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第53話 料理

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「それに普通は貴族は料理なんてしませんから(-_-)」

公爵令嬢が料理がうまいと言っても、

『公爵令嬢がそんな使用人みたいな真似をするなんて』とか言われこそすれ、

誉められることはないと、

シャルロットは無表情のまま言った。

「??

そうか??

普通に美味しいお菓子が作れてすごいなとしか思わないが??」

アーノルドが不思議そうに言った。














「ふふっ。

そんなことを言うアーノルド様は変わってるんですよ。」

シャルロットは非常に珍しく笑みをこぼした。





「!!!!

お、お前に変わってるなんて言われたくない!!」

アーノルドは顔を真っ赤にして言ったが、

シャルロットは非常に珍しくしばらくクスクス笑っていた。






「おい、いい加減笑うの止めろ!」

クスクス可愛らしく笑い続けるシャルロットを見ていて、

なんだか恥ずかしくなってきたアーノルドが言うと、

シャルロットはまだクスクス笑いながらすみませんと謝った。

「ええい!!

次回はアレキサンダーに乗せてやるからな!!」

アーノルドが話を変えようと思ってそう言うと、

シャルロットは乗馬服のことを思い出して笑うのをやめた。

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