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第6章 王都への旅路

第152話 ちょうどいいから

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「エレン様!!

なんだってサブロウの中に隠れて付いてきたんですか!!」

三人はとりあえずゼノが決めた宿屋に入り、

子供が一人増えたことを伝えたが、

今日は2部屋しか空いておらず、

ひとつの部屋にはベッドが二つあるから、

適当に部屋割りしてくれと言われた。

とりあえず宿屋の部屋に三人で入ると、

唯一無二の常識人、ジンはエレンに詰問した。








「だから王都に行こうかと( ´_ゝ`)」





エレンはベッドのひとつに寝転がりながら、

サブロウの中身のクッションを元に戻す作業をしていた。




「だからなんで今王都に行きたいんですか!!?

王都に行きたいならちゃんとウィル様にお願いすればそのうち連れていってもらえるでしょ!!?」




「今王都にいきたいなーと思ったら、

ちょうどジン達が王都に行くっていうから、

ちょうどいいかなーと思って( ´_ゝ`)

てか神の啓示??(°▽°)??」




「神さまは家出を推奨したりし・ま・せ・ん!!!

バチが当たりますよ!!!

ちょうどいいからってサブロウの中に隠れて勝手に馬車に乗るなんて!!

とにかく!!

エレン様を王都に連れては行けません!!

俺とゼノ様は遊びに行くんじゃないんですよ!!

エレン様には一刻も早くテオドアール領に帰っていただかないと!!」

ジンはプンスカ怒りながら部屋の中を忙しなく歩いていた。






「どうやって?( ´_ゝ`)?」


「私がお送りします!!

私と二人で帰りましょう!!」

変態さん、もといゼノさんが挙手して言った。





「ゼノ様が帰ってどうするんですか!?

ゼノ様は王都に行っていただかないと!!

俺がエレン様を連れて帰りますから、

ゼノ様は予定通り明日王都にいってください!!」

「お前とエレン様が二人で!!?

馬鹿なことを言うな!!

そんなうらやましい、いや

そんな危険なこと許可できるか!!?」

「馬鹿で危険なのはゼノ様の脳みそですよ!!!」

ジンとゼノはまた小競合いを始めた。

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