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第4章 テオドアール領
第121話 鐘は鳴らすためにある
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エレンとレオンは上までたどり着くと、
レオンは思わずワァーッと言った。
そこからは街全体が見渡せた。
テオドアール家も見えた。
「あっちにうっすら見えるのが隣国の街ですよ」
エレンが指差した方を見ながら、
レオンは感慨に耽った。
隣国に留学するのは、
楽しみでもあったが、
不安もあった。
慣れない異国で、
一人でやっていけるのか、
勉強についていけるのか、
卒業できるのか、
不安はつきなかったが、
姉や父のためにもやるしかないのだ。
自分は姉や父を守れる力がどうしても欲しい。
そのためには沢山沢山勉強して、
立派な男になるしかないのだ。
そんな感慨に耽るレオンの後で不審な行動をとる一人の少女がいた。
「レオン様、ちょっと失礼( ´_ゝ`)」
エレンはそう言うとレオンにいきなり後ろから耳栓をした。
びっくりしたレオンが後ろを振り返ると、
「リーーーンーゴーーーンーリーーーンゴーーーーン!!!!!」
エレンは鐘を思いっきり鳴らした。
レオンは耳栓をしていたが、
鐘の音の衝撃で尻餅をついた。
街には鐘の音が響き渡った。
ちなみに通常鐘は朝六時と正午と夕方六時に鳴ることになっており、
今は11時少し前で鐘がなる時間ではない。
レオンは思わずワァーッと言った。
そこからは街全体が見渡せた。
テオドアール家も見えた。
「あっちにうっすら見えるのが隣国の街ですよ」
エレンが指差した方を見ながら、
レオンは感慨に耽った。
隣国に留学するのは、
楽しみでもあったが、
不安もあった。
慣れない異国で、
一人でやっていけるのか、
勉強についていけるのか、
卒業できるのか、
不安はつきなかったが、
姉や父のためにもやるしかないのだ。
自分は姉や父を守れる力がどうしても欲しい。
そのためには沢山沢山勉強して、
立派な男になるしかないのだ。
そんな感慨に耽るレオンの後で不審な行動をとる一人の少女がいた。
「レオン様、ちょっと失礼( ´_ゝ`)」
エレンはそう言うとレオンにいきなり後ろから耳栓をした。
びっくりしたレオンが後ろを振り返ると、
「リーーーンーゴーーーンーリーーーンゴーーーーン!!!!!」
エレンは鐘を思いっきり鳴らした。
レオンは耳栓をしていたが、
鐘の音の衝撃で尻餅をついた。
街には鐘の音が響き渡った。
ちなみに通常鐘は朝六時と正午と夕方六時に鳴ることになっており、
今は11時少し前で鐘がなる時間ではない。
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