継母ができました。弟もできました。弟は父の子ではなくクズ国王の子らしいですが気にしないでください( ´_ゝ`)

第３章 王都にて（後）

第80話 嫁に来ないか

ユーリとエレンは次はいつ王都にくるかなど、

他愛ない話を始めた。

そんな二人を見て、

ディアナは安堵し、

ちょっと感動していた。

「おやおや。やっぱりこの様子だとあの話も悪くないかな？」

ウィルはニヤリとしながら呟いて、

ちょっと話があるんだけどとディアナに声をかけた。

ディアナは平民のための学校の話かと思い、

エレンとユーリはそのままにして、

ウィルとユーリの寝室の隣の部屋で話すことにした。

「ウィル、ありがとう。

エレンのお陰でユーリはちょっと明るくなったみたい。

本当にありがとう。」

ディアナはウィルに頭を下げてお礼を言った。

「いやいや。

結果的にいい方に転がったみたいだけど、

正直どうなるかわからなかったし。

ユーリ殿下もまだまだこれからどうなるかわからないしね。

僕はなにもしてないし。」


「それでも私はうれしいの。

エレンにもあとでお礼をしないと。」

ディアナは嬉しそうにそういった。

「エレンはお礼とかはいらないと思うけど。

ところでディアナ、ちょっと真面目な話があるんだけど。」

ウィルはいつになく真面目な顔をしていった。

















「ユーリ殿下を嫁に出す気ない？」














ウィルの顔はいつもとちがって真面目だったが、

発言はいつも通り不真面目だった。