継母ができました。弟もできました。弟は父の子ではなくクズ国王の子らしいですが気にしないでください( ´_ゝ`)

てん

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第4章 テオドアール領

第93話 娘さんを

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「いやーようこそテオドアール家へ。

テオドアール家の当主、

ウィル・テオドアールと申します。

長旅でさぞお疲れでしょう。」

ウィルは馬車から降りてくるリアナの父親とレオンに気軽に声をかけた。

「これはこれは。

お出迎えいただき恐縮です。

バーレーン男爵家の当主ジョシュア・バーレーンと申します。

この度は色々ご面倒をおかけしてすみません。

これは息子のレオンです。

レオン、挨拶しなさい。」

ジョシュアは恐縮していた。

まさかテオドアール辺境伯が屋敷の前で待っていてくれるとは思わなかった。

「レオン・バーレーンと申します。

この度は姉だけでなく、

私達のことでもお手数をおかけしてすみません。」

父親に促され、レオンは慌てて挨拶をして頭を下げた。

「いやー。ご丁寧にどうも。

でも、そんなにかしこまらないでください。

今日はお互いざっくばらんに話し合えればと思っていますので。

こちらが私の一人娘のエレンです。

エレン、ご挨拶しなさい。」

「はじめまして!(°▽°)

テオドアール伯爵家の長女のエレンです(°▽°)

今日はよろしくお願いします(°▽°)」

エレンは元気よく挨拶をした。

ジョシュアとレオンは子供らしいエレンの挨拶を微笑ましく思い、

自然と笑顔になった。

「はじめましてエレン様。

こちらこそよろしくお願いします。」

「はじめましてエレン様。

私もよろしくお願いします。」

ジョシュアとレオンは共にしゃがんでエレンと目を合わせながら挨拶をした。

「まぁ立ち話もなんですからどうぞ屋敷の中に。」

ウィルは二人を屋敷の応接間に案内した。

二組の親子は向かいあって、

使用人が淹れてくれたお茶を飲み軽い会話をした。

「さて。ではそろそろ話し合いと参りましょうか。」

ウィルがそういうと、

エレンがビシッと手をあげた。

「はい!とーさま!

エレンは言いたいことがあります!」

エレンはキリッとした顔で言った。

「いやー。

なんかもう嫌な予感しかしないけど( ´_ゝ`)

まぁいいや。

なんだい?エレン?」

エレンは真剣な顔をしていた。

ジョシュアとレオンはエレンに何を言われるのかと身構えた。

エレンは大きな声で元気に言った。


















「おとうさん!娘さんをエレンにくだしゃい!!」















エレンはめっちゃ噛んだ。

なお、正確にはそれはウィルが言うべきセリフであり、

エレン言うセリフではない。
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