27 / 32
推しに会えました。
吹っ切れました。
しおりを挟むヒトクチクレナイカ。
聞き間違いじゃなければ
そういったんですよね??
「・・・もう一つ頼めば宜しいのでは??」
なんで王子にそんな事
しなければならないんだ!!(不敬)
「さっきも言ったが、
そんなにお腹は空いてないんだ。だが、ナルが美味しそうに食べるのを見てたら、どんな味か気になってだな・・・」
貴方いつでも食べれる&食べた事あるでしょーが!!!!!
ナルちゃん、憤慨である。
私は初めてなのにーーー!!!
しかし相手は王子である。
庶民に貴族様(王子)命令は絶対である。
私は泣く泣く新しいスプーンで
パフェを掬うとルイに差し出した。
「・・・どうぞ!!」
食べ物の恨みは恐ろしいんだからね!!
ルイの顔が一瞬近づく。
「っ、ありがと・・・う!」
パクっ
「????!!!!!」
何故かルイは、
私が新しく掬って渡したスプーンの方ではなく、
私が持っているスプーンのパフェを食べたのだ。
こ、、、、これは、、、、、、、
少女漫画とかでカップルがよくやる
「あーーん」というやつなのでは?!?!
てか、間接キスなのでは?!?!
私は一気に顔が赤くなった。
はっ!
よく考えたらこの世界少女漫画の世界だったわ(いつかのデジャヴ)
ルイはもぐもぐしながら
「・・・ナルはこれ位しないとダメなのか・・・(ボソリ)」
と小声で何か言っていたが、
私はそれどころではない。
「にしても、美味いなっ!」
ルイは満足そうに微笑んだ。
意識しているのは私だけ?!
「ソレハ、ヨカッタデス」
イケメン王子なんかスゴイ・・・
今更だけど、
主要人物達と関わるとこういう少女漫画的な展開が出てくるって事なのかな??
ヒロインだけでなく、
モブにもそんな事が?!
転生特典てやつ?!
今まで気づいていたようで
気づいていなかった事実に私は頭を抱えたくなった。
私は僕の手を最後まで見る事ができなかったから物語が途中までしか分からないけど・・。
でも私がいなくなった後も僕の手は続いていたと思うし、ナルなんて登場人物はいなかったからこの世界の私はバグみたいなものだろう。
ワタシハ、コノママ、ヒロインタチトカカワッテイッテイイノ??
ふと背中に変な汗をかく。
今はまだ学園に入園してないけど、
来年になれば、皆と顔を合わせなければならない。
原作にはいなかった私(モブ)が皆と関わると言う事は物語の結末に影響を与えるのでは??
本当に入園してもいいの・・・??
ラアラやサン、
ルイにはもう関わってしまった。
でも、まだソウには関わっていない。
入園しなければまだ間に合う・・・・
ラピスラズリから出ないようにして、
これまで通りラピスやクォーツさんと
ワチャワチャしながら、たまに視察できた方達と関わって、時間を過ごして行く・・・・・・
登場人物達にはなるべく関わらない。
ストーリーを壊さないようにするには
私ができる1番良い選択かもしれない。
でも前世では、
やりたい事をやり終わる前に
死んでしまった。
僕の手であれ、何であれ、もう一度生まれ変わったからには後悔しない様に今度こそ生きたい!!!
僕の手を全部見終わる前に転生できたのは良かったかもしれない。
どんな結末を迎えるか知らないから。
例え、私がストーリーを変えてしまったとしても、作者がここにいる訳でもないし、誰かに何か言われる訳でもない。
できたら、皆んなでハッピーエンドになれたらいいけど!
前世の私も私だけど、
それはあくまで過去だ。
姿も違うし、考え方もどんどん変わっていくだろう。
前世の坂本奈瑠はもういない。
今の私は、ナル・ラズリ。
どんなふうになろうと、
自分のしたい様にして結末を見守ろう!!
少女漫画展開、バッチコーイ!!
(慣れないけど)
前世でも恋愛経験ないのでね!!!
でも・・・・
やっぱりソウには会いたいな。
前ほどの熱意はないけど、
前世の私が好きだった人だからね!
(一方的な愛だけど)
実物はどんな人なんだろう。
前世で見た僕の手のとは違う
今日出会った今を生きる登場人物達を思い出しながら、
私はどこか吹っ切れた気持ちで
ライナスティーを飲み切った。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
誰もシナリオを知らない、乙女ゲームの世界
Greis
ファンタジー
【注意!!】
途中からがっつりファンタジーバトルだらけ、主人公最強描写がとても多くなります。
内容が肌に合わない方、面白くないなと思い始めた方はブラウザバック推奨です。
※主人公の転生先は、元はシナリオ外の存在、いわゆるモブと分類される人物です。
ベイルトン辺境伯家の三男坊として生まれたのが、ウォルター・ベイルトン。つまりは、転生した俺だ。
生まれ変わった先の世界は、オタクであった俺には大興奮の剣と魔法のファンタジー。
色々とハンデを背負いつつも、早々に二度目の死を迎えないために必死に強くなって、何とか生きてこられた。
そして、十五歳になった時に騎士学院に入学し、二度目の灰色の青春を謳歌していた。
騎士学院に馴染み、十七歳を迎えた二年目の春。
魔法学院との合同訓練の場で二人の転生者の少女と出会った事で、この世界がただの剣と魔法のファンタジーではない事を、徐々に理解していくのだった。
※小説家になろう、カクヨムでも投稿しております。
小説家になろうに投稿しているものに関しては、改稿されたものになりますので、予めご了承ください。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
魔性の悪役令嬢らしいですが、男性が苦手なのでご期待にそえません!
蒼乃ロゼ
恋愛
「リュミネーヴァ様は、いろんな殿方とご経験のある、魔性の女でいらっしゃいますから!」
「「……は?」」
どうやら原作では魔性の女だったらしい、リュミネーヴァ。
しかし彼女の中身は、前世でストーカーに命を絶たれ、乙女ゲーム『光が世界を満たすまで』通称ヒカミタの世界に転生してきた人物。
前世での最期の記憶から、男性が苦手。
初めは男性を目にするだけでも体が震えるありさま。
リュミネーヴァが具体的にどんな悪行をするのか分からず、ただ自分として、在るがままを生きてきた。
当然、物語が原作どおりにいくはずもなく。
おまけに実は、本編前にあたる時期からフラグを折っていて……?
攻略キャラを全力回避していたら、魔性違いで謎のキャラから溺愛モードが始まるお話。
ファンタジー要素も多めです。
※なろう様にも掲載中
※短編【転生先は『乙女ゲーでしょ』~】の元ネタです。どちらを先に読んでもお話は分かりますので、ご安心ください。
【コミカライズ決定】地味令嬢は冤罪で処刑されて逆行転生したので、華麗な悪女を目指します!~目隠れ美形の天才王子に溺愛されまして~
胡蝶乃夢
恋愛
婚約者である王太子の望む通り『理想の淑女』として尽くしてきたにも関わらず、婚約破棄された挙句に冤罪で処刑されてしまった公爵令嬢ガーネット。
時間が遡り目覚めたガーネットは、二度と自分を犠牲にして尽くしたりしないと怒り、今度は自分勝手に生きる『華麗な悪女』になると決意する。
王太子の弟であるルベリウス王子にガーネットは留学をやめて傍にいて欲しいと願う。
処刑された時、留学中でいなかった彼がガーネットの傍にいることで運命は大きく変わっていく。
これは、不憫な地味令嬢が華麗な悪女へと変貌して周囲を魅了し、幼馴染の天才王子にも溺愛され、ざまぁして幸せになる物語です。
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
転生幼女アイリスと虹の女神
紺野たくみ
ファンタジー
地球末期。パーソナルデータとなって仮想空間で暮らす人類を管理するAI、システム・イリスは、21世紀の女子高生アイドル『月宮アリス』及びニューヨークの営業ウーマン『イリス・マクギリス』としての前世の記憶を持っていた。地球が滅びた後、彼女は『虹の女神』に異世界転生へと誘われる。
エルレーン公国首都シ・イル・リリヤに豪商ラゼル家の一人娘として生まれたアイリスは虹の女神『スゥエ』のお気に入りで『先祖還り』と呼ばれる前世の記憶持ち。優しい父母、叔父エステリオ・アウル、妖精たちに守られている。
三歳の『魔力診』で保有魔力が規格外に大きいと判明。魔導師協会の長『漆黒の魔法使いカルナック』や『深緑のコマラパ』老師に見込まれる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる