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短編
私はご主人様の服になりました
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体を起こさなければいけない時間なのに、ただひたすら眠い。
昨日は別に友達と遊びに遠出したり、部活動で張り切ったり、ましてや夜通し勉強にいそしむようなことはしていない。
普段通り、夜はしっかり眠ったと記憶している。それなのにどうしてこんなに疲れているのだろう、と転がるように布団から抜け出る。
なんとかアラーム音を止める。ふと、寒さに気が付く。
布団から抜け出た私は、完全に下着姿になっていたのだ。
「…………むぇ、なんで?」
寝ぼけた私の頭では、答えが出てこない。寝ぼけて布団の中で脱いでしまったのだろうか。
「んぅ~ぅ……」
不思議に思いながら、とりあえず寒さを紛らわすために衣類を箪笥から探そうとする。
そのとき、部屋にある姿見に一瞬移る自分を見つけた。そこに、不思議なものがついている。
「あれ……? かな、ぐ?」
首の下あたり、鎖骨よりもさらに下あたりだろうか。
キランと光を反射する、一本の線。
ちょうど、寒い時にコートの前を締めるためのジッパーが思い浮かぶ。
ふっと触れた瞬間、あることを思い出した。
「……そうだった」
今の私は、古里佳織という『服』だった。
誰に着られてるかよく覚えていないけど、確か男の人に着てもらっているんだっけ?
姿見の向こう側の私は、私の下着姿を見てだらしない笑いを浮かべている。
私の感情も、着ている人に引っ張られて少し興奮してきてしまった。
流石に寒いなぁ、と思うと体が勝手に動いてエアコンを付ける。そして、クローゼットの方へ立ち上がり始めた。
手はパジャマに伸びずにうろうろした後、外ゆきの上着に伸びる。
街に友達と行くとき用の、純白ニットに水色のミニスカート。私の記憶通りにそれを着て、再び鏡に向き合う。
改めて姿見の真正面に立つと、あんまりまじまじと人の顔を見るのは苦手なので少し顔が赤らんでしまった。
だけど、それも可愛らしく見えてしまう。自分のことなのに不思議な気分。
トクトクと体が脈打ち、さっきまでの寒さを忘れてしまう。
ぎこちない仕草で、スカートの先を摘まんだ。そのまま、ロングスカートを少しずつたくし上げていく。
すると、ロングソックスの向こう側から少しずつ肌色が見えてくる。
思わず、手を止めて私自身の太ももを凝視する。私の呼吸が僅かに上気した。
目の前の少女は、私のたくし上げる姿を見ながら興奮して同じように私を扇情してくる。
一度、摘まんだスカートを離した。
今度は、普段しない女の子座りをしながら鏡に向き合ってみる。
……少し斜めになったほうが、おっぱいが分かりやすいかな。
そんなふうに中にいる人が思ったのかもしれない。体制をすこしずらす。
確かに、いつもよりふくらみがあるように自分でも思う。
恐る恐る、両の手を二つのふくらみに持っていった。私という「服」には当たり前かもしれないけど、
中身にとっては初体験、だから私はちょっぴりドキドキしている。
意外に弾力と硬さがあって、一瞬ためらってしまう。
思い切って一気に揉みしだいててみた。場所をさぐりあてるように、ちょっとずつ位置をずらす。
普段はどうやっているんだっけ、と自分が思い出そうとしたのでゆっくりとおっぱいを持ち上げて、下ろす。
そこから胸の奥を少し強めにつねりながら、乳首の根元を軽くねじる。
「あっ……んっ……♡」
目の前の女の子が、自慰を見せつけていることがより興奮を煽る。
わざとスカートをずらして膝元を露わにしているせいで、余計にイヤラしく見えてくる。
出来れば、この子の膝枕で深呼吸をしたい。自分のことながら倒錯しているな、と少し思った。
太ももも、胸を弄ったおかげて時折もじもじと動いてしまう。
右手だけ、スカートの内側に持っていく。ショーツの向かいに、ワレメをすっとなでる。
切なそうな表情が、余計にそそってしまう。……これ以上は、学校前にはまずい。
そう内側の人が思ったのか、むずむずする気持ちはほんの少し抑えられた。だけど、勿体無いから、自分の机に置いてあるスマートフォンで今の自分を何枚もカメラに納めておく。これで、学校に行ったときも大丈夫だろう。
数枚、良さそうなものを別のアドレスに送っておく。誰のアドレスか、アドレス名も覚えられなかった。
きっと重要じゃないことだから忘れてしまって問題ないことだろう。
ニットの首元を伸ばして胸元までまっすぐと走る、金属製のジッパーを見てムフフと口元が歪む。
これがついている限り、私は◆◆◆◆さんの所有物で、服なのだ。
そうして着てもらえることに、心が跳ね上がるような喜びを感じている。
しっかりと、上着でこのジッパーは隠さないと。
パジャマをもう一度羽織ってダイニングへと向かう。家族との会話も、いつも私がしているように。
適当な話題を済ませて再び二階の自室に戻った。もう一度下着だけになって、鏡の前に立つ。
今度は、学校の制服を目の前で着替えてみよう。
新入生になって初めてこの制服を着たときよりもドキドキしてるかも。
わざとらしく、着る前に自分の前に服を当ててみる。
もうちょっと短くしたらいいかな、なんて悩みながら記憶を辿ってスカートを履く。
実際に履いてみると、大切な所を護っているのは布一枚で落ち着かない。
短くしすぎて靴下より上は素肌がのぞいている。
外に出たら寒いだろうなぁ、でも私の中にいる人は暖かいから別にいいかな?
