初。三人共冒険者としての経歴自体はアッシュの方より浅いが、それでも彼よりは腕が立つ
四人の足は町の中心へと向かっていく
ダンジョンがある場所はこのルートの町の中心地
魔物が潜んでいるダンジョンがそんな町の中に存在しているなんて危険かと思われるかもしれないが、不思議なことにダンジョン内にいる魔物が外に出ようとしてきたことは過去に一度もない
それでも念を入れてダンジョンの入口には警備兵が常駐しているので、町の人達は安心して生活をすることができている
見慣れたルートの町並みを見ながら歩いていると、やがて四人はダンジョンの入口へと到着する
『さぁ行くぜ、準備はいいか』
『問題ない』
『いつでもいいわよ』
『おいおちこぼれ、迷惑だけはかけるんじゃねぇぞ』
『わ、分かりました』
グレイの機嫌を損ねないようにと気を遣いあからさまな作り笑顔でそう答える
準備が整ったグレイ達の前に立ちはだかる扉が開かれ、四人はダンジョンの奥へと進んでいった
ダンジョンの中は洞窟のような形をしているが比較的明るい
洞窟の壁には発光石と呼ばれる石が無数に存在し、その石から発せられる光がダンジョン内を照らしてくれる為松明を持たずとも中を移動することができる
『今日は事前に話した通り三階層に挑戦するぞ』
『前回は二階層の途中までだったけど余裕だったし三階層も楽勝でしょ』
この始まりのダンジョンは全部で十の階層が存在する
一階層等の浅い階層には冒険者であれば誰でも倒せるような弱い魔物がいて、下の階層へ進むに比例して魔物の強さも上がっていく
ダンジョンボスが待ち構えているのは最下層、そこへ行くまでに多くの冒険者はふるいにかけられることとなる
四人は二階層へと続く道を進んでいく
いくつも枝分かれしている道がある中で迷いもせずに進むことができるのは、過去に何度か訪れたことがあるからというのもあるが一番の理由はこのダンジョンの地図を所持していることにある
この地図はダンジョンを制覇した先人達の功績によって作られ、冒険者になると貰えるので新人達には必須のアイテムだ
進むべき道が分かればその分リスクも減るし時間の短縮にもなる
緩い下り坂の道を歩いていると斥候を任せているククルが三人を制止した
『グレイ、リーナ。前から三体やって来る。この足音はゴブリンだね』
『お出ましか』
斥候のククルの恩恵は"遠耳"
遠くからする僅かな物音でも聞き取ることができ、近寄ってくる魔物を察知する
ククルの合図によって全員が戦闘態勢に入る。荷物持ちのアッシュも念の為装備している短剣を抜き迎え撃つ態勢に
ゴブリンは子供位の体格で醜悪な顔の一階層にいる下級の魔物、知能もそこまで高くない為気を抜かなければまず負けることはない相手だ
ククルが足音を感知してから暫くすると予測通り三体のゴブリンがこちらに向かって攻撃を仕掛けてきた
『来たぞ!』
『任せて!』
後衛からの攻撃を担っているリーナの恩恵は"必中"
狙った標的に放つと必ず命中する。そんな恩恵を持つリーナの武器は弓、グレイ達の後ろから迫り来るゴブリンに矢を放つ
一射目は先頭を走るゴブリンの脳天に命中、二射目はその後ろにいた敵の太もも辺りに命中し転倒
最後尾にいたゴブリンは味方二体が障害となってしまったことで減速、そこに前衛であるグレイが突っ込んでいく
『おらぁ!』
『グギャア!』
グレイの恩恵は"剣士"
敵と戦うことで剣術の上達が他よりも早くなるというシンプルだが冒険者向きな恩恵だ
グレイの剣が直撃したことで最後尾にいたゴブリンは死亡、そして先程転倒したゴブリンはククルがとどめを刺したことでグレイ達のパーティは勝利を収めた
この戦闘でアッシュはただ後方で荷物を守っていただけ
その姿を見ていたグレイが苛立った口調でアッシュに向けて喋りだした
『おい、何をボサッとしてやがる。リーナの矢の回収と魔石を取り出せよ』
『す、すみません』
『言われる前にさっさとやりなさいよね』
グレイに指示されたアッシュは三人が倒したゴブリンの死骸の元までいき、持っているナイフで腹を開いて魔石の回収を行う
魔石とは魔物の体内に存在する核のようなもので、これを持ち帰り冒険者組合に渡すとお金になって返ってくるので冒険者は基本これで生計を立てている
下級のゴブリン程度では大した額にはならないが、ここよりも下の階層にいる魔物やダンジョンボスはかなりの金額になるという
魔石は主に武器や防具、その他には薬等様々な用途に使われる
魔物は命が尽きると霧散しダンジョンから消えてしまうので手際よく魔石を回収しなくてはいけない
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