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第6章 王都への旅路
第141話 旅立ち
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「エレン様~~~~~!!!」
翌朝ゼノや家のものが王都に行く支度で慌ただしくしている間にエレンはサブロウを廊下に置いて、
サブロウの顔に
『あそびにいってきます』
と貼り紙をして、
ゼノの見送りもせず出かけてしまった。
ゼノはエレンが見送りもしてくれなかったことに騒いだが、
とっととサブロウを積んで出掛けろとヨハンに怒鳴られてしぶしぶサブロウを馬車に積んだ。
サブロウが馬車に積まれ、
皆が出立の準備でバタバタしているとき、
黒いモジャモジャの塊が目にも止まらぬ早さでささっと馬車の中に入っていった。
黒いモジャモジャの塊は馬車の中にはいるとおもむろにサブロウの背中に手をかけた。
サブロウの内蔵物は複数のクッションであり、
エレンがサブロウにヨダレやらお菓子の屑やらを落とすので、
サブロウは時々内蔵物を抜かれて洗濯されている。
黒いモジャモジャの塊はサブロウの内蔵物の中の、
いくつかのクッションをささっと抜いて近くにあった適当な箱に突っ込むともそもそサブロウの中に消えていった。
「エレン様~~~~~~~~~~!!」
「うるさい!!今回は本当に急ぐんだ!!
荷物の確認も済んだ!!
ジン!!早く馬を出せ!!」
「うわ~~~~ん!!
こんな状態のゼノ様と二人旅なんていやだ~~~~~!!」
御者であるジンの隣にヨハンによって縛り付けられたゼノは早くもエレン欠乏症を発症し、
忙しくてイライラしているヨハンは怒鳴り、
ジンはこの旅の未来を悲観して絶叫した。
とにもかくにもゼノとジンとサブロウ(中身は……)は王都に旅だったのだった。
翌朝ゼノや家のものが王都に行く支度で慌ただしくしている間にエレンはサブロウを廊下に置いて、
サブロウの顔に
『あそびにいってきます』
と貼り紙をして、
ゼノの見送りもせず出かけてしまった。
ゼノはエレンが見送りもしてくれなかったことに騒いだが、
とっととサブロウを積んで出掛けろとヨハンに怒鳴られてしぶしぶサブロウを馬車に積んだ。
サブロウが馬車に積まれ、
皆が出立の準備でバタバタしているとき、
黒いモジャモジャの塊が目にも止まらぬ早さでささっと馬車の中に入っていった。
黒いモジャモジャの塊は馬車の中にはいるとおもむろにサブロウの背中に手をかけた。
サブロウの内蔵物は複数のクッションであり、
エレンがサブロウにヨダレやらお菓子の屑やらを落とすので、
サブロウは時々内蔵物を抜かれて洗濯されている。
黒いモジャモジャの塊はサブロウの内蔵物の中の、
いくつかのクッションをささっと抜いて近くにあった適当な箱に突っ込むともそもそサブロウの中に消えていった。
「エレン様~~~~~~~~~~!!」
「うるさい!!今回は本当に急ぐんだ!!
荷物の確認も済んだ!!
ジン!!早く馬を出せ!!」
「うわ~~~~ん!!
こんな状態のゼノ様と二人旅なんていやだ~~~~~!!」
御者であるジンの隣にヨハンによって縛り付けられたゼノは早くもエレン欠乏症を発症し、
忙しくてイライラしているヨハンは怒鳴り、
ジンはこの旅の未来を悲観して絶叫した。
とにもかくにもゼノとジンとサブロウ(中身は……)は王都に旅だったのだった。
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