継母ができました。弟もできました。弟は父の子ではなくクズ国王の子らしいですが気にしないでください( ´_ゝ`)

てん

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第3章 王都にて(後)

第76話 姉退場

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「あー。びっくりしたー( ´_ゝ`)」

エレンは耳から手をはずして、

のんびりそういうと、

とてとて二人の皇女に近寄っていった。

「「!!?」」

二人の皇女はまだ混乱状態に陥っていた。

「はじめまして。

ユーリのお姉さんかな?

テオドアール辺境伯の娘のエレンです!

よろしくお願いします!」

エレンはへらっと笑って元気よく挨拶した。

「「は、はじめまして!!?」」

二人の皇女は混乱しながらも辛うじて返した。





「あちゃー。今日も間に合わなかったか。残念無念。」

リカルドお兄さまが全然残念そうじゃない爽やかな笑顔で登場した。

「ユーリ、ごめんね。

一応昨日二人に説明したんだけど、

エレン嬢って言葉で説明しようとすると、

なかなか難しくって。」

リカルドはうまく伝わらなかったみたいと苦笑した。

「二人とも、百聞は一見にしかず。

エレン嬢はユーリを泣かせて、

私に付きまとうような性悪女に見える?」

リカルドはニコニコしながら二人の妹に聞いた。

二人は目の前の癖っ毛の黒髪をモワモワさせて、

のんきそうに、

へらへら笑っている小さな女の子を見て、

揃ってブンブン首を横に振った。

「いやー。誤解が解けたみたいで良かった良かった。」

それまでなり行きを見て笑っているだけだったウィルは軽い感じで言った。

「あ、あねうえ」

ユーリはちょっと戻ってきた。

「ユナ!サナ!エレンとテオドアール辺境伯に謝りなさい!

それと後できっちりお説教ですからね!!

覚悟しなさい!!」

ディアナは二人の娘に厳しく言い渡した。

「「も、申し訳ありませんでした。」」

二人の皇女は揃ってエレンとウィルに謝罪したあとリカルドに回収されて部屋を出ていった。
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