継母ができました。弟もできました。弟は父の子ではなくクズ国王の子らしいですが気にしないでください( ´_ゝ`)

第４章 テオドアール領

第125話 神父

「す、すばらしい！！！」

ルルー神父はあのエレン様を説得するとはあなたは何者ですかと、

レオンと激しく握手しながら聞いた。

「ルルー神父、

この方はテオドアール家の大事なお客様で、

バーレーン男爵家のご長男の、

レオン・バーレーンさまだよ( ´_ゝ`)ｴｯﾍﾝ」

レオンの代わりにエレンが答えた。

「どうも、よろしくお願いいたします。」

レオンはルルー神父の勢いに圧倒されながらも挨拶した。

「え！？男爵家の！？

これはこれは大変失礼いたしました。

てっきりまたエレン様が、連れてきた街の子かと。」

ルルー神父は、

高齢を理由に引退した前の神父の代わりに半年前にテオドアール領に来たばかりで、

まだ街の子供たちの顔を覚えきれていなかった。

ルルー神父は悪い人間ではないが、

真面目すぎるというか、

融通がきかないというか、

堅苦しいというか、

取っつきにくいというか、

とにかく中々街の人に馴染めなかった。

見かねたウィルが、

「ちょっとは壊れた方がいいだろう( ´_ゝ`)」

との判断で、

エレンに教会に自由に出入りしていいと許可をだし、

エレンはしょっちゅう教会に出入りしては、

ルルー神父とおいかけっこを繰り広げることになり、

その姿が街の人の同情を買い、

ウィルの見込み通り、

今はルルー神父はすっかりテオドアール領になじんでいる。