ブレザーを着る前に、思わず顔に当てて深呼吸してしまった。
自分の匂いなのに、柔らかくて落ち着く。
もう一度布団で、この香りに包まれていたい気分になったけど、そうもいかない。
仮病をつかうのも有りだけど、何より今日は学校で楽しいことが待っているから。
あれ、楽しいことってなんだろう。まぁ、いいか。
―――――
いつも通り、授業は退屈だ。だけど今は楽しみな気分が押さえられない。
私の内側から、ワクワクしたものが伝わっているから。
ふと、授業の真っ只中にも関わらず私は手を挙げて立ち上がる姿勢になった。
「先生、ちょっと宮澄さんと話がしたいんですけど」
異常なことを口にしたのはわかっている。
だけど、それを咎めたり不思議に思う人間はこの教室には居ない。
クラスメイトも、いつもはこそこそ話をしようものならすぐにチョークを飛ばす川合先生ですら、とろんとした目でこちらを見つめるだけ。
私は、笑顔で先生に近づいて手を差し出す。
目の焦点があってないような表情のまま、ポケットから生徒指導室の鍵を受けとる。
「ありがとうございます。じゃあ、行こうか由衣ちゃん」
肩を叩くと、ずっと呆けていた女子生徒がゆっくりと立ち上がる。
だけどその目には先生と同じように意思の光がない。
そのまま教室を出ると、彼女もついてきてくれた。服になる前の私の親友、宮澄由衣ちゃん。
おっとりした雰囲気がクラスの皆からも人気で、いわゆる愛されるタイプの子。
肩にかかるぐらいに少し茶色のある髪の毛を伸ばしていて、いつも笑顔を絶やさない。
昔は一緒にテニス部に入っていたけど、最近は部活をやめてしまった。
だけど部活の友達が減ることはなく、時おり一緒に遊びにいったりしていた。
「生徒指導室」とタグ付けされた部屋は、普通の教室よりも少し狭くて置いてあるものもかなり違う。
座り心地の良さそうなソファーにガラスをあつらえたテーブル、カラフルな花の置物や本棚にある文庫本、奥には用途がよくわからないけどベッドもある。
ゆっくりと由衣ちゃんを椅子に座らせて、私の中の人はうーんと背伸びさせてくる。
そうして、念のために内側から鍵をロックした。
私はスカートのポケットから、見覚えの無いものを取り出した。
これはグミ、だろうか。口にして、しばらく口のなかでコロコロさせてみる。
あんまり味はしなくて、寒天を砂糖なしで食べたらこんな感じなのかな、と思う。
少し溶けかけた所で、由衣ちゃんに近づいて指で軽く口を開けさせる。
そのまま、口移しのようにしてグミを飲み込ませた。
「ぺろ……くちゅ……れろっ……ふぅっ……」
いや、そのまま私は由衣ちゃんの口を犯すかのように舌で蹂躙する。
うつむいていた由衣ちゃんの顔が、ぐっと上向きになってソファーに沈みこむ。
仰向けのようになっている由衣ちゃんに、私は馬乗りに倒れかかっていった。
乱暴にされたのに、一言も由衣ちゃんは文句を言わない。
虚ろな目のまま、天井すら見ていないかのよう。
いや、普通の時でも困ったように笑いながら許してくれると思う。
だけど今は、私のするがままになっていて、私はそのことにとても興奮する。
抱きついたままの姿勢で、彼女の長い髪に顔を埋めてみた。
全身で今感じているように、由衣ちゃんの匂いですら柔らかく感じる。
深呼吸して、由衣ちゃんの香りで私を満たしていく。
「すぅー……ふぅーっ♡……………すぅーっ……」
私のなかで、だんだんと立ち上がる暗い欲望。私自身のものなのか、私のものじゃないのかわからない。
だけどとにかく目の前の、私に支配されている由衣ちゃんを、もっと自分のものにしたい。
体じゅうから由衣ちゃんの薫りを逃したくない。
私よりも大きいおっぱいを舌でねぶって口に加えたい。
足の先まで絡まりあいたい。
割れ目から、内側を侵してあげたい。
「ふぅ、はぁっ、はぁーっ♡……」
獲物を遂に追い詰めた獣のように、荒い呼吸を繰り返す。
寒さを忘れて私は上着を脱いだ。もう、がまんできない。
由衣ちゃんのスカートと上着を少しずつずらし、ブレザーの内側に潜り込む。
服についていた由衣ちゃんの香りを逃さないように吸いながら、顔を出す。
これで、下着越しに私たちはぎゅっと触れ合うことになった。
「やっぱり……由衣ちゃん……抱きしめたくなるなぁ……♡」
