24 / 55
23. ガーランはどこかの高貴な身分?
しおりを挟む
何故かあまり言いたくなさそうなワルターに、深い事情があるのだと察する。私を含めてこのグラフ一座には訳アリの人も多いから、ガーランがそうだとしてもおかしくは無い。
ガーランの余裕があって天真爛漫なところは、何となく生まれつき身分の高い者のような気がした。私だってこう見えて一国の王女な訳だし、もしかしたらどこか異国の貴族か王族か……そのような立場のある人かも知れないわ。
「無理に話さなくてもいいわ。ただ、ちょっと興味を持っただけよ」
そう言うと、ワルターはあからさまにホッとしたような雰囲気だったから、やはり幼馴染である私にも気軽に話せないような事なのだ。
「嬉しいな、ミーナ。それって僕に興味を持ってくれたって事かな?」
「ガーラン。知りたいと思ったのは本当だけれど、ワルターを困らせたくは無いの。これから先、知る機会があるかどうかは分からないけれど、その時まで大人しく待っているわ」
「僕も、早く可愛いミーナに正体を明かしてしまいたいんだけどね。まだその時では無いようだ。もう少し待っていて」
やっぱり不思議なガーランは、いつもと違って少しだけ切なげな視線を私に向けた。その瞳の奥に隠されているものが何なのか、私には分からなかったけれど。
「いつか教えてくれるのなら、楽しみに待っているわ」
いつものように三人で円を作るように手を繋ぐ。目を閉じると、あっという間にガーランの奇術で城の庭園にある垣根のトンネルへと到着する。この感覚にもだいぶ慣れてしまったけれど、やはりどのような仕組みなのかさっぱり分からない。
「ありがとう、二人とも。またヴァイスで連絡するわ」
「無理するなよ、ミーナ。将軍に知られないようにな」
「大丈夫。実はヴァイスの事がバレてしまったのよ。でも、咎められる事は無かったわ」
「え⁉︎ バレたのか⁉︎」
「大切な友人に手紙を送っていると伝えたら、許していただけたわ」
あの時の、アルフ様の低くて身体の芯を蕩けさせるような声色。するりと私の耳横の髪に触れ、まるで宝物を愛でるように優しく撫でてきた手付きを思い出して、顔がカアッとなるのを感じた。
「大丈夫? ミーナ。その時に将軍と何かあったの?」
もう、ガーランったらどうしてこんなに鋭いのかしら。あの時の事を思い出すと、胸が高鳴って顔が熱くなるのは、きっと私がアルフ様をお慕いしているからなのね。それにしても、度々こんな風になるなんてとても厄介だわ。
「別に何も。政略結婚の相手として私はアルフ様に相応しいとおっしゃって下さっただけよ。とても喜ばしい事だと思わない?」
「政略結婚の相手として……か」
まつ毛を伏せたワルターがそう呟いたのは、まだ私が傷付いたりしないか心配してくれているからだろう。
「心配しないで、ワルター。大丈夫よ、アルフ様はとても良くしてくださるの。積極的にこの国での私の居場所を作ってくださるし、『お互い労り合える夫婦になりましょう』と約束もしたのだから」
「ミーナは幸せなの? それで。あの無骨な男と政略結婚で、愛されているのか分からない今の状況で、幸せ?」
そう尋ねるガーランはまたいつの間にか私の髪にそっと触れていて、縋るような目を向けながら小首を傾げた。どうみても背が高くて大人の男性なのに、時々拗ねた幼子のような雰囲気になるのが可笑しくて。
「少なくとも、ワルターもソフィーも居なくなった後のあの別棟でいた時よりは毎日が楽しいわ」
侍女としてレンカが来てくれるまで、本当はひとりぼっちでとても辛かったし寂しかった。どこにも私の味方なんて居なかったし、その頃はワルターも侍女の目を気にしてなかなか私に会いに来れなかったから。
「ミーナは強がりだね。でも、本当に辛い時や助けて欲しい時にはこのガーランを呼んで。特別な奇術で、すぐに助けに行くから」
「ありがとう、ガーラン。覚えておくわ」
「俺だっていつもミーナの事を考えてる。どうしても逃げたいってなれば、将軍や帝国の目の届かない所へミーナを連れて逃げてやるよ」
「ワルターも。いつもありがとう」
今の私にはワルターもレンカも、ガーランもグラフ一座の仲間達だっている。それだけで随分心強いし、この先何か辛い事があったとしても、きっと乗り越えられるわ。
「エリザベート様……! まだですか?」
焦れた様子のレンカの声が垣根の向こうから聞こえて来る。少しのんびりし過ぎてしまったみたい。
「二人とも、気をつけて。本当にありがとう」
「ではまた、愛しいミーナ」
「いいか、辛かったら我慢なんかするなよ。ミーナ、俺はいつだって……」
悠然と微笑むガーランが、ワルターの後ろからその身体を抱くように目を手で覆うと、一瞬で二人の姿はそこに存在しなくなった。僅かにキラキラと煌めく光の粒のようなものが残っていたけれど、それもすぐにスウッと闇に溶け込んでしまう。
「感謝しているわ、二人とも」
