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第2章 王都にて(前)
第58話 楽しい子
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『完璧なリカルド』像の崩壊が始まり、
ユーリは固まってしまった。
リカルドはユーリの目の辺りで手をヒラヒラ振ってみたが、
ユーリの反応はなかった。
「ユーリ、ユーリ?あーだめだこりゃ。
完全に思考停止しちゃったみたいだね。
ちょっと色々急すぎたかな?
まぁしょうがないか。
時間もあるし、ちょっと待つか。
さてエレン嬢、ご質問にはユーリが復活した後
お答えするとして、ユーリが復活するまでの間少しお話しようか?」
ニヤリと笑うリカルドに対し、
「えーー( ´_ゝ`)
このあとユーリとかくれんぼする予定なのに( ´_ゝ`)」
エレンは自分には時間がないと言って、
椅子を降りて、ユーリのところまで行くと、
「ユーリー、おきてー、とっとと疑問に答えてもらって、
とっととかくれんぼするよー( ´_ゝ`)
ユーリー( ´_ゝ`)」
と言って、ゆさゆさユーリを揺すったが、
相変わらず反応はなかった。
「だめだこりゃ( ´_ゝ`)」
「ね。だから言ったでしょ?
諦めてお話しようよ。」
エレンはニコニコ笑うリカルドをちょっと見ると、
フーッとため息をついて、
諦めて自分の席に戻った。
「おや?そんなに私と話すのは嫌かな?
ユーリには最初から猫を被らないで接していたのかな?」
リカルドはそんなエレンに怒りもせずに、
クスクス笑いながら言った。
「ユーリには最初からこんな感じ( ´_ゝ`)
父様がユーリにはありのままのエレンで良いって言ったし、
ユーリもありのままだったからね( ´_ゝ`)
お兄さんは最初見たときうさんくさかったしから( ´_ゝ`)
お兄さんは最初ありのままじゃなかったでしょ?
だからエレンもありのままじゃなかったんだよ( ´_ゝ`)」
お互い様でしょ?とエレンは自分の椅子によじ登りながら言った。
「ブッ!!ますます面白いな!
いや~レオと君を会わせてみたいな~」
「エレンは別に面白くないよ( ´_ゝ`)
レオ?」
「レオナルド。私の友達なんだ。
君と同じ黒目黒髪でね。
君と同じように私の笑顔がうさんくさいと言っていたよ。
レオは私の笑顔がなんとなくうさんくさいと思ったと言ってたけど、
君も同じかな?」
エレンはちょっと首をかしげて考えると、
「そうだね~( ´_ゝ`)一目見てなんとなくだね( ´_ゝ`)
うさんくさい人と話すのは苦手なんだ( ´_ゝ`)
何を考えているかわからないし( ´_ゝ`)
でも正直猫を被るの疲れちゃったし、
バレてるみたいだし、
お兄さんも猫を被るのやめたでしょ?
だからエレンもやめたんだ( ´_ゝ`)」
と言った。
相手がありのままなら、自分もありのままで。
相手がありのままでないなら、自分もありのままではなく。
それが、誠実というものだとエレンは言った。
「ふふ。君は面白いね。
いや、面白いというか、
楽しい子だね。
母上がテオドアール辺境伯の話をするときは、
いつも楽しそうでね。そんなこと、本当に珍しいんだ。
今、母上の気持ちがなんとなくわかったよ。」
エレンは自分が面白いことを言ってないのに、
「面白い」と言われるのはあまり好きじゃなかったが、
「楽しい子」は嫌いじゃないと思った。
ウィルのことも誉めてくれてるみたいだし、
リカルドは思っていたよりは、いいやつかもしれない。
『どうしてもって言うなら、
あとでかくれんぼするとき仲間にしてあげてもいいな( ´_ゝ`)』
エレンはちょっとリカルドに心を許した。
なお、リカルドはかくれんぼをしたいとは一言も言っていない。
ユーリは固まってしまった。
リカルドはユーリの目の辺りで手をヒラヒラ振ってみたが、
ユーリの反応はなかった。
「ユーリ、ユーリ?あーだめだこりゃ。
完全に思考停止しちゃったみたいだね。
ちょっと色々急すぎたかな?
まぁしょうがないか。
時間もあるし、ちょっと待つか。
さてエレン嬢、ご質問にはユーリが復活した後
お答えするとして、ユーリが復活するまでの間少しお話しようか?」
ニヤリと笑うリカルドに対し、
「えーー( ´_ゝ`)
このあとユーリとかくれんぼする予定なのに( ´_ゝ`)」
エレンは自分には時間がないと言って、
椅子を降りて、ユーリのところまで行くと、
「ユーリー、おきてー、とっとと疑問に答えてもらって、
とっととかくれんぼするよー( ´_ゝ`)
ユーリー( ´_ゝ`)」
と言って、ゆさゆさユーリを揺すったが、
相変わらず反応はなかった。
「だめだこりゃ( ´_ゝ`)」
「ね。だから言ったでしょ?
諦めてお話しようよ。」
エレンはニコニコ笑うリカルドをちょっと見ると、
フーッとため息をついて、
諦めて自分の席に戻った。
「おや?そんなに私と話すのは嫌かな?
ユーリには最初から猫を被らないで接していたのかな?」
リカルドはそんなエレンに怒りもせずに、
クスクス笑いながら言った。
「ユーリには最初からこんな感じ( ´_ゝ`)
父様がユーリにはありのままのエレンで良いって言ったし、
ユーリもありのままだったからね( ´_ゝ`)
お兄さんは最初見たときうさんくさかったしから( ´_ゝ`)
お兄さんは最初ありのままじゃなかったでしょ?
だからエレンもありのままじゃなかったんだよ( ´_ゝ`)」
お互い様でしょ?とエレンは自分の椅子によじ登りながら言った。
「ブッ!!ますます面白いな!
いや~レオと君を会わせてみたいな~」
「エレンは別に面白くないよ( ´_ゝ`)
レオ?」
「レオナルド。私の友達なんだ。
君と同じ黒目黒髪でね。
君と同じように私の笑顔がうさんくさいと言っていたよ。
レオは私の笑顔がなんとなくうさんくさいと思ったと言ってたけど、
君も同じかな?」
エレンはちょっと首をかしげて考えると、
「そうだね~( ´_ゝ`)一目見てなんとなくだね( ´_ゝ`)
うさんくさい人と話すのは苦手なんだ( ´_ゝ`)
何を考えているかわからないし( ´_ゝ`)
でも正直猫を被るの疲れちゃったし、
バレてるみたいだし、
お兄さんも猫を被るのやめたでしょ?
だからエレンもやめたんだ( ´_ゝ`)」
と言った。
相手がありのままなら、自分もありのままで。
相手がありのままでないなら、自分もありのままではなく。
それが、誠実というものだとエレンは言った。
「ふふ。君は面白いね。
いや、面白いというか、
楽しい子だね。
母上がテオドアール辺境伯の話をするときは、
いつも楽しそうでね。そんなこと、本当に珍しいんだ。
今、母上の気持ちがなんとなくわかったよ。」
エレンは自分が面白いことを言ってないのに、
「面白い」と言われるのはあまり好きじゃなかったが、
「楽しい子」は嫌いじゃないと思った。
ウィルのことも誉めてくれてるみたいだし、
リカルドは思っていたよりは、いいやつかもしれない。
『どうしてもって言うなら、
あとでかくれんぼするとき仲間にしてあげてもいいな( ´_ゝ`)』
エレンはちょっとリカルドに心を許した。
なお、リカルドはかくれんぼをしたいとは一言も言っていない。
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