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第5章 これから
第139話 熊のサブロウ
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「ふ~~ん。じゃあ今回もサブロウ連れていく?( ´_ゝ`)?」
「はい!実は明日から王都に行くので、
サブロウをお貸しいただきたく先程から機会をうかがっていました。」
「……早く言いなよ………( ´_ゝ`)ヤレヤレ」
サブロウとはエレンが四才の誕生日にウィルから貰った熊のぬいぐるみの名前だった。
ウィルが隣国に仕事で行ったときに気に入って持って帰ってきたもので、
サブロウはエレンよりも二回りほど大きく、
黒い毛色に鋭い目付き、
牙をむき出しにし、
口には立派な魚をくわえて、
口許には血が滴っていた。
この見た目は決して可愛らしいとは言えないサブロウをエレンは非常に気に入り、
毎日サブロウと一緒に寝ていた。
ゼノは家令見習として時々はエレンから離れて出張しなければいけないことがあり、
その度にエレン欠乏症を発症していたので、
困りきった周囲はエレンに相談した。
エレンはゼノが出張するときは、
自分の身代わりとして毎日一緒に寝ているサブロウをゼノに貸してあげることにした。
ゼノはサブロウを貸してもらえることに感動し、
出張するときは、必ずサブロウを同伴した。
サブロウを貸してもらえるようになってからはゼノのエレン欠乏症は大分改善されたが
いい年した男がでかい熊のぬいぐるみを連れ回す姿はそれはそれでどこかに通報しないといけないレベルの何かだった。
「じゃあサブロウは明日の朝貸してあげるから、
早く支度してヨハンの手伝いをしなよ( ´_ゝ`)」
ゼノは「かしこまりました!!!」と張り切って言うと風のように消えていった。
「はい!実は明日から王都に行くので、
サブロウをお貸しいただきたく先程から機会をうかがっていました。」
「……早く言いなよ………( ´_ゝ`)ヤレヤレ」
サブロウとはエレンが四才の誕生日にウィルから貰った熊のぬいぐるみの名前だった。
ウィルが隣国に仕事で行ったときに気に入って持って帰ってきたもので、
サブロウはエレンよりも二回りほど大きく、
黒い毛色に鋭い目付き、
牙をむき出しにし、
口には立派な魚をくわえて、
口許には血が滴っていた。
この見た目は決して可愛らしいとは言えないサブロウをエレンは非常に気に入り、
毎日サブロウと一緒に寝ていた。
ゼノは家令見習として時々はエレンから離れて出張しなければいけないことがあり、
その度にエレン欠乏症を発症していたので、
困りきった周囲はエレンに相談した。
エレンはゼノが出張するときは、
自分の身代わりとして毎日一緒に寝ているサブロウをゼノに貸してあげることにした。
ゼノはサブロウを貸してもらえることに感動し、
出張するときは、必ずサブロウを同伴した。
サブロウを貸してもらえるようになってからはゼノのエレン欠乏症は大分改善されたが
いい年した男がでかい熊のぬいぐるみを連れ回す姿はそれはそれでどこかに通報しないといけないレベルの何かだった。
「じゃあサブロウは明日の朝貸してあげるから、
早く支度してヨハンの手伝いをしなよ( ´_ゝ`)」
ゼノは「かしこまりました!!!」と張り切って言うと風のように消えていった。
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