手早く着替えて垣根から出ると、心配顔のレンカが待ち侘びていた。今日は少しゆっくりし過ぎたから心配させてしまったのだろう。
「ごめんね、レンカ。随分遅くなっちゃったわね」
「心配しましたよー。エリザベート様! こちらからは何も分からないので、ただ待っているのは不安でした」
「そうよね、悪かったわ。心配してくれてありがとう」
「勿論ですよ。それと……実はエリザベート様を待っている時に、大変なものを見てしまったんです」
「大変なもの?」
そうしてレンカの口から聞かされた事に、私はまた胸が張り裂けそうな思いがしたのだけれど。だからといって結局どうしたら良いのか分からずに、それから暫く気落ちする日々が続いたのだった。
ガーランの余裕があって天真爛漫なところは、何となく生まれつき身分の高い者のような気がした。私だってこう見えて一国の王女な訳だし、もしかしたらどこか異国の貴族か王族か……そのような立場のある人かも知れないわ。
「無理に話さなくてもいいわ。ただ、ちょっと興味を持っただけよ」
そう言うと、ワルターはあからさまにホッとしたような雰囲気だったから、やはり幼馴染である私にも気軽に話せないような事なのだ。
「嬉しいな、ミーナ。それって僕に興味を持ってくれたって事かな?」
「ガーラン。知りたいと思ったのは本当だけれど、ワルターを困らせたくは無いの。これから先、知る機会があるかどうかは分からないけれど、その時まで大人しく待っているわ」
「僕も、早く可愛いミーナに正体を明かしてしまいたいんだけどね。まだその時では無いようだ。もう少し待っていて」
やっぱり不思議なガーランは、いつもと違って少しだけ切なげな視線を私に向けた。その瞳の奥に隠されているものが何なのか、私には分からなかったけれど。
「いつか教えてくれるのなら、楽しみに待っているわ」
いつものように三人で円を作るように手を繋ぐ。目を閉じると、あっという間にガーランの奇術で城の庭園にある垣根のトンネルへと到着する。この感覚にもだいぶ慣れてしまったけれど、やはりどのような仕組みなのかさっぱり分からない。
「ありがとう、二人とも。またヴァイスで連絡するわ」
「無理するなよ、ミーナ。将軍に知られないようにな」
「大丈夫。実はヴァイスの事がバレてしまったのよ。でも、咎められる事は無かったわ」
「え⁉︎ バレたのか⁉︎」
「大切な友人に手紙を送っていると伝えたら、許していただけたわ」
あの時の、アルフ様の低くて身体の芯を蕩けさせるような声色。するりと私の耳横の髪に触れ、まるで宝物を愛でるように優しく撫でてきた手付きを思い出して、顔がカアッとなるのを感じた。
「大丈夫? ミーナ。その時に将軍と何かあったの?」
もう、ガーランったらどうしてこんなに鋭いのかしら。あの時の事を思い出すと、胸が高鳴って顔が熱くなるのは、きっと私がアルフ様をお慕いしているからなのね。それにしても、度々こんな風になるなんてとても厄介だわ。
「別に何も。政略結婚の相手として私はアルフ様に相応しいとおっしゃって下さっただけよ。とても喜ばしい事だと思わない?」
「政略結婚の相手として……か」
まつ毛を伏せたワルターがそう呟いたのは、まだ私が傷付いたりしないか心配してくれているからだろう。
「心配しないで、ワルター。大丈夫よ、アルフ様はとても良くしてくださるの。積極的にこの国での私の居場所を作ってくださるし、『お互い労り合える夫婦になりましょう』と約束もしたのだから」
「ミーナは幸せなの? それで。あの無骨な男と政略結婚で、愛されているのか分からない今の状況で、幸せ?」
そう尋ねるガーランはまたいつの間にか私の髪にそっと触れていて、縋るような目を向けながら小首を傾げた。どうみても背が高くて大人の男性なのに、時々拗ねた幼子のような雰囲気になるのが可笑しくて。
「少なくとも、ワルターもソフィーも居なくなった後のあの別棟でいた時よりは毎日が楽しいわ」
侍女としてレンカが来てくれるまで、本当はひとりぼっちでとても辛かったし寂しかった。どこにも私の味方なんて居なかったし、その頃はワルターも侍女の目を気にしてなかなか私に会いに来れなかったから。
「ミーナは強がりだね。でも、本当に辛い時や助けて欲しい時にはこのガーランを呼んで。特別な奇術で、すぐに助けに行くから」
「ありがとう、ガーラン。覚えておくわ」
「俺だっていつもミーナの事を考えてる。どうしても逃げたいってなれば、将軍や帝国の目の届かない所へミーナを連れて逃げてやるよ」
「ワルターも。いつもありがとう」
今の私にはワルターもレンカも、ガーランもグラフ一座の仲間達だっている。それだけで随分心強いし、この先何か辛い事があったとしても、きっと乗り越えられるわ。
「エリザベート様……! まだですか?」
焦れた様子のレンカの声が垣根の向こうから聞こえて来る。少しのんびりし過ぎてしまったみたい。
