継母ができました。弟もできました。弟は父の子ではなくクズ国王の子らしいですが気にしないでください( ´_ゝ`)

てん

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第6章 王都への旅路

第154話 嫌な標語

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とりあえずゼノ達は明日の朝王都に向かって出発することにした。

「じゃあ今日はここに泊まるってことで(°▽°)」

エレンはご機嫌でゼノに言った。

「エレン様、

エレン様と使用人の私達は同じ部屋には泊まれません。

この部屋にはエレン様とサブロウだけで泊まって貰うことになります。

明日は王都にちゃんとお連れしますから今日はおとなしくここに泊まってください。」

ゼノはくれぐれもひとりでは行かないでくださいと念を押した。

変態は急にまともな発言をし始めた。

「はいはい分かりましたよ(°▽°)

二人はお弁当があるんだっけ?( ´_ゝ`)?

エレンもサブロウの中に入れておいたパンがまだ残ってるから夕飯はそれでいいかな( ´_ゝ`)」

「エレン様、栄養はきちんととらないといけません。

先程エレン様の分の夕飯を手配しておきましたので、

あとで私がお持ちしますからそれまでは部屋でおとなしくしていてください。」

変態はまともな発言を続け、

『あれ?このひとこんなまともな人だったっけ?』

とジンに思わせることに成功した。

ゼノは自分達は荷物を整理してくるからと言って、

ジンと一緒に部屋を出た。

「ゼノ様!!

俺、ゼノ様を見直しましたよ!!

しかしエレン様を明日王都に連れていっていいんですか?

ウィル様から指示があるまでこの宿にいた方がいいんじゃ?」

廊下にでたジンはゼノに小さい声で聞いてみた。

「いや。ここまで来てしまったら、

エレン様がその気になれば一人でも王都に行けてしまうだろう。

明日きちんと王都に連れていかないと、

『じゃあちょっとひとりで王都に行ってくるからあとよろしく(°▽°)』とか書き置きをして逃げ出すに違いない。」

変態はエレンと再会できたので大分精神が安定してきたのか引き続きまともな発言をした。

「うわーん!!!

ものすごくやりそう!!!」


「おそらく旦那様からの指示も、

エレン様をとりあえず王都に連れていって、

大爆発しない程度に憂さ晴らしさせて帰ってこいというものになるだろう。

エレン様は言い出したら聞かないしな。

おそらくエレン様の用事は……

いや、とにかく『大爆発1回より小爆発5回』

これがテオドアール家の標語だ。」

「うわーん!!

嫌な予感しかしない標語ですね!!」

ジンは若干やけくそになりながら叫んだ。
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