もう腕を回しているけど。ちょうど体を合わせると、おっぱい同士が触れ合う形になった。
私のはあんまりないから、主に由衣ちゃんのおっぱいに支えられる形になっちゃったけど。
体が火照って、もう私の乳首はピンと立っている。
それをこすりつけるようにして、由衣ちゃんの乳首にあてがう。
体を落とすと、ちょうどショーツで貝合わせできるような位置だった。
「ぼぅっとしてる顔も……かわいいっ……♡」
体を前後にゆすりながら、由衣ちゃんの唇をもう一度開く。
真っ白な歯の向こう側に隠れた、すこしとろみのある舌を舐める。
内側から、外側から。由衣ちゃんを間近に感じている。
「んっ……んっ……はふっ……」
感情を一切表に出していない由衣ちゃん。
だけど、体の反応は身近に表れていてショーツの向こう側がすこし湿っている。
私が触ったことで感じてくれていることに、余計に気持ちが高ぶってくる。
今度は姿勢を少し変えて、頭を完全に由衣ちゃんのブレザーにうずめて、おっぱいを吸う。
同時に右手で彼女の大事なところを、ゆっくりと擦ってゆく。
しばらくはぴっちり閉まっていて指なんて入れられそうにないから、おっぱいを吸って満足したい。
触れるほど身近に迫ると、頬ずりしたくなるようにたわわに実っている。
いや、誰も止めないのだし私の内側でもやりたいって思っている。
子猫が毛糸の玉にじゃれつくように、手でこねくりまわしたり、甘噛みする。
将来由衣ちゃんに彼氏ができたら、こんな風におっぱいを吸うんだろうか。
そいつよりも一番乗りして私だけのものにしていることに、喜びを抑えきれない。
少しずつ、右手が肉壁の内側に潜り込んでゆくのを感じる。
指先からも、由衣ちゃんの温かさを感じていた。
もっと、気持ちよくしてあげたい。
もっと由衣ちゃんを、私のものにしたい。
一度入ってしまってから、2本、3本とゆっくり増やしていく。
全身の力が抜けている分、きっと未経験な彼女でもすんなりと私の指を受け入れてくれた。
指先で、ゆっくりと触れてゆく。
「んぅっ! ……ん……あぁ……」
由衣ちゃんの体が少し跳ねる。右手を取り出して、そっと口元に持っていく。
由衣ちゃんの愛液は、ほんのちょっぴりしょっぱかったけど嫌じゃなかった。むしろ、もっと味わってみたい。
一度ブレザーから抜け出して、今度は由衣ちゃんのスカートの中に潜り込む。
絶対に入ってはいけない領域を犯してしまったことに、背徳的な喜びと、ふわっとしたスカートの感触に思わずとろんととろけてしまいそうになる。
すでにショーツをずらされて、シミを作っている上にとろとろと割れ目から愛液が流れ出している。
普段誰にも見せない由衣ちゃんの恥ずかしいところに、ぐっと顔を近づけた。
そのまま、そっと舌で割れ目を侵す。舌が、熱い。潮の味と、由衣ちゃんのスカートとショーツの香りを全身で味わう。このまま呼吸をしたら過呼吸になってしまうかもと思ったが、呼吸を止められない、舌を進めるのを止められない。
「んんぅ、んっ! ……あっ……あふっ……」
由衣ちゃんの鳴き声と共に、私の口元に一気に潮が襲い掛かってくる。
私の顔もべちょべちょになってしまったけど、その体液すらいとおしくなる。
もっと由衣ちゃんを、私のものに。
俺のものにしたい。
――――
一度由衣ちゃんの体から離れて、今度こそ私は裸になる。肌寒いのは、私だけ。
そうして、私は今朝から体についていた「ジッパー」に手をかける。
何のためらいもなく、私はチャック部分をぐいと下げた。
突然、首の根っこの部分から頭にかけて力が抜ける感覚に襲われた。
そして、私の体はソファーに投げ出される。
私が普通の肉体を持っていたならば、怪我をするところだっただろう。
だけど、今の私は脱ぎ捨てられた服のように厚みを持たず、しぼんだ風船のようにぺしゃんこになってしまう。
私を今まで「着ていた」人の顔を見ようとしたけど、体も頭もぼぅっとしてしまって動けない。
叫ぶ気分にもならない。
男の人は、何やら金具を由衣ちゃんの体に取り付けている。
もしかして、あれは私のこれと一緒なのだろうか。今度こそ気を失っている由衣ちゃんだったけど、何かを注射されて体を痙攣させている。
しばらくすると、私と同じように由衣ちゃんの体は厚みを無くし、潰れていく。
さっきまで着ていたブレザーや下着もすべてずり落ちて、肌色の全身タイツに茶色の髪の毛がくっついているような、不格好な姿をさらしている。それを男の人が持ち上げて、ぐっと金具を引く。
血も、大きな傷もできずに由衣ちゃんの体は裂かれてしまった。
その穴に、右足を男の人が入れていく。
彼女よりも一回りも二周りも太い、すね毛の生えた足が彼女の内側に入ってしまうと、そこには彼女の白くて細い、すらりとした足が伸びている。
もう片方の足も入れ、由衣ちゃんの足で彼は立っている。
潜り込むように、男の人は由衣ちゃんの顔に彼の頭を入れた。
ぐっと膨らんだ頭部のまま、勢いよく金具部分を引き上げる。しばらく俯いたままで、由衣ちゃんは立っている。
さっきまでいた男の人は、今はこの部屋にはいない。
しばらくして、ゆっくりと由衣ちゃんがだらりと垂らした髪の毛を掻き揚げる。
「……ふぅ、初めての体を着てみるとちょっと慣れないかな」
全身裸のままの由衣ちゃんは、恥ずかしがる素振りも見せない。
その胸から、ジッパーが一本走っている。
ペラペラの私を見つけると、普段彼女がするような柔和な笑みを浮かべて私をつかんだ。
そのまま、私は部屋の奥のベッドへと運ばれる。
パサっと乾いた音を立てて、ベッドに私は伸びた。
口元に笑みを浮かべたまま、結衣ちゃんもベッドに乗る。
そして、伸び切ったゴムのような私の、ワレメに口を近づけ息をゆっくりと吹きかけてきた。
「ふーっ……ふーっ♡……すぅ…………ぷぅーっ♡……」
お腹の奥が直接温められる気分。
結衣ちゃんが私の恥ずかしいところに口をつけて膨らましてゆく。
下腹部にきゅんとする感覚が走って、ぺちゃんこになっていた私の足が少しずつ厚みを持って、感覚を伝えてくる。ワレメから口を離した結衣ちゃんは、少し口元が濡れている。
知らぬ間に、私も濡れていたのだろうか。
未だに潰れたままの私の顔に、ずいと結衣ちゃんが顔を寄せる。
そうして、私の開けっ放しになっている口に再び呼吸を送り込んでくる。
「はぁーっ…………すぅー…………はぁーっ♡……」
結衣ちゃんの息が、私の潰れた肺を風船のように膨らませる。
そのまま、血にのって全身に、脳みそに、大事なところに染み込んでゆく。
力が抜けていた全身が、少しずつ動くようになってきた。同時に、私の胸も早金を打ち始める。
結衣ちゃんのものが私の中に満たされていく。
もっとほしい。
結衣の事が大好き。
動けるものなら、とにかく抱きしめたい。
明らかに吐いた息よりも素早く、私は厚みを持ち始めた。
ちょっと小振りな胸も先っぽがピンと立ち、指先までスラリとした感覚が戻ってくる。
舌を動かせる事がわかった瞬間、口づけしてきている結衣ちゃんに思わずキスをしてしまう。
結衣ちゃんは、私のことを受け入れてくれた。
「しばらくこのままで、いいよね?」
私の問いかけに、屈託ない笑顔で結衣ちゃんが答えてくれる。
「私達がこの学校の生徒も、先生も私達のものにしているから。誰も来ないよ」
そう言うと、私の手を強く握ってきた。
「この『服』で、佳織ちゃんを愛してあげる」
生まれたままの姿の結衣ちゃんは、不思議な色気を持って呟く。私はその宣言に悦びを隠せなかった。
昨日は別に友達と遊びに遠出したり、部活動で張り切ったり、ましてや夜通し勉強にいそしむようなことはしていない。
普段通り、夜はしっかり眠ったと記憶している。それなのにどうしてこんなに疲れているのだろう、と転がるように布団から抜け出る。
なんとかアラーム音を止める。ふと、寒さに気が付く。
布団から抜け出た私は、完全に下着姿になっていたのだ。
「…………むぇ、なんで?」
寝ぼけた私の頭では、答えが出てこない。寝ぼけて布団の中で脱いでしまったのだろうか。
「んぅ~ぅ……」
不思議に思いながら、とりあえず寒さを紛らわすために衣類を箪笥から探そうとする。
そのとき、部屋にある姿見に一瞬移る自分を見つけた。そこに、不思議なものがついている。
「あれ……? かな、ぐ?」
首の下あたり、鎖骨よりもさらに下あたりだろうか。
キランと光を反射する、一本の線。
ちょうど、寒い時にコートの前を締めるためのジッパーが思い浮かぶ。
ふっと触れた瞬間、あることを思い出した。
「……そうだった」
今の私は、古里佳織という『服』だった。
誰に着られてるかよく覚えていないけど、確か男の人に着てもらっているんだっけ?
姿見の向こう側の私は、私の下着姿を見てだらしない笑いを浮かべている。
私の感情も、着ている人に引っ張られて少し興奮してきてしまった。
流石に寒いなぁ、と思うと体が勝手に動いてエアコンを付ける。そして、クローゼットの方へ立ち上がり始めた。
手はパジャマに伸びずにうろうろした後、外ゆきの上着に伸びる。
街に友達と行くとき用の、純白ニットに水色のミニスカート。私の記憶通りにそれを着て、再び鏡に向き合う。
改めて姿見の真正面に立つと、あんまりまじまじと人の顔を見るのは苦手なので少し顔が赤らんでしまった。
だけど、それも可愛らしく見えてしまう。自分のことなのに不思議な気分。
トクトクと体が脈打ち、さっきまでの寒さを忘れてしまう。
ぎこちない仕草で、スカートの先を摘まんだ。そのまま、ロングスカートを少しずつたくし上げていく。
すると、ロングソックスの向こう側から少しずつ肌色が見えてくる。
思わず、手を止めて私自身の太ももを凝視する。私の呼吸が僅かに上気した。
目の前の少女は、私のたくし上げる姿を見ながら興奮して同じように私を扇情してくる。
一度、摘まんだスカートを離した。
今度は、普段しない女の子座りをしながら鏡に向き合ってみる。
……少し斜めになったほうが、おっぱいが分かりやすいかな。
そんなふうに中にいる人が思ったのかもしれない。体制をすこしずらす。
確かに、いつもよりふくらみがあるように自分でも思う。
恐る恐る、両の手を二つのふくらみに持っていった。私という「服」には当たり前かもしれないけど、
中身にとっては初体験、だから私はちょっぴりドキドキしている。
意外に弾力と硬さがあって、一瞬ためらってしまう。
思い切って一気に揉みしだいててみた。場所をさぐりあてるように、ちょっとずつ位置をずらす。
普段はどうやっているんだっけ、と自分が思い出そうとしたのでゆっくりとおっぱいを持ち上げて、下ろす。
そこから胸の奥を少し強めにつねりながら、乳首の根元を軽くねじる。
「あっ……んっ……♡」
目の前の女の子が、自慰を見せつけていることがより興奮を煽る。
わざとスカートをずらして膝元を露わにしているせいで、余計にイヤラしく見えてくる。
出来れば、この子の膝枕で深呼吸をしたい。自分のことながら倒錯しているな、と少し思った。
太ももも、胸を弄ったおかげて時折もじもじと動いてしまう。
右手だけ、スカートの内側に持っていく。ショーツの向かいに、ワレメをすっとなでる。
切なそうな表情が、余計にそそってしまう。……これ以上は、学校前にはまずい。
そう内側の人が思ったのか、むずむずする気持ちはほんの少し抑えられた。だけど、勿体無いから、自分の机に置いてあるスマートフォンで今の自分を何枚もカメラに納めておく。これで、学校に行ったときも大丈夫だろう。
数枚、良さそうなものを別のアドレスに送っておく。誰のアドレスか、アドレス名も覚えられなかった。
きっと重要じゃないことだから忘れてしまって問題ないことだろう。
ニットの首元を伸ばして胸元までまっすぐと走る、金属製のジッパーを見てムフフと口元が歪む。
これがついている限り、私は◆◆◆◆さんの所有物で、服なのだ。
そうして着てもらえることに、心が跳ね上がるような喜びを感じている。
しっかりと、上着でこのジッパーは隠さないと。
パジャマをもう一度羽織ってダイニングへと向かう。家族との会話も、いつも私がしているように。
適当な話題を済ませて再び二階の自室に戻った。もう一度下着だけになって、鏡の前に立つ。
今度は、学校の制服を目の前で着替えてみよう。
新入生になって初めてこの制服を着たときよりもドキドキしてるかも。
わざとらしく、着る前に自分の前に服を当ててみる。
もうちょっと短くしたらいいかな、なんて悩みながら記憶を辿ってスカートを履く。
実際に履いてみると、大切な所を護っているのは布一枚で落ち着かない。
短くしすぎて靴下より上は素肌がのぞいている。
外に出たら寒いだろうなぁ、でも私の中にいる人は暖かいから別にいいかな?
ブレザーを着る前に、思わず顔に当てて深呼吸してしまった。
自分の匂いなのに、柔らかくて落ち着く。
もう一度布団で、この香りに包まれていたい気分になったけど、そうもいかない。
仮病をつかうのも有りだけど、何より今日は学校で楽しいことが待っているから。
あれ、楽しいことってなんだろう。まぁ、いいか。
―――――
いつも通り、授業は退屈だ。だけど今は楽しみな気分が押さえられない。
私の内側から、ワクワクしたものが伝わっているから。
ふと、授業の真っ只中にも関わらず私は手を挙げて立ち上がる姿勢になった。
「先生、ちょっと宮澄さんと話がしたいんですけど」
異常なことを口にしたのはわかっている。
だけど、それを咎めたり不思議に思う人間はこの教室には居ない。
クラスメイトも、いつもはこそこそ話をしようものならすぐにチョークを飛ばす川合先生ですら、とろんとした目でこちらを見つめるだけ。
私は、笑顔で先生に近づいて手を差し出す。
目の焦点があってないような表情のまま、ポケットから生徒指導室の鍵を受けとる。
「ありがとうございます。じゃあ、行こうか由衣ちゃん」
肩を叩くと、ずっと呆けていた女子生徒がゆっくりと立ち上がる。
だけどその目には先生と同じように意思の光がない。
そのまま教室を出ると、彼女もついてきてくれた。服になる前の私の親友、宮澄由衣ちゃん。
おっとりした雰囲気がクラスの皆からも人気で、いわゆる愛されるタイプの子。
肩にかかるぐらいに少し茶色のある髪の毛を伸ばしていて、いつも笑顔を絶やさない。
昔は一緒にテニス部に入っていたけど、最近は部活をやめてしまった。
だけど部活の友達が減ることはなく、時おり一緒に遊びにいったりしていた。
「生徒指導室」とタグ付けされた部屋は、普通の教室よりも少し狭くて置いてあるものもかなり違う。
座り心地の良さそうなソファーにガラスをあつらえたテーブル、カラフルな花の置物や本棚にある文庫本、奥には用途がよくわからないけどベッドもある。
ゆっくりと由衣ちゃんを椅子に座らせて、私の中の人はうーんと背伸びさせてくる。
そうして、念のために内側から鍵をロックした。
私はスカートのポケットから、見覚えの無いものを取り出した。
これはグミ、だろうか。口にして、しばらく口のなかでコロコロさせてみる。
あんまり味はしなくて、寒天を砂糖なしで食べたらこんな感じなのかな、と思う。
少し溶けかけた所で、由衣ちゃんに近づいて指で軽く口を開けさせる。
そのまま、口移しのようにしてグミを飲み込ませた。
「ぺろ……くちゅ……れろっ……ふぅっ……」
いや、そのまま私は由衣ちゃんの口を犯すかのように舌で蹂躙する。
うつむいていた由衣ちゃんの顔が、ぐっと上向きになってソファーに沈みこむ。
仰向けのようになっている由衣ちゃんに、私は馬乗りに倒れかかっていった。
乱暴にされたのに、一言も由衣ちゃんは文句を言わない。
虚ろな目のまま、天井すら見ていないかのよう。
いや、普通の時でも困ったように笑いながら許してくれると思う。
だけど今は、私のするがままになっていて、私はそのことにとても興奮する。
抱きついたままの姿勢で、彼女の長い髪に顔を埋めてみた。
全身で今感じているように、由衣ちゃんの匂いですら柔らかく感じる。
深呼吸して、由衣ちゃんの香りで私を満たしていく。
「すぅー……ふぅーっ♡……………すぅーっ……」
私のなかで、だんだんと立ち上がる暗い欲望。私自身のものなのか、私のものじゃないのかわからない。
だけどとにかく目の前の、私に支配されている由衣ちゃんを、もっと自分のものにしたい。
体じゅうから由衣ちゃんの薫りを逃したくない。
私よりも大きいおっぱいを舌でねぶって口に加えたい。
足の先まで絡まりあいたい。
割れ目から、内側を侵してあげたい。
「ふぅ、はぁっ、はぁーっ♡……」
獲物を遂に追い詰めた獣のように、荒い呼吸を繰り返す。
寒さを忘れて私は上着を脱いだ。もう、がまんできない。
由衣ちゃんのスカートと上着を少しずつずらし、ブレザーの内側に潜り込む。
服についていた由衣ちゃんの香りを逃さないように吸いながら、顔を出す。
これで、下着越しに私たちはぎゅっと触れ合うことになった。
「やっぱり……由衣ちゃん……抱きしめたくなるなぁ……♡」
もう腕を回しているけど。ちょうど体を合わせると、おっぱい同士が触れ合う形になった。
私のはあんまりないから、主に由衣ちゃんのおっぱいに支えられる形になっちゃったけど。
体が火照って、もう私の乳首はピンと立っている。
それをこすりつけるようにして、由衣ちゃんの乳首にあてがう。
体を落とすと、ちょうどショーツで貝合わせできるような位置だった。
「ぼぅっとしてる顔も……かわいいっ……♡」
体を前後にゆすりながら、由衣ちゃんの唇をもう一度開く。
真っ白な歯の向こう側に隠れた、すこしとろみのある舌を舐める。
内側から、外側から。由衣ちゃんを間近に感じている。
「んっ……んっ……はふっ……」
感情を一切表に出していない由衣ちゃん。
だけど、体の反応は身近に表れていてショーツの向こう側がすこし湿っている。
私が触ったことで感じてくれていることに、余計に気持ちが高ぶってくる。
今度は姿勢を少し変えて、頭を完全に由衣ちゃんのブレザーにうずめて、おっぱいを吸う。
同時に右手で彼女の大事なところを、ゆっくりと擦ってゆく。
しばらくはぴっちり閉まっていて指なんて入れられそうにないから、おっぱいを吸って満足したい。
触れるほど身近に迫ると、頬ずりしたくなるようにたわわに実っている。
いや、誰も止めないのだし私の内側でもやりたいって思っている。
子猫が毛糸の玉にじゃれつくように、手でこねくりまわしたり、甘噛みする。
将来由衣ちゃんに彼氏ができたら、こんな風におっぱいを吸うんだろうか。
そいつよりも一番乗りして私だけのものにしていることに、喜びを抑えきれない。
少しずつ、右手が肉壁の内側に潜り込んでゆくのを感じる。
指先からも、由衣ちゃんの温かさを感じていた。
もっと、気持ちよくしてあげたい。
もっと由衣ちゃんを、私のものにしたい。
一度入ってしまってから、2本、3本とゆっくり増やしていく。
全身の力が抜けている分、きっと未経験な彼女でもすんなりと私の指を受け入れてくれた。
指先で、ゆっくりと触れてゆく。
「んぅっ! ……ん……あぁ……」
由衣ちゃんの体が少し跳ねる。右手を取り出して、そっと口元に持っていく。
由衣ちゃんの愛液は、ほんのちょっぴりしょっぱかったけど嫌じゃなかった。むしろ、もっと味わってみたい。
一度ブレザーから抜け出して、今度は由衣ちゃんのスカートの中に潜り込む。
絶対に入ってはいけない領域を犯してしまったことに、背徳的な喜びと、ふわっとしたスカートの感触に思わずとろんととろけてしまいそうになる。
すでにショーツをずらされて、シミを作っている上にとろとろと割れ目から愛液が流れ出している。
普段誰にも見せない由衣ちゃんの恥ずかしいところに、ぐっと顔を近づけた。
そのまま、そっと舌で割れ目を侵す。舌が、熱い。潮の味と、由衣ちゃんのスカートとショーツの香りを全身で味わう。このまま呼吸をしたら過呼吸になってしまうかもと思ったが、呼吸を止められない、舌を進めるのを止められない。
「んんぅ、んっ! ……あっ……あふっ……」
由衣ちゃんの鳴き声と共に、私の口元に一気に潮が襲い掛かってくる。
私の顔もべちょべちょになってしまったけど、その体液すらいとおしくなる。
もっと由衣ちゃんを、私のものに。
俺のものにしたい。
――――
一度由衣ちゃんの体から離れて、今度こそ私は裸になる。肌寒いのは、私だけ。
そうして、私は今朝から体についていた「ジッパー」に手をかける。
何のためらいもなく、私はチャック部分をぐいと下げた。
突然、首の根っこの部分から頭にかけて力が抜ける感覚に襲われた。
そして、私の体はソファーに投げ出される。
私が普通の肉体を持っていたならば、怪我をするところだっただろう。
だけど、今の私は脱ぎ捨てられた服のように厚みを持たず、しぼんだ風船のようにぺしゃんこになってしまう。
私を今まで「着ていた」人の顔を見ようとしたけど、体も頭もぼぅっとしてしまって動けない。
叫ぶ気分にもならない。
男の人は、何やら金具を由衣ちゃんの体に取り付けている。
もしかして、あれは私のこれと一緒なのだろうか。今度こそ気を失っている由衣ちゃんだったけど、何かを注射されて体を痙攣させている。
しばらくすると、私と同じように由衣ちゃんの体は厚みを無くし、潰れていく。
さっきまで着ていたブレザーや下着もすべてずり落ちて、肌色の全身タイツに茶色の髪の毛がくっついているような、不格好な姿をさらしている。それを男の人が持ち上げて、ぐっと金具を引く。
血も、大きな傷もできずに由衣ちゃんの体は裂かれてしまった。
その穴に、右足を男の人が入れていく。
彼女よりも一回りも二周りも太い、すね毛の生えた足が彼女の内側に入ってしまうと、そこには彼女の白くて細い、すらりとした足が伸びている。
もう片方の足も入れ、由衣ちゃんの足で彼は立っている。
潜り込むように、男の人は由衣ちゃんの顔に彼の頭を入れた。
ぐっと膨らんだ頭部のまま、勢いよく金具部分を引き上げる。しばらく俯いたままで、由衣ちゃんは立っている。
さっきまでいた男の人は、今はこの部屋にはいない。
しばらくして、ゆっくりと由衣ちゃんがだらりと垂らした髪の毛を掻き揚げる。
「……ふぅ、初めての体を着てみるとちょっと慣れないかな」
全身裸のままの由衣ちゃんは、恥ずかしがる素振りも見せない。
その胸から、ジッパーが一本走っている。
ペラペラの私を見つけると、普段彼女がするような柔和な笑みを浮かべて私をつかんだ。
そのまま、私は部屋の奥のベッドへと運ばれる。
パサっと乾いた音を立てて、ベッドに私は伸びた。
口元に笑みを浮かべたまま、結衣ちゃんもベッドに乗る。
そして、伸び切ったゴムのような私の、ワレメに口を近づけ息をゆっくりと吹きかけてきた。
「ふーっ……ふーっ♡……すぅ…………ぷぅーっ♡……」
お腹の奥が直接温められる気分。
結衣ちゃんが私の恥ずかしいところに口をつけて膨らましてゆく。
下腹部にきゅんとする感覚が走って、ぺちゃんこになっていた私の足が少しずつ厚みを持って、感覚を伝えてくる。ワレメから口を離した結衣ちゃんは、少し口元が濡れている。
知らぬ間に、私も濡れていたのだろうか。
未だに潰れたままの私の顔に、ずいと結衣ちゃんが顔を寄せる。
そうして、私の開けっ放しになっている口に再び呼吸を送り込んでくる。
「はぁーっ…………すぅー…………はぁーっ♡……」
結衣ちゃんの息が、私の潰れた肺を風船のように膨らませる。
そのまま、血にのって全身に、脳みそに、大事なところに染み込んでゆく。
力が抜けていた全身が、少しずつ動くようになってきた。同時に、私の胸も早金を打ち始める。
結衣ちゃんのものが私の中に満たされていく。
もっとほしい。
結衣の事が大好き。
動けるものなら、とにかく抱きしめたい。
明らかに吐いた息よりも素早く、私は厚みを持ち始めた。
ちょっと小振りな胸も先っぽがピンと立ち、指先までスラリとした感覚が戻ってくる。
舌を動かせる事がわかった瞬間、口づけしてきている結衣ちゃんに思わずキスをしてしまう。
結衣ちゃんは、私のことを受け入れてくれた。
「しばらくこのままで、いいよね?」
私の問いかけに、屈託ない笑顔で結衣ちゃんが答えてくれる。
「私達がこの学校の生徒も、先生も私達のものにしているから。誰も来ないよ」
そう言うと、私の手を強く握ってきた。
「この『服』で、佳織ちゃんを愛してあげる」
生まれたままの姿の結衣ちゃんは、不思議な色気を持って呟く。私はその宣言に悦びを隠せなかった。
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