「二人とも、気をつけて。本当にありがとう」
「ではまた、愛しいミーナ」
「いいか、辛かったら我慢なんかするなよ。ミーナ、俺はいつだって……」
悠然と微笑むガーランが、ワルターの後ろからその身体を抱くように目を手で覆うと、一瞬で二人の姿はそこに存在しなくなった。僅かにキラキラと煌めく光の粒のようなものが残っていたけれど、それもすぐにスウッと闇に溶け込んでしまう。
「感謝しているわ、二人とも」
手早く着替えて垣根から出ると、心配顔のレンカが待ち侘びていた。今日は少しゆっくりし過ぎたから心配させてしまったのだろう。
「ごめんね、レンカ。随分遅くなっちゃったわね」
「心配しましたよー。エリザベート様! こちらからは何も分からないので、ただ待っているのは不安でした」
「そうよね、悪かったわ。心配してくれてありがとう」
「勿論ですよ。それと……実はエリザベート様を待っている時に、大変なものを見てしまったんです」
「大変なもの?」
そうしてレンカの口から聞かされた事に、私はまた胸が張り裂けそうな思いがしたのだけれど。だからといって結局どうしたら良いのか分からずに、それから暫く気落ちする日々が続いたのだった。
1
お気に入りに追加
307
あなたにおすすめの小説
この度、青帝陛下の番になりまして
四馬㋟
恋愛
蓬莱国(ほうらいこく)を治める青帝(せいてい)は人ならざるもの、人の形をした神獣――青龍である。ゆえに不老不死で、お世継ぎを作る必要もない。それなのに私は青帝の妻にされ、后となった。望まれない后だった私は、民の反乱に乗して後宮から逃げ出そうとしたものの、夫に捕まり、殺されてしまう。と思ったら時が遡り、夫に出会う前の、四年前の自分に戻っていた。今度は間違えない、と決意した矢先、再び番(つがい)として宮城に連れ戻されてしまう。けれど状況は以前と変わっていて……。
平凡令嬢の婚活事情〜あの人だけは、絶対ナイから!〜
本見りん
恋愛
「……だから、ミランダは無理だって!!」
王立学園に通う、ミランダ シュミット伯爵令嬢17歳。
偶然通りかかった学園の裏庭でミランダ本人がここにいるとも知らず噂しているのはこの学園の貴族令息たち。
……彼らは、決して『高嶺の花ミランダ』として噂している訳ではない。
それは、ミランダが『平凡令嬢』だから。
いつからか『平凡令嬢』と噂されるようになっていたミランダ。『絶賛婚約者募集中』の彼女にはかなり不利な状況。
チラリと向こうを見てみれば、1人の女子生徒に3人の男子学生が。あちらも良くない噂の方々。
……ミランダは、『あの人達だけはナイ!』と思っていだのだが……。
3万字少しの短編です。『完結保証』『ハッピーエンド』です!
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
不能と噂される皇帝の後宮に放り込まれた姫は恩返しをする
矢野りと
恋愛
不能と噂される隣国の皇帝の後宮に、牛100頭と交換で送り込まれた貧乏小国の姫。
『なんでですか!せめて牛150頭と交換してほしかったですー』と叫んでいる。
『フンガァッ』と鼻息荒く女達の戦いの場に勢い込んで来てみれば、そこはまったりパラダイスだった…。
『なんか悪いですわね~♪』と三食昼寝付き生活を満喫する姫は自分の特技を活かして皇帝に恩返しすることに。
不能?な皇帝と勘違い姫の恋の行方はどうなるのか。
※設定はゆるいです。
※たくさん笑ってください♪
※お気に入り登録、感想有り難うございます♪執筆の励みにしております!
大好きだけど、結婚はできません!〜強面彼氏に強引に溺愛されて、困っています〜
楠結衣
恋愛
冷たい川に落ちてしまったリス獣人のミーナは、薄れゆく意識の中、水中を飛ぶような速さで泳いできた一人の青年に助け出される。
ミーナを助けてくれた鍛冶屋のリュークは、鋭く睨むワイルドな人で。思わず身をすくませたけど、見た目と違って優しいリュークに次第に心惹かれていく。
さらに結婚を前提の告白をされてしまうのだけど、リュークの夢は故郷で鍛冶屋をひらくことだと告げられて。
(リュークのことは好きだけど、彼が住むのは北にある氷の国。寒すぎると冬眠してしまう私には無理!)
と断ったのに、なぜか諦めないリュークと期限付きでお試しの恋人に?!
「泊まっていい?」
「今日、泊まってけ」
「俺の故郷で結婚してほしい!」
あまく溺愛してくるリュークに、ミーナの好きの気持ちは加速していく。
やっぱり、氷の国に一緒に行きたい!寒さに慣れると決意したミーナはある行動に出る……。
ミーナの一途な想いの行方は?二人の恋の結末は?!
健気でかわいいリス獣人と、見た目が怖いのに甘々なペンギン獣人の恋物語。
一途で溺愛なハッピーエンドストーリーです。
*小説家になろう様でも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる