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43. 愛ある交わり※
しおりを挟むソファーに座った宗次郎の膝の上で、僕は口づけに翻弄される。
そのうち僕の部屋着を捲し上げて、宗次郎の大きくて硬い手が僕の身体を這うように撫でた。
「んん……」
僕の首筋に優しい口づけを落とした宗次郎は、やがて鎖骨にも口づけを落として、捲し上げた薄い胸板に強く吸い付いた。
こうやって最近は僕の体の至る所に宗次郎は鬱血痕を残す。
「伊織の身体、俺が付けたキスマークだらけだな」
「宗次郎が毎日付けるから、なくならないよ……」
「だって、俺のだってマーキングしとかないと」
もう数日前に付けられたものは薄く桃色に変化していたのに、その上からまた吸い付くから紅い花びらが散ったように痕が増える。
宗次郎は胸板とそこにある頂きをチロチロと舐めるから、僕はビクビクと身体を揺らし後ろに反らしてしまう。
より一層突き出すような姿勢になった僕の胸を愛撫しながら、宗次郎は服の上から尻の肉を揉んで、撫でて、後蕾のあたりを指で押すようにする。
「んぁ……ッ、んん……っ」
僕の下腹部も熱く硬くなって、早く触って欲しいと主張してくる頃には、僕は自分から宗次郎の首の後ろに手を回して、ソファーにゴロリと寝転がるように引っ張った。
「伊織のも硬くなってるよ?」
「あ、ん……ッ」
服越しに硬くなってきた僕の昂りを撫でるから、僕はもう焦ったくて腰を浮かせた。
「なんで押し付けてくるの? 触って欲しい?」
「……さわってよ」
フッと意地悪そうに笑う宗次郎だけど、その顔は雄っぽい熱を帯びたもので、余計に僕はこれから起こることを期待して背筋をゾクゾクとさせた。
宗次郎が僕の部屋着のズボンと下着を脱がせると、硬くなって勃ち上がったモノがブルンと飛び出した。
それの先から裏筋にかけてをすかさず宗次郎が指で撫でるから、僕は情けないほどにピクピクして腰を浮かせた。
「んあぁ……っ!」
僕の反応に宗次郎は嬉しそうな顔をして、チュッと下腹部にもう一つ鬱血痕を作ってから、パクリと僕のモノを咥え込んだ。
「あ……ッ、んんっ……」
唾液を存分に絡ませて僕の昂りをジュプリジュプリと飲み込む様子に、下腹部がピクピクと震えてから自分の後蕾も淫らにひくついているのが分かる。
僕はもうこんな反応をするようになってしまった。
やがて唾液と先走りの混じった粘液が、陰嚢を伝って後蕾へと伝え落ちそうになる。
それをツツッと三本の指で掬い上げた宗次郎は、僕の後蕾の周りのシワに塗り込めるようにしてマッサージする。
「や……っ、んあ……」
「伊織、これ好きだよな。ムニムニ触るの」
「う……うん……、すき」
僕が素直に答えたのに、宗次郎はとても悪い男の顔をしてヅプッと一本の指を孔へと挿し込んだ。
「い……っあ……ぁっ」
ぐるりと直腸粘膜を確かめるような回転をして、そこから少し奥へと挿し入れると、僕の敏感な前立腺を見つけて集中的に押し込んできた。
「ああ……ッ、んぁ……ッ! うぅ……んっ!」
「ココ、気持ち良いんだよな? もう伊織のイイところは分かってきたから」
「や……やぁ……」
ズクズクと蕩ける後蕾に、もう一本指が挿し入れられると、僕はもう女みたいな甘い喘ぎを上げるように宗次郎に躾けられた。
『伊織の淫らな身体と声が好きだ』と言われたら、僕はもう我慢なんてしなくていいんだと安心して、快楽に身を寄せた。
「ああ……んっ、くぅ……っ……! やあァ……ッ」
「いやなの?」
「や、じゃない……。あ……ゆび……ッ」
「ここ? コリコリすると気持ち良い?」
「やあ……ッ! んぁ……、そうじろぉ……!」
陰茎をジュブジュブと喰われながら、後蕾のナカを刺激されるとビリビリと痺れるような快感が走って、僕は大きく身体を反らせて痙攣しながら達してしまった。
ビュルビュルと白く濁った粘液を己の薄い腹に吐き出しながら、くたりと仰向けに開脚したまま脱力した僕を見下ろして、宗次郎は壮絶な色気を乗せた笑みを浮かべた。
「ああ、やっぱり伊織は最高……。その姿、めっちゃ興奮する」
最近はいつでも出来る様にって、宗次郎が色んなところにコンドームを置いてあった。
ソファーのすぐそばにあったコンドームの包みを取ると、宗次郎はピッと口で挟んで片手で開けた。
「なんでいっつも両手で開けないの……?」
「だって片方の手は伊織を触っておきたいから」
そう言って片方の手は僕の尻を撫でている。
そんなことを言われるだけで、コンドームの包みを開ける仕草すらカッコよくて下半身がキュンとした。
コンドームを装着した宗次郎の凶器みたいな大きさのモノに、僕の吐き出した精液を撫でつけるのが宗次郎のお好みらしい。
そのまま僕の後蕾へその切っ先をあてがう。
「今日は激しいのと、ゆっくりとどっちが良い?」
「……激しいの」
「可愛いなぁ、伊織は。もうその顔と声でそんな事言われたらたまんないな」
期待に満ちた顔で宗次郎を見る。
宗次郎は完全に興奮して息も荒くなっていた。
こんなに男らしくてかっこいい人が、僕に興奮しているという事実が僕をゾクゾクさせる。
「ねぇ……宗次郎、好きだよ。僕のナカにきてよ」
宗次郎はブルっと一度身震いして、グッと唸った。
「俺も伊織が好きだよ」
そう囁いてから、スブンッと一気に熱い楔を僕のナカにぶち込んだ。
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