5 / 5
5.勇者は消え、そして物語になる。だけど旅は終わらない。
しおりを挟む大地の奥底。そこを根城としていた、魔族の中の王──四方魔族を総べ、あらゆる魔族よりも強く、敵うものなど居ないとされていた魔王は。流石に苛立ちを隠すことが出来なかった。
「巫山戯るな……四方魔族の2つが討たれ、もう2つが儂に謀反だと?」
高速の斬撃。魔王である龍属は手堅い防御でそれを防ぐ。無数の火球を、同じぐらいの息吹で弾き飛ばす。魔王は、まだ手加減していた。それは相手が──紛れもなく、かつての手下。しかも、自分が力でねじ伏せた者共。勝てる道理など無いと、力で互いを支配する魔族なら解っている筈。
「そ。この私、吸血鬼のマカラ=カルンシュタインは──アンタに敵対するの」
「妾も同じく、じゃ。ミタマ=イクステイルも同じくして『魔王』を倒そうかと、の」
銀髪のツインテールに赤色の瞳。真祖の吸血姫とも呼ばれる魔族と、金色のロングヘアをした蒼い瞳の金色白面。普通の人間ならば。この3体の魔物に出会った瞬間に塵も遺さず消えるか、玩具として永い時間をかけていたぶられ続ける程の実力者。そんな彼女たちが──敵対している。
「──貴様ら。力の程度を見誤るまでに堕ちたか?」
「いやいや、流石にソレは。『普通の手段』で魔王サマを倒せるなんて微塵も思ってないよ」
「な……に……?」
流石に。配下の裏切りに動揺していたのか。龍の魔王は、気がつく事が出来なかった。──手加減していたのは、魔王の方だけでは無かったという事実に。
「アタシ達が隠れて詠唱しているのにも気が付かないなんて──耄碌したのはアンタの方じゃない、魔王サマ?」
吸血姫と九尾狐の同時詠唱。
『天魔覆滅』
『夜明けの魔法』
吸血姫の血が、本来帯びるはずのない『聖なる力』を宿して魔王を縛る。そして。九尾狐の放った神聖なる炎弓が──本来、魔王とその側近しか知らない『龍の逆鱗』を貫き穿った。
「ガっ……ぁ……!?」
幾万もの闘いを経て、膝すら着いたことの無い魔王が。龍の誇りと共に、無様に地面に倒れ込む。何故。何故、魔の眷属である彼女たちが、魔を祓うはずの『聖』の力を扱えるのか。
ふと、眼の前の敵対者達の指に。『緋色と蒼色』の指輪が見えた。その瞬間に──龍の最後の生き残りは総てを悟る。
「──ごボっ……き、さまら……最初から、『奴等に成り代わった人間』だったか……!」
「より正確には、あの子達を『取り込んだ』形かなぁ。なかなかに苦労したんだよ?」
吸血姫と九尾狐の魂──その内側の魔力は。まだ練り上げられていない人間のソレだと、魔王は理解する。
「…………ふん。殺られる我が言うのも滑稽だが。分不相応な力は己が身を滅ぼすぞ、若人。その力で、貴様らは何をする?」
2人は顔を見合わせ。即答した。
「決まってんじゃん♡」
「い~っぱい、えっちなことをするのじゃ♡♡」
───────────────────────────────────
魔王の死から1年。『この国』は、どの街も村もお祭りムードで浮かれていた。名前こそ「魔王討伐戦にて戦った勇者たちを偲ぶ日」となっていたが。実際の所、国の中央から末端の村にまで、これまで魔族の襲撃を恐れてキャラバンを動かせなかった商人たちが出店を開き回るという、一種のお祭りと化していた。
無論、上層部もただ民衆を喜ばせるためにこの日を設けているわけではない。これまで魔族の攻撃によって狭まっていた流通の拡大、商売や特産品の販路拡大。そして街や村同士が反目し、『人間同士の争い』が起きないようにガス抜きとギルドからの情報収集。表立っての理由として『勇者の日』を設立したのはロベルト・マヌヴォーだった。雷神バアル、そして魔王を討伐したオリヴィアとパトリシア。彼女らを率いた軍師として中将を拝命した彼は、人間同士の結託を急いだ。
「私達にとっての勇者が失われたと同時に、魔族にとっての魔王も失われた。しかし、この戦はまだ集結していない。人間同士で争うような事があれば、それこそが魔族にとって付け入る隙になる。現に、失われた魔王の座、そして四方魔族の座を奪い取るため魔族同士の小競り合いが頻発しているのだ──我々は、魔族と同じ道を歩むのか」
諸侯会談で彼の言い放った言葉は、魔王という脅威が無くなったために領土の拡大を狙う各諸侯の喉元に突き刺さる。彼の事を面白くないと評する者は多くいたが──結果として。彼の設けた『勇者の日』と、タカ派の諸侯を牽制した動きが、各地方の発展及び中央国家の成長に大きく貢献したことは、後世の歴史学者も高く評価している。
……そんな彼だったが。
彼が誰にも口にしていない疑念が1つあった。彼女らの折れた剣、朽ちた杖。魔王の心臓に突き刺さった短剣。そして、2人分の亡骸と魔王の遺骸。それを彼自身の目で確認してもなお、疑問が残っていた。
『勇者たちは本当に死んだのか?』
───────────────────────────────────
「いや~。色々食べたし色々呑んだ! おいしかった~! でもなんで今日はみんなお祭り気分なんだっけ?」
「……マカラ、お主は自分でしたことをすぐ忘れちゃうタイプの人間か?」
「ん? ……あ、そうだった。ちょうど1年かぁ」
銀色のショートヘアに緋色の瞳。色白で小柄、見る者を圧倒するような美貌でありながら、少女らしくケラケラと笑うのは、『新人冒険者』のマカラ=カルンスタイン。彼女の右手には、緋色の指輪が嵌っている。彼女の右手には何本もの串焼き肉。もぐもぐと頬張ってゆく。
「流石に喰い過ぎじゃ。露店のヤツも少し引いておったぞ。大っぴらに血を吸えないから、食事で補うのはわかるがのう……それにしたって、お主の体躯と食事量は見合っておらんわ。この前の宴会で流石に皆ビビっておったぞ」
彼女を叱るようにしながらも。吸血姫の左手を繋ぎながら、『新人冒険者』のミタマ=イクステイルは同じ道を歩く。金色のロングヘアと蒼色の瞳は、それこそマカラと対象的であると他の冒険者パーティからも言われていた。
「それじゃぁ! 魔王討伐と──『アタシたちの再誕記念日』として。今日、シちゃう?」
「今日、じゃなくて『今日も』じゃろうて……ま、するんじゃけどのぅ♡」
あの日、オリヴィアとパトリシア。そして4人の少年は。彼女たち自身の死を偽装し、歴史の表舞台から姿を消すことに決めた。理由は多い。戦果を挙げすぎて持ち上げられすぎたこと、それで軍の重要な会議に参加させることが増えて、政治的な駆け引きの方が必要なことを知った事。そして、魔王の苦し紛れの発言。──この力が、『少年たち4人』にとって分不相応なものであることは分かっている。いつ、暴走するか。制御下に置けないものになるかわからない。ならば──より、指輪に関して『実地研究』を進める必要がある。下手に『勇者』として祀り上げられ、時間を拘束されるのも厄介だった。
「ちゃんと防音魔法も張って──オッケー、いつでも行けるよ」
「それでは……今日はお互いの術比べと行こうかの? 抵抗せずに、お互いの魅了を受け入れる。それで良いな?」
港町ホルンブルグ。魔族の襲撃も減り平和になったこの町だったが、今度は船舶の運行量が増えたために水夫の受け入れ、貨物の受け入れも増加し町づくりが急務になっている。そのため、港の近くは航海士向けの安宿が多く建てられた。その一室を借りた彼女たち冒険者は。
「流石にこの部屋じゃ『むーど』が無いのぉ……ほぉれ♪」
『ただの冒険者』であるミタマが、すいと空中を撫でるように指を一本振ると。硬いベッドと粗末なシーツだけが敷かれた部屋が、あっという間に綺羅びやかで手入れの行き届いた、貴族の寝室を思わせる豪華な部屋に変貌する。明るすぎず、雰囲気のあるガラス細工の照明。部屋の中央には、天蓋付きのキングサイズのベッドが。2人の少女は、互いの全身がすっぽり収まるそこに一緒に寝そべって。
「それじゃ、行こうか」
「ふふ、構わんぞ?」
お互いの、緋色と蒼色の目を見て。それが、妖しく輝くのを真正面から視る。
『隷属の魔術』
『支配の房中術』
刹那、彼女らの『魂』に衝撃が走る。優れた魔族である彼女たちなら分かる。「相手の魂を掴んだ感覚」と「相手に魂を掌握された感覚」。最強のアドバンテージであり、死にも至る最悪の状態異常である魅了。
「ぁ──あぁ──♡♡ は、ぁぁ……♡♡♡」
「くぁっ……♡♡ ふ、ふふふっ……♡♡♡♡」
眼の前の相手は、自分にとっての絶対の支配者でありながら、自分が命令すれば、命だって投げ捨てるだろう下僕。互いを互いの鎖で繋ぎあった彼女たちは──
「みたま、ちゃ……♡♡ あぁあ……♡♡♡♡ ひゅき……♡♡♡ もっとちかくにきて……っ♡♡♡♡♡」
「マカラ様ぁ……♡♡♡♡ もっと、貴方の牙を妾に、突き立てて……♡♡♡♡♡」
異なる魔族故に、その魅了の性質もやや異なるが。彼女たちには、もう自分の支配者の事しか見えていない。それ以外のすべてがどうでもいい事で。この人に絡めとられたい。この人を自分のモノにしたい。この人を愛したい。この人に愛されたい。ただ、それだけしか考えられなくなって。キィィィ──ンと、彼女達の頭に響く音。魂が、相手の色に染まる。存在そのものが支配される。相手を支配する。自分の所有物にする。
「だ、だめ……っ……キスなんてしたら、血をいっぱい吸っちゃう……♡♡♡♡ ミタマちゃんの血を全部吸っちゃうまで抑えられなくなるっ……♡♡♡♡♡」
「なに、それなら──妾の乳を飲んでくだされ♡♡♡ この和装にぎっちぎちに詰め込んだこの駄肉、ここから乳を吸ってもらえるのなら……♡♡♡ それが、妾の本望ですわ♡♡♡♡♡」
和装の着物を大胆に脱ぎ捨て。傾国の美女とも呼ばれたミタマは、その大きく実った乳房をさらけ出す。姫君がそれにむしゃぶりつくまで、秒もかからなかった。『女を知らぬ少年』が、同意を得たのを良い事に好き勝手する。まるでそんな風な、余裕なんてかなぐり捨てた自分だけが気持ちよくなるための行為。
「あむぅっ♡♡♡♡ ちゅぅぅっ♡♡♡♡♡ ぷはぁっ……♡♡♡ ミタマちゃんのおっぱい……おいひぃ……♡♡♡♡♡ あまくって、とろとろして……あたしもとろけちゃいそう……♡♡♡♡♡」
「うふふ……♡♡♡ 可愛いのう、妾の御主人様は♡♡♡♡♡ まるで稚児のようじゃ……♡♡♡ あぁ、こんなに可愛らしい子が、妾の娘にならんかのぅ……♡♡♡」
「ちゅぱっ♡♡♡♡ ちゅぅぅぅう゛っ♡♡♡♡ なりゅぅ♡♡♡♡♡ アタシ、ミタマちゃんのこどもになりゅ……♡♡♡♡♡」
「駄目じゃ──なにせ、マカラ様は妾の旦那様になるのじゃから♡♡♡♡ 妾のおっぱいをコクコク飲みながら、愛液をだらだら漏らして……♡♡♡♡ 妾の理想の旦那様なのじゃ♡♡♡♡♡ とても──とても、美味しい精じゃ♡♡♡♡♡」
吸血姫が他の生物の血や体液を吸って己の活力とするのと対照的に。九尾の狐は他の生物の精気を活力源とする。銀髪の少女が乳を吸い、その少女の蜜壺から溢れる体液を、金髪の女性から生える尻尾が吸い取り、己の糧とする。魔力と魔力、体液と体液。お互いの身体の全てを交換するかのように。2人の少女は混ざり合う。
「のう、旦那様……♡♡♡ 妾の尻尾、少し弄ってはおくれぬか? その代わり──妾の首筋に、しっかり残るキスをして欲しいのじゃ♡♡♡♡♡」
「ぁ──ぁあ……♡♡ ふわふわしてりゅ……♡♡♡♡ あったかい……♡♡♡♡ だいすき……♡♡♡♡ おいしそう……♡♡♡♡♡」
「ぅ、ぁ゛っ──♡♡♡♡ 妾のナカで、旦那様が、動いておるっ……♡♡♡♡♡ あ゛っ♡♡♡♡♡ お゛ぉお゛っ♡♡♡♡」
妖狐の九尾が、小さな吸血姫の全身を包み込む。九尾狐にとっての尻尾は、その力の誇示だけではなく──その全てが、性感帯であった。幼い、大好きな人が尻尾をかき分けて首筋を狙う動き。ただそれだけで、何度も何度も絶頂に至る。
「みたまちゃんのっ……♡♡♡♡♡ 吸っちゃう、よっ♡♡♡ いいよねっ♡♡♡♡♡ ごめんねっ♡♡♡♡♡ 絶対きもちよくさせてあげるからっ♡♡♡♡♡ ちゅ──♡♡♡♡♡」
「ん゛っ♡♡♡♡ ぉおお゛っ──♡♡♡♡」
愛する者の存在を、自分の中に取り込む。愛する人に、優しく包まれる。
愛する者によって、自分の内側をかき混ぜられて。愛する人を、暖かく尻尾で抱きしめる。
絶頂で薄れゆく意識の中。『2人』は思う。
これからも愉しい冒険が続いていけたらいいな、と。
───────────────────────────────────
ある大陸では、不思議な冒険者の逸話が残されている。
数百年の昔に、ある冒険者が魔王を討ち取り倒したと。
百年ほども前に、人間同士の争いの調停を行ったと。
80年ほど前に、封印されていた魔族の生き残りを殲滅したと。
そしてその冒険者は、必ず活躍して数年も経たずに消息を断つという共通点があり。
2人の冒険者は、緋色と蒼色の指輪をそれぞれ嵌めていたという伝説だった。
後世の歴史学者はこう結論づけた。「最初の指輪を嵌めた勇者2人にあやかって、他の伝説の冒険者の逸話が重なることになった」のだと。
しかし、ある歴史学者は。「その全てが同一の人物なのではないか」と疑った。無論、議論の余地もなかったが。
「解っている……俺の学説の異常性は。大体同じ人間が数百年も生きている筈が無いんだ……だが、彼女らの文献で取り扱われている魔法、逸話にどうにも共通点が多いんだ……」
歴史学者ロイド・マヌヴォー。喫茶店のテーブルで頭を抱えつつも、ペンを握り考えを巡らせる。
ふと。彼が顔をあげると。
────緋色と蒼色の指輪を嵌めた2人の少女が、手を繋いで歩いていた。
11
お気に入りに追加
16
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
恥ずかしい 変身ヒロインになりました、なぜならゼンタイを着ただけのようにしか見えないから!
ジャン・幸田
ファンタジー
ヒーローは、 憧れ かもしれない しかし実際になったのは恥ずかしい格好であった!
もしかすると 悪役にしか見えない?
私、越智美佳はゼットダンのメンバーに適性があるという理由で選ばれてしまった。でも、恰好といえばゼンタイ(全身タイツ)を着ているだけにしかみえないわ! 友人の長谷部恵に言わせると「ボディラインが露わだしいやらしいわ! それにゼンタイってボディスーツだけど下着よね。法律違反ではないの?」
そんなこと言われるから誰にも言えないわ! でも、街にいれば出動要請があれば変身しなくてはならないわ! 恥ずかしい!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる