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第2章 王都にて(前)
第64話 ポンポン
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エレンとリカルドはしばらくの間、
二人でぼんやり庭を眺めていた。
「あ、あにうえ」
「「あ。戻ってきた。」」
やっと戻ってきたユーリに二人は声を揃えて言った。
「あ、あにうえ、
ぼくは、ぼくは、あの、」
ユーリは口をパクパク動かしたが、
やっぱり言葉は出なかった。
「ユーリ、いそいで答えを出さなくてもいいよ。
ゆっくり考えな。
私もちょっと色々急に言い過ぎた。
時間がかかるかもしれないけど、
お前ならきっとちゃんとした答えを出せるよ。
私もエレン嬢を見習って気長に待つよ。」
リカルドはそういいながら、
片手で優しくポンポンとユーリの頭を叩いた。
ユーリは目を見開いた。
エレンはまた椅子から降りて、
ユーリの近くまで行くと、
「ユーリ、よく戻ってきたな( ´_ゝ`)
きっと戻ってくると信じてたよ( ´_ゝ`)
あ。あと、さっきエレンのこと庇ってくれてありがとう。
ユーリはしんきくさくてぐずぐずめんどくさいけど、
いいやつだな( ´_ゝ`)」
エレンはへらっと笑って、ちょっと背伸びをすると、
リカルドを真似て、
ユーリの頭をポンポンと優しく叩いた。
「じゃあ疑問には答えてもらったし、
ユーリも戻ってきたし、そろそろ……
ユーリ!!??」
そろそろかくれんぼでもしようかと言おうとしたエレンはびっくりして大きな声を出した。
エレンとリカルドに頭をポンポンされたユーリの目から
ポロポロ大粒の涙がこぼれ始めた。
「エレンはそんなにつよく叩いてないよ!?!
叩いたとしたらお兄さんだよ?!?」
「いやいや、私も強く叩いてないし。
というか、泣き出したのエレン嬢が叩いた時だし。」
焦って無実を主張するエレンに対して、
リカルドはニヤニヤしながら余裕で返した。
そんな罪の擦り付けあいをよそに、
ユーリの涙は次第に、
『ポロポロ』から、『ボロボロ』になり、
『ダー』になっていった。
ユーリは最終的には号泣した。
二人でぼんやり庭を眺めていた。
「あ、あにうえ」
「「あ。戻ってきた。」」
やっと戻ってきたユーリに二人は声を揃えて言った。
「あ、あにうえ、
ぼくは、ぼくは、あの、」
ユーリは口をパクパク動かしたが、
やっぱり言葉は出なかった。
「ユーリ、いそいで答えを出さなくてもいいよ。
ゆっくり考えな。
私もちょっと色々急に言い過ぎた。
時間がかかるかもしれないけど、
お前ならきっとちゃんとした答えを出せるよ。
私もエレン嬢を見習って気長に待つよ。」
リカルドはそういいながら、
片手で優しくポンポンとユーリの頭を叩いた。
ユーリは目を見開いた。
エレンはまた椅子から降りて、
ユーリの近くまで行くと、
「ユーリ、よく戻ってきたな( ´_ゝ`)
きっと戻ってくると信じてたよ( ´_ゝ`)
あ。あと、さっきエレンのこと庇ってくれてありがとう。
ユーリはしんきくさくてぐずぐずめんどくさいけど、
いいやつだな( ´_ゝ`)」
エレンはへらっと笑って、ちょっと背伸びをすると、
リカルドを真似て、
ユーリの頭をポンポンと優しく叩いた。
「じゃあ疑問には答えてもらったし、
ユーリも戻ってきたし、そろそろ……
ユーリ!!??」
そろそろかくれんぼでもしようかと言おうとしたエレンはびっくりして大きな声を出した。
エレンとリカルドに頭をポンポンされたユーリの目から
ポロポロ大粒の涙がこぼれ始めた。
「エレンはそんなにつよく叩いてないよ!?!
叩いたとしたらお兄さんだよ?!?」
「いやいや、私も強く叩いてないし。
というか、泣き出したのエレン嬢が叩いた時だし。」
焦って無実を主張するエレンに対して、
リカルドはニヤニヤしながら余裕で返した。
そんな罪の擦り付けあいをよそに、
ユーリの涙は次第に、
『ポロポロ』から、『ボロボロ』になり、
『ダー』になっていった。
ユーリは最終的には号泣した。
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