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第3章 王都にて(後)
第75話 再びの姉
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「ユナ!?サナ!?あなた達一体どうしたの!?」
ディアナは二人の娘の乱入にびっくりした。
「お母様!ここに昨日ユーリを大泣きさせた子がまた押し掛けてきたって聞いて!いてもたってもいられず駆けつけたんですわ!
エレンって子はどこですか!?」
「お母様!ここに昨日リカルド兄上につきまとった子がまた押し掛けてきたって聞いて!いてもたってもいられず駆けつけたんですわ!
エレンって子はどこですか!?」
二人のテンションは昨夜と変わらないまま、
部屋の中をキョロキョロ見回した。
ユーリは二人の姉の乱入にびっくりして固まった。
ウィルはちょっとびっくりした顔をしたが、
すぐになんだか面白いことになってきたなと呟いた。
「ユナ!サナ!なんて失礼なことを!!
エレン、ウィル、申し訳ないわ。
この子達は誤解しているのよ。」
ディアナは戸惑いながらも、慌てて謝罪した。
「「エレンって子はどこ!?」」
二人の皇女はユーリの部屋を見渡したが、
それらしき女の子を見つけられなかった。
エレンはベッドに顔を埋めてベッドと見事に同化しており、
一見すると若紫色のベッドの上に黒いモワモワのクッションが置いてあるようにしか見えなかった。
二人はエレンを見つけられなかった。
「エレンはここだよー( ´_ゝ`)」
ベッドと同化していたエレンは、
ガバッと顔をあげ、
二人の皇女に向き直ってヒラヒラ手を振った。
「「きゃーー!!ベッドが動いた!!」」
姉妹は金切声の悲鳴をあげた。
エレンは反射的に耳を塞ぎ、
ウィルは爆笑し、
ディアナは頭を抱え、
ユーリはまだ固まっていた。
ディアナは二人の娘の乱入にびっくりした。
「お母様!ここに昨日ユーリを大泣きさせた子がまた押し掛けてきたって聞いて!いてもたってもいられず駆けつけたんですわ!
エレンって子はどこですか!?」
「お母様!ここに昨日リカルド兄上につきまとった子がまた押し掛けてきたって聞いて!いてもたってもいられず駆けつけたんですわ!
エレンって子はどこですか!?」
二人のテンションは昨夜と変わらないまま、
部屋の中をキョロキョロ見回した。
ユーリは二人の姉の乱入にびっくりして固まった。
ウィルはちょっとびっくりした顔をしたが、
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エレン、ウィル、申し訳ないわ。
この子達は誤解しているのよ。」
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二人の皇女はユーリの部屋を見渡したが、
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エレンはベッドに顔を埋めてベッドと見事に同化しており、
一見すると若紫色のベッドの上に黒いモワモワのクッションが置いてあるようにしか見えなかった。
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「エレンはここだよー( ´_ゝ`)」
ベッドと同化していたエレンは、
ガバッと顔をあげ、
二人の皇女に向き直ってヒラヒラ手を振った。
「「きゃーー!!ベッドが動いた!!」」
姉妹は金切声の悲鳴をあげた。
エレンは反射的に耳を塞ぎ、
ウィルは爆笑し、
ディアナは頭を抱え、
ユーリはまだ固まっていた。
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