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第3章 王都にて(後)

第81話 ウィルは話すよぺらぺらと

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「はい?」

ディアナはポカンとした顔をして聞き返した。

「いやー。

僕再婚する気ないからさー。

テオドアール家はエレンに婿とって継がせようかとおもってるんだけどさー。

エレンはあんな感じじゃん?

中々婿って難しくってさー。

やっぱりエレンの良さがわかってくれる子がいいし。

その点ユーリ殿下なら良い子そうだし、

臣籍降下してくれれば家格もそう釣り合わない訳じゃないし。

ユーリ殿下もあの感じだと権謀術数の王宮で生きるより

テオドアール辺境領でのんびり生きるのもいいんじゃないかなーなんて。」

ウィルはいつも通り軽い感じで言った。

「ユーリが、ユーリが、エレンと?」

ディアナは突然の話に混乱した。

「そうそう。年も合うし。

まぁ、どうしてもって訳じゃないんだけどね。

僕としてはエレンとユーリ殿下の意思を尊重したいし。

エレンに婿が無理だったら別に養子とればいいし。

まぁとりあえず、まだ二人とも幼いし、

急ぐ話じゃないし。

そういう話もあるってことを頭の隅に入れておいてくれないって話( ´_ゝ`)」

「ユーリとエレンが、ユーリとエレンが」

「そうそう。

まぁちょっと考えておいてよ。

これでも僕も後継者問題にはちょっと悩んでるんだよ。

エレンには自由でいてほしいから、

養子とってもいいんだけど、

ちょうどいい年頃の子は、

強突張りの親戚の子ばっかりなんだよねー。

まったく無関係な子を養子にしても、

親戚連中になんだかんだ言われるだろうしー。

はぁ。僕ってかわいそうじゃない?( ´_ゝ`)?

あれ?なんか顔色悪いけど、

なんか悪いものでも食べた?( ´_ゝ`)?」









「ユーリとエレンが。


    エレンが…………嫁!?」











その後もウィルは一人でペラペラ喋り続けたが、

ディアナとウィルの話は最後まで噛み合わないままだった。
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