継母ができました。弟もできました。弟は父の子ではなくクズ国王の子らしいですが気にしないでください( ´_ゝ`)

てん

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第3章 王都にて(後)

第82話 落し穴

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一方エレンと二人で話していたユーリは、

ウィルとディアナがそんな話をしているとは、

露知らず、

エレンが当分王都に来る予定はないと聞いて、

がっかりしていた。

「エレン、エレンに手紙を書いていいかな?」

ユーリはちょっとドキドキしながら聞いた。

「いいよ。

でも手紙を書くのはあんまり好きじゃないから、

返事は期待しないでね( ´_ゝ`)」

エレンはあっさり答えた。

「う、うん。それでもいいよ。」

ユーリは健気に言ったが、

内心ちょっとガッカリしていた。

「そうだ!!

文章を書くのは嫌いだけど、

テオドアール辺境領で見つけたいろんなものを送るよ( ´_ゝ`)」

お花やどんぐり、

丸い石に四角い石、

赤い葉っぱに黄色い葉っぱ、

ガラス玉に綺麗な瓶、

かっこいいものが沢山あるんだと楽しそうに話した。

「うん。沢山送って。

楽しみにしているよ。ありがとうエレン。」

エレンの言ったかっこいいものはがらくたばかりだったが、

ユーリは本当にそれを送ってもらえるのが楽しみだった。

ユーリのほっぺは乙女みたいに薔薇色に染まっていた。

ユーリの心の要塞は、

エレンによって崩壊し、

崩壊を通り越して陥没し、

ユーリは恋という名の落とし穴に落ちた。













※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ウィルがディアナに頭痛の種を、

エレンがユーリに恋の種を、

それぞれ置き土産にして、

王都をでて、

テオドアール辺境領にもどってから少しあと、

リアナの事件が発覚した。
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